SEO

外部リンクとは?獲得方法や内部リンクとの違いについて解説

SEOをおこなう上で言及されることの多い「外部リンク」は、被リンクと同義ですが、Googleにおいて正式に用いられる言葉なので、改めて理解しておく必要があります。
今回はSEO初心者の方向けに『外部リンク』の概要やメリット、内部リンクとの違いといった基礎知識から、実際に外部リンクを獲得する方法まで解説します。

公開日: 2021-11-18 最終更新日:

Webサイトの集客改善について、”無料”で相談してみませんか?
貴社に最適なSEO対策・コンテンツ制作・リスティング広告運用を無料でアドバイスいたします!
▶無料のSEO相談窓口はこちらから

外部リンクとは

外部リンクとは外部サイトと関係するリンクであり、大きく「被リンク」と「発リンク」に分けられます。本章では両者について解説します。(記事全体としては、より一般的である「外部リンク=被リンク」を踏襲します。)

外部リンク=被リンク

被リンクとは、外部サイトのページ上に貼られた自ページのリンクを指します。基本的に外部リンクといえば、この「被リンク」を指している使われるケースが多い傾向にあります、(ただし、Googleは被リンクという言葉は使わずに、おもに外部リンクと記述するため、その言葉の意味を正しく理解しておく必要があります)。

外部リンク(被リンク)

またSEOにおいて、特に重要視されるのがこの被リンクとしての外部リンクです。今も昔も変わらず、Googleは検索順位を決定する際に、誰(Webサイト)が、そしてどのくらい(リンク元となるページの数)が、そのWebページを評価しているのかについて参考にしています。

実際に「Google が掲げる 10 の事実」では「Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。」と言及されています。被リンクについては以下の記事で詳しく解説しています。
被リンクとは?SEO効果を得る方法や被リンクチェックツールを解説

外部リンク=発リンク

発リンクとは自社サイト内で、外部サイトのリンクを貼った場合のことを指します。例えば以下のページでは「Google 検索の仕組み | ユーザーを最優先する」という部分にGoogle公式ページを発リンクしています(Google公式ページからすれば被リンクになります)。クリックすると外部ページに遷移します。

外部リンク(発リンク)

このような発リンクを外部リンクと呼ぶこともあります。

外部リンクが被リンク、発リンクのどちらの意味で使われているのかは、言及されている箇所の文脈から判断します。とはいえ、基本的には被リンクの意味でつかわれることが多いです。

外部リンクのメリット・デメリット

外部リンクを受けたり、貼ったりすることで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。本章では外部リンクのメリットおよびデメリットについて説明していきます。

外部リンクのメリット

  • SEOに直接効果がある(上位表示に寄与する)
  • サイト(ドメイン全体)の評価が上がる
  • トラフィックが増加する
  • クローラビリティが向上する

被リンクとしての外部リンクは、SEOに直接効果があるランキングシグナルの一つです。自社サイト・ページのリンクを貼り付けるサイトが増えることにより、評価が高く良質なコンテンツであるとGoogleが認識し、上位表示されやすくなる傾向があります。一つのページが高評価されると、サイト内の他のページにも評価が行き渡っていきます。その結果、サイト全体として上位表示されることにつながります。

また、他社サイトに掲載されるということは、新たに流入経路が生まれることを意味します。そのためトラフィックの増加に寄与します。さらに被リンク多ければ多いほど、Webページの質を評価する検索エンジンのクローラーが回遊してくる回数が増えます。するとWebサイトの情報を検索エンジンに伝える回数が当然増加し、SEO効果を高めます。

発リンクとしてのメリット

外部リンクには、外部ページのリンクを貼る発リンクの側面にも、SEO効果というメリットがあります。これは学術論文を思い浮かべると納得できるでしょう。

科学者や専門家の執筆する論文には、必ずといっていいほど、外部の書籍や論文が引用・掲載されます。理由は言うまでもなく、参考文献として価値のある文書だからです。自著論文を補填する意味で、そのような価値ある文献を参考にしていることは、論文自体の専門性や信憑性を高める根拠なり得ます(当然、内容が有益であることが前提)。

