SEOライティング
コンテンツマーケティング

SEOライティング、9つのコツ!ユーザーと検索エンジンに評価される方法とは

読み手であるユーザーと検索エンジンに高く評価されるライティング方法をSEOライティングと呼びます。高品質なコンテンツは、ユーザーと検索エンジンに対して正しくアプローチできているため、検索結果における上位表示を実現します。

しかしながら、両者に対して正しくコンテンツをアプローチして上位を獲得するのは、簡単なことではありません。今回はSEOライティングを行ううえで、SEO効果を発揮するポイントについて解説します。ユーザーと検索エンジンの両者に高く評価してもらう指標の一つとして参考にしてみてください。

SEOライティングとは

Webマーケティングにおいてよく聞くSEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語にすると検索エンジン最適化となります。検索エンジンに最適化したWebサイトやWebページ(コンテンツ)を作ることで、検索結果の上位に表示させる、という試みを意味します。

つまりSEOライティングとは、検索エンジンに最適化した記事(コンテンツ)を執筆することで、冒頭でも述べた通り、ユーザーだけでなく検索エンジンにも評価してもらい、検索上位を狙う施策になります。

SEOライティングを行う前に

昨今のGoogle検索アルゴリズムのアップデート傾向からもわかる通り、順位付けの評価指標はコンテンツの品質に比重が置かれています。言い換えれば、検索エンジンに最適化するというのは、つまり、ユーザーに最適化することも意味しています。そのため上位表示のためには、いかにユーザーニーズを満たしたコンテンツを作るかが必ず問われます。

では、ユーザーニーズを満たしたコンテンツを作るためにはどうすればよいのでしょうか。大きく分けて2点です。

  • ユーザーの検索意図を把握する
  • 情報を網羅する

詳しくは後述しますが、簡単に言ってしまえば、

⇒ユーザーがそのページだけで疑問を解決したり興味・関心を満たすことができるようにする

ことが重要になります。同時に、

⇒ユーザーがそのページだけで疑問を解決したり興味・関心を満たすことができるページであると検索エンジンに伝える

必要があり、SEOライティングとは、要するにこの2つのポイントを満たしていく作業になります。

SEOライティング9つのポイント

SEOライティングのやり方・方法には、SEOがそうであるように「これが正解」という攻略法があるわけではありません。一方で、先人たちや弊ブログ運用におけるデータから、成果を出しやすい傾向というものは存在します。

SEOライティングには以下を参考にしてみてください。

  • 記事構成案
  • コンテンツ
  • タイトル
  • 見出しタグ
  • ライティング術
  • 画像
  • 校正・校閲
  • リライト
  • 検索アルゴリズムのアップデート

上記9つのポイントを押さえることで、ユーザーにも検索エンジンにも評価されやすいコンテンツ記事を作りやすくなります。

また、SEOライティングを行っていくうえで、Google検索のアルゴリズムは無視できません。そこで、当記事では、SEOライティングに影響を及ぼす可能性のあるアルゴリズムアップデートにも言及しています。ぜひ参考にしてみてください。

それでは見ていきましょう。

記事構成案

SEOライティングを正しく行うために必要なプロセスが、記事構成案の作成です。アウトラインやプロットとも呼ばれる記事構成案は、その記事の骨組みであり、テーマを決定づけます。

一見SEOと相関性のなさそうに見えますが、記事構成案を作成しておけば、途中で記事のテーマがぶれることがなく、論理的に結論まで至ることができるので、ユーザーの理解に非常に役立ちます。これは、ユーザビリティを重要視する検索エンジンの評価するところもであるので、ぜひ作成するようにしてください。

当WebサイトであるKeywordmap ACADEMYでは、次のような記事構成案テンプレートを用いて、実際に執筆に進んでいいか判断しています。

SEOライティングとは:記事構成案

記事構成案を作る際のポイント

記事構成案は骨組みです。したがって、本文テキストは含ませず、まずはどのような記事の流れにするのかがわかるように、h2とh3の見出し程度にするのをおすすめします。h2とh3~は包括する側とされる側の関係にします。

また、記事構成案を作成する段階で、見出しの順番は、そこに含まれるテーマが読者の知りたい順番になっていることが大切です。一方で、上から順番に読んでわかりやすい論理的な構造であることも重要視されます。併存させるのは難しい選択を伴いますが、ユーザーニーズや競合のコンテンツを調査して作成するようにしましょう。

徹底的に情報を収集する

記事構成案完成で、コンテンツ記事作成の7割が終わったと考えてください。すなわち、情報を網羅した記事構成を作るには、それくらい工数を割き、時間をかけ、リサーチする必要があります。

