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Googleアルゴリズムとは?検索アルゴリズムのアップデートを網羅解説
今回は主要なアップデートについて考えていき、基本的なGoogleアルゴリズムについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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Googleアルゴリズムとは?
SEOを行う上でよく耳にするアルゴリズムとは、Google検索エンジンのアルゴリズムを指します。
アップデートについて考えていく前に、まずGoogle検索エンジンのアルゴリズムがどのようなものかについて解説します。
Google検索のアルゴリズム
そもそもアルゴリズムとは、プログラミング界隈で用いられる言葉で、コンピューターで計算を行う際の「計算方法」のことを指します。何か問題を解いたり、何か作業をする上での手順やルールという風に言い換えることもできるでしょう。
つまり、検索エンジンのアルゴリズムとは、検索結果に現れるWebページの掲載順位を決める「計算方法=プログラム」のことを意味します。この計算方法は掲載順位を決めるための評価基準であり、上述したように現在、200以上もの項目が存在するといわれています。
星の数ほど存在するすべてのWebページを適正に評価することで、ユーザーの満足度の高い検索エンジンを創っていくべく、Googleはこのようなプログラムを用意、常に改善(アップデート)していっているのです。
SERPsの順位変動を可視化した棒グラフ
Gマークの日付は、アルゴリズムアップデートが発生した可能性が高い
上の図からも、毎日順位が変動している(アルゴリズムがアップデートされている)していることがみてとれるかと思います。
適切にGoogleのアルゴリズムに対して対策することが重要となります。
基本的なGoogleアルゴリズムについて
Googl検索のアルゴリズムとは何か、非常に簡単に見てきましたが、ここからはWebマーケティングにかかわる以上、必ず押さえておくべきGoogleアルゴリズムを紹介します。
モバイルファーストインデックス=MFI(Mobile First Index)
Googleアルゴリズムの中で最重要なものの一つが、モバイルファーストインデックスです。ひとことで言えば、Webページ(サイト)の評価をPCではなくモバイルの規格で行うアルゴリズムです。
2010年代初頭まで、インターネットで能動的に情報をチェックするといえばパソコンによる検索が主流でした。しかしながら、ご存じのとおりスマートフォンが爆発的に普及し、Webサイト側がスマートフォンに対応し始めると、あっという間にモバイル検索に取って代わられています(2015年にモバイル検索数がデスクトップ検索数を超えました)。
そこでユーザーファーストを掲げるGoogleは、インターネット検索の実態に沿うべく、パソコンサイトではなくスマホサイトをページ評価の基準とする施策を 2016 年に発表しました。これがMFI、つまりモバイルファーストインデックスです。
どのようなWebページなのか、あるいは検索順位をどのように位置づけるのかといった判断がモバイルサイトを基にして行われるため、たとえばPCサイトで優れていても、モバイルでネガティブな要素がある場合、検索順位は上がらない可能性がある、ということになります。
2019 年 7 月以降、新規サイトに対してモバイルファーストインデックス (MFI) がデフォルトで適用されております。現在、新しく作るホームページは、スマートフォン向けページを以て評価されます。
さらに、2020年からは全てのWebページをMFIへ移行するとGoogle社から発表がありました。
※2020年7月時点、Google社より新発表があり、完全MFI化の期限は2021年3月まで延期となるようです。コロナ禍における市場への配慮と考えられます。
QDF
「QDF(Query Deserves Freshness)」とは「新鮮さに値するクエリ」という意味です。より時事性が高いと思われるトピックに関しては、検索クエリとの関連性といった通常の評価ではなく、より新しい情報を検索結果上位に表示させるといったものになります。
スキャンダルなどで、突然話題になった芸能人の名前を例に考えてみましょう。
このような場合、名前を検索する多くのユーザーはその話題になっているホットなトピックを探そうとしている、と直感的にわかります。検索結果も多くの場合にその行動に合わせて、なるべく新しい情報(スキャンダル)を検索結果上位に表示させようとします。これがQDFです。
一般的には、QDFによる検索結果の変動は、時間がたつと元に戻りますが、場合によってはそのままになる可能性もあります。
QDD
“QDD”とは多様性のある検索結果ということを意味する“Query Deserves Diversity”の略語です。
これは、検索するユーザーの意図に合わせて検索結果を調整していることを表します。複数のユーザーが同じ検索キーワードを使って検索したとしても、全く同じ目的を持っているとは限りません。例えば下記のような場合が特徴的な例でしょう。
