E-A-TとSEO
SEO施策

E-A-Tを徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く

近年、GoogleがWebサイト・Webページの評価基準として非常に重視している『E-A-T』。いまや、人々の生活やお金に関するYMYL(Your Life Your Money)のみならず、他のさまざまな領域のSEOにおいても対策が望まれるようになっています。

実際のところ何の知識も持たないままWebサイト・WebページのE-A-Tを高めるのは、非常に困難と言わざるを得ません。かといって対策を怠れば、競合に遅れを取ってしまうでしょう。

まずはGoogleが提唱しているE-A-Tとは何なのか、正しい知識を持つ必要があります。そこで今回は、E-A-Tの基本を押さえ、その上でE-A-Tを高めるための対策などを中心に解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

E-A-Tとは? 

E-A-Tとは、Googleによる「良いコンテンツとは何か」を定める評価指針の一つで、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)のぞれぞれ頭文字をとって省略した呼び方となります。

Googleが定める評価軸である一方、検索アルゴリズムにも入っておらず、E-A-Tを測定するスコアというものも存在しません。つまり、SEOに効果があるような検索順位を決めるためのランキングシグナルのひとつというわけではなく、あくまでWebページのクオリティを判断する『評価指針』を意味するだけです。

それでは、まずE-A-Tそれぞれの内容と意味について見ていきましょう。

専門性(Expertise)

専門性とは、その名の通りコンテンツが何らかのテーマに特化していることを意味します。言い換えれば、多種多様なテーマが混在したようなコンテンツよりも、一つの分野や内容に特化したWebページの方が、Googleに高く評価される傾向にあるということです。

また、専門性はコンテンツの制作者によっても担保されます。たとえば、人々の生活やお金、健康などに関わるYMYLトピックでは、コンテンツの制作者が専門知識を持っていることや、正式な資格を有している、あるいは教育を受けていることが重視されます。ある特定の病気の原因や対処法について解説しているのは、一般人よりも医者であるほうが望ましいことは言うまでもないでしょう。

なお、専門性はWebサイトや組織というような大きな括りに対してではなく、どちらかというとコンテンツのレベルで評価される傾向にあります。

権威性(Authoritativeness)

権威性は、コンテンツの内容に加えて『誰が言っているのか』を重要視するものです。

わたしたちは誰でも、意識的、あるいは無意識に、この人(Webサイト)が発信している情報であれば正しい可能性が高い、というふうな判断を下します。ユーザーに重きを置いているGoogleにとってもこれは同じで、説得力とそれを裏付ける権威性を持ったWebサイトを高く評価します。

権威性は、コンテンツの内容や質だけで判断されるものではありません。
サイト運営の期間や実績、被リンクの数や分散性、言及数の数など、Webサイトとして権威性が評価されるには、長期的な目線が必要となります。特に重要なのが、評判(レピュテーション)です。この評判は、その業界における専門的な人物・組織・Webサイトからのサイテーション(引用・言及)や被リンクによって確かめられます。

信頼性(Trustworthiness)

ユーザーにとって信用できる情報・サイト・運営者であるかという点であり、求められているのは、信頼性、透明性、正確性などです。それゆえ、Webサイト上に公開されたコンテンツに対し、誰が責任を追うのか明記されている点などが重視されます。

信頼性を担保するために、Webサイトにおいて開示する情報の一例としては、Webサイトを運営している会社名や住所、電話番号、メールアドレスなどです。

また、コンテンツの正確性も信頼性としての評価に含まれます。これは引用されるソースなどが当てはまり、官公庁など公的機関やその領域の専門家の情報を使用することにより、ユーザーからもGoogleからも信頼性を高めることが可能となります。信頼性はYMYL領域においては当然のことながら、非YMYL領域においても重要視されている点には注意が必要です。

E-A-Tとは?

SEOにおけるE-A-Tの重要性とYMYL

上述した通り、E-A-Tは検索順位を決定するランキングシグナルではありません。しかし、良質なコンテンツが高順位になる傾向にある現行SEOにおいては、E-A-Tが検索順位と密接に結びついていって差し支えないでしょう。

E-A-Tが重要視されていることは、Googleの検索品質評価ガイドラインにも以下のように明記されています。

3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)
For all other pages that have a beneficial purpose, the amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important.

