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関連キーワードとは?取得ツールでの調べ方や仕組み、SEOへの活用法を紹介
なお、関連キーワードは、ユーザーの検索意図を深く理解するうえで非常に重要な指標です。キーワードプランナーなどのキーワードツールを使って調査し、キーワード選定やコンテンツのトピックとして活かすことで、SEOで成果を上げることにつながります。一方で、何が(どこまでが)関連キーワードで、どのように活用できるのかといった理解が必要不可欠です。
目次
関連キーワードとは?
関連キーワードとは、検索エンジンで検索した語句に関連する、もしくは連想されるキーワード群のことです。
例えば、「東京 観光」というキーワードの関連キーワードは「東京観光 自然」「東京観光 子供」といったものが当てはまります。
検索結果上で関連キーワードが表示される形式が2パターンあるので、それぞれ紹介します。実際に関連キーワードを探す際には、以下で説明する方法を試してみてください。
①他のキーワード(検索に関連するキーワード)
他のキーワードは検索結果画面(SERPs)の一番下、ページネーションの上に表示されるキーワードです。以前は、「○○に関連するキーワード」と表示されることが多かったので、そちらを思い浮かべる方もおおいでしょう。なお、モバイル版では「関連キーワード」と表示される傾向にあります。
②他の人はこちらも検索
検索結果ページ(SERPs)から、あるページをクリックしSERPsに戻ると、上図のように「他の人はこちらも検索」という項目が表示されます。上述した「他のキーワード」と同一ではありませんが、キーワードが重複している傾向にあります。
例えば、「東京 スポット」と検索して、ページをどれかクリックし、その後検索結果画面(SERPs)に戻ると、上図のように表示されます。
関連キーワードの仕組み
関連キーワードはGoogleのアルゴリズムによって自動的に表示される仕組みになっています。
検索キーワードに関連するサイトや過去に検索された語句、共起語、あるページから離脱したユーザーが次に検索したワードなど、」様々な情報を参考にして表示されています。
このような仕組みは掲載箇所ごとに分けられていると考えられ、上述した「他の人はこちらも検索」は、そのページから離脱したユーザーが「次に検索したキーワード(再検索ワード※)」を反映しています。
一方、「他のキーワード」はページから離脱したユーザーが次に検索したワードに加え、過去に検索されたクエリや、関連サイト、共起語などのデータを基に表示されています。
両者ともに、能動的に情報を求めるユーザーのアクションに基づいたキーワードであることから、ユーザーニーズを多分に含んでいると考えられます。そのため、「他の人はこちらも検索」や「他のキーワード」は、ユーザーニーズを満たした新規コンテンツの作成やリライトの参考にすることができます。
※再検索キーワードはWebページを閲覧した後に再度検索された言葉を指します。
検索キーワードは、Webページにおいて顕在的なニーズを満たした後に検索されるため、潜在的なニーズが表れている特徴があります。Webページを読んでいて、新しく浮かんできた疑問やそのページでは分からなかったことが検索されます。
サジェストキーワードとの違い
しばしば関連キーワードと混同されるものにサジェストキーワード(あるいは、Googleサジェスト)があります。(※なお、「関連キーワード」の中に「サジェストキーワード」が内包されていると解釈する有識者もいます。)
サジェストキーワード(あるいは、Googleサジェスト)とは、検索窓にキーワードを入力した際に表示されるキーワード候補のことを指します。
英語ではもっぱら「オートコンプリート」と呼ばれています。
このサジェストキーワードは、実際にユーザーが打ち込んだ検索クエリであり、ユーザーの検索意図がそのまま表れています。たとえば、上図のように「東京 スポット」と検索窓に打ち込むと、穴場やデート、遊び、夜といったキーワード候補が自動で表示されます。
関連キーワードとサジェストキーワードの違いは、関連キーワードが特定のクエリに関連して、多くのユーザーがニーズを持つテーマを反映しているのに対し、
サジェストキーワードは、ユーザーが検索窓に入力した語句や、過去に検索したワード、現在トレンドになっているキーワードなどから、検索エンジンがユーザーの検索意図を予想して表示させるワードといえます。
なお、Googleの公式発表によると次のようなデータをもとに、サジェストを表示しているそうです。
