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【2023年11月最新】Googleコアアップデートとは?最新情報と歴史の振り返り、対策方法について解説

最終更新日:

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google core update

コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とは、Google検索の「検索アルゴリズムとシステムの大規模な変更」を指します。おおよそ年に数回実施され、比較的大きな順位変動が発生することから、Webサイトに大小さまざまな影響を及ぼします。

コアアップデートによって検索順位が上がる場合は特に問題ありません。しかしサイト全体のキーワード順位が下がって集客に多大な損害を被る、というケースも往々にしてあります。

そこで今回は、コアアップデートでネガティブな影響を受けないため、あるいは受けた場合に備えて、コアアップデートの傾向と対策について考えていきます。最新の情報や、過去のリリース情報、さらにコアアップデートと向き合うため基本的な知識まで網羅的に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

※2023年11月最新情報※

2023年11月3日(日本時間)、最新のコアアップデート「November 2023 core update」がリリースされました。一般的にコアアップデートが完全に展開(ロールアウト)されるまでは、2週間前後かかるといわれています。なお、コアアップデートは今年4回目であり、10月の「October 2023 core update」に引き続いて2か月連続になります。

SERPs変動の概要や分析をまとめた「November 2023 core update」に関する一時調査レポートを公開しています。「November 2023 core update――Core Update/Reviews Updateに関する一次見解」でダウンロード可能です。

「November 2023 core update」11月29日に展開が完了しました。後日、当コアアップデートによる検索結果への影響や推奨アクションをまとめた情報を公開します。

コアアップデートとは 

コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート、Core Updates)とは、Googleの検索アルゴリズムとそのランキングシステムの大規模な変更を指します。Webページの検索順位を決めるための評価算出方法が調整されるため、検索結果が大きく変動することがあります。

Googleはユーザーの利便性向上を目的として、検索された語句(クエリ)と最も関連性と信頼性の高いコンテンツを提供するために、日々Google検索の順位を決定する検索アルゴリズムとシステムを変更しています。その中でも中核となる大規模な変更が、コアアップデートです。コアアップデートは、年に数回(2~3か月に一度)実施されています。

なお、コアアップデートが実施される際は事前告知が行われることがあり、Googleの公式Twitterアカウント:Google Search Centralからアナウンスされます。(2022年の9月に行われたコアアップデートは事前告知されず、リリース開始の告知のみでした。)

Googleは、「コアアップデートは大きな影響を広範囲に及ぼすため、その実施にあたっては周知を図ります」と明言しています。コアアップデートはSEOへの影響が生じるサイトの掲載順位にも大きな影響を与えるため、Googleはサイト運営者へ注意を促すことを目的に事前告知を行っています。

なお、コアアップデートの展開が完了すると、「Google Search Status Dashboard」において、当該コアアップデートのステータス(DURATION)が「Service information」から「Available」に更新されますので、要チェックです。

なぜコアアップデートは行われるのか

Googleはなぜコアアップデートを行うのでしょうか?

これはGoogleの「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」という理念に基づいています。世界中の人々(ユーザー)が便利な情報をすぐに手に入れられるように日々試行錯誤をし、時には検索エンジンの仕組みを大きく変える、つまりコアアップデートを行っています。

Googleがコアアップデートを行う理由を理解するために、例を挙げてみます。「ダイエット 方法」と検索した際、1番上に表示されるサイトの情報量が少なく、ましてや「食べなければいい」というような、まるで信憑性のないコンテンツだったとしたらどうでしょうか?そのサイトを信用して不利益を被ってしまったら、もう二度とGoogle検索は使わない人も出てくるかもしれません。

Googleはユーザーのニーズを正しく分かりやすく安全に満たすために、検索エンジンとシステムそのもののアップデートを実施し、自らの使命を果たそうとしているのです。

コアアップデートの影響は?

