外部リンクとは?内部リンクとの違いや獲得方法について解説
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外部リンクとは
外部リンクとは外部サイトと関係するリンクであり、大きく「被リンク」と「発リンク」に分けられます。本章では両者について解説します。(記事全体としては、より一般的である「外部リンク=被リンク」を踏襲します。)
外部リンク(被リンク)
被リンクとは、外部サイトのページ上に貼られた自ページのリンクを指します。基本的に外部リンクといえば、この「被リンク」を指している使われるケースが多い傾向にあります、(ただし、Googleは被リンクという言葉は使わずに、おもに外部リンクと記述するため、その言葉の意味を正しく理解しておく必要があります)。
またSEOにおいて、特に重要視されるのがこの被リンクとしての外部リンクです。今も昔も変わらず、Googleは検索順位を決定する際に、誰(Webサイト)が、そしてどのくらい(リンク元となるページの数)が、そのWebページを評価しているのかについて参考にしています。
実際に「Google が掲げる 10 の事実」では「Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。」と言及されています。被リンクについては以下の記事で詳しく解説しています。
外部リンク(発リンク)
発リンクとは自社サイト内で、外部サイトのリンクを貼った場合のことを指します。例えば以下のページでは「Google 検索の仕組み | ユーザーを最優先する」という部分にGoogle公式ページを発リンクしています(Google公式ページからすれば被リンクになります)。クリックすると外部ページに遷移します。
このような発リンクを外部リンクと呼ぶこともあります。
外部リンクが被リンク、発リンクのどちらの意味で使われているのかは、言及されている箇所の文脈から判断します。とはいえ、基本的には被リンクの意味でつかわれることが多いです。
外部リンクと内部リンク、サイテーションとの違い
外部リンクと混同しやすいものに、内部リンクとサイテーションがあります。言葉は異なって
いても役割を混同しやすいので、3つの言葉の違いをおさえておきましょう。
内部リンクとの違い
外部リンクと内部リンクの違いを解説します。以下に表でその違いをまとめました。
外部リンク | 内部リンク | |
---|---|---|
定義 | 異なるドメイン内の特定のページを指すリンク。 | 同じドメイン内の異なるページを指すリンク。 |
目的 | 読者に提供する情報に対しての信頼性を担保するため、追加情報を提供するために使う。 | 読者にウェブサイトを回遊してもらうために使う。 |
SEOへの影響 | 高品質なリンクを獲得することでサイト評価の向上を図ることができる。 | サイト間でのページ評価(リンクジュース)を受け渡すことができる。 |
特性 | リンク先のページが削除・更新される可能性があるため定期的な確認が必要。 | ウェブサイトの所有者が管理できる。 |
目的もSEOへの影響も異なるので、使用目的に応じた使い方をしましょう。
内部リンクに関しては以下の記事で詳しく解説しておりますので、さらに深く知りたい方はぜひチェックしてみてください。
外部リンクがSEOに与える効果
外部リンクを受けたり、貼ったりすることで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。本章では外部リンクのメリットおよびデメリットについて説明していきます。
SEOでポジティブに働く
- サイト(ドメイン全体)の評価が上がる
- トラフィックが増加する
- クローラビリティが向上する
被リンクとしての外部リンクは、SEOに直接効果があるランキングシグナルの一つです。自社サイト・ページのリンクを貼り付けるサイトが増えることにより、評価が高く良質なコンテンツであるとGoogleが認識し、上位表示されやすくなる傾向があります。一つのページが高評価されると、サイト内の他のページにも評価が行き渡っていきます。その結果、サイト全体として上位表示されることにつながります。
また、他社サイトに掲載されるということは、新たに流入経路が生まれることを意味します。そのためトラフィックの増加に寄与します。さらに被リンクが多ければ多いほど、Webページの質を評価する検索エンジンのクローラーが回遊してくる回数が増えます。するとWebサイトの情報を検索エンジンに伝える回数が当然増加し、SEO効果を高めます。