- 一般的なクエリ : 多数のユーザーが検索しているワード
- トレンドクエリ : 検索数が増加傾向にあるワード
- 検索者の言語 : 検索者の言語に沿ったワード
- 検索者の位置 : 検索されている国に沿ったワード
- 一部予測 : クエリ全体から一部を予測して返されるワード
- 新しいクエリ : スポーツの試合結果といったタイムリーな情報
- 関連性 : 特定のトピックに固有で関連性のある情報
Googleのサジェストキーワードについては「Googleサジェストとは?検索における意味や使い方、抽出ツールを徹底解説」で詳しく説明していますので、併せて参考にしてみてください。
関連キーワードを取得できるツール
関連キーワードを取得する際におすすめなツールは以下の6つです。
ツール名 | 価格 | トライアル |
---|---|---|
Googleキーワードプランナー | 無料 | アカウント作成すれば誰でも利用可能 |
Keywordmap | 有料 | あり |
ラッコキーワード | 無料(有料版もあり) | 登録なしで利用可能 |
Ubersuggest | 無料(有料版もあり) | 登録なしで利用可能 |
Keyword Tool | 無料(有料版もあり) | 登録なしで利用可能 |
GetKeyword | 無料 | アカウント作成すれば誰でも利用可能 |
Googleキーワードプランナー
Googleが提供するキーワードプランナーでも関連キーワードを取得することができます。
以下の図のように対策したいキーワードを検索すると、関連キーワードが表示されます。さらに、それらの関連キーワードの月ごとの検索ボリューム(検索回数)も一緒に把握できるというメリットもあります。
- 料金:無料
- トライアル:アカウント作成すれば誰でも利用可能
- ページはこちら⇒キーワードプランナー
Keywordmap
Keywordmapでは、サジェストワードをマップ形式で把握できます。そのため、キーワード同士の繋がりが分かり、より細かいニーズの理解に役立ちます。
下の図であれば、「京都 観光」から「夜」というドットに線が伸びており、さらに、「バス」「ご飯」「11月」「12月」というドットへ繋がっています。つまり、「京都観光」と検索したユーザーには、夜の食事処やバスの時刻、季節に合わせた楽しみ方を知りたいニーズがあると考えられます。
また、サジェストワードの検索ボリュームも表示される仕様となっているため、サジェストの中でも検索数の多い、需要のあるワードを調査可能です。
- 料金:有料(問い合わせ後、料金を提案)
- トライアル:7日間の無料お試しあり
- ページはこちら⇒Keywordmap
ラッコキーワード(旧:関連キーワードツール(仮名・β版))
- 無料でサジェストキーワードを取得できる
- 「サジェストキーワードのサジェストキーワード」まで抽出可能
- 関連キーワード(再検索キーワード)の抽出は有料
ラッコキーワードを使うと、そのキーワードに関連したサジェストワードが表示されます。
※関連キーワード(再検索ワード)の抽出機能は有料プランに登録すると、利用できます。
例えば「東京 スポット」と検索すると、以下のようにサジェストワード、さらにそのサジェストが表示されます。サジェストのサジェストまでわかるので、よりユーザーニーズが細かく把握できる点が魅力です。
- 料金:無料〜9,900円/月
- トライアル:登録無しで誰でも利用可能
- ページはこちら⇒ラッコキーワード
Ubersuggest
- サジェスト、関連キーワードを無料で抽出可能
- 関連キーワードの検索ボリューム、CPCまで把握できる
- 無料版では1日1回調査可能
Ubersuggestは、サジェストキーワードや関連キーワード、及びその検索ボリューム、CPC(リスティング広告におけるクリック単価)などを調査できるツールです。
1日3回まで無料で調査することができますが、それ以上調査したい場合は有料プランへの登録が必要です。
また、有料プランに登録すると抽出キーワード数の制限も無くなるため、関連キーワードを隈なく調査したい方は有料で登録することをおすすめします。
- 料金:無料~$99/月
- トライアル:7日間の無料お試しあり
- ページはこちら⇒Ubersuggest
Keyword Tool
- サジェストキーワードの検索Vol、CPC、競合性を調査可能
- 無料版では調査できるサジェストキーワード数に限りがある
- 有料プランではGoogleの他、YouTubeやBingの関連キーワードを調査できる
