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検索順位が下がった主な原因や調査・改善方法をSEO観点で解説

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「検索順位が急に下がってしまった・・」Webメディアの運営を担当されている方は、このような問題に直面したことがあるのではないでしょうか。検索順位が下がれば、その分アクセス数も減少してしまいます。集客経路を自然検索(検索エンジン)に依存している企業や個人にとっては死活問題といえます。

当記事では、検索順位が下がる原因や、その調査方法、再び順位を押し上げるためのSEO対策について詳しく解説します。

突然順位が下がってしまったサイト運営者の方、また、順位が下落した場合の対処法について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

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検索順位が下がるパターン

検索順位が下がる原因は、大きく分けて「相対的に順位が落ちるパターン」と、「ペナルティを受け、評価が落ちるパターン」の2つのパターンがあります。

それぞれのパターンについて、心当たりがあるかどうかを確認しましょう。(次の章でさらに詳しく解説します。)

①相対的に順位が落ちるパターン

まず、1つ目のパターンは、相対的に順位が落ちるパターンです。相対的に順位が落ちるパターンとは、自らが運営するWebサイトの評価が下がったわけではなく、競合サイトの順位が上昇したことを意味します。

Googleの検索アルゴリズムでは、被リンク、キーワード、コンテンツの内容などの要素(ランキングシグナル)を加点方式で評価していると言われており、その評価に基づいて検索順位が日々入れ替わっています。

相対的に順位が落ちる際には以下2つの原因が考えられます。

良質な他社サイトの登場

競合ページも検索結果の上位を獲得するために、検索意図に対する回答を網羅するなど良質なページを作成しています。競合によって作成されたページの評価が今の自社サイトの評価を上回れば、検索順位が入れ替わります。

検索アルゴリズムのアップデートにより評価基準自体が変わり、評価を落としてしまう

Googleは定期的に検索エンジンのアップデートを行っています。検索アルゴリズムが更新されることによって、評価の基準自体が変わってしまうため、今まで評価されていたが、アップデート後は評価を落としてしまうといったケースが発生します。(競合も同じようにアップデートの影響を受けていても、評価の下落幅が大きければ、相対的に競合よりも順位が下がるでしょう。)

②ペナルティを受け、評価が落ちるパターン

 検索順位が下がる2つ目のパターンは、運営するWebサイトがGoogleからペナルティを受け、評価を落としてしまうパターンです。Googleによると、ガイドラインに違反するような不正行為が認められたWebサイトについて、検索順位が下がる可能性があると記載されています。

また、Googleでは、大小問わず、定期的に検索エンジンのアップデートを行っています。アルゴリズムが更新されることによって、それまで問題なかった事柄が低評価の原因になり、検索順位が下がってしまう可能性もあります。

相対評価による順位下落の原因と調査方法

検索順位の変動は、個別にペナルティを受ける場合よりも、他社の記事との比較によって相対的に評価され、引き起こされることがほとんどです。たとえば、競合のWebページが高い評価を受けて順位が上がり、結果的に自社のWebページの順位が下がる場合などです。

本章では相対的な評価による順位変動の要因とその調査方法について解説します。

具体的には以下の3つです。

  1. コアアルゴリズムアップデート
  2. 日々のアップデート
  3. 他社の良質なページの登場
  4. 検索意図の変化

コアアルゴリズムアップデート

相対評価によって検索順位が下がる原因に、コアアルゴリズムのアップデートがあげられます。コアアルゴリズムのアップデートとは、検索品質を改善するために、年に数回実施される大規模なアップデートです。

コアアップデートでは、検索評価基準が更新され、検索結果の広範囲、そして検索順位に強い影響を及ぼします。そのため、Googleではほとんどの場合行わない事前予告を、コアアルゴリズムアップデートの際にTwitter公式アカウントでアナウンスします。

コアアップデートによって、これまで評価されなかった様々な事柄が好評価を受けたことで順位を上げるWebページが出てきます。その一方で、低評価を受けたわけではありませんが、相対的に順位を下げるWebページも出てきます。

コアアルゴリズムアップデートの影響を受けた場合は、すぐに改善に取り掛かるのではなく、一旦静観して、現状を明らかにすることが重要です。

これまでの傾向だと、コアアップデート後には揺り戻しが発生することもしばしばあります。順位低下・トラフィック減少しても、コアアップデートが展開され終わるまでは、現状把握のみに努めるのがベターでしょう。