その名の通り検索エンジンの中核(コア)を更新するコアアップデートは、検索結果に少なからず何らかの変動をもたらすため、当然ながら各サイトの順位にも大小さまざまな影響を及ぼします。

コアアップデートの影響によって、たとえページに問題・欠点が無かったとしてもサイトの順位変動が生じることがあります。つまり、自社サイトの掲載順位が下落し、競合サイトの掲載順位が上昇することが往々にして起こりえます。一方で、各サイトの掲載順位が以前と変わらない、あるいは上昇するような場合もあります。

なぜコアアップデートによって影響を受けるのでしょうか。言うまでもなく、Googleが検索エンジンシステムにおける評価方法を改善しているからです。コアアップデート後、変更された評価方法(アルゴリズム)によって、従来は高く評価されていたものが同様の評価を得られなくなる、というのは十分に考えられることです。その結果、順位の低下を引き起こすわけです。

もちろん、その一方で、これまで過小評価されていたページの評価がコアアップデートによって180度変わり、サイトの順位が上昇する可能性もあります。

さて、コアアップデートによって影響を受けた場合にどうやって対策をすべきなのでしょうか。コアアップデートの対策方法については、後述していますので参考にしてみてください。

最新のコアアップデート情報【August 2023 core update】

コアアップデートは年に数回実施されており、したがって、過去を遡ればかなりの回数実施されてきました。ここではそのすべてに触れるのではなく、最低限押さえておくべき最新のコアアップデートに焦点を当てて解説します。

※冒頭でも記載した通り、2023年11月3日(日本時間)に開始、11月23日に展開が完了した最新のコアアップデート「November 2023 core update」については情報がまとまり次第、当記事で解説します。

現在、SERPs変動の概要や分析をまとめた一次調査のレポートを無料でダウンロードできます。
November 2023 core update――Core Update/Reviews Updateに関する一次見解

【August 2023 core update】2023年8月のコアアップデート

今回対象となる2023年8月のコアアップデートである「August 2023 core update」は8月23日から始まり-9月14日にリリースが完了しました。なおコアアップデート名は、実施される「月と年」にCore Updateが付く表記で名称が統一されています。

「August 2023 core update」の特筆すべき点は、大きく分けると以下の3つになります。

  • 公的機関ドメインが評価される傾向の強まり
  • 実体験や一次情報の評価向上
  • 該当クエリに関する領域で想起されやすいECサイトの評価向上

この3点に焦点を当てて、実際の検索結果を元に「August 2023 core update」による影響を見ていきましょう。以下の順番で解説していきます。

【August 2023 core update】公的機関ドメインが評価される傾向の強まり

「August 2023 core update」の影響を調査していく中で、「人類・ジェンダー」「政治・経済」「法律」という領域のキーワード群において、「.go」や「.or」ドメインのサイトが上昇傾向にあることがわかりました。

「go」は「government(政府)」の略であり、主に日本の政府機関や各省庁所管の研究所、特殊法人、独立行政法人が登録するセカンドレベルドメインです。同じように「or」は「organization(団体)」の略であり、財団法人、社団法人、医療法人、宗教法人が登録するセカンドレベルドメインです。

【August 2023 core update】公的機関ドメインが評価される傾向

より検索結果の質を向上させるために、信頼可能な運営母体が発信する情報が上位となるようアルゴリズム調整がかかったと想定され、情報提供元の信頼性に対する評価比重が大きくなり、公的機関が運営するサイトが評価されやすくなった可能性が考えられます。

推奨アクション

特にYMYL領域におけるknowクエリにおいては、公的ドメインとのバッティングを考慮したキーワード選定が必要だと考えられます。やむを得ない場合を除き、なるべく公的機関とは競合しないキーワードを選ぶ方がよいでしょう。

また、運営母体の信頼性を高めるためには、Googleから信頼に足る運営母体であることや信頼に足るコンテンツを発信しているサイトだと正確に認識してもらうことが必要です。そのために、「運営母体の情報をGoogleに適切に伝えるための施策=運営元情報の充足」、「信頼に足るコンテンツを発信しているサイトだと認識してもらうための施策=監修者情報の設置、引用元の記載、関連度の高い公的ドメインからの被リンク」などが有効だと考えられます。