Keyword Toolは特定キーワードのサジェストキーワードを抽出し、その検索ボリューム、CPC、競合性を調べることができます。
ただし、無料版では調査できるキーワード数に限りがあるので、サジェストキーワードを網羅的に抽出したい場合は有料プランに登録することがおすすめです。
- 料金:無料~$159/月
- トライアル:なし
- ページはこちら⇒Keyword Tool
GetKeyword
- サジェストキーワード、関連キーワードの抽出が可能
- 再検索ワードの再検索ワードまで調査できる
- サジェストキーワードの検索ボリュームやCPC、競合性も表示される
GetKeywordはサジェストキーワード、及び関連キーワードを洗い出せるツールです。
サジェストキーワードに関しては、その検索ボリューム、CPC、競合性などの数値を調査できます。
また、「再検索ワードの再検索ワード」まで調べられるため、検索ユーザーのニーズを詳細に分析できる点も特長になります。
▼「再検索ワードの再検索ワード」まで調査可能
- 料金:無料
- トライアル:パスコードを発行すれば誰でも利用可能
- ページはこちら⇒GetKeyword
関連キーワード以外の検索ボリュームや共起語など様々なキーワードを調査できるツールを詳しく知りたい方は、以下記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
「キーワード選定ツール13選!無料のおすすめツール情報まで網羅」
関連キーワードの調べ方
関連キーワードを調べられるツールをいくつか紹介しましたが、実際に調べる際、どのような手順で行うのかについても見ていきましょう。無料で使えるラッコキーワードとキーワードプランナーを利用して、関連キーワードの調べ方について解説します。
軸となるキーワードを考える
関連キーワードを調べる際は、まず軸となるキーワードを設定しましょう。
検索ボリュームが小さいキーワード(スモールキーワード)を設定すると、有効な関連キーワードが少なくなる傾向にあるため、ある程度検索ボリュームがあるビッグキーワードやミドルキーワードといったキーワードを軸にして、関連キーワードを調査することを推奨します。
キーワードを入力する
軸となるキーワードが決まったら、早速ラッコキーワードの検索窓に入れてみましょう。複数調査項目はありますが、サジェストを選択して調査することをお勧めします。
今回は、「京都 観光」というキーワードを例に、ラッコキーワードから関連キーワードを抽出してみます。
関連キーワードを抽出する
キーワードを入れると複数のキーワードが出てきます。
ラッコキーワードで抽出した「京都 観光」の関連キーワードの例が以下です。
- 京都 観光 モデルコース
- 京都 観光 穴場
- 京都 観光 食べ歩き
- 京都 観光 カップル
- 京都 観光 マップ
- 京都 観光 雨
デフォルトでは検索エンジンがGoogleになりますが、Youtubeやamazonなど検索エンジン・媒体を切り替えることができます。またCSVでのダウンロードが可能ですので、ダウンロードして次のキーワードプランナーでの調査工程に進んだり、グルーピングするなど加工して活用ができます。
キーワードプランナーで検索ボリュームを取得する
関連キーワードを抽出したら、検索ボリュームを調べましょう。
検索ボリュームを調べることにより、対策後の想定される流入数や難易度をあらかじめ把握しておくことができます。
検索ボリュームの調査にはGoogleキーワードプランナーを活用します。
キーワードプランナ-の検索ボリュームと予測のデータを確認するを開き、
ラッコキーワードで抽出したキーワードを記入、もしくはファイルをアップロードします。
検索ボリュームが一覧で出てくるため、一覧リストから優先度を決めていきましょう。
競合性も記載されていますが、リスティング広告を出稿においての競合性となりますので、SEOで対策する際はご注意ください。
キーワードプランナーをSEOに役立てる使い方など詳しく知りたい方は、以下記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
「【2023年版】Googleキーワードプランナーの使い方を初心者向けに解説!代わりになる便利ツールも紹介」
関連キーワードを手動で調べる方法
ツールを用いて調べる方法以外に、手動で関連キーワードを調べる方法もあります。なお、手動で行うことにより、関連キーワードをさらに深堀できます。
検索結果の下部にある「関連性の高い検索」を調査、さらにその先の「関連性の高い検索」を見に行くことで、網羅的に関連キーワードを押さえることができます。
