Twitterでフォロワーが増えない原因と改善策
本記事では、フォロワーが増えない理由から切り込み、その後、成果を上げるためのTwitter運用方法について解説します。
フォロワーがいいねやリツイートをしてくれる投稿そのものや、前提となる投稿テーマの選び方、そして日々の運用で担当者の方が抱いている様々な悩みを解決し、フォロワーを増やすためにできることについて、徹底的に考察、紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
Twitterでフォロワーが増えない理由
なぜ、「フォロワーが増えない」のでしょうか。
Twitterツール「Keywordmap for SNS」の開発・販売と、企業アカウントの運用支援ノウハウから、フォロワーが増えないアカウントには、ほとんどの場合共通の問題があることが見えてきました。
フォロワーを増やすためにできることとして、まずはなぜ増えないのかその理由を把握することからはじめましょう。以下は、フォロワーが増えない理由・原因になります。
- Twitter運用の目的が不明確
- プロフィールが適切に設計されていない
- 投稿頻度が少なすぎる・多すぎる
- 宣伝投稿ばかりになっている
- リンク(URL)の使い方が不適切
- 広告(キャンペーン)を打ってもフォロワーが増えない
Twitter運用の目的が不明確
すべてのマーケティング活動において当てはまることですが、目的がないと、その目的を達成するためにどのような施策が適切なのか判断がつかないためです。Twitterであれば発信内容がバラバラになる傾向があり、ターゲットとなるユーザーがフォローしたいアカウントとはほど遠いものになります。
商品・ブランドの認知拡大、新規ユーザーの獲得、マーケティング、カスタマーサポート、採用広報など、企業がTwitterを運用する目的は様々です。 まずは、ビジネスにどんな課題があり、その解決に必要となるような目的を設定しましょう。
なお、Twitterの大まかな運用方針は、「企業からの情報発信」や「Twitterユーザーとの双方向のコミュニケーション」のといったように大きく2つに分けられます。どのような目的でTwitterを運用するか明確にして運用方針を定めましょう。
プロフィールが適切に設計されていない
Twitterユーザーがアカウントをフォローする基準の一つが、プロフィールになります。つまり、プロフィール情報に不備があり、フォローという意思決定の後押しになっていない場合、投稿内容が有益でもフォローに至らない可能性があります。
また、Twitterのアルゴリズムでは、ユーザーがプロフィールに遷移した後に何かしらのアクションを起こすと高く評価する仕組みであることがわかっています(2023年4月現在。「いいね」を1とした場合に「いいね」の24倍の評価)。そのため、プロフィールでユーザーにどのようなアカウントであるか適切にアピールすることが重要です。
Twitterでは、下記の項目に沿ってプロフィールを設計すると良いでしょう。
※「カテゴリー」はプロアカウントに切り替えると設定できます。
A:プロフィール画像
プロフィール画像では、企業アカウント運用の場合、ブランドや商品のロゴを用いましょう。投稿においてもプロフィール画像は表示されるため、企業イメージが定着するような画像(商品ロゴ、キャラクター画像)を推奨します。
画像サイズ:400×400ピクセル(推奨サイズ)
B:ヘッダー画像
ユーザーがプロフィールページにアクセスした際に表示されます。アカウントのテーマ・世界観といった伝えたいメッセージが大きく表現されるため、新商品の紹介や宣伝したいキャンペーンなど、随時、季節ごとに更新していくと良いでしょう。
画像サイズ:1500×1500ピクセル(推奨サイズ)
C:自己紹介文
企業情報、あるいは商品情報、そしてTwitterアカウントの目的を記載しましょう。自己紹介文において、どのような情報(新商品発売・キャンペーン等)が記載されているかによって、フォローの判断を決めるユーザーが多い傾向にあるため、とても重要な項目になります。
▼弊社ツール「Keywordmap」のTwitterアカウント
D:アカウント名
開設したアカウントの呼び名になります。アカウントによって企業名、商品名、サービス名など、伝えたい内容に応じて設定します。分かりやすい設定(商品やキャラクター、企業名等)がいいでしょう。
E:ユーザー名
アカウント名の下部にある、@が付いた文字列になります。ユーザー名で検索されることもあるため、アカウント名と紐づくように設定するのが効果的です。また、検索される際にユーザー名が参照されて、結果が返されるためアカウント名と近しいものを設定しましょう。