携帯電話という検索クエリで検索した場合の検索結果は、大きく分けて下の4つに分けられています。
- 携帯電話を解説する記事
- 携帯電話の料金値下げのニュース
- キャリア3社のサービスページ
- 携帯電話の価格の比較サイト
このように一つのクエリに対しても、多角的な視点によって、様々なユーザーニーズを満たせるような検索結果が表示されるのです。QDDは公式には発表されてはいませんが、Googleアルゴリズムの一つと考えられているので、その特徴を踏まえた対策を行っていくことが必要です。
主要アルゴリズムアップデート
ここまではGoogleのアルゴリズムについて述べてきました。
さて、続いてはGoogleアルゴリズムアップデートの主な例について解説します。
過去に行われたアップデートでも汎用性のあるものは、一度だけではなく繰り返されることがあります。そのため、それぞれのアップデートにどのような変更があるのか知識として蓄えておけば、今後行われる可能性があるアルゴリズムの対策にもなります。
パンダアップデート
パンダ・アップデートとは、低品質なコンテンツが検索上位に表示されにくくするために行われた、Googleの検索アルゴリズム・アップデートです。アメリカをはじめとする一部の地域で2011年に、日本では2012年に導入されました。
パンダアップデート初期には下記の4つに該当する低品質なコンテンツの順位が下がるように行われました。
①自動生成されたコンテンツ
プログラムによって自動生成されたコンテンツ。多くの場合は読者にとって意味を持たず、特定のキーワードを含むでたらめな内容で構成されているもの。
②誘導ページ
特定のキーワードやフレーズ用に作成された品質の低いページの集まり。
③無断複製されたコンテンツ
他のWebサイト(ページ)のコンテンツを流用しているもの。
Webページを増やすために、第三者のコンテンツを複製して掲載、あるいは複製して、わずかに情報を入れ替え掲載されたもの。
④実質のないアフィリエイトサイト
商品のアフィリエイトリンクを含むページで、商品の説明とレビューを基の販売者から直接コピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなくそのまま掲載をしているものです。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとは、低品質なリンクやスパム的なSEOを対象としてWebサイトの評価を調整するGoogleのアルゴリズムアップデートのことです。これは、ブラックハットSEO※を行っているサイトの順位を下げ、相対的にホワイトハットSEOを行っているサイトの検索順位を上げることを目的とし、2012年4月24日に実用化されたアルゴリズム改善でした。
※参考
- ブラックハットSEO
検索順位を上げることだけを目的として、本来であれば適切だと考えられる順位よりも高い順位を得ようとして、抜け道のような手法を使って行われるSEO。 - ホワイトハットSEO
サイトのユーザビリティ・クローラビリティの改善、良質なコンテンツ作成の助長、表示の高速化などユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらすために行われるSEO。
なお、ペンギンアップデートは、2016年9月23月にリリースされたアップデートからコアアルゴリズムとして組み込まれることとなりました。つまり、定期的にアップデートが行われる代わりに、クローリングされるたびにペンギンアップデートのアルゴリズムが適用されるようになっています。
ペンギンアップデートへの対策①(Googleガイドラインに準拠して、Webサイトを運用する)
Googleガイドラインに準拠して、Webサイトを運用することが対策となります。Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)で定義されてるSEOスパム行為を回避してWebサイトを構築・運用することは、ペンギン対策であると同時に、基本的なSEOの考え方でもありますので、必ずチェックするようにしましょう。
以下が、Googleガイドラインで定義されているSEOスパム項目
- コンテンツの自動生成
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- コンテンツの無断複製
- 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- リッチ スニペット マークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) – Search Console ヘルプ
Googleガイドラインで定義されてる低品質な被リンク構築パターン
- 他のサイトに配布される記事やプレス リリース内の最適化されたアンカー テキスト リンク。
- 質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク。