専門性を客観的に担保できる
外部ページのリンクを貼る発リンクにも、メリットがあります。メリットは自社のコンテンツの専門性を客観的に担保できることです。これは学術論文を思い浮かべると納得できるでしょう。
科学者や専門家の執筆する論文には、必ずといっていいほど、外部の書籍や論文が引用・掲載されます。理由は言うまでもなく、参考文献として価値のある文書だからです。自著論文を補填する意味で、そのような価値ある文献を参考にしていることは、論文自体の専門性や信憑性を高める根拠なり得ます(当然、内容が有益であることが前提)。
発リンクも同じ解釈で捉えることができます。
発リンク先のページが、コンテンツ内容と関連しており、かつ価値の高いものであれば、それを検索エンジンは評価していると考えられます。さらに、そのような発リンクが検索ユーザーのニーズを満たすために寄与していると考えれば、SEOに効果があると見なしてもなんら不思議はないでしょう。
自社サイトの評価を下げることもある
外部リンクのデメリットは「低品質な被リンクを受ける場合がある」ことです。低品質な被リンクを受けてしまった場合、自社サイトの評価が下がってしまうリスクがあります。
Webサイトには良質なサイトと低品質なサイトが存在します。
低品質なサイトとは「自動生成されたコンテンツ」や「内容の薄いアフィリエイトページが含まれているサイト」等です。
それらのサイトからの被リンク(低品質な被リンク)を受けると自社サイトの評価も下がってしまうことがあります。当然ですが、発リンクの場合も信用できるサイトなのかチェックする必要があります。リンク先のページがユーザーにとって有益であるかどうかで判断しましょう。
なお、被リンクを獲得しているかは「Google Search Console」で確認できます。詳しくは以下の記事で解説しています。
外部リンクの獲得方法
高品質な外部リンクを獲得する方法について解説します。おもに、以下の8つのポイントを満たしていくことが外部リンク獲得の近道だと考えられます。それぞれ見ていきましょう。
- 高品質なコンテンツを作る
- シェアボタンを活用する
- SNSに投稿する
- 他社サイトへ掲載依頼する
- 流入数を増やす
- プレスリリースを配信する
- 自社サイトから外部サイトをリンクする
- ユーザービリティを向上させる
高品質なコンテンツを作る
そもそも高品質なコンテンツでなければ、参考記事として引用してもらうことは少ないでしょう。上記発リンクのメリットでも言及した通り、論文が参考にするのは有益な文献です。外部リンクを獲得するには同じように、有益なコンテンツであることが必須です。
高品質コンテンツには、ユーザーのニーズに対してアンサーとなるコンテンツに加えて、近時、E-A-Tと呼ばれ評価指標を満たしていく必要があります。
なお、高品質なコンテンツの作り方は以下の記事などで解説していますので併せて参考にしてみてください。
「コンテンツ(記事)の作成方法!重要なのはユーザーニーズを満たすこと」
「Googleから評価される記事コンテンツの書き方」
「コンテンツSEOとは?手法やメリットを事例とともに紹介」
シェアボタンを活用する
シェアボタンとはSNSのいいねやシェアがを簡易にできるように設置するしたボタンを指します(下図参照)。
Facebookへの投稿やX(旧Twitter)へ共有する心理的なハードルが下がることで、SNSへのシェアが促され、結果的に外部リンクの獲得につながります。
爆発的なシェアは期待できませんが、実装工数も少なくデメリットは特にありません。HTMLとCSSを設定することで簡単に実装できるので、気になった方はぜひ実践してみてください。
SNSに投稿する
SNSでWebページのリンクをシェアすることで、コンテンツを宣伝することができます。一昔前はマーケティング活用に懐疑的な人が多かったSNSですが、もはやその影響力の大きさについてとやかく語るまでもないでしょう。
自社アカウントで投稿したコンテンツの拡散には、社員のアカウントを活用するのも一つの手です。社員アカウントを巻き込んで、投稿へのエンゲージメントを増やすことで、その業界の有名人や権威のある人にコンテンツがリーチすること可能性が高まります(特にTwitterはその傾向が顕著)。
また、以下画像のページのようにWebページでSNSで拡散を促すシェアボタンを設置しておくのもお勧めです。コンテンツに満足したユーザーがSNSへの投稿(UGC)を行ってくれる可能性が高まります。
他サイトへの掲載依頼する(リンクアーニング)