3.2 専門知識、信頼性、信頼性(EAT)の詳細
ウェブページ/ウェブサイトが有する専門知識、権威、信頼性(EAT)の高さは非常に重要です。

General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

さて、ここでいうE-A-Tの高さが非常に重要とは、何に対してでしょうか。
検索品質評価ガイドラインをひも解くと、これはWebサイト・Webページが「有益な目的」を持っているとGoogleから評価されるために重要であることがわかります。Webページが有益な目的を持っているということは、そのWebページが良質なコンテンツであることとニアリーイコールだと考えられます。

Google検索品質評価ガイドラインとは、検索エンジンの品質を検査する際に用いられる資料です。検索エンジンの評価を行う「外部評価者」向けに、その評価方法が解説されています。こちらはGoogle検索のありたい姿が表れているため、「外部評価者」だけでなく、SEOに従事する者にとっても検索エンジンの方向性を読み解ける資料として重宝します。

良質なコンテンツには専門性が最重要!?

E-A-Tにおける良質なコンテンツの大前提は「専門性」です。
一般的には、E-A-Tの各項目は並列で語られることが多いのですが、ガイドラインの中には以下のような記述が有ります。

高品質なページやウェブサイトには、そのトピックにおいて権威があり信頼できると認められるだけの専門性が必要です

General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

ここから読み解くことができるのは、E-A-Tのベースとなっているものは専門性であるということです。つまり専門性が担保できなければ、権威性も信頼性を最大限評価してもらうことは難しいと考えることができます。

専門性だけを追求すればよいということではありません。とはいえ、専門性を追求した結果として権威性などが付加されていく傾向もあることは念頭に入れておくべきでしょう。

E-A-TとYMYL

E-A-Tが、格別に重要視されるのがYMYLという領域です。
ここまでも何度か触れたYMYLですが、Googleの検索品質評価ガイドラインで言及されている”Your Money or Your Life”の略であり、その名の通り人々の生活や、経済的安定、医療、健康、法などがテーマである、あるいは関連しているページを指します。

別の言い方をすれば、読者が誤った情報を享受した場合に、読者の人生に悪影響を及ぼす可能性が高いトピックを意味します。代表的なトピックを紹介します。以下については、E-A=Tが非常に重視されます。

  • 健康・医療
  • 経済・金融
  • ショッピング
  • 法律
  • 政治
  • ニュース・時事問題
  • 人種・宗教・ジェンダー
  • フィットネス・栄養
  • 住宅・就職など

ユーザーの利便性を最優先にしているGoogleからすれば、ユーザーの幸不幸に直結するようなテーマに対し、厳格な評価基準を設けるのは当然といえば当然でしょう。YMYLにおいては、E-A-Tに基づいた特に厳しい審査が行われ、品質の低いコンテンツ(事実と異なるコンテンツなど)などは、ユーザーへの影響度が高いとして、著しく低い評価を受けることになります。

E-A-Tを高めるための考え方

Googleという検索エンジンに、Webサイト・Webページを高評価してもらうためには、E-A-Tを高める必要があることがわかりました。では、実際にE-A-Tを高めていくために何をすればよいのでしょうか。

端的に言ってしまえば、E-A-Tを高めるためには、「検索品質調査ガイドラインを読み込み」、そのうえで、E-A-Tの要素を理解し、実際の施策に落とし込むことが必要です。まずは、検索品質評価ガイドにおけるE-A-Tを高めるためのヒントをひも解いていきます。

検索品質評価ガイドラインを理解する

上記でも紹介しましたが検索品質評価ガイドラインとは、検索結果が適切であるかテストする外部評価者向けのページ評価基準です。

Google 検索の仕組み | ユーザーを最優先する」によると、検索結果に新しいアルゴリズムが適用されるまでは、外部評価者の検索品質評価テストも含め、以下のようなステップが踏まれているといいます。

  1. エンジニアが検索アルゴリズムを変更
  2. 非公開の検索エンジンに反映
  3. 非公開の検索エンジン上で評価者が新しい検索結果をテストする
  4. 実際の本番環境で一部ユーザー限定でテスト(ライブテスト)

この3において外部評価者が検索結果をテストします。評価方法は2つあり、一つは383,605 件もも及ぶ検索品質評価ガイドラインに準じた評価テスト、二つ目が62,937 件の異なる検索結果を比較した評価テストがあるそうです。

