ブログのSEO対策の基本!初心者がSEOに強いブログを作るには?

ブログを始める上で、多くの人が目指すのは「検索結果の上位表示」です。しかしSEO(検索エンジン最適化)と聞くと、専門用語が多くて難しい印象を受けるかもしれません。実際には、コンテンツ(記事)の質を高めたり、サイトの構造やサイト運用のポイントを正しく理解し、地道に取り組むことで初心者でもSEO効果を得ることが可能です。
この記事では、SEOに強いブログの基本となる知識全般を取り扱っており、ブログのSEOのメリット、具体的な施策、そして運用のコツをまとめて解説していきます。これからブログを始めようと考えている方や、伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
SEOとは
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、ブログやWebサイトをターゲットユーザーのニーズを満たした利便性のあるページにすることで、検索結果上位に表示させるための取組みを指します。一口にSEO対策といっても、記事内容の充実度を高める「コンテンツSEO」、サイト内部の構造を整備する「内部施策」、そして質の高い被リンクを獲得するなどサイト外部から評価を高める「外部施策」の3施策に分類されます。
ブログがテキストコンテンツ主体のWebサイトであることから、ブログのSEO対策において最も重要なのは「コンテンツSEO」だと考えられます。とはいえ、「内部対策」「外部対策」を疎かにしてよいわけではありません。
まずは、「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」、それぞれについて見ていきましょう。
コンテンツSEO
ブログ記事の内容を充実させ、検索エンジンとユーザーの双方に高く評価してもらうための施策です。ユーザーが知りたい情報を網羅し、独自の考えや事例をプラスαとして交えることで価値が高いコンテンツになります。ユーザーにとって価値あるコンテンツは、Googleにおいて検索上位に表示されやすい傾向があります。
評価を上げようとしてキーワードをただ詰め込むのではなく、ユーザーの役に立つ情報を徹底的に深掘りし、記事コンテンツの内容を考えることが重要です。
なお、コンテンツSEOについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
内部施策
サイト内部の構造を最適化し、ユーザーと検索エンジンにとって使いやすい設計にする取り組みです。もう少し深堀った説明をすると、検索エンジンのクローラーが回遊しやすく、かつWebページをインデックスしやすいWebサイトを構築するのがSEO対策の内部施策です。
具体的には、タイトルタグやメタディスクリプション、見出しタグなどの正しい設定やパンくずリストを含む各種内部リンクの整備、ページ読み込み速度の向上、重複ページ対策などが挙げられます。特にスマートフォンで閲覧する人が多い時代だからこそ、モバイル端末に適したUIデザイン、およびページ表示の速さや操作しやすさは欠かせません。
外部施策
他のサイトからの被リンクやSNSでの拡散など、ブログの評価を外部から高めていく施策を指します。高品質な記事は自然とリンクされやすくなるため、まずは有益なコンテンツを作ることが前提です。
ブログにおけるSEOのメリット
SEO対策を行うことで得られるメリットは大きく、成果はサイトの資産として長期的に積みあがっていくという特長があります。ここでは代表的な次の4つのメリットを挙げていきます。
- 検索結果に上位表示される
- 認知度に左右されずアクセスを集められる
- サイトの資産になる
- コンバージョンが増える
検索結果に上位表示される
莫大な利用者を抱えるGoogleの検索結果の上位に表示されれば、キーワードの検索回数次第では多くのユーザーの目に留まりアクセス数が大幅に増えます。
上位表示を狙うには、キーワード選定や記事の質を高めることが不可欠です。継続的にユーザーのためになるコンテンツへと磨きをかけつつ、適切な内部施策も合わせて行いましょう。
認知度に左右されずアクセスを集められる
企業や個人の知名度が低い場合でも、SEO対策を実施したブログであれば自然検索経由で新規ユーザーと接点をもつことができます。キーワード次第では、巨大な企業・組織とも十分に戦うことができるのがSEO対策の魅力です。
