Googleから評価される記事コンテンツの書き方

最終更新日:

コンテンツマーケティング

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Googleに評価される

Googleから評価される記事コンテンツとは、いったいどのようなものでしょうか? 上位表示を狙った、テクニカルなSEOが施されたWebサイトのコンテンツがGoogleに評価されるのでしょうか? 
結論から言うと、答えはノーです。
検索エンジンに最適化することも大切ですが、現在、Googleが明確に評価すると宣言しているのが、ユーザーにとって良質な情報を持ったコンテンツです。

ユーザーの疑問を解決し、興味・関心を満たすような、有益で役に立つ情報を含んだ記事こそが、質の良いコンテンツとしてGoogleから高い評価を受けます。
そこで今回は、Googleから評価されるコンテンツ記事のポイントについて紹介していきたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

コンテンツの質を高める

Googleに評価され、上位表示を獲得するためにはコンテンツの質を高める必要があります。では、いったいどのようにしてコンテンツの質を高めていけば良いのでしょうか。

クエリからユーザーの検索意図を読み解く

「ユーザーニーズ」を満たした良質なコンテンツを作成するうえで重要になってくるのが、ユーザーの興味・関心がダイレクトに表れる検索クエリの調査です。(検索クエリとは、ユーザーが検索した言葉やフレーズのことを指します)

検索クエリを調査して、ユーザーはどんなことに「興味・関心があるのか」、あるいは「興味・関心を持つようになるのか」というような検索意図を把握しましょう。そのうえで、キーワードを選定し、ユーザーニーズに合わせた情報を盛り込んだ記事を作成していきます。ユーザーの求めているものが提供されていれば、コンテンツは高く評価され、共有(シェア・拡散)される可能性が高まります。その結果、より多いユーザーの目に留まるようになって、検索上位表示へとつながるでしょう。

Google上位表示

オリジナリティや専門性にこだわる

作成するコンテンツはユーザーの検索意図(知りたい情報や疑問)に徹底的に答えているものでなければなりません。その上で、ユーザーはより良い情報を選択しようとします。つまり、実際に検索結果に上位表示されている競合とあなたの作ったコンテンツを比べる可能性が高いのです。したがって、競合が掲載している情報との差別化がポイントになってきます。
キーワード上の競合を調査することによって、競合よりも「オリジナリティ」があり「より役立つ」内容を探してください。

・的確な情報

・他にない独自的な内容

・専門的で深い洞察がうかがえる

上記を満たす新鮮なコンテンツを生み出し続けることができれば、既存のユーザーに好印象を与えるだけでなく、新規ユーザーを取り込むことにもつながります。

信頼できる誠実な内容

信頼のおける内容であるかどうかは、情報を探すユーザーにとって非常に重要な問題です。コンテンツ内容にまったく詳しくない人間が書いた記事を、ユーザーは鋭く察知します。「ここのサイトは質の低いコンテンツを扱っている」と思われてしまえば、ユーザーは離れていきますし、一度離れたユーザーが戻ってくる可能性は極めて低いです。

情報に正確性や信ぴょう性を持たせるためにも、なるべくその道に詳しい人間が記事を執筆するようにしましょう。また、情報に対する根拠や出典もきちんと提示することで、信頼性は高くなります。

 コンテンツの信頼性を高めることは、サイトの信頼性を高めることにほかなりません。サイトの名前を聞いたときに「ここは信頼できる」と思われるようにコンテンツ記事を制作していきましょう。
なお、これらはGoogleがコンテンツを評価する際の指標である※E-A-Tにもつながります。

※E-A-T
Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、TrustWorthines(信頼性)の頭文字をとったGoogleによる造語。高品質なコンテンツであるかどうかを判断する際、このE-A-Tがあるかどうかが評価される。

UX最適化=ユーザー目線に立ってページを最適化する

可読性の追求

「読みやすさ、見やすさ」という可読性を追求していくことは、記事コンテンツにおいて必要不可欠です。
可読性とは、すなわち読みやすさです。
誤字脱字や文法ミスを避けるという基本のほか、以下のような取り組みがあります。