なお、Googleのコアアップデートについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
Googleコアアップデートとは?最新情報と傾向や対策方法について解説

※なお、範囲の大きさ、影響の大きさを考慮してか、Googleはコアアルゴリズムのアップデート対応についての情報を、公式ブログで公開しています。そちらも併せて参考にしてみてください。
Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと

調査方法①:Googleサーチコンソールで自社サイトの順位をチェック

そもそもコアアップデートが発生したかどうかは、上述した通り、Googleの事前予告から判断することができます。実際にコアアップデートが発生し、その影響としてのWebサイト・ページにおける順位下落・トラフィック減少を調べるためには、Googleサーチコンソールを用います。(無料で使えます。)

Googleサーチコンソールは、おもに以下の指標に関するデータを提供しています。

  • クリック数
  • 表示回数
  • CTR
  • 平均順位
  • 検索クエリ
サーチコンソール_検索順位・表示回数の確認画面

サーチコンソールでは、Webサイト(の各ページ)がどんなキーワードで、何位を獲得しているのか、あるいはどれくらいクリックされているのか、などを調べることができます。

上図はコアアップデートの影響をダイレクトに受けてしまった例です。このようなケースでは、まずクリック数⇒表示回数⇒検索順位の順で調べるのが通例です。検索順位が不自然に低下していると、アップデートの影響を疑ったほうがよいでしょう。

調査方法②:競合の調査も行う

コアアップデート時は、競合サイトや検索市場全体を調査する必要もあります。競合調査では、自社に代わって順位が上昇した競合のWebページ・Webサイトは、どんなサイトなのか、どんなUI・UXなのか、どんなコンテンツを公開しているのか、といったことを明らかにし、自社との差分を把握しましょう。

また、検索市場の調査では、具体的に影響を受けているWebサイトやそのキーワード領域、サイトタイプ(ブログ、ECなど)を調べ、領域毎に順位が上がっているWebサイト、下がっているWebサイトの特徴を調査して、両者の差分をチェックすることをおすすめします。

以下図:アルゴリズムアップデートレポートとして、検索市場全体やWebサイトへの影響を調査している。

Keywordmap_検索市場調査

日々のアップデート

また、Googleは、年に数回実施するコアアップデート以外にも、ほぼ毎日小規模なアップデートを行っています。2018年には年間で3,234回ほど行われたと報告されています。コアアップデートのように検索順位に大きな影響を与えることは稀で、Googleからもアップデートの有無に対する公式発表がない点に注意が必要です。

調査方法:Googleサーチコンソールで日ごとに検索順位の動きを観察すること

日常的な検索順位の変動を調べるためには、コアアップデートと場合と同様に、Googleサーチコンソールを使用します。各ページのキーワード順位が下がっていないか、アクセス数が減少してないかこまめに観察しましょう。

この記事が掲載されている「KeywordmapACADEMY」では、毎日、順位やクリック数を取得し、以下のシートで効果計測を行っています。

KeywordmapACADEMY_検索順位・クリック数のデータ

なお、Googleのアルゴリズムアップデートについて詳しく知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください。「Googleアルゴリズムとは?検索アルゴリズムのアップデートを網羅解説

他社の良質なページの登場 

現行アルゴリズムの評価方針に基づき、新しくインデックスされた良質なコンテンツが高い評価を受け、自社運営サイトの順位が相対的に下がることがあります。日々、インターネット上にはコンテンツが続々と登場しているため、競合サイトの動きを注視しなければなりません。

対策としては競合記事と比較して、上位表示につながる(加点、評価される)情報を追加したり、UI・UXや技術的なSEO(noindex設定、構造化データなどの内部対策)を改善することがあげられます。

昨今の評価傾向としては、YMYL領域においては当然のことながら、非YMYL領域においてもE-A-Tへの備えと対策が求められるようになっています。
E-A-Tを徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く

調査方法:SERPsを確認 

他社のコンテンツよりも順位が下がっているかを確かめるには、SERPs(Search Engine Result Pages)で調べましょう。SERPsとは、あるキーワードの検索結果一覧のことで、ユーザーの検索意図に適したコンテンツを含むWebページのタイトルメタディスクリプションが表示されています。

