Googleで検索上位にこない理由を解説!上位表示させる方法もあわせて紹介

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自社サイトを運営していて、毎日記事やコンテンツを更新しているにも関わらず、Google検索で検索順位が上位にこないということがあります。SEOによるWebサイト集客、ひいてはその先のリード獲得や売上増加を目的としている場合、検索上位に表示されないというのは致命的な問題になってしまいます。

原則として、Googleなどの検索エンジンでは、検索順位は相対的に決まるため、更新すれば必ず上位に表示されるわけではない点は認識しましょう。その上で、自社ページが検索上位にこない理由を考えなければなりません。

そこで今回は、「Googleで自社サイトが検索上位にこない理由」や「Googleで自社サイトを検索上位に表示させる方法」について解説します。自社サイトを検索上位にさせる方法や対策について具体的に紹介しますので参考にしてみてください。

Googleの検索順位が決定する仕組み

Google検索で上位表示を目指すのであれば、あるいはSEOで成果を出したいのであれば、そもそも検索エンジンがどのような仕組みで成り立っているのか理解しておくことが重要です。詳しくは「検索エンジンの仕組みを解説!その他検索機能や重要アルゴリズムも紹介」の記事で解説しているので、ここではざっくり紹介します。

検索順位は、クローラーと呼ばれるロボットが全世界のWebページの情報を収集し、Googleのデータベースに登録される、つまりGoogleインデックスに管理されることからはじまります。つまり、検索順位を上げるには、まずは自社のWebページがGoogleインデックスに登録されることが必須です。(インデックスされるための前提条件は様々ありますが、重要なのは、ユーザーへの表示に値するかだと考えてください。)

Googleインデックスで収集した情報と、検索アルゴリズムを照合し、ユーザーが実際検索した用語の組み合わせである「検索クエリ」とより関連性の高い情報をGoogleはランク付けしていきます。

ランク付け、つまりSEOシグナルの最も有力な項目が、「ユーザーにとって有益な情報かどうか」です。これは自社に掲載する情報が、ユーザーの役に立っているかどうかが判断ポイントになります。

▼検索エンジンの仕組み

検索エンジンの仕組みのイメージ画像

検索上位にこない理由のほぼすべてにおいて、検索エンジンの仕組みのどこかで、自社サイト・ページが低評価を受ける要因が眠っていることに端を発していると考えて良いでしょう。

この後詳しく見ていきますが、いつまでたっても検索上位に自社ページが表示されないときは、「クロール」「インデックス」「ランキング」の三つに分割して考え、これらのどこに問題があるのか探るのが基本になります。

Googleで自社サイトが検索上位にこない理由

Google検索のデータベースに登録(インデックス)され、検索順位が上がるまでは一定の期間を要すると言われています。Googleで検索順位を上げるまでには、対策をはじめてから2〜6カ月ほどかかることが一般的です。

しかし、待てど暮らせど自社サイトが検索上位に上がってこなければ、以下のような6つの理由が影響している可能性があります。それぞれみていきましょう。

  • インデックスされていない
  • コンテンツとしての質が低い
  • ライバルの多いKWを選んでいる
  • サイト全体のユーザビリティが低い
  • Googleからペナルティを受けている
  • サイトの運用開始から日が浅い

インデックスされていない

Googleインデックスに登録されていないWebページは検索結果にも表示されません。

立ち上げたばかりのサイトでは、クローラーの巡回がまだ行われておらず、Googleインデックスに登録されていないことがあります。しかし、立ち上げてしばらく経っているのに登録されていない場合は、サイト側に何かしらの問題が発生していることが考えられるでしょう。

例えば、インデックスされないような設定になっている(noindex設定)や、サイトにパスワードがかかっているなど、サイト運営の問題でクローラーがページをインデックスできないケースや、サイトポリシーでクローラーをブロックしているケースが存在するため、サイトの設定を一度確認してみる必要があります。

