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YMYLとE-A-Tの関係ーYMYLの基礎と対策方法について

YMYLとは「Your Money Your Life」の頭文字をとった言葉で、Googleの検索品質評価ガイドラインでは、お金や健康などの領域を指すものとして定義されています。Googleは「YMYL領域は人々の生活に大きな影響を与えるものである」という理由から、これらのジャンルを扱うコンテンツの評価基準を厳しく設定しています。具体的には、他のジャンルのコンテンツよりも情報の専門性・権威性・信頼性(E-A-T)が求められることなどがあげられます。

2021-10-19

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当記事では、YMYLとは何なのか詳しく知りたい方や、YMYL領域のサイトを運営している方々に向けて、基本事項やYMYL領域のコンテンツならではの、行うべきSEOについて解説します。

さらに、弊社で毎月調査・分析しているGoogleアルゴリズムのアップデートレポートから、YMYL領域における検索結果の変動について、実際のデータや具体例を用いて解説していきます。

YMYLとは

YMYLとは、「Your Money or Your Life」を略した言葉で、Googleが検索評価基準としてまとめた「検索品質評価ガイドライン」における概念のことです。

 Googleの検索品質評価ガイドラインによると、「人々の将来の幸福、健康、経済的な安定、安全などに影響を与える可能性があるコンテンツやWebページ」のことをYMYLと定義しており、厳しい評価基準が設けられています。つまり、金融関係、生活、健康といった人々の人生に関連するカテゴリでは、Googleが定めた評価基準を満たさないと、検索上位を獲得しにくいということです。 

上記のように、YMYLに該当するジャンルのコンテンツが厳格な評価対象となっている背景には、そもそもGoogleはユーザーの利便性を第一としており、満足度向上を図るために常に検索結果の品質改善を実施していること、また、とりわけYMYLは人々の生活に多大な影響を与える領域である点が挙げられます。

過去に、人の生命・健康に関する信憑性の低い記事が多数公開されたことを受け、Googleでは悪質なコンテンツに対する排除を進めるようになりました。現在でも、定期的にYMYL領域に関するアルゴリズムのアップデートを実施され続けており、良質なコンテンツを評価する一方で、悪質なコンテンツは検索上位に表示されにくい状態が続いています。

検索ユーザーに安心して検索エンジンを利用してもらうために、Googleは検索品質評価ガイドラインに従って、YMYLに属するコンテンツを厳しく管理しているのです。

YMYLの対象ジャンル

YMYLには、人々の生活に深い関連性のあるジャンルが指定されています。検索品質評価ガイドラインによると、以下のジャンルが該当します。

  • ニュース・時事問題
  • 公共サービス・法律
  • 金融
  • ショッピング
  • 健康・安全
  • 人の集団
  • その他
YMYL_ジャンル

ニュース・時事問題

ニュース・時事問題は、国際的な出来事やイベント、国家間の政治問題を扱うコンテンツが当てはまります。(※下記で紹介するE-A-Tが順位付けに重要となるYMYLですが、緊急度の高いニュースなどにおいては、速報性を優先する順位付けがされることもあります。)

 ただし、すべてのニュース・時事問題が該当するのではなく、スポーツ、エンターテイメント、日常生活といったテーマについては、YMYLから除外されています。裏を返せば、これらはそれほど厳しい基準で評価されないと考えることもできます。

公共サービス・法律

 国や地方自治体が一般市民に発表する社会福祉や災害情報などは、YMYLに該当します。たとえば、有事の際に流れる災害に関する情報などは、企業や個人よりも公的機関のページが優先されて上位表示されることがあります。これは災害情報がユーザーの生命・健康に深く影響を及ぼすYMYL領域であるからと考えることができます。