情報の正確性、専門性、独自性を追求して、最低でもSERPs上の競合より網羅的なコンテンツになる土台を作ってください。つまり、競合ページが取り扱っているテーマは包括的に満たしていくことが肝心になります。そのうえで独自的な情報を追加していきましょう。

コンテンツ

続いて、記事の内容そのもの、そしてSEOライティングの中核でもあるコンテンツに光を当てていきます。

冒頭でも散々述べましたが、SEOライティングはユーザーと検索エンジンに評価してもらうための施策です。この両者から評価してもらうという点において、コンテンツは、SEOライティングを構成するほかの要素の中でも、最も重要度が高いと断言できます。

Googleのこれまでのアップデートに対する補足的な言及からも、それが如実に伝わってきます。たとえば、2021年の5月から検索順位付けの要因となる「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」でも注目されている、ユーザーの便益性を評価するページエクスペリエンスにおいても、Googleは次のように述べています。

ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。

ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について

検索意図を網羅する

では、どのようにしてコンテンツが優れたページを作成すればよいのでしょうか。そのヒントとなるのが、「検索意図」です。

検索意図とは、検索したユーザーの検索にいたった理由、つまり「どんな疑問を解決したいのか、どんな興味・関心を満たしたいのか」というニーズそのものです。したがって、Webページ上でそのニーズを満たすことができれば、それはユーザーにも検索エンジンにも評価されるコンテンツであるといえます。

検索意図に関しては、「検索意図とは?調べ方や活用法、SEOにおける重要性を完全解説」という記事で網羅的に言及していますので、詳細な解説はそちらに譲るとして、ここではポイントだけを紹介します。

  1. 検索意図に即したキーワード選定を行う
  2. 検索意図を適した情報を掲載する
  3. 検索意図を満たした次のアクションを用意する

1.検索意図に即したキーワード選定を行う

たとえば「沖縄 旅行」というキーワードで対策するとしましょう。おもに沖縄への旅行を計画しているユーザーが対象となるこのキーワードには、様々な検索意図(ユーザーニーズ)が隠れています。たとえば、値段に関する「沖縄 旅行 格安」というキーワード、準備に関する「沖縄 旅行 持ち物」、計画に関する「沖縄 旅行 おすすめ」などです。

Keywordmap:ユーザーニーズ分析機能「ワードマップ」

大枠となる対策キーワードを深堀して、ユーザーが本当に知りたがっている検索意図を把握すれば、ユーザーの満足につながるコンテンツ作成だけでなく、次のアクションであるコンバージョンにまでつながりやすくなります。

2.検索意図を適した情報を掲載する

検索意図に基づいたキーワードを選んだら、次はコンテンツです。例を挙げてみましょう。

「沖縄 2月 気温」というキーワードで対策する場合、安易に2月における沖縄の気温を紹介するコンテンツを作ってしまいがちです。しかし、実際にSERPs(検索結果画面)をチェックすると、検索意図が見えてきます。以下をご覧ください。

検索意図

お分かりの通り、「沖縄 2月 気温 」の背後には、どんな服装が適しているのか、という疑問が潜んでいるのです。そして、そのような情報を掲載しているコンテンツが軒並み上位に表示されています。

このように、キーワードには必ずと言っていいほど検索意図が隠れています。この検索意図を明らかにして、コンテンツに含めていくことで情報網羅性が高まり、上位表示へとつながりやすくなります。

3.検索意図を満たした次のアクションを用意する

応用になりますが、ひとつのWebページだけでなく、Webサイト全体で目的を達成する、ということを念頭に入れてコンテンツを作成するのもSEOライティングの醍醐味の一つです。

Webページ閲覧中のユーザーが次に気になるであろう情報を先回りして提示。関連するWebページにリンクをつなげ、サイト内回遊率を上げていきます。それは次のページでも同じです。導線上のすべてのコンテンツでユーザーのニーズを満たしていき、最終的な目的(コンバージョンなど)へつなげるようにしましょう。

ポイントは、当該ページにおいて、リンクを踏んで次のページを閲覧したくなるような構成でライティングしていくことです。非常に難しいですが、自分がターゲットユーザーになった気持ちで次に何を知りたくなるのが自然か考えてみましょう。

E-A-T

そのWebページの品質を評価する指標として、Googleが重要視しているのが「E-A-T」です。E-A-Tはそれぞれ、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字から構成されています。SEOにおいては、このE-A-Tを満たしていると認められるコンテンツの作成がカギになります。

Expertise(専門性)

特定の分野における専門的な知識やスキルを持っており、それに即したコンテンツを提供しているかどうかが問われます。

Authoritativeness(権威性)