Googleサーチコンソールにアクセスし、サイトの所有権の確認を実施し、URL検査をすることでGoogleインデックスに登録されているか調べることができます。インデックスに登録されていない場合は、「インデックス登録をリクエスト」をクリックすることで、Googleにインデックスを依頼することができます。

インデックスされない原因や対策について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

コンテンツとしての質が低い

ユーザーにとって有益な情報を提供できていないページは、Googleから、「コンテンツの質が低い」と評価され検索上位に表示されることが難しくなります。

例を挙げれば、SEOに注力するあまり、キーワードしか意識されていなかったり、記事の内容が乏しかったり、他のサイトのコピーをしていたりすると、ユーザーは求める情報を得られず、そのサイトの質は低く評価されてしまいます。

Googleは、ユーザーにとって有益な情報を提供できているサイトを質が高いと評価し、上位表示します。ユーザーにとって有益になるように、独自性があり、専門的で、内容の充実した情報を提供する信頼できるコンテンツの作成が必要です。

以下、Google公式ページで「ユーザーにとって有益なコンテンツ」について詳しく述べられていますので、参考にしてみてください。ここでは、その項目を一部引用して紹介します。

  • コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
  • コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
  • コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
  • コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
  • コンテンツは、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供していますか。
  • コンテンツを制作しているサイトを誰かが調査したとしたら、対象トピックの権威としてサイトが信頼されている、または広く認知されているという印象を受けますか。
有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成

なお、コンテンツの質が低い場合は、そもそもGoogleにインデックスされないという上述している問題も発生する場合もあるため注意しましょう。

ライバルが多く、競合が強いビッグキーワードを選んでいる

例えば、「ホテル」、「ダイエット」など多くの人が検索するビッグキーワードは、多くのニーズ(検索意図)を包含しており、大手競合がこぞって上位表示を狙っているため、対策難易度が非常に高いです。

一方で、「高級ホテル 露天風呂付」、「ダイエット 筋トレ 意味ない」、「ダイエット 食事制限 難しい」などニーズが絞られているロングテールキーワードは検索ボリューム(月間平均検索回数)が小さく、競合が未対策である場合が多いため、上位表示される可能性が高まります。

サイト全体のユーザビリティが低い

ユーザビリティ(ユーザーの利便性)が低いサイトは、Googleから評価されにくく、上位表示去れない傾向にあります。

例えば、メニューや各種ボタンの場所が分かりづらいサイトや、どこにどんなページがあるのかわからないサイトは、読み込みスピードが非常に遅いサイトなどは、ユーザーにとって利便性が低く、訪問されてもすぐに離脱されてしまう傾向にあり、Googleからも評価されなくなります。

ユーザビリティを高めるためには、ユーザーの目線に立って、上記のマイナスポイントを改善するなどして、サイト作りを行う必要があります。ユーザービリティについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

Googleからペナルティを受けている

Googleの提示するガイドラインに違反するなどして、Googleペナルティを受けている場合、Google検索で上位表示されません。

Googleからペナルティを受けると、順位を下げられたり、ひどい場合には、Googleインデックスから削除されて、検索圏外となってしまうからです。

Googleからペナルティを受けないためには、無断複製や誘導ページなど、Googleから低品質なコンテンツと評価されることを避けなければなりません。

Googleペナルティの原因や解決策について知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

サイトの運用開始から日が浅い

サイトの運用開始からまだ1週間など日が浅い場合、ほとんどの場合、Google検索で上位表示されることはありません。

Googleインデックスに登録されておらず、そもそも検索結果に表示されない可能性もあるので、Googleから質の高いコンテンツと評価されるには時間がかかるためです。

サイトの運用を長く続け、Googleインデックスに登録されることや、Googleから質の高いコンテンツと評価されるのを待つ必要があります。

Googleで検索上位に表示させる方法

Googleにおいて検索上位に表示されるためにできる最も確実な方法は、「ユーザーが満足するようなコンテンツ」としてページを作成することです。(ただし、上述した検索上位にこない理由は潰しておく必要があります。)