認知度の高い競合と戦うには、検索ボリュームが大きくないニッチなキーワードを選定したり、検索結果で上位表示されるためにブログ内容を独自性・オリジナリティのあるものにしていく工夫も大切です。
サイトの資産になる
一度上位表示された記事は、長期的にアクセスを生むサイトの強力な資産になります。お金を掛けている間にしか集客できない広告との決定的な違いが、この資産になるという点です。
書いて終わりではなく、定期的に更新して情報を最新化することで、上位を維持しやすくなります。ブログ全体の評価が高まれば、新規記事も評価されやすくなる相乗効果が期待できます。
コンバージョンが増える
ブログへのアクセスから、商品販売、資料ダウンロード等の問い合わせといったコンバージョンに繋がることもしばしばあります。すでにニーズが醸成されているようなターゲット(顕在層や準顕在層)向けのブログへの流入は、ユーザーの購買意欲が高い場合が多く、コンバージョンに向けた導線づくりによってビジネスの成果に直結しやすい点が魅力です。
SEOに強いブログ記事の作り方6ステップ
ブログのSEO対策において、Googleが公言している通り高品質なコンテンツを作成することが非常に重要です。
ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
では、どのようなことに注意すれば質の高い記事コンテンツを作れるのでしょうか。ここでは6つのステップを紹介します。
検索市場の分析
まずは、どのようなトピックに需要があるのかを調べることと、そのトピックにおいて検索結果で上位を占有している競合サイトを特定(ベンチマーク)することが重要です。
狙うトピックにおいて上手くいっているサイトを特定・分析することで、自社サイトのブログにおいても、より目的を達成し得る可能性の高いキーワードを発見できたり、どんなコンテンツが上位表示されやすいのか事前に知ることができます。
▼Keywordmap:検索市場レポート:定量的にベンチマークサイトを特定

キーワード選定
競合サイトの状況・検索市場を踏まえて、ブログサイト運用の目的に合った主要キーワードを決定していきます。
初心者(Webサイトの立ち上げ当初など)の場合はあまりにも検索ボリュームが大きいキーワードばかりを狙っても上位表示が難しいため、ロングテールキーワードやニッチなキーワードを対策し上位表示を狙う戦略も効果的です。
また検索エンジンはユーザーの検索意図を考え、ブログ、ECサイト、そして公式サイトのトップページなど、キーワードごとに上位表示するページの種類を変えています。ブログで上位を狙う場合は、ブログで上位表示が狙えるキーワードなのかどうかも注視して選定しましょう。
なお、キーワード選定については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
ユーザーニーズの把握
Googleは、検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツを上位表示させるため、ブログ作成の際はいかにニーズに対して網羅的に応えられているかが重要なポイントとなります。
そのため、選んだキーワードで検索する人が、どんな情報を欲しているのかを分析する必要があります。
特に対策キーワードと一緒に検索されているサジェストキーワードや、再検索ワードを調査することで、ユーザーが求める情報や深い検索意図を把握することができます。
検索意図の調べ方についてやサジェストキーワードに関しては、以下の記事で解説していますのであわせて参考にしてみてください。
「検索意図とは?調べ方や考え方、SEOに有効な活用法を完全解説」
「Googleサジェストとは?表示の仕組みや使い方、削除方法などを解説」
上位ページの分析
対策キーワードで上位表示されているページが、どのような見出しや本文を盛り込んでいるかをチェックしましょう。
既に上位表示されているページは、すでに検索エンジンから評価を受けているページです。それら競合ページで共通して言及されているトピックをあぶり出し自社のブログにも盛り込むことで、同じく評価に値するブログを作成できるでしょう。
