上位表示されるコンテンツとは?検索で順位を上げるために必要なこと

最終更新日:

コンテンツマーケティング

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検索上位の狙い方

SEOに携わる人間なら誰であれ、上位表示のために様々な施策を打ちますが、周知のとおりその道のりは険しく困難です。どんな大手サイトも競合もスタート位置は同じで、検索アルゴリズムが変更されるたび、一斉に試行錯誤しながらコンテンツ制作やリライトに取り組んできました。これまで上位表示されていたサイトが急落することもあれば、もちろんその逆、しっかりとした対策で評価を獲得したサイトもあります。

つまり、誰にでもチャンスはあるということ。的確な対策を講じ丁寧にコンテンツを作れば、検索エンジンは平等に公正な評価を下してくれるでしょう。そこで、今回は検索エンジンで上位表示させるための押さえておきたいポイントを紹介したいと思います。ぜひコンテンツ制作の参考にしてみてください。

良質なコンテンツ

一昔前、検索エンジン上ではブラックハットSEOと呼ばれる、ユーザーニーズを一切考慮しないスパム行為的なSEOの施策が横行していました。
これを受けて検索エンジン大手Googleは、悪質なスパム行為に対抗するため数々のアップデートを敢行。それは現在も変わらず続いています。

ブラックハットSEOとは?

・不正な外部リンク
検索順位を上げるためだけに故意に外部リンクを獲得する施策。

・ コンテンツの自動生成
コンテンツを自動生成する行為。キーワードが散りばめられているだけで、そのほとんどが日本語として成り立っていない意味不明なもの。

・コンテンツのコピペ
他サイトの内容をそのまま転写したようなコンテンツや、なんのオリジナリティもないコンテンツを製作すること。コンテンツの自動生成と同じく、ユーザーにとってなんの価値もない。

・ 隠しテキスト
コンテンツ内にキーワードを大量に含ませるために、背景と同色の文字でテキストやリンクを隠したりする施策。

・悪質な転送
ユーザーの意図を無視して、他サイトのページへリダイレクトさせる行為。

・ 誘導
宣伝ページなどに誘導するためだけに作られた、ユーザーにとって何の価値もないコンテンツ。

ユーザーニーズにこたえたコンテンツ

「正攻法でないSEOによってユーザーニーズは無視され、低品質なサイトばかりが上位表示されてしまう。これではユーザー満足度は下がる一方。なんとかしなければならない」

GoogleがブラックハットSEOを排除したかった理由は、ただひとえにユーザーの満足のためです。
2012年の9月にGoogleが発表した公式情報にもそれは如実に表れています。

“サイトに対するGoogleの品質評価アルゴリズムは、低品質なコンテンツのランキングを下げることによって、良質なサイトをユーザーが見つけやすくします。”

Googleウェブマスター向け公式ブログ

品質の低いコンテンツの順位は自動的に落ちていきます。したがって検索上位を狙う近道があるとすれば、それはユーザーニーズにこたえた良質なコンテンツを作ることです。上記に載せた公式ブログによると……

・高い専門性
・正確な記述
・ユーザーの疑問にしっかりと回答している
・他にはないオリジナリティ
・信頼できる誠実な内容

これらを満たしたコンテンツを作るべきだとGoogleは教えてくれます。
検索アルゴリズムの解明にあれやこれやと頭を悩ませる前に、上位表示を目指すのであれば、まずはユーザーの満足を最優先したコンテンツを制作するようにしましょう。

検索エンジンから評価されるには?

上位表示において、第一優先すべきなのはユーザーニーズに合わせたコンテンツの制作ですが、一方で検索エンジンに評価してもらうことも大切です。ユーザーにとって良質なコンテンツであっても、検索エンジンが認識しづらい場合、上位表示されない可能性があります。
SEOを考慮に入れたコンテンツ作りをしてみましょう。
そのために必要な施策のいくつかをここで紹介しています。

コンテンツはキーワードが肝

キーワード選定はコンテンツ作成の土台となる部分です。集客に密接につながりますのでしっかりと取り組みましょう。
ターゲットとなるユーザー(ペルソナ)を決めたら、検索クエリを調査します。ユーザーの検索意図を明らかにした上で、どんなキーワードで上位表示を目指していくのか考えていきます。

キーワードの選定

ユーザーのニーズに応じて、キーワード候補は複数浮かび上がってきます。
その中から、検索ボリュームや競合状況から優先度を決めてメインとなるキーワードを選定してください。

メインとなるキーワードが決まったら、そのキーワードで上位表示されている競合を分析してみましょう。なぜ評価が高いのかわかれば、これから作るコンテンツの参考になります。 

競合を調査する場合、どんなテーマを扱っているのか、文字数、共起語はどれくらいか、コンテンツ(記事)数はどれくらいか、更新頻度はどの程度か、など自社の参考になる部分に焦点を当ててみましょう。

なお、キーワード選定に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
キーワード選定の方法を解説~SEOに強いキーワード、テーマの選び方~