F:場所
基本的には、企業の本所在地に関連する場所で設定します。もし、商品等でオリジナルで設定している場合があれば設定してもいいでしょう。
特に店舗ビジネスを行っている場合であれば、その場所を設定しておくことで、興味を持ったユーザーの来店を促すことができるメリットがあります。
G:Web
リンクさせたいWebサイト(オウンドメディア)のURLを加えることで、Webサイトへの送客を見込めます。その他、SNSアカウントでも問題ないため、プロフィール画面の次にどのような情報を見てほしいか、戦略を練ったうえで設定するようにしてください。
投稿頻度が少なすぎる・多すぎる
ツイートの投稿頻度が少ないと、その分ユーザーとの接触機会は減ります。
ユーザーはツイート内容に興味を持ってフォローする傾向にありますが、毎回ツイートをチェックするわけではないため、接触機会を担保するための投稿数が重要になるでしょう。これは既存のフォロワーに対しても同様で、定期的にツイートを発信して接触しなければ、有益なアカウントだと思われなくなり、フォローを解除される要因になります。
一投稿の作成に注力するよりも、コンスタンスに1日1〜3投稿を目安に運用すればユーザーも日常の中でアカウントの存在を認知する可能性が高まります。
宣伝投稿ばかりになっている
Twitterユーザーは、タイムラインに流れてくるツイートが、自身にとって有益な情報かという点で、フォローやいいね、リツイートを行います。そのため、ユーザーにとって興味や共感を覚えづらい宣伝色の強いツイートは、嫌悪感を抱かせやすく、フォロー解除の要因になります。
一方的に伝えたい情報(商品情報などの宣伝等)ではなく、ユーザーがどのようなテーマであれば興味を持ち、どのようなツイートであれば注目されるのかをイメージして投稿しましょう。
リンク(URL)の使い方が不適切
Twitterでは、投稿に他サイトへの訪問を促すURLを掲載すると、タイムライン表示を制御しているアルゴリズムの影響で、拡散されにくくなる可能性が示されています。とくに、テキストがなくURLのみのツイートだと、評価が下がり、タイムライン上に出現しにくくなります(2023年4月現在)。
Twitterは広告で収益を得ているため、ユーザーの滞在時間を重要視しています。そのため、ユーザーを他媒体へと促すWebサイトのURLはTwitterにとって歓迎すべきものではなく、拡散されにくい仕様となっていリンクます。
URLを使用する場合は、下記投稿のようにメインの投稿にリプライする形で記載しましょう。
広告(キャンペーン)を打ってもフォロワーが増えない
プレゼントキャンペーンやTwitter広告を活用しても、反響が少なくフォロワーが増えない、という課題を抱えている担当者は数多くいます。そのようなケースのほとんどが、誰に情報を届けるのか、というターゲット設定(ターゲティング)が適切でない傾向にあります。
下記3種類の広告ターゲティングを活用することで、自社、商品、ブランド、あるいはその領域に興味・関心があるユーザーにツイートを届けることが可能になります。
キーワードターゲティング
特定のキーワードをつぶやいている人にリーチさせる手法です。
例えば、ダイエットしたい人にリーチしたい場合は「痩せたい」「〇〇キロ増えた」「夏までに痩せたい」など、最近ダイエットにまつわる投稿をしている人にリーチすることができます。また、部分一致で設定されるため、似た言葉をツイートしている人にもアプローチが可能です。
フォロワーターゲティング
年齢や性別といったデモグラフィック変数、興味・関心などのサイコグラフィック変数に基づくターゲティングです。
訴求したいセグメントに向けて広告を配信することができます。
テイラードオーディエンス
TwitterのアカウントID単位で広告をリーチさせるターゲティング設定です。ピンポイントでターゲットにリーチさせること可能なため、ターゲットずれが起こらず、上記2点の手法の中で最も広告精度が高く費用対効果が見込めます。
フォロワーを増やすための施策
フォロワーが増えない主な要因と簡単な対策方法について見てきました。まずは、上述したフォロワーが増えない要因をつぶしていくことで、効果的なTwitter運用の土台ができあがります。その上で、フォロワーを増やすための施策に移っていきましょう。
すでにマーケットを支配しており、ブランド認知度が高い企業の場合、とくに注力せずとも自然とフォロワーが増えていくことがあります。ただし、このようなケースはごくまれで、ほとんどの企業アカウントは、フォロワーを増やすための戦略を組み、実行に移し続ける必要があります。