【August 2023 core update】実体験や一次情報の評価向上

様々な解が想定される種のknowクエリにおいて、特に「冠婚葬祭」「不動産」「運輸・郵便・引っ越し」領域のクエリでは「実体験や一次情報に基づいた」コンテンツが重要視される傾向があることがわかりました。

▼独自の一次情報に基づくメディアサイトの獲得クエリ数が増加

【August 2023 core update】実体験や一次情報の評価向上

▼大手QAサイトの獲得クエリ数が増加

【August 2023 core update】実体験や一次情報の評価向上

▼大手QAサイトが獲得したクエリの検索結果では、様々なタイプのコンテンツが表示されている

【August 2023 core update】実体験や一次情報の評価向上

特に「冠婚葬祭」「不動産」「運輸・郵便・引っ越し」領域のクエリでは、「経験要素(実体験や一次情報)を含まないコンテンツ」と比べ「経験要素(実体験や一次情報)を含むコンテンツ」の方が順位上昇ページ割合の方が高いことがわかりました。

【August 2023 core update】実体験や一次情報の評価向上

したがって、「冠婚葬祭」「不動産」「運輸・郵便・引っ越し」の3領域のknowクエリにおいては、「作成者の実体験」や「作成者や運営母体が独自に調査・取得した一次情報」を提供するコンテンツが 評価されやすくなった可能性が高いと考えられます。

なお、このことは、生成系AIを活用したコンテンツの自動生成が可能になった変化を受け、検索結果の質を向上させるために、 独自性を持つコンテンツが上位表示されるためのアルゴリズム調整がかかった可能性が示唆されています。

推奨アクション

様々な解が想定される種のknowクエリでコンテンツを作成する際に、該当クエリの上位ページに「作成者の実体験」や「作成者や運営母体が独自に調査・取得した一次情報」が記載されたページが多い場合は、以下のアクションを推奨します。

  • 「作成者の実体験」や「作成者もしくは運営母体が抱える独自のデータや調査」に基づいたコンテンツを作成
  • 専門領域外等の都合により実体験に基づく情報を記載出来ない場合は、インタビューやアンケートを実施

【August 2023 core update】該当クエリに関する領域で想起されやすいECサイトの評価向上

「ファッション」「生活雑貨」のビッグクエリ群(例:「パーカー」)において、「クエリに紐づく領域で想起されやすいECサイト」が評価される傾向になりました。「クエリに紐づく領域で想起されやすいECサイト」とは該当クエリ(例:パーカー)に関する領域で、ユーザーの注目度が高い(≒想起されやすい)ことが想定されるECサイトのことを意味します。

このことは、「ファッション」「生活雑貨」カテゴリにおいて、特にECサイトで獲得クエリ数の増減が激しく見られたため調査を開始、該当領域にて知名度があることが想定されるECサイトの獲得クエリ数が増加し、知名度が比較的高くないことが想定されるECサイトの獲得クエリ数が減少している事例を確認したことでわかりました。

「ファッション」領域、「生活雑貨」領域では、各領域で検証を行った20クエリのうち、半数以上のクエリで上昇ドメインの平均トレンド値が、下落ドメインの平均トレンド値よりも高かった。※「トレンド値=想起されやすさ」はGoogleトレンドの値を参考

【August 2023 core update】該当クエリに関する領域で想起されやすいECサイトの評価向上

「ファッション」「生活雑貨」のビッグクエリ領域においては、該当クエリにおいて実際にトレンドに上がっているECサイトが評価されやすくなった可能性があると考えられます。

推奨アクション

マス広告やSNS等の様々なプロモーション媒体を総合的に活用し、サイトの想起度や検索需要を増やしていくことを推奨します。

これまでのコアアップデート【歴史】

コアアップデートはこれまで何度も実施されており、その都度、検索結果に様々な影響を与えてきました。ここまでで解説した最新のコアアップデートもその一つです。さて、それでは、過去にリリースされてきたコアアップデートの概要についても、2020年から3年間分にわたって見ていきましょう。