Webサイトそのもの、あるいはブランドが信頼に足る権威性を持っているか、およびコンテンツの制作者が専門的知識を持っていると認識していいレベルかが問われます。前者であれば、リンクの数やそのバラエティ(権威性のあるWebサイトから被リンクを受けているなど)が重要になるでしょう。

Trustworthiness(信頼性)

WebサイトやWebページが、利用をなんの不安や危惧もなく、安心して利用できるかどうか問われます。Webサイト・Webページの正確性や正当性、透明性などがチェックされます。

GoogleはE-A-Tを指標として、あなたのWebサイトとWebページが競合よりも優れているかどうかチェックしています。このE-A-Tは、それが重要だとされているYMYL領域だけでなく、どのようなWebサイトにあっても、Googleの評価対象とされています。そのため、テーマに関係なく、上記の3つの要素を満たすような情報提供を心がけてください。

オリジナリティ

コンテンツを作成する際に、必ず加えたいのがオリジナリティ・独自性です。
あるキーワードで上位表示を狙う場合、すでに上位にいるWebページを参考にするのは、とても良い考えであり、実際に効果的です。すでに評価されているテーマや内容を取り入れない理由はありません。しかし、それだけでは競合よりも高い順位をとるのは難しいでしょう。どこかのポイントで差別化を図らなければなりません。

それがオリジナリティです。

Googleは、これまでに何度もオリジナル(独自性のある)コンテンツを評価すると公式で言及してきましたし、それを評価基準とするアップデートを繰り返しリリースしてきました。

今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

日本語検索の品質向上にむけて

最近では、ランキングのアップデートや検索評価者ガイドラインの変更を行い、オリジナルの報道をより良く認識し、検索でより目立つようにして、より長く検索結果を維持できるようにしました。これにより、最新のニュースに興味のある読者は、発端となったストーリーを見つけることができ、出版社はオリジナルのレポートをより広く見られるようになる、というメリットを得ることができるようになりました。

Elevating original reporting in Search

また、オリジナルコンテンツを含んだWebページは、長期間に渡り上位表示される可能性があるとも述べています。

ポイントとしては経験です。経験から獲得したデータは、一次情報(オリジナル)以外の何物でもありません。可能であれば、独自に調査したデータや体験をまとめ、記事に掲載しましょう。

良質なサイトを作るためのアドバイス

コンテンツの最後に、Googleが公式ブログで発表している良質なWebサイトを作るためのアドバイスを紹介します。以下に並べたのは、Googleのアドバイスの一部です。上位表示を目指すのであれば、公式ブログの方にも目を通すようにしてください。

  • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
  • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
  • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
  • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?

タイトル(titleタグ)

SEOにおいてタグの最適化は、数ある施策の中でも簡単に行えるものの一つです。しかしその効果は絶大。検索エンジンに正しくコンテンツを伝えるためにも、しっかりとタグを最適化しましょう。検索結果に表示されるtitleタグもそのひとつです。

Webページのタイトルを設定するhtmlの要素をtitleタグといい、設定したテキストが検索結果に表示されます。

タイトル

キーワードを打ち込んで最初に目にするのは検索結果画面です。ユーザーは、必ずしも一番上からクリックしているわけではなく、ここでページの比較と検討を行い、自身の求めているコンテンツを探っています。それゆえ、検索結果に表示されるtitleタグは必ず最適化してください。魅力的なタイトルをつけられれば、それだけクリックされる可能性(CTR)が高まります。

また、Googleはtitleタグの内容を検索順位付けの参考にしているので、SEOとしてページのひとつひとつに必ず固有のタイトルをつけてください。
titleタグを付ける際の注意点は以下の4点。

キーワードを必ず入れる

タイトルの前半部分(左側)にキーワードを入れることで、ユーザーの目にとまりやすくなります。詰め込み過ぎるのはペナルティの対象になりかねないので控えましょう。

タイトルに適切な文字数は28~35字以内

多すぎると検索結果画面上で後半部分が「…」と省略されてしまいます。どうしても文字数が多くなってしまうこともありますが、その際は無理に短くする必要はありません。上述した前半部分にキーワードを含めることが、ここで活きてきます。なお、デバイスによって最適な文字数は異なるので注意してください。いずれにしても28字以内であれば、おおむね全文表示されると考えてよいでしょう。

コンテンツ内容に沿ったタイトルにする

記事の内容と異なるタイトル(釣りや煽りなどを含む)をつけるのはやめましょう。それはユーザーを騙すことになり、最悪の場合、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。そもそもコンテンツとの関連性が薄いタイトルをつけてしまうと、狙ったキーワードで表示されないこともあるので注意してください。