Googleは一貫してユーザーファーストを掲げており、検索上位に表示されるページの質の高さは年々高まっています。したがって、検索上位に表示されるためにはユーザー目線で質の高いコンテンツを作る必要がありますが、そのために最低限押さえるべきポイントが以下の3点です。

  • ユーザーニーズを踏まえたコンテンツ作りを徹底する
  • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高める
  • ページエクスペリエンス(ユーザー体験)を高める

ユーザーニーズを踏まえたコンテンツ作りを徹底する

ユーザーニーズを踏まえたコンテンツ作りとして、「競合上位ページからニーズを捉える」と「自社サイトならではの独自性を出す」という対策があります。

対策キーワードで実際検索を行い、競合となる上位ページをよく分析しましょう。このようなページはすでにユーザーにとって有益であるとGoogleに評価されているため、自社ページに足りていないようなユーザーニーズを知ることつながります。

ただし、検索上位サイトに内容に似せすぎてしまうと、コピーサイトや独自性がないサイトとしてGoogleから低評価されるかもしれません。そのため、自社独自の情報や、コンテンツを作成することで、検索上位サイトとの差別化を図ることも並行して進めるようにしてください。

ユーザーニーズを踏まえたコンテンツの作り方は以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高める

E-E-A-TとはGoogleによる「良いコンテンツとは何か」を定める評価指針の一つで、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)のぞれぞれ頭文字をとって省略した呼び方となります。

E-E-A-TはSEOシグナルではありませんが、各項目を高いレベルで満たすことでGoogleからの評価を高めることにつながり、結果的に検索順位を上げることにつながります。

E-E-A-Tの高め方は、以下のとおりです。

評価の要素高め方
Experience(経験)自社サイト作成者の実体験や口コミ等の情報を含める
Expertise(専門性)自社サイト作成者が専門的な知識や技術を持っており、それを記載する。
Authoritativeness(権威性)自社サイト作成者が本を出版したり、自社サイトが他のサイトやSNSから紹介されるようにしていく。
Trusutworthiness(信頼性)SSL(HTTPS)化し、セキュリティを高めたり、運営者情報を明確に開示・記載する。

温泉旅館サイトのコンテンツ作成者が温泉ソムリエの資格を持っており、その専門的な知識をもとにコンテンツを作成することで、そのサイトの専門性が高くなります。

E-E-A-Tの高め方の詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてださい。

ページエクスペリエンス(ユーザー体験)を高める

ページエクスペリエンス(ユーザー体験)を高めることが、Google検索の上位表示につながります。実際にGoogleが「Google のコア ランキング システムは、優れたページ エクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されています。」と述べているように、ページエクスペリエンスと検索順位には明確な因果関係があると考えられます。

Googleが公開しているページエクスペリエンスの対象を以下に紹介します。自社のサイトがGoogleのアドバイス通りになっているかチェックしてみてください。

  • ページの Core Web Vitals は良好な状態か
  • ページは安全な方法で配信されているか
  • コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されているか
  • コンテンツに、主要なコンテンツを妨害する、またはコンテンツから注意をそらすほどの大量の広告が掲載されていないか
  • ページに煩わしいインタースティシャルがないか
  • サイト訪問者がページのメインコンテンツを容易に見つけて移動できるようになっているか
  • サイト訪問者が、ページのメインコンテンツとその他のコンテンツを簡単に区別できるようにページが設計されているか

(参考:Google検索セントラル|ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について

Core Web Vitalsとは、ページの読み込みパフォーマンス、インタラクティブ性、視覚的安定性に関する実際のユーザーエクスペリエンスを測定する一連の指標のことです。