- さまざまなサイトに分散するウィジェットに埋め込まれたリンク。
- さまざまなサイトのフッターに分散して幅広く埋め込まれたリンク。
- フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク。
引用:リンク プログラム – Search Console ヘルプ
ペンギンアップデートへの対策②(ホワイトハックSEOに集中する)
ホワイトハックSEO(上部注釈)に集中することが2つ目の対策となります。
Googleは検索アルゴリズムの改善ポリシーについて以下のように語っています。
検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのために Google は多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。
良質なサイトをより高く評価するために
そのため低品質なコンテンツを様々な手を使って検索上位に表示させようとするブラックハットSEOよりホワイトハットSEOに力を入れるべきなのは明白でしょう。具体的にホワイトハットSEOとは以下の3つに大きく分類されます。
- コンテンツSEO
検索上位に表示される価値のある、ユーザーの検索ニーズを満たしたコンテンツを作ること。 - クロール最適化
SEOの内部対策のひとつで、クローラーが巡回しやすいようにサイト構造や内部リンクを最適化すること。 - インデックス最適化
SEO内部対策の一つで、Googleのランキングエンジンがコンテンツを適切に評価できるように、そのページのHTML構造を最適化すること。
ハミングバードアップデート
ハミングバードアップデートとは、キーワードに対して背景や文脈を理解して、より関連性の高い検索結果を表示するという技術革新のアップデートです。
ハミングバードアップデートの技術革新は、「キーワードに対する回答」ではなく、「文章としてとらえる」ことができるようになったです。そのため、ハミングバードアップデートは、パンダアップデート、ペンギンアップデートとは異なり、検索の改善を目的とした「技術革新」のアップデートです。
このアップデートによるSEOへの大きな影響はほとんど有りませんでした。
強いていうならば、スモールワードの検索Volが増加したことと、より良質なコンテンツが上位表示されやすくなりました。
ハミングバードアップデートを例を挙げてみてみましょう。たとえば「日本一 高い 山」と検索したときに、ハミングバードアップデート前では、「日本一」「高い」「山」とそれぞれの単語が独立して捉えられていました。しかしアップデート後は、それぞれが結びつき、「日本一高い山を知りたい」という疑問を持った文章としてとらえるようにりました。つまりハミングアップデート後は、「日本一 高い 山」の検索結果として、富士山が返されるようになったのです。
ベニスアップデート
2012年2月に行われたGoogleによる検索アルゴリズムのアップデート。ベニスと呼ばれるこのアップデートによって、Web検索結果が検索ユーザーの位置情報に基づいてローカライズされるようになりました。言い換えれば、地域性の強いキーワードで検索した場合、Web検索結果にユーザーの居場所に関連のある情報が表示されるようになったということです。
たとえば六本木の周辺で「美術館」と検索すると、国立新美術館や森美術館、サントリー美術館などが検索結果に表示されます。一方、上野で検索すれば国立西洋美術館や東京都美術館が表示されます。(下図参照)
日本では2014年12月ごろに反映され、GoogleやYahoo!検索順位に大きな変動が起こりました。
クオリティアップデート
クオリティアップデートとは、コンテンツ品質の評価に関するGoogleのアルゴリズム更新です。言い換えるとコンテンツの良し悪しを判断する順位付け評価の変更ということになります。
2015年5月の初旬に見られた順位変動について、海外のSEO情報を発信するサイト「Search Engine Land」の質問にGoogleが回答し、この新しいアルゴリズムアップデートのリリースが判明しました。上述した「パンダアップデート」と似た更新ではありますが、クオリティアップデートはページやサイトを対象にしたものではなく、検索アルゴリズムの順位付けにかかわるシステム自体をアップデートしたものになります。そういう意味ではハミングバードアップデートにも似ています。
例のごとくGoogleは、公にクオリティアップデートについてほとんど言及を行っていません。それゆえデータから見る限りは、ユーザーがほぼ満足しない、かつパンダアップデートの影響を受けるような低品質なサイトが、このアップデートで順位を下げられたものと推測できます。したがって、対策法としては、ユーザーニーズを満たしたオリジナルで信頼のおけるコンテンツを作ることが最も望ましいと考えられます。
Rank Brain
RankBrain(ランクブレイン)とは、ユーザーが検索した語句(検索クエリ)に合わせて、AIを用いて適切なサイトを検索結果に表示させているランキングアルゴリズムの一つです。SEOにおいて非常に重視されるアルゴリズムなので、ぜひ頭に入れておきましょう。