なお、検索品質ガイドラインとその利用の主目的である「検索品質評価テスト」をGoogleは以下のように説明しています。

383,605 件の検索品質評価テスト
Google では、外部の検索品質評価者と協力して、検索結果の品質を継続的に評価しています。評価者は、ウェブサイトのリンクをクリックしたユーザーがそのサイトで目的の情報を適切に得られるかどうかを評価して、コンテンツの専門性、権威性、信頼性に基づいて検索結果の品質を判定します。これらの評価が検索順位に直接影響することはありませんが、世界中の Google 検索のユーザーに満足していただける検索結果を表示するための検索結果品質の評価基準として役立てられています。

常に一貫したアプローチがとれるように、Google では検索品質評価ガイドラインを公開し、適切な評価を行うための指針や例を評価者に提供しています。このガイドラインはこちらでご覧いただけます。検索結果の品質を評価することは簡単そうに聞こえますが、十分な検討が必要となる場合も多々あります。質の高い検索結果を提供し続けるためには、評価者からのフィードバックが不可欠なのです。

Google 検索の仕組み | ユーザーを最優先する

検索品質評価ガイドラインは、Googleが外部の評価者に対して、検索エンジンがどうあるべきなのかという点について述べたものです。SEOは検索アルゴリズムに主眼を置きがちですが、検索アルゴリズムが非公開であり、順位上昇の指針が良質なコンテンツであることを鑑みれば、検索品質評価ガイドラインをしっかり理解することは非常に重要でしょう。

検索品質評価ガイドラインを見直すことにより、Googleの有りたい姿とユーザーの求めているコンテンツを理解することが可能となります。

E-A-Tはどのように評価されるのか

E-A-Tを高めるためには、E-A-T各要素についてGoogleがどのように評価しているのかという点について理解していることが求められます。

専門性・権威性・信頼性を具体的にGoogleはどのように評価しているのでしょうか。
それは、検索品質評価ガイドラインに頻出する、

  • 良い評判(Positive Reputation)
  • とても良い評判のページ(Very Positive Reputation)
  • 最高品質のページ

から読み解くことができます。それぞれ見ていきましょう。

良い評判のページとは

Googleの検索品質評価ガイドラインには、度々『良い評判(Positive Reputation)』という言葉が現れます。結論から述べると、この『良い評判』が、そのままE-A-Tの高さを示していると考えられます。

良い評判をGoogleは次のように説明しています。

4.4良い評判
評判は”高評価”をつけるかを判断する上で非常に重要な基準であり、それはページのE-A-Tを示します。
評判がなくても、”高評価”を与えることができますが、説得力のある”負の評判”があるウェブサイトには”高評価”を付けることはできません。

General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

つまり、Webサイトに対して良い評判があるときに、評価者は高評価を付けることができますが、悪い評判があるときには、評価者が高評価を付けることはできないというふうに読みとることができます。よって「良い評判」とは間接的に高いE-A-Tを表してるとも考えられます。

とても良い評判(Very Positive Reputation)

良い評判には上位の「とてもポジティブな評判(Very Positive Reputation)」が存在します。検索品質評価ガイドラインには、とてもポジティブな評判の例を二つ挙げています。これらの評判を受けることで、より高いE-A-T評価に繋がると考えられます。

権威のある評判

  • 専門家や界隈からの推薦
  • 権威のある賞の受賞

権威のある評判を調べる方法としてWikipediaを起点にすると良いとの記載もあります。(ちなみに検索品質評価ガイドラインには「Wikipedia」というワードも56回と多く登場しています。)

ユーザーからの評判

公式的な専門性を必要としないトピックの際は、ユーザーからの評判が使われます。
たとえば、レシピやお笑いなどが挙げられますが、このあたりのテーマに関しては、ユーザーのエンゲージメントやレビュー(口コミ)が重要視されます。

最高品質なページ(Highest Quality Pages)とは

また、検索品質評価ガイドラインには、「最高品質のページ」という言葉が存在します。以下がGoogleが提示する最高品質なページになります。

5.0 最高品質なページ
「高品質」と「最高品質」の違いは、メインコンテンツの質と量、そして評判やE-A-Tのレベルに基づきます。

以下の特徴の1つ以上を持っています。

・高いレベルのE-A-Tを持っていること
・メインコンテンツの質が非常に満足できる量であること
・Webサイトが非常にポジティブな評判をかくとくしていること、もしくは作者の評判

General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)