ただ、同じ内容ばかりではなく、しっかりと独自性や専門性のあるトピックも盛り込み差別化することが重要です。そのためにもまずは上位ページの分析は必要不可欠な工程と言えます。
構成案の作成
いきなり本文を書き始めるのではなく、見出しや各見出しで言及する大まかな内容、タイトルといったブログの骨子(構成案)を作成しましょう。
文章構成を固めてから執筆すると、ユーザーにとって理解しやすい流れが整理できます。後から文章の並びを大幅に修正する手間も減るため、作業効率も高まります。
参考:https://keywordmap.jp/academy/article-planning-for-seo/
記事の執筆
記事の構成が固まったら、各見出しに対してユーザーニーズを満たす内容を盛り込むことを一番に意識しながら執筆していきます。
内容の事実確認はもちろんのこと、競合と差別化をはかるためのオリジナルの視点で執筆することが大切です。また文章だけでなく、表や箇条書き、画像、図解を挿入するなどの工夫で、読みやすさや理解度を向上させましょう。
SEOに強いWebサイト運用の方法5選
Googleは、ブログだけでなくサイト全体の品質を評価しています。
仮にブログの内容が良質でも、サイトのどこかに問題があってサイト全体としてGoogleから低評価を受けてしまうと、ブログの検索順位に悪影響を与える可能性があります。
そのため、ブログがあるディレクトリ単体を最適化するだけでなく、Webサイト全体での取り組みも重要です。(ブログサイトであれば、ブログサイト全体の最適化。)
ここでは、SEOに強いWebサイトの運用を実現する為に、まず最初に取り組むべきことを5つ紹介します。
タグの最適化
titleタグやメタディスクリプション、見出しタグといったHTMLタグを正しく設定し、検索エンジンへページ内容を的確に伝えます。その結果、検索エンジンにとって理解しやすいページとなり、インデックスされやすくなります。その結果、上位表示および様々なキーワードで検索結果に表示されやすくなる可能性が高まります。
また、タイトルの文字数やディスクリプションのキーワード配置を意識するだけでも、検索結果上のクリック率が変わる可能性があります。ユーザーが検索結果でクリックしたくなるような文言を工夫してみましょう。
内部リンクの最適化
関連性のある記事や重要なコンテンツ同士を繋げておくことで、クローラーが効率的にサイトを巡回できます。
適切に内部リンクを配置されていることで、クローラーはページを発見・インデックスしやすくなります。その結果、新たに公開したページやリライトした記事などがいち早く評価され、検索結果上に反映されやすくなります。またそのスピードも早くなります。
ユーザー観点でも想起された疑問点をリンクした関連記事で解消しやすくなるため、サイト滞在時間や回遊率のアップに繋がり、結果的に満足度の高いサイトになります。ただし内部リンクは適度に配置し、多すぎて混乱を招かないようバランスを保つことが大切です。
パンくずリストの設置
サイトの階層を分かりやすく表示するパンくずリストは、訪れたユーザーが目的のページに移動しやすくなるだけでなく、検索エンジンにも有効です。検索エンジンがサイト構造を理解しやすくなり、サイト内におけるページの関連性等の情報を正確に収集できるようになります。結果スムーズなインデックスにも繋がり、SEO評価も向上しやすくなります。
なお、パンくずリストに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
ページエクスペリエンス
ページエクスペリエンスは、Webサイトのユーザー体験の質を定量的に測る指標であり、検索順位を決定する要因です。具体的には、以下の指標が存在します。
- ページの読み込み速度(LCP)
- インタラクティブ性(INP)
- 視覚的安定性(CLS)
- HTTPSセキュリティ
- 煩わしいインタースティシャル
- モバイルフレンドリー
- 広告表示の量
- 快適なインターフェース
サイトの読み込み速度や操作性、レイアウトの安定性など、ページ体験(UX)の改善は近年ますます重視されています。安全性が担保できていない、異常な数の広告がある、表示スピードが遅いといった問題があると離脱率が上がるため、ユーザーの利便性を高めるためにもページエクスペリエンスに関する基本的な対策は必須です。