バランス

ユーザーが理解しやすいように、漢字やひらがな、カタカナのバランスを考えましょう。ひらがなと漢字は「7:3」で書かれた文章が読みやすいと言われています。
数字を含ませるのも効果的です。具体性が増し、ユーザーにリアリティを与えることができます。

注意すべき表現

また、正確に早く読めるように、簡潔でシンプルな表現を心掛けましょう。「~しないわけではない」といった二重否定は避け、受動表現は能動表現に置き換えた方が印象的です。
専門的な用語や難読漢字はなるべく使用しないようにし、必要な場合は脚注やフリガナで補填しましょう。

文章にメリハリをつける

疲労を感じさせないことも大切です。
ユーザーがストレスを受けず読み続けられるように、句読点、文字間や行間には気を遣いましょう。長すぎる文は好まれません。適宜、句読点を配置することでメリハリを付けることができます。これはパラグラフ(段落)においても同様です。文章が長く続いてしまう場合は、テーマごとに区切るようにしましょう。その都度、見出しを付けるのも有効です。

何事も一回目で完璧というのは難しいので、一度、時間をおいて見直すというのも手です。その場合、記事の可読性を上げるためにも、「リライト」を推奨します。
書き換えを行うことで、改めて記事の欠点を洗い出し、より質の高いコンテンツへとリニューアルしましょう。低迷している記事の上位化には、リライトが必須です。

画像や動画、インフォグラフィックを効果的に使う

文字だけの記事は堅苦しい印象を与えがちです。そこで「画像」を使ってみましょう。
文章とはに加えて、視覚へダイレクトに伝わる画像を組み合わせれば、ユーザーの理解をより深めることができます。
画像を使うメリットとしてほかにも……

・アイキャッチ効果で多くの人の視線を集められる
・文字では難しい、イメージや印象といった感覚的なことを伝えられる
・記憶に残りやすい

などが挙げられます。

Google上位表示、画像の配置方法

ユーザーの読みやすさを優先させるためにも、意味のないテキストで文字数を増やすよりは画像を効果的に活用しましょう。
なお、詳しくは「SEOライティングの方法」にて紹介していますので、併せてご覧ください。

「動画」や「インフォグラフィックス」はさらに理解度をあげることができます。同時に、他サイトや競合との差別化にも寄与します。
動画のメリットはこちら

・文章や画像だけでは伝えられないニュアンスを伝えられる
・コンテンツやサイトの滞在時間を延ばすことが出来る
・短い時間で多くの情報を伝達できる
・SNSで拡散されやすい

イラストをはじめ、グラフ、チャートといった情報やデータ、知識を視覚的に表現した「インフォグラフィックス」もSNSでシェアされやすく、様々なメディアやブログに転載されて被リンクを獲得しやすいという特徴を持っています。

1ページ1キーワード?

従来のSEOでは、コンテンツ記事を作成する際、1記事(ページ)1キーワードが推奨されていましたが、最近はそこまで固執する必要はないとされています。

たとえば、「筋トレ」をキーワードにしたページで、タンパク質(プロテイン)に言及するのは間違いでないばかりか、むしろユーザーニーズを満たす場合が多いでしょう。この場合、クエリとの関連性も高まると考えられます。

対策キーワードからあまりにも逸脱しなければ、「面で攻める」コンテンツ対策は有効だといえます。
ただ、ある程度キーワードを絞って記事を書くことは、テーマからの脱線を防ぎ、専門性を高めます。話題が必要以上にぶれていてはユーザーを混乱させてしまいますので注意してください。

記事構成で伝わりやすいページを目指す

また、誰にでも理解できるような簡単な構成で記事を書くことも大切です。
「総論→各論→結論」という論法は文章構成の基本であり、ユーザーがもっとも見慣れた構成のひとつでもあります。

・総論 → 記事のテーマを提示。
・各論 → 総論の深堀り。具体的かつ詳細に展開。
・結論 → 総論、各論をふまえたうえでの全体のまとめ。

伝えたい内容を正しく原稿に反映できるので、コンテンツの理解度に大きく貢献します。記事の構成に迷った場合は、こちらの論法をオススメします。
ユーザーに伝わりやすい、理解しやすい記事は、それだけでSEOになります。