上位サイトのタイトルを参考にする

上位表示されているのには理由があります。ユーザーがクリックしやすい競合ページのタイトルをチェックして、活かすようにしましょう。当然、そのまま流用するのはNGです。

以上の内容を守って、訴求したいポイントを盛り込んだ魅力的なtitleタグをつけるようにしてください。なお、titleタグはhtmlの要素内に、以下のように記述します。

<head>
  <title>タイトルテキスト</title>
</head>

descriptionメタタグ

titleタグと同じようにdescriptionメタタグも対策すべきhtmlタグです。descriptionメタタグはそのWebページがどんな内容なのかを示し、 検索エンジンに情報を伝える役目を持つmeta要素として記述します。

検索結果画面にページの説明としてタイトルの下のスニペットに表示されるので、ユーザーの比較・検討対象になります。興味をそそる、あるいは疑問を解決できそうだと思われるようなディスクリプションを設定できれば、クリック率があがります。必ず最適化するようにしてください。

下図、「イタリア 観光」と検索した際のSERPs。

ディスクリプション:SEOライティング

またタイトルと同様に、設定の際に注意しておくべきポイントがあります。以下4つを念頭に入れておきましょう。

ディスクリプションに最適な文字数は130字以内

タイトルと同じく、多すぎると省略されてしまいます。可能であれば、スニペットの範囲内に収まる長さ、だいたい130字以内でまとめるようにしましょう。ただし、titleタグの場合と同じく、超過するからといって悪影響があるわけではありません。

メインキーワードは必ず入れる

じつはディスクリプションは検索順位に影響を与えません。つまりSEO効果はないのです。しかし、一方でクリック率を大きく左右します。キーワードが入っていると、それが太字で表示されるので、ユーザーがクリックする目印として働きます。タイトルと同じように、なるべく前方にキーワードを盛り込むようにしましょう。

読みやすい文章にする

たった130字前後で難しいとは思いますが、ユーザーの興味を惹くような内容だとベターです。クリックしてもらうことを念頭に入れて書きましょう。また、検索結果でどのWebページをクリックしようか比較・検討しているユーザーに対し、ごくわずかでもその集中を阻害しないように、徹底的に読みやすい文章であることを心がけてください。

誤字脱字、論理破綻、意味不明、などのテキストは論外です。神は細部に宿るという言葉通り、完璧を目指しましょう。

それぞれ固有のディスクリプションにする

タイトルと同様に、各ページ異なるdescriptionタグをつけるようにしましょう。全く同じものをつけてしまうと、内容まで重複していると判断され、検索順位に悪い影響をおよぼしかねません。

また、Webページ内のどこにも載っていない、ディスクリプションだけに設定される独自のテキストだとさらに効果的だといわれています。Googleも公式で、「サイトのドキュメントの内容をそのまま description メタタグにコピー&ペーストする。」ことを避けるべきだと言及しています。

なお、descriptionメタタグは<head>要素内に以下のように設定します。”Webページの説明”の箇所に、ディスクリプションとしてWebページの要約を設定します。

<head>
  <meta name="description" content="Webページの説明">
</head>

見出し(hタグ)を最適化する

見出しタグは本文にメリハリをつけ、読み手の可読性を高めることが一番の役割です。もちろん、検索エンジンに記事ページの内容を正しく伝えるために役立ちますが、順位上昇に大きな効果があるかといえば、そういうわけではありません。これはGoogleが公式で表明しています。

数字が小さいほど、大きな見出しとなり、大きい見出しほどSEO上影響力を持つようになってきます。<h1>から<h6>まで6種類あるので、用途に合わせて正しく使いましょう。

h1タグ

h1タグは大見出しのことで、検索エンジンに記事の内容を伝えるという重要な役割を持っています。またMozによると、h1タグはわずかながらも上位表示と相関関係があるとの統計結果が算出されたそうです。したがって、SEO的にメインとなるキーワードを必ず含めるようにしてください。