過去にどのようなコアアップデートが実施されたか知ることは、今後行われるであろうコアアップデートの予想や、またアップデートが行われた際の対策方法の参考になります。当然SEOやコンテンツ制作の指針策定にも役立ちますので、是非ご覧ください。

(なお、ここで紹介するコアアップデートの詳細はGoogleから開示されている情報ではなく、あくまでも、弊社が分析し考察した内容となっておりますのでご注意ください。)

コアアップデート名

リリース日

概要・影響

November 2023 core update

2023年11月3日

現在調査中

▼一次報告

  • 総合ポータルサイト/SNS/漫画ポータルサイトなど、様々なサイトで変動が見られている

レポートのダウンロードはこちら

October 2023 core update

2023年10月5日

現在調査中

▼一次報告

  • 領域ごとに、飲食店ポータルサイト/レシピ記事サイト/求人ポータルサイトなど、様々なサイトで変動が 見られている

August 2023 core update

2023年8月23日

  • knowクエリにおいて、公的機関が運営するサイトが評価される傾向が強まった
  • knowクエリにおいて「実体験や一次情報に基づいた」コンテンツがより重視されるようになった
  • クエリに紐づく領域で想起されやすいECサイトが評価される傾向になった

March 2023 core update

2023年3月15日

  • YMYL領域KWにおいて、E-E-A-T(特に権威性・専門性)を重視する比率が上がった可能性
  • サイト自体のE-E-A-T(特に権威性・専門性)評価が高いと考えられるサイトでも、 ページの最新性や品質(404ページになっている等)が劣っていれば、評価が下がった
September 2022 Core Update2022年9月12日
  • E-A-Tの重要度上昇
  • YMYL度が低い領域でSNSが上昇傾向
  • 検索クエリ理解度、LP選定精度向上
May 2022 Core Update2022年5月25日
  • テーマ性、被リンクの重要度上昇
  • エンティティ合致の重要度上昇
  • 画像・動画コンテンツの重要度上昇
November 2021 Core Update2021年11月17日
  • サブドメイン単位の評価がサブディレクトリに与える影響度上昇
  • コアウェブバイタルの評価比重上昇
  • プロダクトレビューの質評価変更
July 2021 Core Update2021年7月1日
  • ページとクエリのマッチ精度上昇
  • 鮮度が高い情報の評価上昇
  • 特定の領域において、検索流入量または質の評価比重上昇
June 2021 Core Update2021年6月2日
  • 特性商品やサービスのレビュー鮮度の評価比重上昇
  • ECサイトのレビュー量の評価比重上昇
  • コロナ禍に応じたコンテンツ評価上昇
  • 楽曲名クエリでの歌詞サイト評価下落
December 2020 Core Update2020年12月3日
  • ドメインと比較しコンテンツの評価比重上昇
  • 画像とテーマ一致度の重要度上昇
  • YMYL領域でのEATの重要度上昇
  • 広告がUXを阻害するサイトの評価下落
May 2020 Core Update2020年5月4日
  • 特定の領域において、インデックス数の重要度上昇
  • 画像ニーズがある領域において、更新性の重要度上昇
  • YMYL領域においてメディアサイトが上位傾向
January 2020 Core Update2020年1月13日
  • サイト規模、内部リンク集

2023年は4回、2022年には2回のコアアップデートがリリースされています。2021年以前は1年あたり3回のペースでコアアップデートがリリースされる傾向にありました。一つずつ見ていきましょう。

【March 2023 core update】2023年3月のコアアップデート

「March 2023 core update」は、2023年3月15日にロールアウトが開始され、2週間かけて2023年3月29日にロールアウトが完了しました。「March 2023 core update」は、主に下記の2つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • YMYL領域KWにおいて、E-E-A-T(特に権威性・専門性)を重視する比率が上がった可能性がある
  • サイト自体のE-E-A-T(特に権威性・専門性)評価が高いと考えられるサイトでも、ページの最新性や品質(404ページになっている等)が劣っていれば、評価が下がった