「関連キーワード」の関連キーワードを調査したい場合、関連キーワードとして最も重要なのは、「関連キーワード」の関連性の高い検索ですが、さらに深くユーザーの検索意図に踏むこむ調査として、次の関連性の高い検索まで調べにいきます。(上図参照)
手動では、以上のように調査することができます。調査した関連キーワードはExcelやスプレッドシートなどでまとめておきましょう。検索ボリュームの大きさや再検索キーワードの重複などから重要度を決めることができます。
SEOで重要なのは再検索させないコンテンツ
Google検索では、再検索されないコンテンツが評価される傾向にあります。
再検索するということは、ユーザーの知りたい情報がなかったということを意味します。このような再検索せざるを得ないページが検索結果に並んでいることは、ユーザーにとってストレス以外の何物でもありません。そんな状況ばかりだと、Google検索を利用するユーザーが減ってしまうことも十分に考えられるでしょう。
そのため、Googleは再検索されないようなユーザーの検索意図を満たすページを評価する傾向にあるわけです。
このことは、検索結果上でPAA(他の人はこちらも質問)枠や上述している関連キーワード(再検索キーワード)を常に表示していることからも推して知ることができます。
したがって、関連キーワード(再検索キーワード)からユーザーの検索意図やニーズを深堀してコンテンツに活かしていくことが、現在のSEO対策においてとても重要なのです。
関連キーワードを利用してSEO対策に活かすポイント
先述の通り、関連キーワードの一部は特定の語句で検索したユーザーが再検索したワードです。つまり、ユーザーが潜在的に抱えているニーズを反映しているといえます。そのため、関連キーワードをもとにコンテンツ作成やリライトを行うことで、よりユーザーのニーズを満たしやすくなります。また、ページからの離脱や再検索を防ぎ、サイト滞在時間を延長させるなどの効果を見込めるようになります。
これらは、間接的にSEOに好影響をもたらすだけでなく、コンバージョン(「お問い合わせ」や「資料のダウンロード」など)につながりやすくなるメリットをもたらします。
本章では、再検索させないコンテンツ作成、リライトを行うための以下2つの手法を解説します。
- 内部リンクの拡充
- 新しいテーマの追加
内部リンクの拡充
関連キーワードで新しくWebページを作り、そのページへの内部リンクを別ページに設置します。例えば、「検索ボリューム 調べ方」というキーワードを対策した場合で考えてみましょう。
下図のような関連キーワードからわかるとおり、特定のサイトを訪れたあと「Googleキーワードプランナー」というキーワードで再検索し直しているという傾向が見て取れます。
ユーザーは検索ボリュームを調べる過程でGoogleキーワードプランナーについて触れることにより、キーワードプランナーを使った調査方法などをさらに詳しく知りたくなって、再度検索している可能性があります。
そのため、「検索ボリューム 調べ方」というキーワードで作成したコンテンツの記事に、新たに「google キーワードプランナー」という対策キーワードで関連ページを作成して、リンクを繋げることで、新たなユーザーの検索意図をカバーすることができます。
関連(再検索)キーワードは、ユーザーが次に知りたい情報を基にしているため、内部リンクでつなぐことにより、サイト内回遊性が高まり、かつユーザー満足度も上昇します。
新しいテーマの追加
関連(再検索)キーワードを活用して新しいテーマを加筆(リライト)すれば、情報網羅性が高まり、ユーザーの離脱、再検索を防ぐことができます。
具体的には、新しいWebページとして内部リンクを設置するのではなく、既存の「検索ボリューム 調べ方」の記事の中に、新しい見出しとして、関連(再検索)キーワード「検索ボリューム 調べ方 ツール」を含めるようなリライトがこれに該当します。
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まとめ
関連キーワードは隠れた検索意図を理解する上でとても重要なデータになります。
また、関連キーワードの仕組みを正しく理解することにより、自社のサイトやコンテンツのSEOに生貸すことが可能となります。
そのためには、適切データを取得して検索意図をきちんと咀嚼して活用しましょう。
詳しくはこちら
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