発リンクも同じ解釈で捉えることができます。

発リンク先のページが、コンテンツ内容と関連しており、かつ価値の高いものであれば、それを検索エンジンは評価していると考えられます。さらに、そのような発リンクが検索ユーザーのニーズを満たすために寄与していると考えれば、SEOに効果があると見なしてもなんら不思議はないでしょう。

外部リンクのデメリット 

外部リンクのデメリットは「低品質な被リンクを受ける場合がある」ことです。

Webサイトには良質なサイトと低品質なサイトが存在します。
低品質なサイトとは「自動生成されたコンテンツ」や「内容の薄いアフィリエイトページが含まれているサイト」等を指します。

それらのサイトからの被リンク(低品質な被リンク)を受けると自社サイトの評価も下がってしまうことがあります。当然ですが、発リンクの場合も信用できるサイトなのかチェックする必要があります。リンク先のページがユーザーにとって有益であるかどうかで判断しましょう。

なお、被リンクを獲得しているかは「Google Search Console」で確認できます。詳しくは以下の記事で解説しています。
被リンクとは?SEO効果を得る方法や被リンクチェックツールを解説

外部リンクの獲得方法

高品質な外部リンクを獲得する方法について解説します。おもに、以下の8つのポイントを満たしていくことが外部リンク獲得の近道だと考えられます。それぞれ見ていきましょう。

  • 高品質なコンテンツを作る
  • SNSを活用する
  • 他社サイトへ掲載依頼する
  • 流入数を増やす
  • プレスリリースを配信する
  • 自社サイトから外部サイトをリンクする
  • ユーザービリティを向上させる

高品質なコンテンツを作ること

そもそも高品質なコンテンツでなければ、参考記事として引用してもらうことは少ないでしょう。上記発リンクのメリットでも言及した通り、論文が参考にするのは有益な文献です。外部リンクを獲得するには同じように、有益なコンテンツであることが必須です。

高品質コンテンツには、ユーザーのニーズに対してアンサーとなるコンテンツに加えて、近時、E-A-Tと呼ばれ評価指標を満たしていく必要があります。

なお、高品質なコンテンツの作り方は以下の記事などで解説していますので併せて参考にしてみてください。

コンテンツ(記事)の作成方法!重要なのはユーザーニーズを満たすこと
Googleから評価される記事コンテンツの書き方
コンテンツSEOとは?手法やメリットを事例とともに紹介

SNSを活用する

SNSでWebページのリンクをシェアすることで、コンテンツを宣伝することができます。一昔前はマーケティング活用に懐疑的な人が多かったSNSですが、もはやその影響力の大きさについてとやかく語るまでもないでしょう。

自社アカウントで投稿したコンテンツの拡散には、社員のアカウントを活用するのも一つの手です。社員アカウントを巻き込んで、投稿へのエンゲージメントを増やすことで、その業界の有名人や権威のある人にコンテンツがリーチすること可能性が高まります(特にTwitterはその傾向が顕著)。

また、以下画像のページのようにWebページでSNSで拡散を促すシェアボタンを設置しておくのもお勧めです。コンテンツに満足したユーザーがSNSへの投稿(UGC)を行ってくれる可能性が高まります。

初リンクを獲得する方法:ソーシャルボタン

他サイトへの掲載依頼する(リンクアーニング)

評価の高い、あるいは多くの流入があるような他サイトに対してリンク掲載を依頼することも、外部リンク獲得の方法として有効な手段のひとつです。かなり直接的な方法ではありますが、成功することで自社サイトは良質なリンクを受けることになります。

このような被リンクを依頼する施策をリンクアーニングといいます。リンクアーニングは、紹介するコンテンツが高品質であることが大前提になります。さらに詳しく知りたい方はこちらよりご確認下さい。
被リンクを増やす方法「リンクアーニング」と被リンク獲得のポイント3つ

検索エンジン上で流入数を増やす

被リンク獲得には必要なのは、有益で良質なコンテンツと、それが多くのユーザーの目に触れることの二つです。したがって、膨大な利用者を抱えるGoogleなどの検索エンジンからの流入数を増やすことが重要になります。