ぶれないテーマ設定

同じページに複数のキーワードやテーマがあるとユーザーはもちろん、Googleも内容を把握できない可能性があります。

例えば、「美容 食べ物」というキーワードを採用していたところに、「美容 スキンケア」に関する話題を持ってきてはNGということです。話の流れがブレてしまうので、「美容 スキンケア」というのは他のページで書くようにしてください。

ただ、クエリとの関連性を保ったままテーマを増やすことは悪手だとは限りません。
「美容 食べ物」と「美容 スキンケア」は別のコンテンツを作成すべきですが、いずれにおいても「美容 健康」というキーワードを獲得する可能性は十分にあります。

キーワードやテーマを決定する際には、あくまでも検索クエリとの関連性、すなわちユーザーの検索意図との兼ね合いを注視することが大切です。

キーワード数

一昔前と違い、現在ではキーワードの数はそれほど重要ではありません。
盛り込みたくなる気持ちも分かりますが、あまりに多すぎるとGoogleにスパム認定されてしまうので注意。また、背景と同色の文字を使用したり、テキストを画像で覆うなどして、キーワードを含んだテキストを隠す行為(隠しテキスト)は、ペナルティを受ける可能性があるのでやめましょう。

あくまでもユーザーの読みやすさを最大限考慮した上で、全体的にまんべんなくキーワードを含ませるのがベストです。

関連キーワード

関連キーワードを含ませてみましょう。
関連キーワードには、ユーザーの興味・関心が表れているため、検索クエリとの関連性が高まります。また、関連キーワードそのものやテーマが増加するため、情報ボリュームが増えて、ユーザーの満足度向上にもつながります。

しかし、当然のことですが、やみくもに盛り込むのは危険です。多すぎるとメインキーワードのテーマから外れた内容になってしまうので、多用せずに絞り込んで配置するようにしましょう。

タグの最適化

検索エンジンが理解しやすいようなコンテンツに、タグの最適化は不可欠です。上位表示を狙うために重要なので対策するようにしてください。
タイトル、ディスクリプション、見出し、これらのタグについて見ていきます。

titleタグ

【〈title〉タイトル〈/title〉】

ユーザーがキーワードを打ち込んで最初に目にするのは検索結果画面です。ユーザーはここでページの比較と検討を行い、自身の求めているコンテンツを探っています。
必ずしも一番上からクリックしているわけではないのです。それゆえ、検索結果に表示されるタイトルは必ず最適化してください。魅力的なタイトルを付けられれば、それだけクリックされる可能性が高まります。

Googleはtitleタグの内容を検索順位付けの参考にしています。SEOとして、ページのひとつひとつに必ず固有のタイトルを付けてください。

・タイトルに適切な文字数は35字以内
多すぎると検索結果画面上で後半部分が「…」と省略されてしまいます。

・メインキーワードを必ず入れる
タイトルの前半部分にキーワードを入れることで、ユーザーの目にとまりやすくなります。

・コンテンツ内容に沿ったタイトルにする
内容と異なるタイトル(釣りや煽りなどを含む)をつけるのはやめましょう。それはユーザーを騙すことになります。

・上位サイトのタイトルを参考にする
上位表示されているのには理由があります。ユーザーがクリックしやすいタイトルをチェックして、活かすようにしましょう。

以上の内容を守って、訴求したポイントを盛り込んだ魅力的なtitleタグをつけるようにしてください。

descriptionタグ

【〈meta name=”description” content=”ディスクリプション(説明文)”〉】

titleタグと同じようにdescriptionタグも集客的に非常に重要です。検索結果画面にページの説明として表示されるので、必ず最適化するようにしましょう。

・ディスクリプションに最適な文字数は130字以内
タイトルと同じく、多すぎると省略されてしまいます。

・メインキーワードは必ず入れる
じつはディスクリプションは検索順位に影響を与えません。しかし、キーワードが入っていると太字で表示されるので、ユーザーがクリックする目印として働きます。タイトルと同じように、なるべく前方にキーワードを盛り込むようにしましょう。

・読みやすい文章にする
たった130字で難しいとは思いますが、ユーザーの興味を惹くような内容だとベターです。クリックしてもらうことを念頭に入れて書きましょう。

見出しタグの最適化

【〈h1〉見出し〈/h1〉~】

見出しタグは文章にメリハリをつけ、ユーザーの可読性を高めるだけでなく、検索エンジンにページの内容を正しく伝えるために役立ちます。

また、数字が小さいほど、大きな見出しとなり、大きい見出しほどSEO上重要になってきます。〈h1〉から〈h6〉まで6種類あるので、用途に合わせて正しく使いましょう。

・h1タグ
h1タグは大見出しのことで、検索エンジンにページの内容を伝えるという重要な役割を持っています。ですからSEO的にメインとなるキーワードを必ず含めるようにしてください。また、h1タグはページに一つだけ設定するようにしましょう。大見出しが複数あるコンテンツではユーザーも検索エンジンも混乱してしまいます。

・h2~h6タグ
h1タグは1ページにつき一度だけ使用しますが、h2以下のタグは複数回使用しても問題ありません。ですが、順番がありますのでh2→h6といったふうに階層的に使用してください。