Core Web Vitalsはデベロッパーツールから確認することもでき、この指標を高めることがGoogle検索上位表示につながります。

Googleで検索上位を目指すうえでの注意点

Googleで検索上位を目指すうえでの注意点として以下3点を紹介します。

  • 低品質なコンテンツを量産しない
  • 対策キーワードを不自然に詰め込まない
  • 有料リンクを購入しない

低品質なコンテンツを量産しない

低品質なコンテンツを量産してしまうと、Googleから質の低いサイトと評価されてしまうため注意が必要です。

低品質なコンテンツとは、検索意図に答えられていない、また独自の内容がほとんどないページのことで、ユーザーにとって価値がないコンテンツを指します。このようなコンテンツがあることで検索上位を獲得できないだけでなく、Googleからペナルティを受けて圏外へ順位を落とす可能性もあります。

Google検索のランキングを決めるアルゴリズムの一つであるヘルプコンテンツフルシステムでは、低品質なコンテンツが多い場合ページ単体ではなくサイト全体で評価を落とすと言及されています。

そのため、自社サイトを作成する際は、独自の内容などを盛り込み検索意図を満たしたコンテンツを作成するように気をつけるべきです。

対策キーワードを不自然に詰め込まない

対策キーワードを不自然に多く詰め込むのはやめましょう。

何の理由もなくキーワードが詰め込まれていると、ユーザーの利便性を損なうこともあって、Googleのガイドラインではペナルティの対象になると記載されています。

そのため、例えば自社サイトで「A」という商品を紹介したい場合も、不自然なほど多く「A」という言葉を登場させないなど、キーワードを詰め込まないようにする意識が必要です。

有料リンクを購入しない

被リンクを購入することは、Googleからの評価を下げてしまうのでやめましょう。

検索順位の操作(上昇)を目的としてリンクを購入することは、Googleのガイドライン違反に該当し、Googleからペナルティを受ける可能性があります。

一方で、何らかの理由でリンクの購入が妥当な場合もあります。その際は、検索エンジンに影響を与えない(PageRankを受け渡さない)ようリンクを貼ることで、低評価を回避することが可能です。その方法は以下のページを参考にしてみてください。

(参考:有料リンクについて  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developers

Googleで検索上位を狙うならSEO対策会社の活用も検討

Googleで検索上位にこない悩みがある場合は、SEO対策会社に相談して外注するという手段もあります。SEO対策会社には、SEOのノウハウ・知識があるので、自社で闇雲に対策するより、スピーディーにGoogleでの検索上位を狙えます。

SEO対策会社への依頼はどんな企業におすすめかについては以下のとおりとなります。

  • 社内にSEO対策の経験者が一人もいない
  • より早くGoogleの検索上位表示を狙いたい
  • コンテンツを制作するリソースがない
  • Webからの購入が多く、SEOの重要性が高い

SEO対策を外注する場合にかかる費用については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

SEO対策を社内で行う場合は、SEO対策のノウハウやナレッジがあるメンバーをアサインするか、KeywordmapといったSEO対策を支援するツール(カスタマーサポート有)を導入するなどして、長期的に施策を続けられる体制を整えましょう。

まとめ

Googleの検索順位は、ユーザーにとっての有益かどうかが主な基準として決定されています。ただし、ユーザーにとって有益なページであっても、検索順位が上がらないこともあります。

例えば、Googleのインデックスに登録されていないサイトや、ライバルが多いKWを選択している場合、ペナルティを受けている場合、またはサイトの運用を開始してからの日が短い場合など、さまざまな要因が上位表示を妨げます。

とはいえ、最も重要なのは、ユーザーのニーズに応える質の高いコンテンツを提供すること、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を強化すること、ユーザーにとって利用しやすいサイトを作ること、といったユーザーファーストが検索順位を向上させる最も確実な方法です。

いつまで経っても検索上位にこない場合は、まず自社サイト・ページがユーザーファーストになっているのか、徹底的にチェックするようにしましょう。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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