検索エンジンからの流入を増やすために行うのがSEOです。SEOや、検索順位を上げてアクセス数をふやす方法については以下の記事で解説しています。

SEOとは?キーワードやコンテンツ作成の考え方、内部・外部対策の方法まで網羅解説
アクセス数を増やす方法16選!Webサイトの流入増加施策を徹底解説

プレスリリースを配信する

プレスリリースとは社内で大きなニュースや調査があった際に、報道機関に取り上げられることなどを目的に行われるPR手法です。最近ではプレスリリース専門の媒体で配信されることが多くなっています。

プレスリリース記事を影響力の大きい媒体に出すことで、様々なメディアから引用されやすく、それに伴い被リンクの獲得にもつながります。

プレスリリースの例:

外部リンクを獲得する方法:プレスリリース

(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000019378.html

自社サイトから外部サイトをリンクすること

高評価を受けている外部サイト・ページへのリンクを、自社サイトに貼ることで、被リンク獲得に寄与する可能性があります。

Googleサーチコンソールなどのツールを用いることで、被リンクを調べることができます。つまり被リンクを受けたサイトは、誰からリンクを受けているか判別できるため、繋がりたい外部サイトへリンクを向けることで、先方も自社サイトを把握する可能性があるわけです。

もちろん、自社のコンテンツが有益で高品質であることが条件ですが、影響力の大きいサイトにコンテンツを認識してもらう手段としては有効でしょう。

ユーザビリティ(ページエクスペリエンス)を向上させる

ユーザビリティとは、ページの「操作のしやすさ」のことを指します。
Googleはこのような「操作のしやすさ、使いやすさ」をまとめてページエクスペリエンスと呼称し、検索順位付けの対象としています。

たとえばページエクスペリエンスの一つでもあるモバイルフレンドリーかどうかは、ユーザビリティに直結します。モバイル端末による検索が主流となった現在でもPCにしか対応していないページは、ユーザビリティを低下させる大きな要因になります。ユーザーの満足度が低いページは引用されにくくなることは言うまでもないでしょう。実際にGoogleはモバイル検索に対応したページを評価する仕組みであるモバイルフレンドリーに関するアルゴリズムのアップデートを導入しています。

自社のサイトがモバイルフレンドリーに対応しているどうがは「モバイルフレンドリーテスト」で確認してみましょう。

ページの表示スピード

また、ページの表示速度もユーザビリティに影響するページエクスペリエンスの一つです。表示速度が遅くなればなるほど離脱率が上昇することをGoogleは発表しています。それによると、ページの読み込み速度が1秒から3秒になると、離脱率が32%増加し、1秒から10秒になると123%まで増加するとしています。

(出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

自社サイトのページスピードが正常かどうかは「ページスピードインサイト」で確認しましょう。遅い場合に、どこをどのように改善すれば良いのかのヒントもチェックすることができます。

内部リンクとは

外部から自社にリンクが向けられる外部リンクに対し、自社サイト内で自社ページをリンクで繋ぐことを「内部リンク」といいます。

以下の画像のように、グローバルナビゲーションやフッター、パンくずリスト、あるいは、記事ページから他の記事へのリンクなどは、すべて内部リンクに当てはまります。

グローバルナビゲーション

内部リンク:グローバルナビゲーション

フッター

内部リンク:フッター

パンくずリスト

内部リンク:パンくずリスト

記事ページから他の記事へのリンク

外部リンク:記事内テキストリンク

被リンクとしての外部リンクが検索順位を決定するひとつの要因である一方、内部リンクも検索順位にある程度の影響を及ぼします。ただし、被リンクとしての外部リンクほど強いシグナルではないと捉えても問題ないでしょう。

本章では内部リンクの効果について解説していきたいと思います。

内部リンクの効果

内部リンクの効果について説明していきます。具体的に以下の2点です。それぞれベースSEO、およびユーザビリティとして重要なので参考にしてみてください。

  • クローラビリティの向上
  • ユーザーのサイト滞在時間が増える

クローラビリティの高まる

検索エンジン、たとえばGoogleがWebページの評価をする際には、クローラーと呼ばれるロボットが、リンクをたどりながらページ内を巡回していき、評価しつつ各ページをインデックス(データベースに登録)していきます。