また、タグに無理矢理キーワードを含めようとしないでください。必要なら入れるというだけで、コンテンツの見やすさ読みやすさを第一に見出しを設定しましょう。
うまく見出しタグを配置できれば、ユーザーにも検索エンジンにも文章構成を正しく伝えることができます。

外部施策-被リンク

一昔前の検索エンジンにおいて、コンテンツを上位表示させる施策と言えば、とにかく外部リンクを集めるということでした。
これは、外部リンクの数がそのままサイトの人気の高さである、と検索エンジンが評価していたことが原因です。
もちろん、それは現在においても有効といえます。ただし、この外部リンクがナチュラルリンクである、ということが必須条件です。

ナチュラルリンクとは価値のあるコンテンツに自然と集まってくる被リンクのことで、これは当然Googleに評価されますし、検索上位表示にも大きく貢献します。

被リンクを獲得するためには

被リンクを得る第一条件は、やはりユーザー満足度の高いコンテンツを制作することです。

良質なコンテンツを作り続けていれば、それが被リンク獲得、ひいては上位表示につながっていきます。テクニカルなSEOにこだわる前に、まず自社サイトのコンテンツの質を向上させましょう。役立つのは、上位表示されている競合が、どんなコンテンツで被リンクを獲得しているか調査することです。

一方で、競合を調査しながらも、競合にはない独自性を含んだ興味深い内容を作り上げましょう。上述したようにタイトルやディスクリプションを最適化して、ユーザーに「読んでみたい」と思わせるのも大切です。

被リンクを集めよう

ソーシャルメディア/SNSで拡散

ソーシャルメディア/SNSなどを活用してコンテンツを宣伝し、より多くのユーザーの目に触れるような仕組みを作りましょう。
FacebookやTwitterといったソーシャルメディアにおける反応(被リンクなど)に、上位表示を促すような効果はありません。ですが、宣伝効果としては抜群であり、それをきっかけにサイトへの流入が増え、被リンクの獲得へとつながる可能性は大いにあります。

そのためには、コンテンツ更新と同時に各種ソーシャルメディアへ自動投稿されるプラグインの導入や、ユーザーがスムーズにコンテンツを共有できるようにするのが有効です。ページにソーシャルメディアで共有するためのボタンを設置するなどして対策するようにしましょう。

プレスリリース

プレスリリースとは企業が商品やサービスの情報をマスコミに知らせるもので、広報PR活動の基本です。広く拡散されやすいですし、最近ではマスコミだけでなく、一般の消費者にも届くようになっているので活用しましょう。
なお、独自的で専門性の高いコンテンツや新サービス、新商品などは被リンクを集めやすいです。

不自然なリンクは受けないようにする

被リンクは多さだけでなく、その質も検索順位を左右します。
自社サイトと共通するテーマで運営されているサイトから受けるリンクは、上位表示に大きな影響を与えます。
しかし、一方で、Googleは不自然なリンクが貼られているサイトにペナルティを課す場合があります。ここでいう不自然なリンクとは……

・自然発生的ではない作為的なリンク
・低質なサイトからのリンク
・自動化されたプログラムやサイトからのリンク
・アフィリエイトサイトからのリンク
・キーワードが作為的に盛り込まれたアンカーテキストをもったリンク
・何らかの取引を行って得られたリンク

などが挙げられます。
ペナルティの対象となると、サイトから検索順位が大幅に下落したり、検索結果から削除されたりしてしまうので、絶対に避けるようにしましょう。

自社のサイトに向けられたリンク(被リンク)はGoogleが無料で提供している「Search Console」で確認することができます。
以上のような不自然な被リンクを発見した場合は、リンク元のサイト管理者に連絡を取って削除してもらうか、それが出来ない場合はSearch Consoleでリンクの否認を行ってください。

まとめ

検索上位を狙う上でSEOもたしかに必要です。そこで今回は、キーワード、タグ、被リンクという点から、上位表示されるコンテンツのポイントを紹介しました。

ですが絶対に忘れてはいけないのは、検索上位表示にはユーザーを満足させるコンテンツを作ることが第一だということです。なぜならそれがユーザーの利便性を最優先にしているGoogleの理念であり、一貫した評価基準でもあるからです。

コンテンツマーケティングの基本は、価値のあるコンテンツをユーザーに届けて、ファン化してもらうということです。あなたのコンテンツは、ファンやこれからファンになるかもしれないユーザーに向けて本当に作られているのか改めて考えてみてください。

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ツールは使いやすく、コンサルタントのサポートが手厚い

良いポイント

  • 競合他社と自社のキーワード獲得状況や想定流入数などを数クリックで確認できるので、自社の強み、弱みを把握できる
  • キーワード選定もについては、月ごとの検索Volの変化が一覧で確認できるので、検索volが最も多い時期に合わせて、記事を新規作成、リライトするかの計画が立てやすい
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機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える

良いポイント

  • 一見すると似ているキーワードでも、実はニーズが少し違うといった細かいニーズ分析ができる
  • 競合が獲得している自然検索キーワードや広告出稿しているキーワードが抽出できるため、詳細な競合分析が可能
  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利