さて、上記最高品質なページについては、Googleが具体的なページの例を挙げています。こちらを参考にすることで、高いレベルのE-A-Tについての実例を知ることができ、また、GoogleがどのようにE-A-Tを評価しているのか知ることができます。

例:季節性インフルエンザに関するページ(YMYL領域)

E-A-T最高品質のページの例

上図右側「評価」の欄には次のように書かれています。

「信頼と権威のある医療サイトのインフルエンザの参考ページです。このウェブサイトはこの種の医療情報における最高のWeb情報源の一つであるという評判を得ています」

以上を踏まえたうえで「評価の根拠」の欄に以下のポイントが掲載されています。

  • 非常高いE-A-Tを備えたページ
  • 非常に良い評判を獲得している

例:ボールガウンのウェディングドレス

E-A-T最高品質のページの例

ボールガウンとは、ウェディングドレスの一つの種類です。こちらの例では、「評価」の欄にこう書かれています。

「満足度の高いメインコンテンツを十分に持っており、豊富な写真や、価格やスタイル等の絞り込みも満足度の向上に寄与しています。有名な結婚プランニングサイトにも掲載されています。」

「評価の根拠」は以下のようになっています。

  • 十分な量の高品質なメインコンテンツを持っている
  • 目的における高いE-A-Tを獲得している
  • 良い評判を獲得しているサイト

実例として挙げられたボールガウンドレスを扱うWebサイトが以下。

最高品質のページ例「knot」
the knot

例:レシピブログ

E-A-T最高品質のページの例

「評価」が以下になります。

「このブログの著書は有名なプロのシェフではないようですが、レシピというのは一般・日常的な専門知識の一例です。この場合、チョコチップクッキーのレシピを多数掲載しており、オリジナルで高品質なメインコンテンツが、著者の専門知識を示しているといえます。」

プロのシェフではない、つまり権威性は持ち合わせていないとことわったうえで、しかしYMYLではない一般的な領域であるとし、以下のような「評価の根拠」を掲載しています。

  • 目的に対する高いE-A-T
  • 十分な量の高品質なMC

以上の例からもわかる通り、Googleはコンテンツの量や質、ページの使いやすさ、信頼のおける組織・機関が運営していること、あるいは、有名なWebサイトから被リンクをもらっていること、そしてポジティブな評判を受けていることなどが、最高品質のページにおいては重要であるとわかりました。

良質なコンテンツを作成する(MC)

一方で、E-A-Tに対してGoogleは被リンク、そして良い評判を重視していることも、ここまでで読み取ることができます。この被リンクや良い評判を得るために重要なのがMCです。

検索品質評価ガイドライン326回出現するMCですが、これはメインコンテンツを意味します。いまもむかしも、自然な被リンクを集めることは非常に有効なSEOの手段です。また、良い評判、言い換えればサイテーション(言及)は、サイト全体の信頼性を高めるために効果的です。この被リンクと、良い評判を獲得するためには、十分な量と質を担保したメインコンテンツが必要になります。

では、高品質なメインコンテンツとはどのようなものでしょうか。MCの構成要素の一部ですが、以下を参考にしてみてください。

  • 新しい課題や悩みの解決案
  • わかりやすく伝わる
  • 正確に伝わる
  • 新たな意見や発見である

一言でまとめると、「世のニーズに応えた良質なコンテンツ」が被リンクや良い評判を獲得することができる、つまりE-A-T評価の高いコンテンツとなります。

なお、良質なコンテンツの作り方はいくつかの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

E-A-Tを高めるための方法

E-A-Tとは何か、E-A-Tを高めるための前提知識が理解できたと思います。それでは実際にE-A-Tを高めるためには、具体的にどういった対策があるのかという点について、ここまで述べてきたことを踏まえて解説していきす。

Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)、それぞれ見ていきましょう。

Expertise(専門性を高める方法)

専門性を高める方法としては大きく分けて下記4点に分かれます。上記でも述べた通り、E-A-Tの中でも専門性は特に重要です。可能な限り以下のポイントを満たすことをお勧めします。

テーマやジャンルに特化する

扱う情報のテーマやジャンルに特化し、Webサイト・Webページの軸を明確にすることが専門性の向上につながります。また、どんな情報を扱っているサイトなのかユーザーから理解されやすくなるので、「ある特定のジャンルに詳しい専門家」というようなブランディングにも役立てられます。