※SEO上、h1タグはページに一つだけ設定すべきだと、判で押したような対策法が巷では繰り返し語られていますが、これは間違いです。Goolgeのスポークスマンであるジョン・ミューラー氏によると、h1はいくつ設定しても、あるいは設定しなくても、検索順位で不利になることはないそうです。公式お墨付きなので信用に値すると思われます。とはいえ、ユーザーの見やすさ読みやすさに焦点を当てた場合、設定することが望ましいでしょう。

h2~h6タグ

h1タグと同じく、h2以下のタグも複数回使用しても問題ありません。ですが、なるべくh2→h6といったふうに階層的に使用すると、可読性という点で効果的です。

ひとつの見出しに同じキーワードが含まれないようにし、また、無理にキーワードを含めようとしないでください。必要なら入れるというだけで、コンテンツの見やすさ読みやすさを第一に見出しを設定しましょう。うまく見出しタグを配置できれば、読み手にも検索エンジンにも文章構成を正しく伝えることができます。

h(見出し)タグの設置例

SEOライティング:見出しレイアウト

※なお、h1やh2といった見出しタグを、本文の装飾として使用するのは止めましょう。あくまでも見出しとしてのみ使い、本文はテキストで記述して、デザインはスタイルシート(CSS)で補ってください。

ライティング術

インターネットはあらゆる人にひらかれた領域です。それゆえ、そこに掲載されているコンテンツも、あらゆる人が利用できるものでなければなりません。誰が読んでも内容を理解できるコンテンツを作る上で、ライティングの役目は重大です。

検索エンジンのコンテンツ認識能力は日々、進化しています。BERTに代表されるGoogleの自然言語処理技術は世界トップクラスであり、各Webページのコンテンツをかなりの正確性で理解している可能性があります。

つまり、現在においてSEOに強いライティングとは、ユーザーにとって読みやすいライティングでなければなりません。そこで、この章では、テクニカルSEO的な側面と同時に可読性の高いコンテンツライティングを行う際に、押さえておきたいポイントを紹介します。

共起語

共起語とは、対策キーワードを含む文章や、対策キーワードの周辺に頻繁に出現する単語を指します。たとえば、SEOであれば、「検索、Webページ、コンテンツ、被リンク、キーワード、Google、順位、アルゴリズム」などが当てはまるでしょう。

相関関係として、コンテンツ内で含め切れていなかった共起語を新たに追加することで情報網羅性が向上し、ユーザーニーズが満たされることで、結果的にGoogleに評価されるということはあると考えられます。つまり直接的なSEO効果はなくとも、間接的に順位上昇への影響力を持っているということになります。

実際、上位表示されているWebページは、対策キーワードに対する情報網羅性が高く、すなわち共起語の含有率が高い傾向にあります。したがって、SEOライティングにおいては、ただ共起語を含めるというよりは、上位表示されている共起語を優先的に含めていくことが重要でしょう。

Keywordmap:「共起語分析」機能。ファクトデータに基づいた共起語を抽出できる。

SEOライティング:共起語分析機能、Keywordmap

ロジカルライティング

ロジカルライティングは、論理的にわかりやすく相手に伝えるライティングテクニックです。上述したように、ユーザーにとってわかりやすい文章は、Googleにとってもわかりやすいテキスト情報だと考えられます。

また、ロジカルライティングにはただ読みやすい文章を作るだけでなく、「読んだ相手にあなたの意図した行動をとってもらう」という、コンバージョン増への対策でもあるので、しっかりと身につけましょう。

文章構成

誰もがスムーズに理解できるような構成で、論理的に文章を書いていきましょう。「総論→各論→結論」という構成は、非常に論理的な流れで、読み手の見慣れたものです。

  • 総論:そのページで訴えたいこと(テーマ)を簡潔に述べる。
  • 各論:テーマを具体的、かつ詳細に深堀りしていく。
  • 結論:記事で伝えたかったこと、全体のまとめ。

文章を書く前に、まず結論を決めておきましょう。結論から逆算するかたちで内容を展開していくと、テーマがぶれにくくなります。また、上述したようにひとつのページにはメインとなるキーワードをひとつ定め、テーマを絞って書くことで、読み手の理解向上により貢献します。

SEOライティングにおける文字数・文章量

結論から述べると、SEOに文字数は関係ありません。もう少し厳密にいうと、上位表示と文字数に、直接的な関係はなく、Googleの評価項目にも文字数についての規定はないです。

評価されるのは、「ユーザーが求めている情報かどうか」「有益な情報を提供できているか」などのコンテンツの内容です。例えば、上限140字のTwitterの投稿が検索エンジンで上位に上がってくるケースやコトバンクやWeblioに代表される辞書系Webサイトでは、数百文字のWebページの数多くが1位を獲得しています。

しかしながら、キーワードに対する情報量が豊富で、ユーザーニーズを満たした良質なコンテンツを作ろうとすれば、自然と文字数は増えていくということもあるでしょう。

結局のところ、念頭に置くべきなのは、そのコンテンツがユーザーの疑問に答えられているか、興味関心を満たせているか、につきます。したがって、文字数にこだわらず、まずは検索された意図を読み解いて、その回答を用意することに焦点を合わせるようにしましょう。