RankBrainはGoogleが名付けた人工知能システムで、検索の手助けを行うために使用されています。この人工知能によって、言葉の意味の理解が一気に進みました。コンテンツに特定のワードが入っていなくても、ユーザーの検索意図とマッチしていれば上位表示される現在の仕様はこのRankBrainが関わっています。
上記のような理由から、ユーザーの検索意図はSEOを行う上で常に念頭に入れておく必要があります。
たとえば、「藤井聡太」というクエリは、人物について知りたいだけでなく、直近の対局予定や勝敗を知りたいという検索意図が隠れている場合があります。この際に、Rank Brainはこのクエリとコンテンツの関連性をチェックすることで、検索結果に対局の日程に関するページや勝敗に関するページを返します。
対策として、検索クエリと関連性の高いコンテンツを提供することや、ユーザーがより満足するコンテンツを有するサイトにすることが挙げられます。
モバイルフレンドリーアップデート
モバイルフレンドリーアップデートとは、2015年4月21日にモバイル機器のためにリリースされたアップデートです。※モバイルファーストインデックスとは異なるので注意してください。
このアップデートはモバイルフレンドリーなWebページを評価します。そのため、モバイル(スマホ)用に表示を最適化し、ユーザーが快適に閲覧できるようなWebページ(サイト)の順位が上昇するようになりました。
つまり言い換えれば、モバイルフレンドリーではないWebページは、相対的に順位が落ちるということです。
モバイルフレンドリーアップデートの対策方法は下記の2つです。
ユーザーエクスペリエンスを改善する
ユーザエクスペリエンスの改善とは具体的には、モバイル端末でも読みやすい大きさに文字のサイズを調節することなどが挙げられます。
また、htmlファイルのheadタグ内に「※viewport」を設定することもGoogleから推奨されているモバイルフレンドリーアップデートの対策の一つです。
また、タップやスクロールがしやすいか、という最適化されているかどうかも重要な指標になります。
※「viewport」は、PC表示のWebページをモバイルやタブレット用に最適化するために設定されるhtmlのmetaタグの一種です。
ページの速度を改善する
なお、モバイルフレンドリーかどうかは、Google公式ページで確認することができまので、参考にしてみてください。
インターステイシャルアップデート
インターステイシャルアップデートは、2017年1月10日に実施されました。
インタースティシャル(広告)とは、モバイルアプリを操作して画面が切り替わる際に表示される全面広告のことです。経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、コンテンツの上にオーバーレイする形で広告が表示されるため、スマホやタブレットからアクセスしたとき、広告を誤ってタップしてしまうユーザーが多くいました。
これらはどう考えてもユーザーにとって不便でしょう。そのためページ閲覧の妨げになるとして、Googleはインタースティシャルアップデートを敢行しています。これにより、コンテンツを隠すような広告や、スクロールできない広告、タップをしないと消えない広告などを表示するページの順位が下げられました。
アウルアップデート
アウルアップデートとは、2017年4月26日に実装されたフェイクニュースなどの社会に著しく有害であるコンテンツの順位を落とすアルゴリズムアップデートです。
大きな変更アップデート内容は下記の3つです。
- 攻撃的または、デマを含むコンテンツの順位を落とした。
- コンテンツの品質評価のガイドラインの更新。
- おかしなサジェストの内容についてユーザーからのフィードバックを行えるようにした。
このアップデート以降、コンテンツの質(正確性、オリジナリティ、専門性、信頼性など)がますます重要になってきています。
ヘルスケアアップデート
ヘルスケアアップデートとは、2017年12月にリリースされた、医療や健康にまつわるアップデートです。その名の通り、ヘルス関連(医療・健康)のクエリにおいて、専門性・信頼性の高い情報を上位表示させ、逆にそれらが担保できないサイトの順位を下げる更新になります。
このアップデートにより、健康、医療、あるいは美容などに関する検索結果に大きな順位変動が起こりました。ただGoogle側は変更点を具体的に公表していません。そのためどのようなアップデートなのか、その変更点は全てわかっておらず、あくまでも当時の状況から推測される内容になります。
Googleはヘルスケアアップデートに関連すると考えられるコメントを、ブログを通じて次のように発信しています。
「この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。」
医療や健康に関連する検索結果の改善について
ポイントとなるのは「信頼性が高い」という部分です。当アップデートによって、コンテンツの質がより求められるような検索結果へと改善をおこなったことが分かります。また、このアップデート対象は医療や健康の検索クエリのみでしたが、今後はそれ以外のクエリに関しても、継続的に改善を加えていくことを明言しています。