なお、上記2点を受けた推奨アクションは次の通りです。E-E-A-T評価比重が変動する可能性は今後も考えられるため、下記のような改善策を実施しましょう。

  • サジェストKWや再検索KWを基にした関連テーマの追加。
  • ページ情報の定期的な更新。
  • 対策KWに関連するテーマの定量・定性的な独自情報の設置。
  • 監修者情報の強化。(所属クリニック、保有資格、経歴、専門領域、著書、経歴 等)
  • 権威性のあるサイトからの被リンク獲得。(政府系・教育機関系ドメイン、地方自治体ドメイン、医療機関・クリニック系ドメイン 等)

【September 2022 Core Update】2022年9月のコアアップデート

「September 2022 Core Update」は、2022年9月12日にロールアウトが開始され、およそ2週間かけて9月26日にロールアウトが完了しました。「September 2022 Core Update」は、主に下記の3つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • Google側でのサイトへの理解度・解析精度が進んできており、E-A-T(特にサイトの権威性・信頼性)に関する重要度が高まっている可能性
  • YMYL度が低い領域において、SNSが上昇・口コミ系サイトが下落傾向
  • クエリに関する理解度・クエリに合うLPの選定精度が向上した可能性

なお、上記3点を受けた推奨アクションは以下の通りです。

ポイント①

  • 商品・サービスや企業の特徴を棚卸して、適切な対策クエリを選定する。(原則、公的サイトと競合しない。)
  • 応答したいユーザーニーズやユーザーに認知されたいイメージを策定し、それに合わせサービスや製品を変えていく。

ポイント②

  • 運営しているサイトおよびその領域において、どの程度のYMYL度が求められるか確認。
  • SNS系サイトが上がってきやすい領域においては、適切な媒体を確認のうえ当該クエリに関するハッシュタグ付与やSNS投稿の強化を検討。

ポイント③

  • ハック的なSEO対策ではなく、クエリの検索意図に対して適切なコンテンツを用意
  • ユーザーが求める価値を提供することができるコンテンツを提供する
  • 「検索エンジンの攻略」ではなくユーザーを向いたSEO対策を実施

「September 2022 Core Update」については、以下のレポートで詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
【10月号】Google Algorithm Research Report

【May 2022 Core Update】2022年5月のコアアップデート 

「May 2022 Core Update」は、2022年5月25日-6月9日にリリースされました。「May 2022 Core Update」は、主に下記の3つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • テーマ性、被リンクの重要度上昇
  • エンティティ合致の重要度上昇
  • 画像・動画コンテンツの重要度上昇

※エンティティとは、「実(世界に存)在する物事」を指し、Googleのナレッジグラフにデータとして格納されています。詳しくはこちらの記事「ナレッジグラフとは?ナレッジパネルとの違いやWebマーケティングにおける重要性」で解説しています。

なお、上記3点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. 異なるテーマ性を保持するサイト順位が下落
  2. ナレッジパネルの有無で順位変動が分かれた
  3. 画像・動画のニーズがあるキーワードにおいて、テキスト中心のサイトの順位が下落

【November 2021 Core Update】2021年11月のコアアップデート

「November 2021 Core Update」は、2021年11月17日-30日にリリースされました。「November 2021 Core Update」は、主に下記の3つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • サブドメイン単位の評価がサブディレクトリに与える影響度上昇
  • コアウェブバイタルの評価比重上昇
  • プロダクトレビューの質評価変更

なお、上記3点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. 非YMYL領域のサブドメインは下落、サブディレクトリは全体的に上昇傾向
  2. 上昇サイトと下落サイトにぽけるLCP、FIDに差分が確認された
  3. 上昇したサイトでは執筆者と監修者の記載、オリジナル画像の使用等が確認された

【July 2021 Core Update】2021年7月のコアアップデート

「July 2021 Core Update」は、2021年7月1日-12日にリリースされました。「July 2021 Core Update」は、主に下記の3つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • ページとクエリのマッチ精度上昇
  • 鮮度が高い情報の評価上昇
  • 特定の領域において、検索流入量または質の評価比重上昇