書き方・表記

SEOライティング、ひいてはWebライティングでは書き方や表記にこだわりましょう。特に誤字脱字は可能な限り回避し、意味不明な文章を書かないようにしてください。上述したように、Googleはそれをかなりの精度で認識している可能性があります。

自身が検索しているときのことを思い浮かべてみてください。誤字で検索した場合、「次の検索結果を表示しています」として、正しい検索結果が表示されることはありませんか。統計的なデータに基づいている可能性もありますが、誤字を認識している可能性も十分にあります。

また、表記として、以下のようなポイントは押えておくべきです。

  • 敬体(です・ます)、常体(だ・である)調の統一。
  • ら抜き言葉に注意。
  • あれ・これ・それ、などの代名詞を多用しない(検索エンジンには理解できない)。
  • 差別用語・不適切な表現は使わない。
  • 敬語は正しく使う(二重敬語に注意)。
  • 伝わりにくい二重否定(~でないことはない)や受動態は避ける。

リストタグ:箇条書き

項目をわかりやすく並べる箇条書きは、視覚的に目立ち、読み手の可読性を高めるので積極的に使っていきましょう。なお、箇条書きする場合は、<li>(リスト)タグでマークアップするようにしてください。検索キーワード次第では、優先的に強調スニペット(表示上、実質1位)に反映される可能性があります。

箇条書きのメリット

  • 視覚的に目立つ
  • 強調したい語句が一目瞭然
  • 可読性が向上する(見やすい、読みやすい)

順序がある場合は、<ol>タグを用いて1、2、3、と番号を振っていくと良いでしょう。

数値を使う

具体的な数字を示すことで、リアリティが出て、イメージしやすくなります。
「数日で届く」は「3日以内で届く」と書いた方が、読み手にとっては親切です。曖昧な表現は置き換えうるのであれば、数値にしたほうがわかりやすくなります。

また、馴染みのない単位や、大きすぎる数値は、他の表現に変えてみましょう。たとえば広大な土地を紹介する際に、十五万坪ではよくわからなくても東京ドーム10個分と置き換えれば読み手はピンとくるでしょう。

画像を最適化する

検索エンジンによる画像認識の精度は日に日に進歩しています。とはいえ、まだまだ画像がSEOに与える影響は軽微だといわれています。一方、読み手の理解を深めるために、画像は大変有効です。テキストのみよりも画像を混ぜたコンテンツの方が、様々な点でメリットがあります。

画像を使うメリット

アイキャッチ効果

画像には人の視線を引き込むアイキャッチ効果があります。
ユーザーが訪れたページを読むかどうか判断する時間はほんの数秒です。それゆえ、タイトル(キャッチコピー)と目に飛び込んでくる画像が重要になってきます。ユーザーの心を掴むような画像をコンテンツに織り交ぜることができれば、読了率は上がるでしょう。

テキスト以上の情報を与えられる

画像には文字では掴みづらい、イメージや印象、雰囲気といった感覚的なものを伝えることができます。それゆえ、読み手にどんな印象を持って欲しいのか考えて画像を掲載することがポイントになります。

例えば、レストランや居酒屋を紹介するコンテンツには、いかにも美味しそうな料理の写真を載せるのが最適です。

可視性・可読性を高める

ページに画像を入れることで、記事全体から堅苦しさを取り除き、ユーザーの興味関心をひきやすくなります。ユーザーはテキストだらけのページを忌避する傾向があるので、読んでみようかなと思わせるために画像は有効です。その場合は、テンポよく画像を配置しすることが求められます。

「画像を上手く使う」という見出しの下の画像も、特に何か意味を明示するような内容ではありませんが、文章と文章の間を取り持つ緩衝材の役目を持っています。

記憶に残る

ずらずらと並んだテキストよりも、インパクトある画像のほうが読み手の記憶に残ります。心理学では、画像優位性効果と呼ばれています。

alt属性

画像認識の技術が進歩しているとはいえ、検索エンジンはまだ完璧には画像を認識できていません。そのため、それが何を表しているのか、画像の内容を伝える記述が必要になります。この記述をalt属性といいます。

alt属性は画像に設定されたhtmlのテキスト情報です。なんらかの理由で記事に画像が表示できないときには、その代わりにテキスト情報としてaltが表示されて、画像の内容を伝えてくれます。また、音声を読み上げるブラウザを利用している場合、画像にalt属性が設定されていれば、その内容も伝えることができます。

seo効果は?