評価の高い、あるいは多くの流入があるような他サイトに対してリンク掲載を依頼することも、外部リンク獲得の方法として有効な手段のひとつです。かなり直接的な方法ではありますが、成功することで自社サイトは良質なリンクを受けることになります。
このような被リンクを依頼する施策をリンクアーニングといいます。リンクアーニングは、紹介するコンテンツが高品質であることが大前提になります。さらに詳しく知りたい方はこちらよりご確認下さい。
「被リンクを増やす方法「リンクアーニング」と被リンク獲得のポイント3つ」
検索エンジン上で流入数を増やす
被リンク獲得には必要なのは、有益で良質なコンテンツと、それが多くのユーザーの目に触れることの二つです。したがって、膨大な利用者を抱えるGoogleなどの検索エンジンからの流入数を増やすことが重要になります。
検索エンジンからの流入を増やすために行うのがSEOです。SEOや、検索順位を上げてアクセス数をふやす方法については以下の記事で解説しています。
「SEOとは?キーワードやコンテンツ作成の考え方、内部・外部対策の方法まで網羅解説」
「アクセス数を増やす方法16選!Webサイトの流入増加施策を徹底解説」
プレスリリースを配信する
プレスリリースとは社内で大きなニュースや調査があった際に、報道機関に取り上げられることなどを目的に行われるPR手法です。最近ではプレスリリース専門の媒体で配信されることが多くなっています。
プレスリリース記事を影響力の大きい媒体に出すことで、様々なメディアから引用されやすく、それに伴い被リンクの獲得にもつながります。
プレスリリースの例:
(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000019378.html)
自社サイトから外部サイトをリンクすること
高評価を受けている外部サイト・ページへのリンクを、自社サイトに貼ることで、被リンク獲得に寄与する可能性があります。
Googleサーチコンソールなどのツールを用いることで、被リンクを調べることができます。つまり被リンクを受けたサイトは、誰からリンクを受けているか判別できるため、繋がりたい外部サイトへリンクを向けることで、先方も自社サイトを把握する可能性があるわけです。
もちろん、自社のコンテンツが有益で高品質であることが条件ですが、影響力の大きいサイトにコンテンツを認識してもらう手段としては有効でしょう。
ユーザビリティ(ページエクスペリエンス)を向上させる
ユーザビリティとは、ページの「操作のしやすさ」のことを指します。
Googleはこのような「操作のしやすさ、使いやすさ」をまとめてページエクスペリエンスと呼称し、検索順位付けの対象としています。
たとえばページエクスペリエンスの一つでもあるモバイルフレンドリーかどうかは、ユーザビリティに直結します。モバイル端末による検索が主流となった現在でもPCにしか対応していないページは、ユーザビリティを低下させる大きな要因になります。ユーザーの満足度が低いページは引用されにくくなることは言うまでもないでしょう。実際にGoogleはモバイル検索に対応したページを評価する仕組みであるモバイルフレンドリーに関するアルゴリズムのアップデートを導入しています。
自社のサイトがモバイルフレンドリーに対応しているどうがは「モバイルフレンドリーテスト」で確認してみましょう。
ページの表示スピード
また、ページの表示速度もユーザビリティに影響するページエクスペリエンスの一つです。表示速度が遅くなればなるほど離脱率が上昇することをGoogleは発表しています。それによると、ページの読み込み速度が1秒から3秒になると、離脱率が32%増加し、1秒から10秒になると123%まで増加するとしています。
(出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed)
自社サイトのページスピードが正常かどうかは「ページスピードインサイト」で確認しましょう。遅い場合に、どこをどのように改善すれば良いのかのヒントもチェックすることができます。
外部リンク獲得時の注意点
外部リンクはただ獲得すれば良いものではありません。獲得の仕方を誤ると、大きなリスクを背負ったり、検索順位を下げられる、あるいはインデックスから削除されるといったペナルティを受けることがあります。外部リンクを獲得するうえで、注意すべきことを予め把握しておきましょう。
- Googleのガイドラインを守る
- 自社サイトとの関連性を意識する
Googleのガイドラインを守る