編集のポリシーを開示する

編集ポリシーとは、そのWebサイトの具体的な目的や方針などを明らかにするページを指します。このような編集ポリシーを公開することにより、ユーザーやGoogleからどういった情報を扱い、誰がどのような目的で運営しているサイトなのかを理解されやすくなります。

たとえば、法律系のメディアであれば、ライターあるいは監修者を担当する弁護士や法律家のプロフィール情報が載った編集ポリシーを公開することで、専門性の高いWebサイトであることを示すことができます。

専門知識の量を増やす

専門性において重要なことは、ユーザーに対し、多くの専門的な知識を提供しているかどうかという点です。自社でしか書けない専門的な情報を記載していけば、当然専門性が高まることは言うまでもないでしょう。

これは逆説的でもあり、そもそも専門的な知見、知識、主張を有していないテーマ・ジャンルに対しては手を出すべきでないこと、さもなくば専門家の協力を仰ぐべきであることを示しています。

一次情報を伝える

一次情報を掲載できるというのは、そのジャンル・テーマに精通していることを意味します。他者からの受け売りではないオリジナルの情報は、経験や自身で調査・収集したデータに基づくものであり、これらをGoogleは認識していますし、高く評価します。

この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?

良質なサイトを作るためのアドバイス

また、他者の一次情報を掲載・引用する際は、公的機関や専門家、企業などが公表しているデータを使用し、信憑性を担保することが求められます。なお、外部の情報を引用する場合は、必ず出典を明記します。

Authoritativeness(権威性を高める方法)

続いて権威性を高める方法について解説します。権威性を高める方法としては大きく分けて下記の3点に分かれます。

「Who is」情報を開示する

運営会社名や監修者、執筆者の情報など『Who is』を開示することは、権威性の向上につながります。これは上記で紹介した編集ポリシーも含まれます。

メディアを運営、コンテンツを作成しているのが「誰」であるかは非常に重要です。道路をめぐる環境や交通情報について、道路を管理している国土交通省が発信している情報であれば、それは権威性が高いということになります。このように無条件で権威性を担保できる場合以外でも、そのジャンルやテーマに精通している組織、人物であれば、「Who is」情報は開示すべきです。

なお、会社の製品・サービスに関する情報を掲載したり、コーポレートサイトや著者情報が載ったページへの動線を作ったりすることで、ユーザーや検索エンジンに、「Who is」情報が伝わりやすくなります。

被リンク、サイテーションを獲得する

被リンクとは他社サイトで自社サイトのリンクが貼られることを指します。一方、サイテーションとはネット上で自社の企業名やサービス名、サイト名が言及されることをいいます。被リンクを多く獲得しているサイトは、その分支持を集めていると判断され、検索エンジンからの評価が高まります。

ただし、被リンクを集めようとするあまり、他サイトと過剰に相互リンクを貼ったり、悪質なサイトから被リンクを受けると、かえって評価を下げる要因になるので、注意が必要です。サイテーションについても多くコメントがなされるほど権威性が高まります。

権威あるWebサイトとつながる

被リンクやサイテーションが、そのテーマやジャンルにおいて優良で評判の高いサイトからであると、権威性は高まります。医療・健康情報を載せたWebサイトが、権威のある医療機関やクリニックから被リンクをもらっていれば、当然、権威性は高まるでしょう。

また、既に検索エンジンから高い評価を受けているドメインパワーの強いサイトも同様です。このようなサイトから被リンク、サイテーションをもらえれば、自社サイトの評価も向上します。

権威性のあるWebサイト、評価の高いWebサイトから、被リンク、サイテーションを受けるためには、日々有益なコンテンツを作ることが重要です。

小見出し(h3)Trustworthiness(信頼性を高める方法)

最後に信頼性を高める方法について紹介します信頼性を高める方法としては、大きく下記の通りです。

監修者を付ける

「誰が解説している記事なのか」という観点が権威性に大きく影響します。これはYMYLにおいては特に強く当てはまります。インフルエンザについて解説しているのが医者と一般人では、どちらが信用に値するかなど火を見るよりも明らかでしょう。この捉え方はユーザーもGoogleも同じです。

したがって、検索エンジンやユーザーに「この記事がしかるべき専門家が書いている、あるいは協力を仰いでいる」ことを示す著者・監修者情報を正しく伝えることで権威性を高めることができます。