なお、画像そのものがそうであるように、alt属性にもSEO効果はほぼないと考えられます。alt属性に対策キーワードを含ませても、検索順位に影響するような評価は得られないでしょう。とはいえ、検索エンジンにページの内容を正しく理解してもらうためには必要ですので、設定することが推奨されます。

alt属性の記述方法

altは画像に対して設定するので、<img>要素に属性として記述します。以下の画像の説明という部分に、画像を表現するテキストを入れてください。

<img src="画像のURL" alt="画像の説明">

画像掲載の注意点

Webライティングにおいて主役なのはテキストです。
画像はテキストの情報をより分かりやすく伝える補助として役立てましょう。

大きすぎるデータサイズは、ページの表示速度を遅くしてしまう可能性があります。表示速度が著しく遅いと、ユーザーの離脱を促していしまうだけでなく、検索エンジンからの評価も悪くなってしまいます(Speed Update)。サイズは必要最低限にしましょう。

alt属性に関係ない文言や、大量にキーワードを詰め込むのは、スパム扱いされてしまう可能性があるため、控えた方が無難です。あくまでも画像の説明だけにとどめましょう。

校正・校閲

ライティングの最終仕上げ段階が校正です。出来上がった原稿に誤字脱字、差別用語や不適切な表現、あるいは難解すぎる単語がないか、確認してください。また、数値のチェックは厳密に行いましょう。桁がひとつでもずれていたら、虚偽情報になってしまいます。修正の必要があれば、ただちに直す癖をつけることが肝心です。

一方で、書いてある内容も丁寧にさらっていきます。
読み手にとって、このテキストは読みやすいか、わかりやすいか、チェックします。上述しましたが、誤字脱字を検索エンジンは認識しています。ケアレスミスは、校正・校閲の段階ですべて修正するようにしましょう。平易かつ簡単でストレスを与えないテキストは、ユーザーのページ滞在時間を延ばし、コンテンツに信頼感を与えてくれます。その結果、サイトへのリピーターも増え、大きな効果を見込めるでしょう。

文章は声に出して読んだり、一度プリントアウトしてチェックしたりすると、気が付かなかった問題点を発見しやすいです。また、校正は自分でチェックした後、誰かほかの人にもチェックしてもらうようにしてください。

リライト

リライトはその名の通り、既存の記事コンテンツをユーザーにとってわかりやすく、かつ読みやすくなるように「書き直す」作業です。

いつまでたっても検索上位に表示されないコンテンツは、リライトする必要があります。狙い通りいけば、ユーザーの離脱率が減り、少なくないSEO効果が見込めるでしょう。なお、「リライトとは?記事コンテンツのSEO効果を高める方法」で詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。

以下のポイントに注意して、丁寧にライティングしていってください。

タイトル、リード(導入)文、見出しが最適化されているか

上記で解説したtitleタグや見出し(h)タグ、コンテンツの導入となるリード文など整合性が取れているか、ユーザーの興味を誘う内容になっているか、本文と異なっていないか、リライトの際は必ずチェックするようにしましょう。

検索意図は網羅できているか

上記で解説した検索意図が、しっかりとコンテンツ内に含まれているかどうか確かめるのもリライトの一つです。以下の点を満たすようにしましょう。

  • 検索クエリにこたえた内容になっているか
  • 競合コンテンツより情報網羅度は高いか
  • 共起語は網羅的に含まれているか

情報が古くなっていないか

Web業界は日進月歩で情報が更新されています。そのときは正しくても、現在では誤っている、なんてことは十分に起こります。古くなった情報をそのままにしておくと、虚偽だと捉えられることもあります。いつまでも放っておかないで、新しい情報に書き換えましょう。

ターゲット向けのコンテンツか

あなたがターゲットとして設定したペルソナ(理想の顧客像)に向けた、ニーズにこたえられるコンテンツになっているかチェックしましょう。たとえば、若年層がターゲットであれば、画像や動画といったメディアを用いることで反応が変わることがあります。

競合他社と差別化できているか

競合他社サイトがすでに語っている内容をコンテンツ化しても、上位表示は難しいでしょう。リライトする場合は、独自性を追加することで個性を出し、競合他社サイトを上回る良質なコンテンツにしてください。

誤字脱字はないか

校正の際に行った作業を再度繰り返して、誤字や脱字、不適切な表現がないか確かめましょう。難しい内容が、わかりやすく解説されているかもチェックするようにしてください。

検索アルゴリズムのアップデート

SEOライティングに深く関係のある検索アルゴリズムのアップデートについて紹介します。ユーザーの利便性向上のためのアップデートになりますので、対策法もほとんど共通です。すなわち、ユーザーの検索意図を読み取り、その回答を抜け漏れなくコンテンツ化することです。