新しく作成されたコンテンツのインデックスが完了すると、関連するキーワードの検索結果に反映されるようになります。1週間や、1ヶ月ごとにSERPsで検索結果を確認し、自社より良質なコンテンツが上位に表示されているかどうかをチェックしてみてください。

もし、競合に表示順位が抜かれていたら、その競合との差分(コンテンツ観点やテクニカルSEO観点、被リンク観点)を調査し、可能な限り自社ページの改善の参考にしましょう。

検索意図の変化

特定キーワードで検索するユーザーのニーズが変化することがあります。実際に検索キーワードの関連ニーズを示す「サジェストキーワード」や「関連キーワード」は定期的に変化しており、ニーズの移り変わりが見られます。

このことは、関連ニーズを網羅することを意識してコンテンツを作成しても、時間が経って検索意図が変われば、関連ニーズをあまり満たしていないコンテンツになる可能性があることを意味しています。そこに、最新の検索意図を網羅した他のWebページが登場すると、検索エンジンはそちらのWebページを評価し、順位が追い越されてしまうことも十分に考えられます。

そのため、特定ページの順位が下がった場合、再度ニーズを調査した上でリライトすることが重要です。

調査方法:SERPs、サジェスト・関連キーワード抽出ツールで調べる

検索結果で、自社サイトが対策できていないサジェスト・関連キーワードがないか確認しましょう。

ただし、検索結果に表示される数には限りがあるので、以下記事で紹介している抽出ツールを使うことをおすすめします。
サジェストキーワードの抽出ツール10選!無料・有料別に紹介

ペナルティによる順位下落の原因と調査方法

本章では他社記事との相対的な評価ではなく、Googleが規定している何らかのペナルティによって起こる順位下落と、その調査方法について解説します。具体的には以下の10点です。

  1. ペナルティを受けている
  2. ページエクスペリエンスに問題がある
  3. モバイルフレンドリーに対応していない
  4. 低品質なリンクが貼られている 
  5. 誤ったrobot.textファイルを送信している
  6. 過度なSEO対策
  7. 低品質なページにnoindex設定をしていない
  8. 重複コンテンツとみなされている
  9. 検索エンジンの不具合
  10. SSL化やサイトリニューアルを行った

なお、対策として、減点となっているペナルティの部分を改善することが重要になります。

ペナルティを受けている

そもそも、ペナルティとは、Googleのガイドラインに違反しているため、検索順位を下げられたり、検索結果に反映されなくなったりすることです。また、ペナルティには、以下の通り「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」の2種類があります。

  • 手動ペナルティ:Googleの担当スタッフが実際にWebサイトやコンテンツをチェックし、ガイドライン違反を判断してもたらされるペナルティ
  • 自動ペナルティ:GoogleBotによるWebサイトのクロール時に、不正行為が認定されてもたらされるペナルティ

調査方法:Googleから警告メールが届いていないか確認

自社運営Webサイトが手動ペナルティの対象になっている場合、サーチコンソールを通して、Googleから警告メールが届きます。具体的に、どのようなポイントが違反行為であるかが記載されているため、指示通りに修正すると、ペナルティが解除されます。

ただし、Googleから警告メールが届くのは、手動ペナルティを受けたときのみです。つまり、GoogleBotが発見した不正行為については、ペナルティの有無を調べることができません。

自動ペナルティが疑われるような検索順位の下落が生じた際には、ペナルティの原因となりそうなことがコンテンツに含まれていないかどうかを調べる必要があります。

自動ペナルティや、Googleのペナルティについてはこちらで詳しく解説しています。参考にしてみてください。
Googleペナルティとは?順位下落の原因と解決策をみつける方法

ページエクスペリエンスに問題がある

 ページエクスペリエンスとは、Googleによると、「ユーザーがウェブページで操作を行った際の、情報そのものの価値以外に関するエクスペリエンスの尺度となるシグナルのセット」と定義されています。

ページエクスペリエンスの各指標

  • Core Web Vitals
  • モバイルフレンドリー
  • HTTPS
  • 煩わしいインタースティシャルがない

詳しくはGoogle公式ページを参照

言い換えると、ページや画像が表示されるスピードや、HTTPS通信といった安全性などもコンテンツを評価する基準となっていることを意味します。また、ページエクスペリエンス向上のために、Googleはページエクスペリエンスアップデートをリリース、2021年9月に展開が完了しています。