 また、法律に関連するコンテンツについても、YMYLとして厳しく評価されています。

金融

Your Moneyとあるように、金融ジャンル、具体的には銀行業、税金、投資、保険、年金といったお金に関する情報がYMYLに該当します。

また、企業や個人向けに発信している財務のアドバイスもYMYLに含まれます。

ショッピング

ショッピングジャンルにおけるYMYLは、商品・サービスの購入、返品、販売、決済を目的としたページ・コンテンツです。

とりわけ金銭の授受が発生するような、オンライン上で購入を行うショッピングサイトが該当します。

健康・安全

健康・安全ジャンルは、医療行為、医療に関する問題、病気、薬、病院、緊急時の安全対策など、幅広いコンテンツを含みます。上述したように、過去に社会問題になった領域でもあり、E-A-T(後述)を満たしたWebページが上位に表示される傾向にあります。

また、メンタルヘルスや、健康に関するアドバイスを行うWebサイトも、YMYLに該当します。

人の集団

 性別、年齢、国籍、宗教、民族など人の属性に関する情報です。

 LGBTといわれるような性的志向にもとづいて構成されたグループも、YMYLに該当します。

その他

その他は、住宅情報、学校選び、就職活動といった人々の人生、および生活に関するコンテンツを指します。また、フィットネス、ダイエット、美容、栄養など、生活する際に参考するWebサイトもYMYLに見なされます。

GoogleアップデートとYMYLの関連性

Googleでは、検索アルゴリズムのアップデートを定期的に実施し、独自の評価基準にもとづいて検索順位を決定しています。

とりわけYMYL領域に該当するWebページは、順位変動の影響を受けやすい傾向があります。

具体的に、過去に検索順位に大きな影響を与えたのは、以下の3つのアップデートです。

2017.2 ウェルクアップデート

 2017年2月の「ウェルクアップデート」は、日本語検索で表示される低品質コンテンツを排除する目的で実施したアップデートです。

本アップデートが行われたのは、大手IT企業が運営するウェルクと呼ばれるキュレーションサイトにおいて、信憑性の低い医療・美容・健康に関する情報を多数公開していたのがきっかけです。医学的に誤った情報や、他のWebサイトから無断転載した情報を掲載していたため、ウェルクを運営するIT企業だけでなく、悪質なコンテンツを上位に表示していたGoogleに対しても非難が集まりました。

コンテンツが検索上位に表示されていた根本的な理由は、当時の検索アルゴリズムが、Webサイトのコンテンツ数や文字数を重視していたためです。そこで、Googleでは、SEO重視だけで上位に表示されていた極端なアルゴリズムを見直し、品質の低いWebサイトについては順位が下がるようにしました。

2017.4フェイクニュース対策のアップデート

 2017年2月に続いて、同年4月には世界的に大規模なアップデートが実施されました。
「アウルアップデート」とも呼ばれており、フェイクニュースや偽の情報を扱ったWebサイトの検索順位を下げる目的で行われたアップデートです。

アウルアップデートが実施された背景には、SNSの普及やインターネットの利便性が高まったことで、国際的な問題に関する偽の情報が出回るようになったほか、意図的にユーザーを騙すようなコンテンツが増加していたことが挙げられます。

そこで、Googleでは、検索品質評価ガイドラインを更新し、誤解を招く情報や、悪意のある情報などを低品質コンテンツとして見なすと決定しました。その結果ウェルクアップデート同様に、信頼性に乏しいWebサイトについては、検索順位が大きく下がりました。

2017.12健康医療アップデート

また、2017年12月にも、検索アルゴリズムのアップデートが行われました。医療・健康ジャンルの検索結果に影響を与えたことから、「健康医療アップデート」と呼ばれています。これはグローバルに展開されたわけではなく、あくまでも日本国内を焦点にしたアップデートです。

健康医療アップデートは、医療・健康ジャンルにおいて、低品質のコンテンツが多数出回っていたことを受け、検索アルゴリズムの改善を図るために実施されたアップデートです。医療・健康領域における検索結果の実に60%ほどに影響が出たとされます。

とくに影響を受けたのは、収益化を目的としている医療系キュレーションサイトや、個人運営の医療系アフィリエイターです。アップデート実施後、これまで検索上位を獲得していた多くのWebサイトが、検索圏外に順位が下げられました。一方で、医療従事者、医療専門家、医療機関などから提供される信頼性の高いコンテンツが、上位を占めるようになり、検索ユーザーへの利便性を向上させています。