なお、上記3点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. 特にフリマサイトにおいて、上昇サイトはKWページとクエリのマッチ度が高く、下落サイトはマッチ度が下落
  2. 特にニュースサイトにおいて、更新日が直近の人名クエリが上昇。
  3. 特にコスメサイトでは、コスメに関する様々な記事を保有しているサイトが上昇し、商品関連記事を保持していないサイトが下落

【June 2021 Core Update】2021年6月のコアアップデート

「June 2021 Core Update」は、2021年6月2日-12日にリリースされました。「June 2021 Core Update」は、主に下記の4つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • 特性商品やサービスのレビュー鮮度の評価比重上昇
  • ECサイトのレビュー量の評価比重上昇
  • コロナ禍に応じたコンテンツ評価上昇
  • 楽曲名クエリでの歌詞サイト評価下落

なお、上記4点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. 旅行サイトでレビューが新しいページが上昇
  2. 総合ECサイトでレビュー未保持サイトが下落
  3. 食材クエリでレシピサイトとECサイトが入れ替わった
  4. 楽曲名クエリで歌詞検索サイトが下落

【December 2020 Core Update】2020年11月のコアアップデート

「December 2020 Core Update」は、2020年12月3日-16日にリリースされました。「December 2020 Core Update」は、主に下記の4つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • ドメインと比較しコンテンツの評価比重上昇
  • 画像とテーマ一致度の重要度上昇
  • YMYL領域でのEATの重要度上昇
  • 広告がUXを阻害するサイトの評価下落

なお、上記4点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. ユーザーニーズを網羅しているコンテンツの順位が上昇
  2. 検索意図に合致しない画像と不適切なaltタグが多い画像一覧が下落
  3. 病院検索ポータルサイトが軒並み下落し、公的機関サイトが上昇
  4. 広告がページ固定されている、もしくはファーストビューを大きく広告が占めるサイトが下落

【May 2020 Core Update】2020年5月のコアアップデート

「May 2020 Core Update」は、2020年12月3日-16日にリリースされました。「May 2020 Core Update」は、主に下記の3つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • 特定の領域において、インデックス数の重要度上昇
  • 画像ニーズがある領域において、更新性の重要度上昇
  • YMYL領域においてメディアサイトが上位傾向

なお、上記3点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. 「デート」「観光」といったクエリ領域に関して、対象テーマを扱うページ数の多いサイトが上昇
  2. 人名クエリで「Instagram」「Pinterest」をメインとするドメインが上昇
  3. 特に美容領域においてメディアの記事コンテンツが上昇

【January 2020 Core Update】2020年1月のコアアップデート

「January 2020 Core Update」は、2020年1月13日-16日にリリースされました。「January 2020 Core Update」は、主に下記の3つに焦点が置かれたのではないかと考えられます。

  • サイト規模、内部リンク集約のドメイン評価の影響下落
  • テーマの網羅性よりも専門性の重要度上昇
  • YMYL領域において獲得外部リンクの重要度上昇

なお、上記3点を受けて、検索結果では以下のような変動が確認されました。

  1. インデックス数の多い「amazon」や「ホットペッパービューティー」が下落し、「buyma」や「Caloo」が上昇
  2. 美容コンテンツの「4meee」は上昇、「美的.com」は下落
  3. 質の高い外部リンクを獲得しているサイトが上昇

コアアップデートへの対策

検索ランキングの算出システムを更新するコアアップデートは、当然、検索結果に大きな影響を与えることがあります。したがって自社サイトの検索順位が大幅に変動することもあるでしょう。たとえばその変動が下落である場合のことを考慮すれば、対策方法について知っておくことは非常に重要です。

Googleはコアアップデートで悪い影響を受けた場合について、「そのページに修正すべき問題があるとは限らない」と述べていますが、その一方で、コアアップデートへの向き合い方に関するヒントにも触れています。ここでは、そのヒントを参考にして、コアアップデートへの対策として考えられるいくつかの方法を解説します。