詳しくはGoogleが以下のページで解説しています。
「ページ エクスペリエンスが Google 検索の検索結果に与える影響について」
なお、2021年6月にGoogleが導入したコアウェブバイタルに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?3つの指標LCP・FID(INP)・CLSや計測ツール、改善方法を解説」
被リンクの獲得
外部サイトから自分のブログへのリンクが増えると、検索エンジンに高品質のサイトとして認識され、検索上位に表示されやすくなり、SEO効果を高めることができます。
被リンク獲得は地道な作業ですが、質の高い記事を作成しつつSNSなどを通じた発信を強化することで、自然とリンクされる機会を増やしましょう。無理に量だけを狙い同じドメインからの被リンクを集めるのでは効果は少なく、関連度が高い複数のドメインから集めることが重要です。
なお、被リンクの獲得に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
SEOに強いブログ記事を作る5つのポイント
Googleは検索ユーザーの満足度を高めることを目的として、検索結果を構成しています。
そのためSEOに強いブログ記事を作成する際は、訪れたユーザーにどれだけ満足してもらえるかという観点を忘れてはいけません。ユーザーの満足度向上に繋がるコンテンツであるとGoogleに評価されれば、検索結果の上位に表示されやすくなります。
ここからは、ブログのSEOで高評価を得るために最低限押さえておきたいポイントを紹介します。
検索意図を網羅する
記事コンテンツを制作する際は、ユーザーのニーズや検索を行う背景・目的をしっかりと捉え、期待を超えるような情報を提供するよう心がけましょう。
その上で、単に検索キーワードに対する答えを提示するだけではなく、派生し得るあらゆる疑問点に対して解説すると、情報網羅性や専門性が担保され、ユーザーの満足度が高まります。包括的な記事構成は、リピーターや他サイトからの引用にも繋がりやすいです。
ユーザーにとって読みやすいページにする
適度に改行を入れたり、箇条書きを活用したりと、ユーザーにストレスを与えない視覚的な工夫が欠かせません。特に近年ではスマートフォンからの閲覧が多い傾向にあるため、モバイルフレンドリーを意識し、要素間の距離(タップしやすい)や文字サイズ・行間にも配慮しましょう。このようにユーザーにとって読み進めやすいページは、検索エンジンからの評価を獲得しやすい傾向にあります。
オリジナリティのあるページにする
どこかで見たことがあるような既存の情報を並べるだけでは、類似記事の中に埋もれてしまい、ユーザーがわざわざ閲覧する価値がありません。また昨今検索エンジンは、オリジナリティがある記事かどうかが順位を決定する際の大きな要素の一つになっていると言われています。
実際にGoogleは、質の高いサイトの要素の一つとして以下のように公言しています。
独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス
自身の体験・経験や具体事例、他では触れられていない視点を加えることで、唯一無二の価値・独自性・オリジナリティを生み出すことができ、高いSEO効果を期待できるでしょう。
E-E-A-Tを考慮する
E-E-A-Tとは、検索エンジンが重視する経験・専門性・権威性・信頼性、という4つの指標を指しており、Webページのクオリティを判断する『評価指針』です。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
自分自身の実体験を盛り込み説得力を持った情報を提供したり、権威のある機関や人物を監修者に置くことで情報の専門性の担保、およびユーザーの信頼を得られ、検索結果の評価にもプラスに働く可能性がより高まるでしょう。
なお、E-E-A-Tに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
定期的に更新する
検索エンジンは、更新頻度が高く新しい情報を提供し続けるブログを評価する傾向があります。
実際にGoogleも検索順位を決定する際の判断基準として、フレッシュネスシステムを採用していると公言しており、古い情報から更新されていないコンテンツより、鮮度の高い情報が記載されたコンテンツを高く評価するとしています※。