具体的には当該コンテンツ上に、著者の経歴や著書・論文、著者の公式ホームページのリンクなどを掲載することがあげられます。

Googleマイビジネスへの登録

Googleマイビジネスとは、以下のようにGoogleの検索結果ページやマップなどに企業の情報を掲載する無料のサービスです。

e-a-tにおけるGoogleマイビジネス

Googleマイビジネスに登録していることにより、Webサイト運営者でもある企業情報がGoogleに正確に伝わります。また、Googleマイビジネスにはユーザーが口コミを投稿することが可能です。上述したように、Googleは良い評判を、Webサイトやコンテンツの評価に紐づけています。Googleマイビジネスに寄せられた口コミが組織としての評判となり、それがポジティブなものであれば、Webサイト運営者としても信頼性の担保に結びつきます。

常時SSL化

URLの冒頭(通信プロトコル)を暗号化されていない「http」から、暗号化されたプロトコル「https」に変更することをSSL化といい、この変更により、サイト情報・ユーザーの個人情報がハッキングされにくくなります。

ユーザー情報保護の観点からGoogleもこの「SSL化」を推奨しており、2014年8月には「HTTPSを検索順位を決定する際の判断指標に利用する」と公式に発表しています。したがって、常時SSL化していないサイトは一定、信頼性を担保することができ、逆に常時SSL化していないサイトは、それが評価を下げられる原因となる可能性があります。

E-A-Tがなぜ重要視されるようになったのか

やや余談に近いですが、E-A-Tが重要視されるようになった背景についても考えてみましょう。背景を知ることで、検索エンジンそのものやSEOについての理解も深まります。

E-A-Tが重要視されるようになったのは、端的に言ってしまえば検索ユーザーの利便性を高めるために低品質なコンテンツを排除するためです。

低品質なコンテンツの量産を避ける

低品質なコンテンツの量産を避けるという考え方は、Googleのビジネスモデルに紐づきます。
Googleは、広告をクリックしてもらうことによって収益を得るビジネスモデルです。そのため、ユーザーのニーズに応えるサービス(コンテンツ)を提供し、たくさん利用してもらうことが目的です。そのため、誤った情報の公開を極力避け、品質の高いコンテンツを評価、公開するようになっています。

過去には、売上やWebサイトへのアクセス数を稼ぐために、低品質な記事を大量生産することにより検索順位を上げるというSEO手法が有りました。それは、YMYLというユーザーの生活や幸福に直結するようなトピックも例外ではなく、その結果、社会問題にまで発展した経緯があります。

このような低品質コンテンツが溢れないようにするために、より良質なコンテンツが評価される仕組みである『E-A-T』が重要視されるようになりました。

E-A-TとGoogleのビジネスモデル

現在では、検索エンジンの精度も向上しており、杜撰なコンテンツ作成では上位表示をすることは不可能になっています。こういった流れは、まず間違いなく恒久的に続くものと思われますので、今後はユーザーニーズに応えるだけでなく、E-A-Tを重視したコンテンツ作成が必要になります。

【データで読み解く】直近のSERPs変動とE-A-Tの関係

最後に、直近のGoogle検索アルゴリズムのアップデートおよび検索結果(SERPs)の変動とE-A-Tとの関係性についてみていきます。

KeywordmapACADEMYを運営している弊社では、数年前から月に一度、Google検索アルゴリズムの調査レポートを作成しています。そのレポートの中から今回紹介するのは、検索アルゴリズムの更新とSERPs変動、それにともないE-A-Tがどう影響を及ぼしているのかに対する、事象に基づいた傾向の分析結果です。

まず、2019年11月~2020年1月までのアルゴリズムアップデートを例に解説します。
※なおデータはKeywordmapで調査・分析して導き出したものになります。

被リンク:2020年1月までのアルゴリズムアップデート

2019年11月~2020年1月までのSERPsの変動について調査した結果、YMYLである美容・医療カテゴリーでは、11月のSERPs変動以降、公的・教育機関等のサイトから外部リンクを多く獲得するサイトが上昇傾向にあることがわかりました。

良質な被リンクの獲得が、Googleからの評価を高めることにつながると想定されます。

E-A-T_2020年1月までのアルゴリズムアップデートによる影響

上昇傾向にある、美容系ポータルサイトCやクリニック系ポータルサイトは公的機関などからの被リンクを多く獲得している傾向にありました。とくにクリニック系ポータルサイトは、厚生労働省サイト、医院・クリニックサイトから外部リンクを受けていました。