その中でも、Core Web Vitalsと呼ばれる「Webページの読み込み速度(LCP)」、「視覚的な安定性(CLS)」、「インタラクティブ性(FID)」の3つの指標について、その調査方法を紹介します。

※2024年3月からFIDはINP(Interaction to Next Paint)に置き換わります。INPはページの応答性を示しています。

調査方法:ページスピードインサイト

読み込み速度が遅いと、ユーザーの途中離脱が増加し、SEOにも悪影響となります。ただ、これはSEOへの評価以上に、ユーザー満足度の低下という意味でかなり重視されるべきポイントです。

実際にGoogleは読み込み時間が1~3秒かかると、離脱率は32%、1~5秒かかると90%、1~6秒かかると106%、1~10秒かかる場合は123%上昇すると公表しています。

Webページの読み込み時間と離脱率に関する調査

出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

Webページの読み込み速度を調べるためには、ページスピードインサイトを使用します。目安としては80%以上を達成できるように、Webページを改善しましょう。(あくまでも目安です。点数にこだわらず、改善できる項目にできる限り対応していくことが重要です。)

具体的な調査方法は以下の図を参考にしてください。

▼トップページ

ページスピードインサイト_使い方_解説

▼Core Web Vitalsの診断結果

ページスピードインサイトを説明する図

▼改善できる項目を確認

ページスピードインサイト_使い方_解説

モバイルフレンドリーに対応していない

 モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットからの閲覧に最適化しているかを評価する指標です。SEOとの関連性も高く、モバイル端末向けに最適化していないと、検索順位を落とす可能性があります。

近年、モバイル端末での検索がPCでの検索より多くの割合を占めている背景から、ユーザーの利便性を担保するために、Googleがモバイル対応しているWebページを評価する傾向にあります。

調査方法:モバイルフレンドリーテストを行う

モバイルフレンドリーに最適化されているかをチェックするためには、モバイルフレンドリーテストを実施します。

Googleサーチコンソールのモバイルフレンドリーテストで、コンテンツのURLを入力すると、結果が表示されます。もし、モバイルフレンドリーでないと判断された場合には、エラー項目が出るため、改善を行う必要があります。

モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリー

問題がある場合は以下のように表示されます。

モバイルフレンドリーテスト_表示画面

低品質なリンクが貼られている

低品質なリンクとは、過剰なまでの相互リンクや、外部の悪質なWebサイトから受けたリンクなどを指します。一般的に、外部リンクが多ければ多いほど、Googleから評価を受け、検索順位が上がる仕組みとなっています。

しかし、悪質なWebサイトからのリンクや、SEOのために意図的に購入したリンクなどは、低品質なリンクと見なされ、検索順位を落とす原因にもなり得ます。このような行為を、Googleはリンクプログラムと呼び、正当な評価としての被リンク(ナチュラルリンク)と明確に区別しています。

低品質なリンクを貼られていないかチェックする方法は以下の通りです。

調査方法:Googleサーチコンソールで調べる

Googleサーチコンソールでは、自社サイトのリンクを貼っているWebサイトの確認することができます。それにより、低品質な外部リンクが貼られていないかをチェックすることが可能です。不自然なリンクであると判断された場合、リンク否認ツールを使用して、Googleに削除依頼を出しましょう。

 被リンク調査については、以下の記事で解説しています。
被リンクとは?SEO効果を得る方法や被リンクチェックツールを解説

誤ったrobots.txtファイルを送信している

robots.txtファイルとは、Webサイト内で収集されたくないコンテンツを、検索エンジンにクロールされないように制御するファイルのことです。

誤ったrobots.txtファイルを送信してしまうと、必要な情報までクローラーから無視されてしまい、検索順位に影響することがあります。

調査方法:ブラウザにURLを入力する

まずrobot.txtファイルが、正しく記述されているかどうか確認し、問題なければ次にrobot.textファイルが正しく送信されているかを調べましょう。

インターネットブラウザ上で、「https://www.example.com/robots.txt(※https://www.example.com/は、WebサイトのURLに置き換える)」と入力すると、文字列が表示されます。