以下が、フォロワーを増やすための効果的な施策です。それぞれ見ていきましょう。
- いいね付与
- リプライ対応と引用リツイート
- 新規ユーザーのフォロー
- ユーザーが反応しやすい時間に投稿する
いいね付与
「いいね」は、そのツイートの投稿主であるアカウントに通知が飛ぶという機能を持っています。これはつまり、「いいね」先の相手が自社アカウントの存在に気づき、投稿やプロフィールを閲覧する可能性があることを意味しています。
フォロワーを増やすための最重要なポイントは「まずユーザーと接点を持つこと」です。「いいね」を付与することでターゲットと接点を持ち、アカウントに興味を抱いてもらって、最終的に「エンゲージメント」の獲得や「フォロー」につなげます。
したがって、ターゲットとなるユーザーが複数いる場合は、可能な限りそれぞれの投稿に対して「いいね」を付与し続けることが、フォロワー獲得の近道となります。
リプライ対応や引用RT
フォロワーやユーザーが自社にまつわる投稿(商品に対する口コミやキャンペーンの反応等)を行った場合、リプライや引用RTでコメントを行い、ユーザーとのコミュニケーションを行いましょう。商品への興味喚起を助長することになり、既存フォロワーにも間接的に情報を届けることが可能です。
また、商品に対する疑問等を解決するような、カスタマーサポート的な内容も信頼関係の醸成に役立ちます。
新規ユーザーのフォロー
フォロワー数が少ない時期は特にですが、ターゲットをフォローする、あるいは相互フォローになることでファンとの距離を縮めることができます。また、いいね、RTなど反応してくれたユーザーにフォローを返すことでロイヤリティ向上が見込めます。フォローをする際には、何かルールを設定して行ってみましょう。
※ただし、フォロー・フォロワー(FF)比率がTwitterのアルゴリズムに組み込まれていると考えられるため、やみくもにフォローするのはNGです。参考となる目安は2,500フォロワー以下の場合、FF比率が0.6%以上であることが望ましいとされています。
ユーザーが反応しやすい時間に投稿する
社会人、学生、男女などユーザーに応じてTwitterを利用する時間は変動します。
まずは自社のターゲットがどのようなユーザー層なのか明確にし、ターゲットがアクティブな時間帯に合わせて投稿することが重要です。社会人なら20時〜21時など時間を決めて投稿しましょう。ただし、ピーク時だと他の投稿に埋もれる懸念も発生するため、30分〜1時間前の投稿が最適です。
Twitterの効果的な運用方法と分析方法
Twitterにおいてフォロワーが増えない理由と、その逆に増やすためのヒントについて見てきました。さて、ここからはフォロワーを増やしていくために、企業がTwitterを効果的に運用する「具体的な方法」について紹介します。
ポイントは、Twitterの根幹でもあるツイートそのものの内容、そして運用が正しく行えているか分析する効果測定の二つです。それぞれ見ていきましょう。
フォロワーを獲得するための投稿内容の設計
興味や関心、共感といった有益性がツイートにない限り、ユーザーはアカウントをフォローしません。商品情報の宣伝といった企業が伝えたい内容の投稿ばかりだと、フォロワーは増加しづらいと説明したのもそのためです。商品に興味を持っていないユーザーにとって、その宣伝をしているアカウントをフォローする理由はないでしょう。したがって、まずはユーザーが興味や関心を抱くような情報の発信から積極的に行っていきます。
その際、投稿テーマの選定が重要になります。例えばコスメ系の商材を扱っている場合は肌の課題を解決する投稿や、商品比較等の投稿だと、コスメに興味のあるユーザーに関心を持ってもらえるのではないかと仮説を立てられます。
Twitterアナリティクスを活用した分析
Twitterアナリティクスとは、Twitter公式の分析ツールで、具体的に以下の数値を過去90日分閲覧できます。使用目的としては、以下の指標を分析することで反響の得やすい投稿の特徴がわかるなどのメリットがあります。
例えば、投稿する時間帯を日によってずらし、インプレッション数やエンゲージメント率を比較することで最適な投稿時間がわかるなど、次の打ち手に繋げることができます。
【Twitterアナリティクスで調査可能な項目】
- インプレッション数
- エンゲージメント総数
- メディアのエンゲージメント数
- 詳細のクリック数
- いいね数
- プロフィールのクリック数
- リツイート
- ハッシュタグのクリック数
- リンクのクリック数
上記の指標に基づいて、月に1度などで日々の運用が成果に基づいているかを確認しましょう。