Googleのアルゴリズムアップデートについて、より詳しく知りたい方は以下もチェックしてみてください。
Googleアルゴリズムとは?検索アルゴリズムのアップデートを網羅解説

YMYLとE-A-Tの関係性 

YMYL領域のコンテンツを作成する際には、「E-A-T」との関係性を理解することが重要です。

 E-A-Tとは、検索品質評価ガイドラインにも記載されている、Googleがコンテンツを評価する基準のことで、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の3つの頭文字を取った言葉です。より信憑性の高いコンテンツが求められるYMYL領域において、「E-A-T」を高めることは当然必要であり、ガイドラインにもその旨が記載されています。

「E-A-T」の詳細については以下で解説します。

Expertise(専門性)

Expertise(専門性)とは、コンテンツやWebサイト全体が、ある特定のジャンルに特化しているかどうかを示す指標です。多方面に渡るコンテンツを量産するのではなく、一つの内容に特化したWebサイトの方がGoogleアルゴリズムに高く評価される傾向があります。

Authoritativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)は、コンテンツの内容だけでなく、誰が作成したかを評価する指標です。たとえば、金融に関するコンテンツであれば、ファイナンシャルプランナーや、証券アナリストといた、専門性の高い人物からの発信であるかどうかが重視されています。

Trustworthiness(信頼性)

Trustworthiness(信頼性)は、コンテンツの発信元であるWebサイトの所有者を評価する指標です。個人ブロガーよりも、公的機関や企業が運営しているWebサイトの方が、ユーザーにとって信頼性が高いと評価されます。

なお、E-A-Tについては以下の記事で詳しく解説しております。あわせて参考にしてみてください。
E-A-Tを徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く

YMYL領域でE-A-Tを高めるSEO

YMYL領域では、E-A-Tを意識したコンテンツ作りが必要不可欠です。E-A-Tを高めるために、どのようなSEOを進めていくべきか解説します。

具体的には以下の9点です。

  • 情報の正確性を高める
  • 一次情報を掲載する
  • 運営元、執筆者の情報を公開する
  • 専門家に執筆してもらう、あるいは監修者をつける
  • 良質なサイトから被リンクを獲得する
  • サイトの理念を掲げる
  • YMYL領域以外のコンテンツを混ぜない
  • 高品質なコンテンツを提供する
  • 情報を最新の状態にする

情報の正確性を高める 

E-A-Tを高めるSEOで必要なことは、コンテンツに正確性を持たせることです。

コンテンツの作成者だけが納得するのではなく、第三者であるユーザーやGoogleに対して、コンテンツの内容が正確であることを伝えなければなりません。具体的には、当事者に取材を実施したり、その分野における専門家から補足説明をもらったりするなどし、情報の裏付け作業を行うことが大切です。

また、生活に関する有益な情報を提供したい場合には、メリットに加え、デメリットもしっかりと記載することで、正確性の高いコンテンツを作り出せます。

一次情報を掲載する

コンテンツ作成者の解説だけでなく、情報が事実であるかを保証するために、一次情報の掲載も必要です。ただし、一次情報を掲載・引用する際には、個人ブログやインターネット掲示板での情報ではなく、公的機関、専門家、企業からの公式発表のみに限定しましょう。

たとえば、医療情報に関するコンテンツであれば、厚生労働省や日本医師会の発表、大学・研究機関の論文などを一次情報に活用します。
なお、引用として掲載する場合、いかなる情報についても出典を記載しなければなりません。

運営元、執筆者の情報を公開する

YMYL領域のコンテンツを扱う際には、Webサイトの運営元や、コンテンツを執筆した人物の情報を公開します。どのような人物がコンテンツを管理・作成しているのかを公開することで、ユーザーに対して安心感や、信頼性の向上につながるためです。

また、Googleの検索品質評価ガイドラインによると、検索ユーザーが運営元と連絡を取れるように、メールアドレス、電話番号、お問い合わせフォームなどの連絡手段の掲載が必要であると記載されています。とくに、オンライン上で金銭を取り扱うECサイトや金融関係のWebサイトでは、問題発生時に備えて、最大限のフォローアップ体制を整えます。