適切なSEOを考慮していく

コンテンツにおいて一番重要なのは文字通り情報の中身です。忘れてはいけないのが、ユーザーにとって有益なコンテンツ=Googleが評価するコンテンツということ。

それを念頭に置いたうえで、適切なSEOを行っていくことが推奨されます。
ここでは簡単に、各記事ページでいくつかの施すべきSEOの施策をみていきます。

metaタグを最適化する

検索結果画面に表示されるtitleタグ(タイトル)とdescriptionタグはSEO上きわめて重要です。ユーザーは検索結果画面において比較・検討を行っています。titleタグとdescriptionタグは最適化しましょう。CTR(クリック率)に大きく寄与します。

どちらにも必ずメインとなるキーワードを入れてください。

タイトルは30文字を目安にして記事の内容に沿った簡潔なものにしましょう。キーワードは前方に配置するのがベター。検索画面でタイトルの下に表示されるdescriptionタグも、記事の内容に沿った分かりやすい端的なものが良いです。魅力的であればあるほどクリックされやすくなります。競合調査を行って、競合にない独自のタイトルをつけましょう。

見出し(h)タグ

記事のページにおいて一番目立つ「大見出し」(h1タグ)は、検索結果のランキング要因になりうるのでキーワードを含有させることが推奨されます。内容は記事を端的に表したものが望ましいでしょう。
以下、h2~h6の小見出しタグについては、それぞれの役割から記事の見やすさを考慮して活用しましょう。なお、過度に使いすぎるのはNGです。

被リンクの多いコンテンツ

被リンクは外部サイトからのリンクを意味します。これは検索上位を目指すSEOにおいていまだ、重要な位置を占めています。
被リンクに関するアップデートを行っている痕跡が多数報告されていることから、現在もGoogleが被リンクの数や質を評価の指標に置いているのは間違いありません。だからといって、不正に被リンクを獲得するのは、言うまでもなく悪手です。

被リンクは自然に増やしましょう。小手先の外部施策やリンク購入などはリスクが非常に高く、重いペナルティを課せられて、インデックスから削除される恐れもあります。被リンクを集めやすいページの筆頭は、やはりサイトのTOPページです。ほかにも初心者に向けた解説、ノウハウ系の実際的な知識、インパクトのあるニュース系のコンテンツは比較的被リンクを集めやすいようです。

被リンクはコンテンツがいかに信頼されているかを測る指標だと考えられます。結局のところ、ユーザーニーズに応えた良質なコンテンツを作ることが肝心です。「このコンテンツを誰かに紹介したい」と思わせることが被リンク獲得への一番の近道ということです。

共起語を活用しながらコンテンツを作成する

共起語とは、あるキーワードとともに頻出する関連性の強い単語を指します。
例えば「旅行」に対する共起語ですと、ツアー、国内、ホテル、温泉、東京、おすすめ、などが挙げられます。
このような共起語がキーワードとともに適度に含まれていると、専門性が高い、情報が網羅されている、あるいは検索クエリに対して関連性の高いコンテンツである、として検索エンジンから高く評価されます。また、共起語はキーワードから連想しやすい単語で構成されているため、ユーザーの理解度を深めてくれる手助けの役割も果たしてくれます。

共起語

ただ、注意すべき点は、多用することに意味がないということです。
当然ながら、コンテンツのキーワードや共起語を意識しているユーザーはいません。文脈を無視して共起語を多用した結果、ユーザーの読みにくい文章になってしまっては本末転倒です。

そもそも共起語自体に高いSEO効果があるかというと、決してそういうわけではありません。良質なコンテンツを作っていれば、おのずと含まれてくるのが共起語なので、あくまでもユーザーニーズを満たすことを第一に考えて盛り込むようにしましょう。なお、共起語を自力で見つけていいのですが、時間と労力がかかります。便利なツールの利用を検討してみましょう。

Googleに嫌われる記事はユーザーにも嫌われる

ユーザーを失望させるようなコンテンツは作らないようにしましょう。それはそのままGoogleから「価値のない」コンテンツだと評価されやすい傾向にあります。
Googleは低品質なコンテンツの検索順位を下げることによって、良質なサイトをユーザーが見つけやすくなる環境を整えています。いわゆるGoogleのパンダアップデートと呼ばれるものがこれです。