ペナルティを避けるためにも、Googleのガイドラインを守る必要があります。Googleのガイドラインに違反する外部リンクは以下のようなものです。
- お金を払い購入したリンク
- 自作自演で生み出されたリンク
Googleは自然発生したリンクを高く評価し、反対に検索順位の操作を目的にした人為的なリンクの評価を下げる傾向にあります。さらに詳しくは以下のページに掲載されています。
外部リンクの獲得の際にはGoogleのガイドラインを遵守するようにしましょう。
自社サイトとの関連性を意識する
せっかく獲得した外部リンクも、自社サイトとの関連性が低いサイトからの外部リンクでは評価に繋がらない可能性があります。関連性とは、サイトやページのテーマ・トピックの類似性、同じであるかどうかの度合いみたいなものです。
そのため外部リンクを獲得する際には自社サイトとの関連性に注目しましょう。関連性の極端に低いリンクはスパムリンクとして判断される可能性もあるので、ペナルティを受けないためにも関連性に注意することは重要です。
低品質な被リンクへの対処法
低品質な被リンクを獲得してしまっている場合、自社サイトがマイナス評価を受けてしまわないように、すぐに対処が必要です。そこで低品質な被リンクへの対処法を3ステップで解説します。
そもそも低品質なリンクとは、次の特徴を持ちます。
- ランキング操作を目的として売買されたリンク
- 過剰な相互リンク
- 自動でリンクされるようなプログラムを使用して得たリンク
- 低品質なページやディレクトリからのリンク
- 低品質なブックマークサイトからのリンク
- ブログなどのコメント欄からの作為的なリンク
STEP1.自社サイトが獲得している被リンクをチェックする
自社サイトが獲得する被リンクを確認する必要があります。被リンクはサーチコンソールでチェックすることができます。また、基本的には問題のあるリンクはサーチコンソール側で自動で検出されます。
ただし、中には自動フィルターが適用されず目検での確認が必要になってしまうリンクも存在します。被リンクが原因でサイト評価が下がっていると判断した場合には、目検でのリンクチェックも検討しましょう。
STEP2.サイトの運営元に連絡する
低品質な被リンクを見つけたら、まずはサイトの運営元に連絡をしましょう。大抵の場合は連絡をすることでリンクの掲載を取り下げてくれます。ただし、確認漏れの場合や明確な悪意がある場合は取り下げられる可能性は低いでしょう。
その場合は次のステップを参考にしてください。
STEP3.否認ツールを利用してリンクを否認する
Googleが提供する否認ツールを使うことでリンクの否認ができます。ただし否認ツールの利用には注意が必要です。
以下は否認ツールのページに掲載されている注意書きです。
使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。ご自身のサイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くあり、それが問題を引き起こしていると確信した場合にのみ、バックリンクを否認することをおすすめします。
引用:https://search.google.com/search-console/disavow-links
記載の通り、Googleはかなり慎重に使うことを推奨しています。そのため、否認ツールは最終手段として考えておきましょう。詳しくは「サイトへのリンクを否認する」に記載されているので、低品質な被リンクにお困りの場合は参考にしてみてください。
まとめ
今回、外部リンクについて解説しました。当記事の内容を簡単にまとめると以下のようになります。
- 外部リンクは被リンクと発リンク分けられる
- 外部リンクのメリットは「SERPsで上位表示されやすくなる」など
- デメリットは「低品質な外部リンクに注意しなければいけない」こと
- 外部リンクの獲得方法は「高品質なコンテンツを作る」「リンクアーニングを行う」など
外部リンク(被リンク)を受けるようなサイトは高品質なコンテンツを持っていると認識しているGoogleですが、そもそもリンク元となるサイト側も重要である点は忘れてはならないでしょう。外部サイトからのリンクを受けている場合、どのサイトが自社サイトを評価してくれているか、定期的にチェックしましょう。特に外部リンクは知らない間に悪質な他サイトにリンクされている可能性があります。詳細については上記本文をご覧ください。
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