一例を挙げると、Webサイトへの送客を目的にしているなら、月ごとの「リンククリック数」を調査し、パフォーマンスに合わせて投稿内容の改善などを行うと良いでしょう。具体的には、以下図のように、月ごとのツイート数、ツイートへのインプレッション数、プロフィールへのアクセス数、@ツイート数、フォロワー数の増減が分かります。
また、以下のように月ごとのエンゲージメント総数、リンククリック数、コメントなしツイート数、いいね数などを確認できます。
Twitterアナリティクスの使い方や、Excelでのデータ管理方法など、以下の記事で解説しています。取得したデータでPDCAを回すための手順なども紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
「Twitterアナリティクスの使い方を徹底解説!ログインや分析の方法も紹介」
ツールを活用した際の分析方法について
Twitterでフォロワーを増やすためには、反響の得やすい投稿の特徴を分析し、それに基づいた再現性のある運用が必要になります。反響の得やすい投稿を行うためには、フォロワーの興味・関心を満たす情報の発信が不可欠です。しかしながら、ユーザーが求めている情報が何か調査することは容易ではありません。そこで役立つのがTwitterの分析ツールです。
Keywordmap for SNSというツールでは、以下画像のようにアカウント毎のフォロワーの興味・関心を把握することができます。
Keywordmap for SNS:フォロワー属性分析機能
上図を見てみると、「マーケティング」「広告」などの言葉が目立ちます。
このデータから、このアカウントのフォロワーには、マーケティングなどのビジネスに関する情報発信を中心に行っていくことで、興味・関心を満たした効果的な運用が行いやすくなるということがわかります。
Twitter運用の注意点
最後にフォロワーを継続的に増加させるために覚えておくべき注意点を紹介します。具体的な注意点としては以下2つがあげられます。
- KPIを正しく設計する
- フォロワー数の前にエンゲージメントを注視する
KPIを正しく設計する
冒頭で述べた通り、Twitter運用は目的を明確に設定する必要があります。サイトへの集客、売上拡大、ブランディング、顧客とのコミュニケーションなどに基づいて、Twitter運用の目的、つまりKGI(Key Goal Indicators)が明確になったら、さらに、このKGIを分解してKPI(Key Performance Indicator)を設定していきます。
自社の目的とマッチしているか確認するためにも、一例としてTwitterの活用目的に合致したKPI設定を見てみましょう。
KGI(目的) | KPI |
---|---|
認知拡大 | リーチ数・imp数 |
サイト送客・アプリDL等 | imp数+リンククリック数 |
フォロワー獲得 | プロフィールクリック数×フォロー率 |
キャンペーン効果分析 | RT数、特定ワード投稿数、サイテーション数 |
ブランディング | ユーザー投稿数(UGC発生数)、いいね数、 ハッシュタグ利用数、リプライ数・コメント数 |
フォロワー数の前にエンゲージメントを注視する
Twitter運用における、よくある間違いとして「フォロワー数ばかり追いかけてしまうこと」があげられます。もちろんフォロワー数は重要です。しかし、フォロワー数を増やすためには、前提としてユーザーの興味・関心を満たす投稿が必要で、その達成度合いを示すのがエンゲージメントになります。
また、フォロワーが増えても、エンゲージメント数が少なければ、Twitter運用を通じて成し遂げたいこと(サイト送客を増やす、認知を拡大するなど)を実現しにくくなります。そのため、エンゲージメント軸で分析を行うことが重要です。
まとめ
フォロワーが増えない原因から改善方法まで解説しました。
まずは、当記事で紹介したフォロワーが増えない要因に当てはまっていないか、自分のTwitter運用を見直してみましょう。それらの要因をすべて排除しつつ、並行して下記のフォロワーを増やすためのポイントを押さえていきます。
- 運用目的の明確化
- プロフィールの充実
- 投稿内容のテーマ選定
- いいね付与
- 広告を活用した新規フォローの獲得方法
このような施策を打ちながら、日々の運用を定期的に振り返って、より効果的な運用へ改善していくことが、Twitterマーケティングを成功させる近道です。
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