※参考:https://developers.google.com/search/docs/appearance/ranking-systems-guide?hl=ja
古い情報を放置せず、必要に応じて最新のデータやトレンドをブログ内に盛り込むようにしましょう。こうしたこまめなメンテナンスが、長期的なアクセス増加とユーザーの信頼獲得につながります。
ブログのSEO対策でかかる費用
いざブログサイトでSEO対策を本格的に行おうと思ったとき、どのようなコストが発生するのでしょうか。すべて自分で行うのではなく、外注を活用する場合について主な費用項目とその目安について整理します。
なお、SEO対策にかかる費用については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
コンテンツSEO(ライティング発注)
外注の費用相場:数千円~10 万円
専門のライターへ依頼するメリットとしては、クオリティの高い記事を作成できることや、ライティングに要する時間を節約できることがあげられます。
依頼する内容によって料金が異なることがあるため、キーワードだけ自分で選定して構成案の作成から依頼するのか、あるいはライティングだけ依頼するのか等、どの工程を外注することがベストなのか、コストと効果を考えると良いでしょう。
なお、外注する場合は、編集プロダクションや制作会社に依頼するのか、あるいはクラウドソーシングサービスを利用して個人ライターに依頼するのか、大きく分けて2パターンあります。
SEO内部対策・外部対策
外注の費用相場:10万円~100万円
具体的な施策に応じて費用が変わるため、見積もりを取ってから判断すると安心です。以下は、SEO内部対策の施策の一例です。
施策 | 内容 |
---|---|
調査・分析 | サイト上のSEOに関する問題点の洗い出し |
クローラー対策 |
|
オンページ対策 |
|
UI・UX対策 |
|
重複コンテンツの修正 | サイト内にある重複したコンテンツを整理し、検索エンジンの評価を向上 |
自力で進められる施策と外注する施策を見極めることが、費用を抑えるポイントです。
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サイト設計・制作
サイト設計とは、どのようなユーザーに向け、どのような目的で、どんな構造でWebサイトを作るのか等、構想や戦略を決定する「計画」のプロセスを指します。サイト制作とは、その計画に基づき実際にサイトを開発し、公開するプロセスのことです。
それぞれの費用相場は以下のようなイメージです。
依頼内容 | 費用相場 |
---|---|
サイト設計のみ | 10万円~100万円※ただし、数十万以上のページを持つような大規模サイトの場合は、100万円以上の費用がかかることもある |
サイト制作のみ | 50万円~数百万円※費用は、ページ数や機能、デザインにより大きく異なる |
両方依頼 | 80万円=数百万円 |
ひとえにサイト設計・制作といっても、やるべき施策が多岐にわたります。自社サイトの状態を加味してどの施策をどのペースで進めるのかはプロと綿密に考えると良いでしょう。
ただ、サイト設計・制作は、WordPressなど使うCMSによっては無料で行えることもあります。noteやHatenaなどのプラットフォームを使えば運用も無料で行える為、費用をなるべく抑えたい場合は、無料サービスを検討してみるのも一つです。
SEOコンサルティング
外注の費用相場:10万円~100 万円
SEOコンサルティングは、各サイトの課題に合わせてSEOのプロが解決に向けた伴奏型サポートを提供するサービスです。例えば、コンバージョン率の上昇に向けた支援や、キーワード順位の上昇に向けた支援などがあげられます。
大規模サイトになると数百万円かかるケースもありますが、比較的小規模サイトであれば数十万円が相場となるでしょう。プロの手厚いサポートを受けられ、第三者目線でサイトに対するアドバイスをもらえることが初心者にとっては安心なポイントです。投資対効果を明確にできるよう、目標やKPIを定めておくと検証しやすいです。
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SEOツール