このとき、404エラーの表示があった場合、robot.textファイルが送信されていない可能性があります。

過度なSEOを施している

 SEOは、検索上位を狙うために欠かせない施策ですが、過度に対策を行うと順位を落としてしまうこともあります。

たとえば、上位表示を狙いたいキーワードをコンテンツ内に大量に詰め込むと、Google側にスパム認定され、検索順位を落とす原因となります。ほかにも、文字数だけを稼いだ質の低いコンテンツや、不自然な外部リンクは、ペナルティの対象となる恐れがあるため注意が必要です。

基本的には、Googleが「Google検索セントラル」で公開しているスターターガイドを参考にした対策を行えば、何の問題もありません。

調査方法:Googleサーチコンソールで順位を調べる

SEOの過度な対策は、上述したGoogleペナルティにあたるため、結果的に検索順位が下がることになります。

したがって、定期的にGoogleサーチコンソールを使い、ペナルティを受けていないか、キーワードの検索順位や、Webページのクリック数などを確かめ、影響が出ていないかを調べるようにしましょう。

低品質なページにnoindex設定をしていない

検索エンジンに、サイト内の低品質なページがインデックスされると、サイト全体の評価の下落に繋がる可能性があります。そのため、極力、サイト内の低品質ページは、削除するか、検索エンジンにインデックスされないようにするのが望まれます。

低品質ページを削除できない場合は、metaタグのnoindexを使うことで、検索エンジンからインデックスされなくなり、高品質なぺージのみを評価対象にさせることができます。

調査方法:Googleサーチコンソール、またはブラウザで調べる

低品質ページはGoogleサーチコンソールで調べることができます。

以下の図のように、左メニューの「カバレッジ」から、「除外」を選択、さらに詳細欄の「クロール済み – インデックス未登録」を選択しましょう。これは文字通り、クロールしたがインデックスするには値しないと判断されたコンテンツ一覧になります。

サーチコンソール_低品質ページの確認方法

なお、検索エンジンへのインデックスを防ぐためには、以下のようにheadタグ内に、meta noindexタグを設置して、該当コンテンツに対しnoindexを設定します。

 <head>

  <meta name="robotos" content="noindex">

</head>

noindexに設定したあと、GoogleサーチコンソールのURL検査や、ブラウザでURLを入力することで、インデックスの登録、未登録について調べることができます。

なお、noindex設定に関しては以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
noindexの設定方法は?書き方や注意点、SEOにおける重要性を解説

重複コンテンツとみなされている

Googleによると重複コンテンツとは、「ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロック」と定義されています。

重複コンテンツとは、Webサイトの内部や、ほかのWebサイトに掲載されているコンテンツの内容が、同一または類似していることです。Googleに悪質な重複コンテンツと見なされると、検索順位が下がるだけでなく、検索結果に表示されなくなったり、ペナルティの対象となったりする恐れがあります。

※Webサイト内に重複コンテンツがあること自体は、評価が分散してしまう可能性があるだけで、ペナルティ対象ではありません。ただし、外部のWebページと重複している場合、つまりコピーコンテンツであると、低評価の対象になり得ます。

調査方法:該当ページでチェック・SERPsで調査

重複コンテンツがあるかどうかを調べる方法として、実際に重複している可能性があると思われる自社ページを詮索すること、もしくは対策しているキーワードで検索をかけてみて、内容が酷似した他社ページがないかチェックしてみることがあげられます。

また、サーチコンソールで低品質ページを調査する際と同じようにして重複コンテンツを調べられるほか、サードパーティのコピペチェックツールなども参考になります。

重複コンテンツについて、詳しく知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください。
重複コンテンツとは?SEOへの影響や対策を解説

検索エンジンの不具合 

 良質なコンテンツを作り続け、ペナルティを受けていないのにも関わらず、検索順位が下がっている場合には、検索エンジンに不具合が起きていないかを調べましょう。過去には、インデックスシステムにトラブルが発生し、一時的に検索順位が下落したケースがあります。

SSL化やサイトリニューアルを行った

また、常時SSL化(HTTPS化)や、Webサイトのリニューアルによって、検索順位を落とすこともあります。とくに、Webサイトのリニューアルで、ドメインを変更すると、これまで積み上げたGoogleからの評価がゼロになってしまいます。