コアアップデートによる影響を把握して要因を掴む

コアアップデートがリリースされた際にまず行うべきは、「見」に徹して状況把握に努めることです。完全にリリースされ切るまで(約2週間ほど)、検索結果は変動する可能性があるため、Webサイトに何らかの手を加えるのは悪手です。

コアアップデートによって運営するWebサイトがどんな影響を受けたのか、サイト全体、ディレクトリ単位、ページ単位それぞれで、キーワード順位やセッションといったトラフィックを調査し、余裕があれば、同領域の競合サイトや別領域のサイトも分析します。これらは、コアアップデートが及ぼした影響の傾向を掴むために必要な施策です。(上記、最新のコアアップデートで紹介したような内容。)

コアアップデートが完全に展開され終えたところで、自社サイトの検索順位が上昇していた場合は、特に手を加えず、様子を見守っていくのが推奨されます。一方で、サイトの順位が下落していた場合は、前述した調査・分析から導き出された要因・傾向を軸にして、何らかの対策を打ちます。

ユーザーのニーズを満せるようサイト品質を上げる

これまでのコアアップデートは、共通して「ユーザーのニーズと利便性を追及する」「関連性と信頼性の高いコンテンツをユーザーに届ける」という軸で行われています。つまり、コアアップデートの対策で基本的かつ重要なことは、ユーザーを第一に考えたコンテンツを制作することです。

ユーザーを第一に考えたコンテンツは、突き詰めると以下の3つのポイントを押さえていることが条件になります。

  • ユーザーのニーズ(疑問・興味・関心)に応えたコンテンツであること
  • E-E-A-T(旧E-A-T)を担保したコンテンツであること
  • 読みやすいコンテンツであること

では、まずユーザーのニーズ(疑問・興味・関心)に応えたコンテンツであること、についてですが、これはGoogleの検索品質ガイドラインで述べられているところの「Needs Met」という概念と一致します。

ニーズへの対応の仕方は様々あって、必ずしも文字情報(テキスト)にこだわる必要はありません。先述した、【September 2022 Core Update】では、画像や動画の検索ニーズに合致しているSNSサイトの順位が上昇したという事例が散見されました。画像や動画といったメディアのニーズが増えてきており、Googleは画像や動画系のコンテンツを重視して高く評価したと考えられます。

つまり、「Needs Met」を満たすためには、答えとなる情報をコンテンツに含めることだけに注力するのではなく、クエリによっては画像や動画といった媒体を活用した情報の含め方・適切なコンテンツの配置の仕方も工夫する必要があるということです。

サイトの品質を高めるためには、このコンテンツはユーザーが本当に満足できるものなのか、常に意識してコンテンツ制作を行うことが求められます。

E-E-A-T(旧E-A-T)を意識した対策を行う

次に、「E-E-A-Tが高いコンテンツであること」について見ていきましょう。

E-E-A-Tとは、Needs Met同様、Googleが定める「良いコンテンツとは何か」の評価指針のひとつです。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)それぞれの頭文字をまとめてE-E-A-Tと呼ばれています。

キーワード領域がYMYLに当てはまる場合は、特にE-E-A-Tを注視する必要がありますが、YMYL以外の領域でも積極的に担保していくことが推奨されます。

項目概要
Experience(経験)経験に基づいたコンテンツを重視する指標
Expertise(専門性)その名の通りコンテンツが何らかのテーマに特化していること、あるいはコンテンツの制作者が専門知識や資格を有している事重視する指標
Authoritativeness(権威性)コンテンツの内容に加えて『誰が言っているのか』を重視する指標。サイト運営の期間や実績、被リンクの数や分散性、言及数などに影響を受ける
Trustworthiness(信頼性)ユーザーにとって信用できる情報・サイト・運営者であるかが重視される指標。コンテンツの正確性も信頼性としての評価に含まれる

E-E-A-Tという評価を高めるためには、上記で挙げたそれぞれの項目を満たしていく必要があります。この方法については以下の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。
E-A-T(E-E-A-T)を徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く