外注の費用相場:無料〜数十万円
SEOツールは無料で利用できるものから有料のものまで存在します。
また、ひとえにSEOツールといっても、キーワード調査、競合サイトの調査、順位の変動調査など、各施策に特化したツールもあれば一気通貫で行えるツールもあり、種類は様々です。
キーワードの検索ボリュームだけ、サジェストワード調査だけなど簡易的に調査を行うには無料ツールでも行うことができ、コストを削減できます。ただ、有料ツールのほうが機能性が優れていたりツールの利用やSEO支援におけるサポートがつく場合も多いため、目的に応じて取捨選択をすることをおすすめします。
▼実績のあるSEOツール会社について、詳しく知りたい方はこちらもチェック
「東京のおすすめSEO対策会社25選!コンサル、ツール、コンテンツSEO等目的に応じて紹介」
ブログのSEO対策でやってはいけないこと
検索結果で上位を狙うあまり、ルール違反やユーザーを無視した手法に走るのは逆効果です。長期的な評価を下げる原因となるので、注意が必要になります。
なお、Google検索における違反については、以下のページでGoogleが詳しく解説しています。
ここでは、避けるべき代表的なNG施策について解説します。
ページにキーワードを詰め込む
記事の中にやたらとキーワードを羅列すると、文章が不自然になりユーザーの満足度が下がります。場合によっては検索エンジンがスパム行為とみなし、ペナルティを課すこともあります。(ペナルティが課されると、当該ページだけでなく、サイト全体の評価が低下し、検索順位が下落する可能性があります。)
適切な頻度や関連語句を意識し、自然な流れでキーワードを配置することを心がけましょう。
低品質ページの量産
コンテンツ量を増やすことばかりに囚われてしまい、中身が薄いページを量産することも逆効果です。ユーザーの役に立たないコンテンツを数多く保持することは、サイト全体の評価を下げる大きなリスクがあります。たとえ時間がかかっても、有益な情報を提供できるブログづくりを徹底しましょう。
コピーコンテンツの作成
他のサイトの文章をコピーしてそのまま掲載する行為は、信頼性を大きく損ないます。著作権の問題に発展するケースもあるため、独自の文章や事例を求める姿勢が必須です。
上位表示を狙う上で他社のブログと多少テーマ性は似通う見出しはあるかと思いますが、本文はしっかりと独自性をもって執筆することが重要です。
ユーザーの利便性を無視したサイトを作る
デザインにより記事が読みにくい、スマートフォンでの表示が崩れるなど、ユーザーがストレスを感じるブログにすることは避けましょう。ユーザーが快適に情報にアクセスできるよう、UIやレイアウトの最適化は不可欠です。
AIでブログ記事を自動生成する際の注意点
近年のAI技術の発展により、SEO記事の作成を自動化できるサービスが増えています。ブログサイトの運営においても、AIを活用する機会は数多くあるでしょう。しかし、記事作成のフローを完全にAI任せきりにしてしまうと、例えばコンテンツの品質低下による順位の低下や、著作権侵害によるトラブルなど、様々なリスクが生じることを理解しておく必要があります。
AIを使ってブログ記事を作ることそのものが、検索順位を下げるようなSEO的な問題というわけではありませんが、使い方には注意が必要です。AIでブログ記事を作る際の注意点について見ていきましょう。
情報が正確か確認する
生成AIのアウトプットは学習したデータに依存しているため、誤った情報や古い情報を出力する可能性があります。特に法令や医療など専門性の高い分野では、人々の生活や健康、財産に重大な影響を及ぼす可能性が高いことから、内容に間違いがないか慎重にチェックすべきです。もちろん、それ以外の分野においても重要なポイントであるため、信頼性を保つために、最終的な事実確認を人間が行うプロセスを必ず組み込みましょう。
独自性を付け足す
AIで生成したブログはどこか無機質になりがちなので、自分の経験や事例を加筆してオリジナリティを補うことが大切です。
実際の体験談や具体例があると、ユーザーは説得力を感じやすくなります。単に情報の羅列ではなく、ブログ全体を魅力あるストーリーに仕立てることがポイントです。
著作権に違反していないか確認する