内部リンクの設置は、このクローラーの巡回を促す役割があります。適切に内部リンクが設置されていると、リンクをたどってクローリングされやすくなるので、その分だけページが評価される回数も増加します。その結果、たとえばリライト(コンテンツの改善)したページや、新しく作成したページを素早くGoogleに評価してもらうことに繋がり、ひいては検索順位に反映されるスピードを速めることにつながります。

なお、クローリングやクローラビリティについては以下の記事で詳しく解説していますので併せて参考にしてみてください。
クローリングとは?SEOになぜクローラー対策が重要なのか

ユーザーのサイト滞在時間が増える

適切な内部リンクを設定することにより、ユーザーのニーズに対応したページへ誘導することが可能になります。

たとえば、「京都 観光」と検索したユーザーが「京都観光スポット」の記事を読んでいると想像してください。記事の中で金閣寺を紹介した際に、「金閣寺周辺のグルメスポット」という別の記事の導線があれば、気になってクリックしてしまうのは自然なことでしょう。

このような内部リンクの設置は、ユーザー知りたい情報を提供することでニーズを醸成可能なコト、およびサイト内の滞在時間が延びるというメリットをもたらします。ポイントはGoogle検索という別のWebページに戻って再検索させないことです。自社のWebサイト内でユーザーを満足させることができるようなリンク導線を引きましょう。

なお、内部リンクについては以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
内部リンクとは?SEO効果がある内部リンク最適化のコツとポイントを徹底解説

まとめ

今回、外部リンクについて解説しました。
当記事の内容を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 外部リンクは被リンクと発リンク分けられる
  • 外部リンクのメリットは「SERPsで上位表示されやすくなる」など
  • デメリットは「低品質な外部リンクに注意しなければいけない」こと
  • 外部リンクの獲得方法は「高品質なコンテンツを作る」「リンクアーニングを行う」など
  • 内部リンクを貼るメリットは「ユーザーの滞在時間が増える」など

外部リンク(被リンク)を受けるようなサイトは高品質なコンテンツを持っていると認識しているGoogleですが、そもそもリンク元となるサイト側も重要である点は忘れてはならないでしょう。外部サイトからのリンクを受けている場合、どのサイトが自社サイトを評価してくれているか、定期的にチェックしましょう。特に外部リンクは知らない間に悪質な他サイトにリンクされている可能性があります。詳細については上記本文をご覧ください。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
デジタルマーケティングに役立つ情報を発信していきます。KeywormdapとはコンテンツマーケティングやSEO、SNSマーケティングの調査、分析ツールです。
詳しくはこちら

無料メルマガ登録

Webマーケティングに役立つ情報が毎週届きます。さらにプロアナリストがまとめたGoogleアルゴリズムアップデートレポートも無料でご提供。この機会にぜひご登録ください!

ITreview LEADER 2021 Summer

Keywordmapのカスタマーレビュー

*

ツールは使いやすく、コンサルタントのサポートが手厚い

良いポイント

  • 競合他社と自社のキーワード獲得状況や想定流入数などを数クリックで確認できるので、自社の強み、弱みを把握できる
  • キーワード選定もについては、月ごとの検索Volの変化が一覧で確認できるので、検索volが最も多い時期に合わせて、記事を新規作成、リライトするかの計画が立てやすい
  • 動画やFAQ以外でわからないことや、相談ごとがあればカスタマーサポートの方に連絡すれば相談にのってくれる

*

初心者でも確実な成果につながります。サポートも充実!

良いポイント

  • 自然検索の流入数が約4倍まで増加
  • ユーザーニーズ分析でキーワード選定、見出し作成。外注先から上がってきた記事に共起語チェックを網羅度を調査することで上位表示率がアップ
  • サポートも親切で、個別に相談に乗ってもらえて、タイムリーに疑問を解決してくれる

*

機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える

良いポイント

  • 一見すると似ているキーワードでも、実はニーズが少し違うといった細かいニーズ分析ができる
  • 競合が獲得している自然検索キーワードや広告出稿しているキーワードが抽出できるため、詳細な競合分析が可能
  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利
×