専門家に執筆してもらう、あるいは監修者をつける

運営元だけでのコンテンツ作成が難しい場合には、専門家に執筆を依頼したり、監修者をつけたりすることで、E-A-Tを高められます。

もちろん、運営元が執筆するのが理想的ではありますが、分野によっては高度な専門性が求められることが多く、情報の正確性を保証するためには、外部への依頼も必要です。

専門家への執筆依頼や、監修者を付ける場合、人物情報をコンテンツ上で明示することがポイントです。人物名だけでなく、どのような立場であるのか、これまでの経歴、著書情報などが載ったライターページ、あるいは公式ホームページなどを併せて公開すると、信憑性のさらなる向上につながります。

良質なサイトから被リンクを獲得する 

ユーザー対して有益な情報を提供することで、他サイトからの被リンク獲得に期待できます。

良質なWebサイトからの被リンクは、E-A-Tを高めることとなり、検索結果にも反映されます。ただし、SEOを目的とした過度な被リンク集めや、低品質サイトからの被リンクは、E-A-Tの効果を低下させる可能性がある点に注意が必要です。

サイトの理念を掲げる

Webサイトをどのような目的で運営しているのか、理念を掲げるようにしましょう。具体的には、当該サイトが、誰に向けて、どんな情報を扱い、何を主張し、どのような目的があるのかを掲載します。たとえば当Webサイトでは「KeywordmapACADEMYについて」というページを設けて、理念などを発信しています。

理念を掲げておくことで、ユーザーやGoogleに対して信頼感を与えられるようになります。ほかにも、プライバシーポリシーの設置や、オンライン上での売買を扱っているコンテンツがある場合には、キャンセルポリシーの明記が必要です。

YMYL領域以外のコンテンツを混ぜない

YMYL領域に関するコンテンツを作成する際には、原則としてYMYL領域のコンテンツと、YMYL領域以外のコンテンツを混ぜないようにします。YMYL領域と、非YMYL領域のコンテンツを混合させると、Google側でどのようなテーマを主として扱っているのかの判断が難しくなるためです。

たとえば、金融情報に関するコンテンツを中心としたWebサイトに、旅行やデジタルデバイスなど無関係のジャンルを含ませることで、Googleアルゴリズムからの評価に影響し、検索順位が低下する危険性があります。YMYL領域では、コンテンツのテーマは一貫させるようにしましょう。

高品質なコンテンツを提供する 

YMYL領域・非YMYL領域に限らず、E-A-Tを高めるためには、高品質なコンテンツをユーザーに提供する必要があります。

具体的には、ユーザーの検索意図を満たす情報や、実践的なアドバイスの提供です。さらに、Webサイト上に広告を掲載している場合、コンテンツに無関係な広告や、視覚的に悪影響を与えるような、ユーザーの利便性を毀損するような広告の掲載は控えましょう。

情報を最新の状態にする 

記載されている情報が古く、更新されていなければ「ユーザーニーズを満たしている」とは言えません。とりわけ情報の信憑性が求められるYMYL領域において、常に最新の情報を提供することはマストであるといえます。

 E-A-Tの対策方法については、「E-A-Tを徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く」で、さらに詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。

まとめ

YMYLとは何なのか、どんなジャンルが対象となるのかといった基礎知識から、対策すべきSEO施策など、今から実践できるアクションについて解説してきました。

YMYL領域では、E-A-Tを意識したコンテンツ作りが必要不可欠です。以下のポイントをおさえておきましょう。

  • 情報の正確性を高める
  • 一次情報を掲載する
  • 運営元、執筆者の情報を公開する
  • 専門家に執筆してもらう、あるいは監修者をつける
  • 良質なサイトから被リンクを獲得する
  • サイトの理念を掲げる
  • YMYL領域以外のコンテンツを混ぜない
  • 高品質なコンテンツを提供する
  • 情報を最新の状態にする

また、YMYL領域は他のジャンルのコンテンツより厳しい品質評価基準が設けられています。しかし、E-A-Tを高めたり、基本となるSEO対策を徹底的に行えば、大きく検索順位を落とすリスクは軽減されます。

当記事を通じてYMYLについての理解が深まれば幸いです。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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