BERT

BERTとは、Bidirectional Encoder Representation from Transformersの略で、自然言語処理(NLP)のモデルのひとつです。2019年の10月25日にGoogleはこのBERTを用いたアップデートをリリースすると公式で発表、12月10日に正式に展開されました。

BERTの技術を用いることで、Bidirectional(双方)の意味通り、対象クエリの左右に位置するコンテクスト(文脈)から、クエリの意味やニーズを正確に理解することが可能となるので、より関連性の高い検索結果が返されるようになります。実際、10分の1のクエリに影響が及んでいるとの報告があります。

BERTの導入はテールワード理解の精度だけでなく、ユーザーの検索行動に影響があると想定されます。検索精度を上げるために、Googleはテールワードでの検索を推奨していく可能性があり(次に紹介するPassage Indexingなど)、今後は情報の網羅性だけでなく、より細かいニーズに沿った情報を取り扱うことも重要になってきます。

Passage Indexing

従来、Google検索において返される検索結果は、Webページの全体の関連性とクエリを照らし合わせて返されていました。しかしながら、たとえば、検索窓に打ち込んだ質問の回答がWebページの奥深くに埋もれている場合、このような評価の仕方であると、正しく検索することが難しい場合があります。そこが知りたい、という「ある特定の一文だけ」が検索窓に打ち込んだ質問の回答であるケースは往々にしてあるでしょう。

今年中の導入が見込まれているアップデート「Passage Indexing」は、その質問にピッタリな回答である「passage=一文(一節)」を評価対象としてランキングする仕組みです。Googleは公式ブログで次のような例を挙げています。

「家の窓がUVガラスかどうか、どうやって判断すればいいのか」

このクエリはかなりトリッキーで、UVに関する様々な情報が掲載されたWebページが返されますが、質問に対する回答としてユーザーに役立つものではありませんでした。

しかし、Passage Indexingによるアルゴリズムは、この質問に対する回答を、DIYのフォーラムの一節に注目することで導き出しています(図の右側:UVガラスかどうかの判断は、UVガラスに近づけた炎の反射で判断できるという)。この一節以外は無視されて検索結果に返されていることがわかります。

一見すると、今回のPassage-Based Indexingは、情報網羅性の高いページに恩恵があるように思われます。テールワードで検索した際、そのテールワードに最も適したpassageを含んだページ、あるいはその部分のみが返却されるため、網羅的に情報が掲載されているページが有利なのは当然だからです。しかしながら、実際のところアップデート後の検証を待たない限り、正確なことはわかりません。

これまで光の当たらなかったWebページが上位表示されるということはあるかもしれません。とはいえ、ユーザーの検索意図に基づいた高品質なコンテンツを作ることが、上位表示の最も確実な近道であることは、これまで通り変わらないでしょう。

⇒GoogleもTwitterで、コンテンツ作成者がやることは、これまで通り高品質なものを作ることだと述べています。

Rankbrain

BERTアップデートが行われるさらに前から、Googleは検索クエリの背後に潜む検索意図をAIによって判定し、関連性のある適切なコンテンツを検索結果に返すようなアルゴリズムを展開しています。

これが、2015年にリリースされた「Rankbrain」です。

具体例を挙げてみましょう。
たとえば、「藤井聡太」というクエリは、人物について知りたいだけでなく、直近の対局予定や勝敗を知りたいという検索意図が隠れている場合があります。この際に、たとえ、検索クエリにキーワード(対局や対戦相手名、勝敗といったワード)が含まれていなくとも、Rank Brainはこのクエリとコンテンツの関連性をチェックすることで、検索結果に対局の日程に関するページや勝敗に関するページを返します。

つまり、ある対策キーワードに対して多角的に情報網羅性を高めることで、様々なクエリの回答として検索結果に返される可能性が高まります。したがって、ユーザーのニーズがどこにあるのか常に把握しておき、自社で訴求したい商品・サービスとの重なる部分を探しながら、コンテンツを作成、提供していくことが重要となります。

まとめ

当記事において何度も繰り返しましたが、SEO、およびSEOライティングの基本はユーザーファーストです。ユーザーのニーズを満たすために、いかに検索意図を把握して、それに対する答えを網羅的にコンテンツ化できるか、にかかっています。

今後、様々な検索アルゴリズムのアップデートが行われるでしょうが、Googleの理念であるユーザーファーストという考え方は、延々と継承され続けるでしょう。したがって、ここで紹介したテクニカルなライティング法は、あくまでもユーザーに役立つコンテンツであることを、Googleに伝える補助輪的な役割だと考えてください。

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この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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