どうしても、ドメインやURLを変更したい場合には、リダイレクトの設定を忘れないようにしましょう。リダイレクトを正しく設定することで、評価の消失や分散を防ぐことができます。

検索順位が下がった時に確認するポイント

検索順位を元に戻すためには、まずは検索順位が下がった原因がどこにあるのか確認する必要があります。
多くの場合、考えられる原因は複数あるため、全ての可能性を闇雲に調査するのではなく、選択肢を絞りながら調査するとよいでしょう。

以下、効率よく原因を特定するためのポイントを紹介します。

①まず検索結果を確認する

順位が下がってしまった場合、まずは検索結果を確認しましょう。
着目すべきポイントは下記になります。

  • 順位が落ちた変動値
  • 過去の検索結果との差分

順位が下がった変動値

順位が下がった変動値によって、想定される原因も異なるため、どのぐらい順位が下がってしまったか確認しましょう。

※変動値とは、言葉の通り変動した値になります。例えば、順位が3位のページが30位に下がったとします。その際は変動値が27となります。

例えば、順位が大幅に下がり検索結果の圏外に飛んでしまった場合は、Googleからペナルティを受けてしまったか、アルゴリズムの変動による可能性があります。

また、変動値が5位以内で下がった場合は、単純に競合ページの評価が上がり相対的に順位が下がった可能性があります。このようなケースでは、競合ページとの差分を様々な観点で調査して自社ページをリライトすることを推奨します。

過去の検索結果との差分

順位の変動値を確認するのと同時に、過去と現在の検索結果との差分を確認するとよいでしょう。
今まで上位を占めていたサイトが、最新の検索結果では上位に表示されず、上位ページの顔ぶれが大きく変わった場合は、検索アルゴリズムがアップデートされ評価基準が変わった可能性があります。

その場合は、アルゴリズムのアップデート情報や、現在上位にヒットしているページ、および下がってしまったページの差分を分析して、対策する必要があります。

サイト全体かページ単位、どちらで下がっているか確認する

検索順位が下がってしまった場合、ページ単位ではなくサイト全体で順位が落ちてしまっている場合があります。以下の手順で調査しましょう。

まず、Googleサーチコンソールで平均順位を表示させる

サーチコンソール平均順位

続いて、順位が下がる前と後の期間を比較する。

サーチコンソール平均順位比較

期間で比較した結果、順位が落ちているページを特定して、それがどのくらいあるか下落ページ数を確認する。

順位が下がったページが大量にある場合は、サイト全体で順位が落ちている可能性があります。

このようにサイト全体で手直しが必要か、ページ単位での手直しで問題ないか、影響範囲を調査することによって把握できます。

順位を上げるためのSEO施策 

順位を上げるためには、前提として、これまで紹介した原因の改善が、まず先に行うべきことです。調査方法や改善のヒントも併せて紹介しましたので、参考にしてみてください。

さて、その上で以下4つの施策を行うと、よりSEO効果を見込むことができます。非常に重要なポイントになりますので、ぜひ頭に入れておきましょう。

  • E-E-A-Tを高める
  • 技術的なSEOを万全にする
  • 良質なコンテンツを作成する
  • 長く運用する・定期的に更新する

E-E-A-Tを高める

検索順位を上げるためには、ひいてはGoogleから高い評価を得るためには、E-A-Tを高める必要があります。

上記で軽く触れましたが、E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」、「「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った言葉で、Google検索品質評価ガイドラインに定義されている、コンテンツを評価する重要な基準です。

  • Experience(経験):コンテンツで取り扱うテーマについて、運営者の体験に基づいて制作されているか。
  • Expertise(専門性):Webサイトやコンテンツが、ある特定のジャンルに特化しているか。
  • Authoritativeness(権威性):第三者から見て評価が高いか、社会的な認知度があるか。
  • Trustworthiness(信頼性):コンテンツのオリジナル性が高く、運営者が信頼できるか。

E-A-Tの評価基準を満たすことで、検索順位が上がりやすくなります。とくに、YMYLと呼ばれる人々の命・生活、お金などに関連したジャンルでは、E-A-Tが強く重視される傾向があります。