つまり、このアップデート以降そのコンテンツの内容が本当に信頼性のある情報なのか問われるようになりました。
スピードアップデート
スピードアップデートとは2018年の1月にリリースされた、ページ表示速度をランキングの要素に組み込むアップデートです。注意すべきなのは、速いから順位が上がるのではなく、遅いと下がるという点です。そもそも2010年から、ページ表示速度はランキング要因になるとされていましたが、あくまでもデスクトップにおける順位のみに限られていました。スマートフォンの普及に伴って、それがモバイル版でも適用されたかたちになります。
スピードアップデートの影響を受けるサイトは、ユーザー体験を著しく損なう低速度のページであり、ごくわずかの検索クエリにしか影響は出ないとGoogleは公式に発表しています。そのため、大部分のWebサイトは関係ないと考えてもかまわないでしょう。
ただ、ページの表示速度が1秒から3秒に変わるだけで、ユーザーの直帰率は32%増加するといわれています(遅くなれば遅くなるほど、直帰率は増大していきます)。順位上昇に関係がないとしても、ページの表示速度は必ず最適化し、ユーザー体験を損なわないようにしましょう。
なお、ページスピードのチェックは、Googleの公式サイト「Page Speed Insight」で可能です。ぜひチェックしてみましょう。
コアアルゴリズムアップデート
Googleのアルゴリズム、およびアップデートを語るうえで外せないのが、検索エンジンのコアアルゴリズムです。昨今のコアアルゴリズムアップデートには、SEO担当の皆様がかなり苦心されていること思います。以下において、コアアルゴリズムアップデートを解説、また対策のヒントについて紹介しますので、参考にしてみてください。
コアアップデートとは
コアアルゴリズムアップデートとは、Googleの検索結果を改善するためのアップデートを指します。
Googleは不定期にコアアルゴリズムの見直しを行い、ユーザーにとって使いやすい検索エンジンを目指しています。コアアルゴリズムとは、Googleの順位決定要因のアルゴリズムの中でも、中核を担うアルゴリズムのことです。通常、コアアルゴリズムアップデートによって検索順位は大きく入れ替わります。これは、コアアルゴリズムの見直しによって評価の基準が変わることが原因で、それまでの検索結果に大きな影響が出るためです。
各サイトのページのキーワード順位が乱高下する可能性があるので、コアアルゴリズムアップデートがあった際は、自社のページのキーワードがどのように影響を受けたかを認識することが重要となります。
なお、Googleのコアアップデートに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「Googleコアアップデートとは?最新情報と傾向や対策方法について解説」
コアアップデートは事前告知がある
なお、コアアップデートには事前告知があります。GoogleがTwitter公式アカウントで告知を行い、アップデートを実施するケースがよく見られます。この事前告知は2019年6月4日のコアアルゴリズムアップデートから実施されています。
以下は2020年12月4日にリリースされたコアアルゴリズムアップデートを告知するGoogle公式のツイート。
コアアップデートの告知は、アップデートの直前に行われる傾向にあるので、その段階で何か対策を施すというのは難しいでしょう。したがって、常日頃からコアアルゴリズムに沿ったWebサイト運用がカギになってきます。
コアアルゴリズムアップデートの対策について
コアアルゴリズムのアップデート対策のポイントは、E-A-Tとユーザーニーズを満たすという二点です。
E-A-T
コンテンツは、検索意図を高める以外にE-A-Tを高めることでよりGoogleから高い評価を受けやすくなります。
E-A-Tは、GoogleがWebサイトの品質を評価する時に使う評価軸です。E-A-Tが高ければ、そのWebサイトへの評価は高くなるので、コアアルゴリズムの対策だけでなく、SEO対策において非常に重要な要素となります。
E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つの頭文字の略です。
- 専門性
Webサイト・ページやコンテンツ、あるいは作成者がトピックに専門的かどうかが評価されます。ただし専門性とは、資格などを問うものではなく、トピックに対して詳しく言及されているかどうかという観点で評価されます。 - 権威性
Webサイトやコンテンツの作成者が、トピックにおいて多くの人に認められている存在なのかという点が重視されます。 - 信頼性
信頼できるコンテンツであるかどうかです。フェイクニュースなどに代表される信頼できないコンテンツではなく、事実を述べている点が重要になってきます。
ヘルスケアアップデート以降、このE-A-Tが重要な視点となっているとされ、とくにYMYL※領域において必須のポイントになっています。