【September 2022 Core Update】では、公的サイトにおいて公共性の高い検索クエリが上昇傾向にあったことや、(アフィリエイトや総合メディアではなく)金融機関や民間法人などのサイトにおいて上昇傾向が見られたことが分かりました。

Googleは、より権威性・信頼性が高いと思われるサイトのコンテンツを高く評価する傾向を強めた可能性があります。このことは直近のコアアップデートだけでなく、過去にも同様の変動が確認されていることから、コアアップデート対策としてのE-E-A-Tの重要度の高さがうかがえます。

ページエクスペリエンスを向上させる

コアアップデート対策として、ユーザーがストレスを感じないような「読みやすい・閲覧しやすいコンテンツであること」という点にも注目しましょう。

読みやすい・閲覧しやすいコンテンツを作るためには、ページエクスペリエンスの向上がカギになります。

ページエクスペリエンスとは、

  • ページの表示速度が速い(遅くない)
  • ユーザーがWebページを操作した際の反応速度が早い(レスポンス)
  • 入力やスクロールといったユーザーのアクションを阻害しない
  • 視覚的に見やすいデザインである
  • スマートフォンでもページが見やすい
  • セキュリティ的に安全なページである(https通信)
  • ページ閲覧を阻害する広告がない

といったような、情報そのもの以外の価値について言及したものです。詳しくはGoogleの公式ページ「ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について」で言及されています。

ユーザーの利便性を第一とするGoogleの方針を鑑みれば、コアアップデートだけでなく、普段のSEO対策としてもページエクスペリエンスの向上は必須です。

ただし、ページエクスペリエンス単体で評価されるわけではない点には注意が必要です。あくまでもユーザーニーズや、E-E-A-Tを満たしたコンテンツを提供した上で、ページエクスペリエンスを担保するようにしましょう。

まとめ

Google検索のコアアップデートは定期的に実施されます。そのたびに検索結果が大きく変動し、ときには自社サイトに悪い影響を及ぼすことも大いにあります。コアアップデートで慌てないためにも、その歴史を知り、影響の範囲や傾向を掴んでおき、対策方法について考えていくことが求められるでしょう。

本文でも解説しましたが、コアアップデートを受けて真っ先に行うべきは、自社サイトや検索結果における状況の確認です。調査・分析を通して、手を打つべきなのかどうか判断し、必要であれば何らかの対策を行います。

一方で、Googleが再三再四言及しているように、普段からユーザーを第一に考えたコンテンツの制作、およびサイトの運営を心掛けておくことが、コアアップデートの最も根本的な対策方法になります。高品質なコンテンツ制作方法については、以下の記事などで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEOに強い記事の書き方を徹底解説!具体例でわかるSEOライティング
Webコンテンツ制作のポイント・流れをSEOの観点で徹底解説!

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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ITreview LEADER 2021 Summer

Keywordmapのカスタマーレビュー

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ツールは使いやすく、コンサルタントのサポートが手厚い

良いポイント

  • 競合他社と自社のキーワード獲得状況や想定流入数などを数クリックで確認できるので、自社の強み、弱みを把握できる
  • キーワード選定もについては、月ごとの検索Volの変化が一覧で確認できるので、検索volが最も多い時期に合わせて、記事を新規作成、リライトするかの計画が立てやすい
  • 動画やFAQ以外でわからないことや、相談ごとがあればカスタマーサポートの方に連絡すれば相談にのってくれる

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初心者でも確実な成果につながります。サポートも充実!

良いポイント

  • 自然検索の流入数が約4倍まで増加
  • ユーザーニーズ分析でキーワード選定、見出し作成。外注先から上がってきた記事に共起語チェックを網羅度を調査することで上位表示率がアップ
  • サポートも親切で、個別に相談に乗ってもらえて、タイムリーに疑問を解決してくれる

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機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える

良いポイント

  • 一見すると似ているキーワードでも、実はニーズが少し違うといった細かいニーズ分析ができる
  • 競合が獲得している自然検索キーワードや広告出稿しているキーワードが抽出できるため、詳細な競合分析が可能
  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利