監修の有無:2020年4月までのアルゴリズムアップデート

2020年3~4月に行われたアップデートでは、以下の図の通り、専門家の監修の有無が順位変動に影響を与えた可能性が示唆されています。とりわけYMYL領域においては、その傾向が顕著であることがうかがえました。

E-A-T_アルゴリズムアップデートによる影響

専門家(医師)の監修がある医療系サイトA~Cが流入増加にある一方、監修のない医療系サイトDにおいてはネガティブな影響を受けている傾向。

E-A-T_アルゴリズムアップデートによる影響_監修者が評価される

SERPs変動後に想定流入数が上昇している医療系サイトAは、医師が執筆または監修しているコンテンツの順位が上昇していました。

E-A-T重視傾向:2020年12月までのアルゴリズムアップデート

最後に、2020年12月のアルゴリズムアップデートです。2020年12月には、広範囲に大きな影響があるコアアルゴリズムのアップデート「December 2020 Core Update」が行われました。当該アップデートによって、YMYL領域ではドメイン単位でE-A-Tの比重が高まった傾向にあり、同時にコンテンツに対する評価比重も高まった可能性があります。

例えば、医療領域ではポータルサイトでは獲得キーワードが減少(検索順位の下落)傾向にある、一方で公的機関や研究機関などE-A-Tの高いサイトでは上昇or変動なしの傾向にあることがわかりました。

E-A-T_アルゴリズムアップデートによる影響

もともと医療・健康領域はドメイン単位での変動が起こりやすく、当該アップデートでは従来のランキング要因よりもE-A-Tの比重が重くなった可能性があります。さらに、公的機関ではない民間の医療系サイトでも、維持・上昇傾向にあるサイトが確認されています。 そこで、どこに差分があるのか調査した結果、民間サイトにおける下落が小さいサイトと大きいサイトでは医師の監修が入ったリッチな記事ページ群を保有しているか否かの差分が確認されました。

公的機関が評価されている点から鑑みて、権威性や信頼性の重要性をうかがうことができます。また同時に、記事コンテンツに光が当てられていることを鑑みる限り、テーマやトピックに対する専門性も重要であることがわかります。つまり、E-T-Aをより一層重視するトレンドがあるのではないかを推察できます。

最新の検索アルゴリズムが優先

ここまで紹介したのは、過去の検索アルゴリズムアップデート、およびSERPs変動です。言うまでもありませんが、最も注視すべきなのは、現在進行形のアルゴリズムアップデートであり検索結果です。

したがって、上記で紹介したアルゴリズムアップデートとSERPsの変遷は、Googleのひとつの歴史だと考えてください。歴史であるからには現在、未来を推察するための参考にすることは大いに可能でしょう。振り返ればGoogleはE-A-Tを重視した検索アルゴリズムのアップデートを行い、E-A-Tに基づいた評価をWebサイト・Webページに与えていることは間違いありません。

『E-A-Tはランキングシグナルではない』

これは事実だと思います。しかし、検索順位に直接的な影響を及ぼしている点は疑いようがないため、ランキングシグナルではないという見方は捨て去って、E-A-Tの向上をSEO施策の中に強引にでも組み込むべきだと考えます。

まとめ:今後のSEOはE-A-Tありき

E-A-Tについてのまとめです。
E-A-Tとは、

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

という3つの要素から成り立つ、Webサイト・Webページを評価する指標です。E-A-Tという言葉は、Googleが検索結果が適正かどうかテストするために、テストを委託している外部評価者向けのガイドラインの中で登場します。

当記事の最後にも紹介しましたが、直近のアルゴリズムと検索結果の変動は、E-A-Tとかなり強い相関関係にあり、そのためSEOを推進していく上では、E-A-Tを正しく理解し、アウトプットとして反映させる必要があるといえるでしょう。E-A-Tを正しく理解するためには、Googleが公開している検索品質評価ガイドラインを読むことをお勧めします。当記事でも重要な点はピックアップしているので、参考にしてみてください。

Googleが社是としてユーザーファーストを掲げている以上、今後も検索エンジン最適化には、延々とE-A-Tが付きまとうことになります。ランキングシグナルではないから対策しないというのは、非常にもったいないことです。当記事を参考にしていただき、ぜひE-A-T対策を行ってみてください。

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この記事を書いたライター
ながのん
2020年、新卒でCINCに入社。 現在はCINCの主力プロダクトであるKeywordmapのインサイドセールスを担当。