ここでは、Googleが提示する、質の悪いコンテンツの例を紹介します。

自動生成されたコンテンツ

プログラムによって生成されたコンテンツのこと。検索キーワードを含んではいるものの、文章として意味をなさないテキストなどがこれに該当します。近時はほとんどみなくなりました。Googleによるペナルティでインデックスから排除されていると考えられます。

内容の薄いアフィリエイト記事

成果報酬型広告を載せるアフィリエイトサイトの中でも、広告を載せることだけが目的になり、内容が薄いサイトはGoogleから嫌われます。ただ、アフィリエイトサイト自体が悪いわけではないので、何か付加価値を持たせるようにしましょう。また、ユーザーに信頼度のある情報や満足のいく体験を提供できると評価は高まります。

ほかのソースから転載したようなコンテンツ

他のサイトから無断複製されたコンテンツ、低品質のゲストブログなどがこれに該当します。ユーザーに独自の実質的な付加価値を与えられないコンテンツは、低品質で浅薄であると考えられてしまいます。
上記に関してはGoogleがSearch Consoleのヘルプにおいて詳しく回答しています。こちらを参照ください。
→「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

Google社員に作成した記事コンテンツが読まれると考えてみてください。そのとき、なにも後ろめたいところなどなく、むしろ堂々と見せびらかせるくらいの高品質なコンテンツ作りを心掛けるようにしましょう。

Googleからのアドバイス

最後にGoogleが公開した、良質なサイトを作るためのアドバイスを紹介します。
この記事が公開されたのは2012年の9月で、その後、現在まで様々なアップデートが繰り返され、アルゴリズムが変更、コンテンツやWebページの評価基準が更新されてきました。しかし、その根幹に流れるのはGoogleの一貫した確かなテーマです。
Googleの検索アルゴリズムについて頭を悩ませる暇があるのなら、ユーザーニーズに応えられるコンテンツ制作に時間を使った方が有意義、ということが端的につづられています。
良質なコンテンツを作るために、ぜひ参考にしてみてください。

Google ウェブマスター向け公式ブログ
良質なサイトを作るためのアドバイス

ユーザーは、常に正しい

キーワードや共起語、文字数や記事数の確保、あるいは被リンクの数などがランキング要因のほぼすべてを占めていた一昔前とは打って変わり、現在において検索順位を大きく左右するのは質の良いコンテンツそのものです。検索エンジンのこのような評価基準の変化は、コンテンツSEOという概念を生みました。

顧客は常に正しい、という言葉があります。アメリカのとあるスーパーマーケットが掲げた経営理念ですが、これはコンテンツSEOにおいてもぴたりと当てはまります。Googleも検索エンジンサービスを提供するにあたって同様のスタンスを常にとり続けています。つまり、ユーザーは常に正しいので、彼らのニーズに最大限応えたコンテンツこそ評価に値するということです。

膨大なデータを持ち、自ら学習し続けるAIは常に進化しています。そのAIを活用しているGoogleの検索アルゴリズムが、これまで以上に低品質のサイトを駆逐し、良質なコンテンツを重視していくのはまず間違いないでしょう。

ユーザーに誠実であり、読みやすく、そして何より役に立つこと。
数々のテクニカルなSEOはあくまでも副次的に捉えるべきもので、大前提としてユーザーの満足する良質なコンテンツを作り上げてこそ、Googleに評価されるのです。言い換えれば、Googleに評価されるには、なによりもまずユーザーに評価されるコンテンツを作ることが肝要だということです。

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良いポイント

  • 競合他社と自社のキーワード獲得状況や想定流入数などを数クリックで確認できるので、自社の強み、弱みを把握できる
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良いポイント

  • 自然検索の流入数が約4倍まで増加
  • ユーザーニーズ分析でキーワード選定、見出し作成。外注先から上がってきた記事に共起語チェックを網羅度を調査することで上位表示率がアップ
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機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える

良いポイント

  • 一見すると似ているキーワードでも、実はニーズが少し違うといった細かいニーズ分析ができる
  • 競合が獲得している自然検索キーワードや広告出稿しているキーワードが抽出できるため、詳細な競合分析が可能
  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利