AIが学習時に取り入れたデータがそのまま流用されてしまうと、意図せず著作権侵害を起こす恐れがあります。出典を明示すべき箇所や引用のルールなど、基本的な著作権の知識を身につけておくと安心です。リスク回避のためにも、作成後の文章検証は欠かさず行う必要があります。
生成前の上流分析とキーワード選定を怠らない
AIがどんなに優秀でも、競合サイトの調査や対策キーワードの選定といった戦略的な部分は人間による分析と判断が必要です。
実際にSEOの観点でブログ内に盛り込むべきトピックの抽出や、読みやすい記事構成作りを事前に行うことで、上位表示されやすくなります。AIはあくまで補助ツールとして活用し、目的にかなったコンテンツに仕上げましょう。
【ホワイトペーパー】なぜAIライティングで成果が出ないのか・キーワード選定の重要性
ブログのSEOでおすすめのツールとは
特にブログ運用の初心者が効率的にSEO対策を進めるには、ツールの活用は非常に有効であると言えるでしょう。感覚頼りでブログ作成を進めると、ユーザーのニーズとずれた内容になったり、正しく順位計測ができずブログの効果検証を行えないというリスクもあります。
一方SEOツールを使うことで、上位表示が狙えるキーワードの選定や、競合サイトとの比較による改善点の発見などが効率的に行えます。
ここでは、初心者の方におすすめのツールを4つ紹介します。
キーワードプランナー

キーワードプランナーとは、Googleが提供するGoogle広告の中の無料ツールで、キーワードの検索ボリュームや競合性を調べることができます。ブログを始めたい初心者でも扱いやすく、リサーチ作業の導入に適したサービスです。ただし、Google広告でなにかしらの広告を出稿するなど費用を掛けていなければ正確な検索ボリューム調査を行えない点には注意が必要です。
▼キーワードプランナーの機能や使い方について、詳しく知りたい方はこちらもチェック
「【2024年版】Googleキーワードプランナーの使い方!無料で使う方法や導入方法を初心者向けに解説!」
ラッコキーワード

ラッコキーワードとは、関連キーワードやサジェストを大量に抽出できるツールです。どんな疑問や悩みが需要を持つか発見できるため、ネタ切れ防止に有効です。ユーザーがどのような言葉で検索しているか、具体的にイメージする上でも役立ちます。
Semrush

Semrushとは、キーワードのグルーピングや上位表示の難易度の測定に強みがあります。オーガニック検索だけでなく、広告キャンペーンと連動した総合的なマーケティング戦略にも活用できます。海外製のツールですが、UI・UXにも優れている為初心者でも取り入れやすいツールです。
Keywordmap

Keywordmapとは、国内向けに開発されたSEO・コンテンツ制作ツールで、キーワード分析からコンテンツ制作、効果計測まで総合的にサポートしてくれます。日本語ビッグデータを保有しているため、高精度かつ本質的なキーワード選定が可能な点が強みです。
競合サイトとのキーワード比較やSEOの観点を押さえたAIによる記事の自動生成機能も搭載しており、ブログ初心者も安心して利用できるツールです。
まとめ
初心者がSEOに強いブログを作るには、基本を押さえながらユーザー視点のコンテンツを地道に育てていくことが重要です。
SEOに強いブログ記事の作り方は、以下の通りです。
- 検索市場の分析
- キーワード選定
- ユーザーニーズの把握
- 上位ページの分析
- 記事の執筆
SEOに強いWebサイト運用の方法は、以下の通りです。
- タグの最適化
- 内部リンクの最適化
- パンくずリストの設置
- ページエクスペリエンス
- 被リンクの獲得
SEOに強いブログを作る5つのポイントは、以下の通りです。
- 検索意図を網羅する
- ユーザーにとって読みやすいページにする
- オリジナリティのあるページにする
- E-E-A-Tを考慮する
- 定期的に更新する
今回解説したポイントを参考に、焦らず継続しながらブログを育てていけば、初心者でも着実なSEO効果を実感できるはずです。地道な取り組みの先に位置する上位表示と安定したアクセス数は、きっとあなたのブログの大きな武器になってくれるでしょう。

詳しくはこちら
Keywordmapのカスタマーレビュー
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