※YMYL
財産・生命(健康や生活)に関するトピックは、ページクオリティが求められる重要なコンテンツ。信頼性の高いサイトが配信すべきであり、高度な専門性と権威にもとづいてつくられていなければならないと、Googleは明言しています。
ユーザーニーズを満たす
Googleのコアアルゴリズムアップデートへの有効な対策として、ユーザーニーズ(検索意図)を汲み取ったコンテンツを提供することがもっとも重要です。
Googleが掲げる10の事実という項目に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というものがあります。ユーザーの検索意図を把握することは、つまりユーザーに焦点を絞ることといわば同義です。ユーザーファーストを実現するために、まずは検索意図を把握することから始めましょう。ユーザーの検索意図に対して答えるコンテンツを作成し続けることができれば、コアアルゴリズムアップデートがあっても悪い影響を受けにくくなります。
なお、さらに詳しく知りたい方はGoogleが公式ブログで公開した以下の記事が参考になりますので、併せてお読みください。
記事:Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
【速報】最新のコアアルゴリズムアップデートについて
12月4日の午前0時34分にコアアルゴリズムアップデート「December 2020 Core Update」の開始をTwitterでGoogle が発表しました。そして同日午前3時16分にGoogle がコアアルゴリズムのリリースをスタートとしたと発表しました。前回のコアアルゴリズムアップデートが2020年5月5日なので、実に7か月ぶりのアップデートとなります。
1~2週間かかるいう公式の発表通り、コアアルゴリズムアップデートは2週間後の17日にすべてのリリースが完了しました。
December 2020 Core Updateについて、弊社のアナリストが様々なWebサイトやページなどを調査・分析した結果を簡単に紹介します。さらに詳しく知りたい方は、弊社が公開している「アルゴリズムアップデートレポート」をご覧ください。
コンテンツの評価が優勢となった可能性がある
サイト規模、被リンク数、ドメインレーティングなどが優れており、ドメインパワーが強いと想定される大規模コンテンツプラットフォームの獲得KW数減少が確認された。
一方で、相対的にドメインパワーが劣っていると想定される中小規模サイトの順位上昇が確認された。何かしらの指標がアップデートを機に優勢に傾き、ランキングに影響した可能性が考えられる。
順位が入れ替わったKWにおいて、コンテンツの指標が上昇・下落の差分として確認された。よりユーザーニーズを網羅した、リッチなコンテンツが順位上昇した傾向にあった。
アップデート前のアルゴリズムではドメインの評価がランキングに影響を与えていたと想定されるが、今回のアップデートでコンテンツの指標が優勢となった可能性が考えられる。
YMYL領域(医療)においてEATの重要性が高まった可能性がある
医療領域において、病院検索などのポータルサイトで軒並み獲得KWの減少が確認された。一方、同領域においてEATが高い研究機関などの公的機関のサイトでは下落は確認されなかった。
医療領域はドメイン単位での変動が多く、今回のアップデートでは従来のランキング要因よりもEATの比重が重くなった可能性が考えられる
しかし、民間のサービスサイトでも相対的に下落が小さい医療サイトが一部確認された。これらの差を調査したところ、民間サイトにおける下落が小さいサイトと大きいサイトでは医師の監修が入ったリッチな記事ページ群を保有しているか否かの差分が確認された。
広告がUXを阻害するサイトは評価減損の可能性がある
ニュースサイトにおいて、アップデートを機に下落したサイトと変動がないサイトが分かれた。
下落したサイトの特徴として、SPページにおいて広告が「ページ固定」であること、「FirstView(以下、FV)を大きく占有している」ことが傾向として確認された。調査を進めたところ、ニュースサイト以外のサイトでも同様の傾向が確認された。また、サイト内導線やCTAなどにおいてはこの傾向は確認されず広告に限った傾向であった。
「広告が画面に固定されるサイト」「FVを広告が占有するサイト」が下落傾向にあったことからも、今回のコアアルゴリズムアップデートでは更なるUX向上を図るため広告枠がUXを阻害するサイトに関してはマイナス評価となった可能性がある。
「December 2020 Core Update」についてさらに詳しく知りたい方は、以下からアルゴリズムアップデートレポートをダウンロードできますので、併せて参考にしてみてください。
まとめ
現在もGoogleのアルゴリズムアップデートは小さな変動から大きな変動まで起こっています。アップデートの歴史を知ることはSEOを行う上では基本です。当記事を参考にして、アップデート内容から逸脱しないWebサイト・ページ作成を心がけましょう。
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