  E-E-A-T(E-A-T)については以下の記事で徹底解説していますので、参考にしてみて下さい。
E-A-Tを徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く

良質なコンテンツを作成する

検索上位を狙う基本的な施策として、良質なコンテンツを作成することが挙げられます。良質なコンテンツとは、ユーザーの検索意図を網羅したクオリティの高いものを指します。良質なコンテンツを作るためには、上位に掲載されているコンテンツから検索意図を把握、あるいはアイデアを抽出し、自社コンテンツに反映させることがポイントとなります。

ただし、完全にコピーをしてしまうと、Googleから重複コンテンツとしてペナルティを受けるため注意が必要です。また、その時々のニーズやトレンドを汲み取り、既存コンテンツをリライトするようにしましょう。
また、関連キーワードやサジェストからユーザーニーズをとらえることも重要です。

技術的なSEOを万全にする

次に、技術的なSEOを万全にします。技術的なSEOとは、ページエクスペリエンスの改善、モバイルフレンドリー対応、重複コンテンツの排除、正規ページの指定、内部リンクの最適化、構造化データなどの内部対策のことです。

内部対策が重視される理由は、少なからず検索順位付けの要因として機能しているからです。昨今は、SEOにおいてコンテンツの質が非常に重視されていますが、それは競合も重々承知しているため、優位性を発揮するためには、技術的なSEOに対し万全を尽くすことが重要になります。

以下のホワイトペーパーでは、対策すべき内部対策項目などをチェックリスト形式で公開しています。
SEOチェックリスト

長く運用する・定期的に更新する

一般的にSEOでは、ドメインの運用歴が長ければ長いほど、Googleから評価を受けやすいとされ、同様に、更新頻度の多さが検索順位付けに優位に働く傾向にあります。いわゆるドメインパワーの強いサイトの多くは、比較的長期間運用されているのが良い例でしょう。

Webサイトを更新する際に気を付けておきたいのが、情報が薄い低品質のコンテンツの作成や、ユーザーにとって有益にならないコンテンツを量産しないことです。

更新頻度を意識するあまり、そうした質の低い記事を増やしてしまうと、かえってサイト全体の評価が下がってしまうので、注意が必要になります。ユーザーが求める情報を記載し、良質なコンテンツを作成しましょう。

検索順位チェックツールについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

検索順位チェックツールおすすめ10選!無料・有料の違いや機能別に解説

アルゴリズムアップデートによる順位下落から回復した事例

当メディア「Keywordmap ACDEMY」は2021年の6月と7月に行われたコアアルゴリズムアップデートの影響で、多くのページの検索順位が下落する事態になりました。その結果、アクセス数もほぼ半数に減少しました。

アルゴリズムアップデートによる順位下落から回復した事例

しかし、先述した通り、まずは静観し、状況を把握した上で、「順位を上げるためのSEO施策」で解説したポイントに従った改善を行いました。その結果、検索順位が徐々に回復していき、半年でアクセス数が減少前の水準まで復活しました。

まとめ

検索順位が下がる原因とその調査方法などについて詳しく解説してきました。

主な要因は以下の14点と考えられます。

<相対的な評価による順位下落>

  • コアアルゴリズムアップデート
  • 日々のアップデート
  • 他社の良質なページの登場
  • 検索意図の変化

<ペナルティによる順位下落>

  • ペナルティを受けている
  • ページエクスペリエンスに問題がある
  • モバイルフレンドリーに対応していない
  • 低品質なリンクが貼られている 
  • 誤ったrobot.textファイルを送信している
  • 過度なSEO対策
  • 低品質なページにnoindex設定をしていない
  • 重複コンテンツとみなされている
  • 検索エンジンの不具合
  • SSL化やサイトリニューアルを行った

極々一部を除いて、検索順位が向上し続け、流入が伸び続けるようなWebサイトは存在しません。どんなサイトでも、アルゴリズムアップデートや新興サイトの影響を受けて、順位が変動するものです。ときにはトラフィックが急落してしまうこともあるでしょう。

ポイントは、順位が下がり流入が急に落ちてしまっても、焦らずにまずは原因を特定し、改善していくことが重要です。 そのための方法は、本文で言及した通りです。

本記事を通じて実践に活かせる知識を身につけていただけたら幸いです。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利