アクセス数を調べる方法!自社と他社のサイトやホームページを調査する3つのツールを紹介

最終更新日:

SEO

最終更新日:

SEO
アクセス数解析、調べる

Webサイトのアクセス数を分析することで、最短距離で成果につなげるための様々なヒントを得ることができます。効果検証のための数値をチェックすることが、PDCAサイクルを回すための第一歩です。また自社だけでなく、上位表示されている(検索エンジンに評価されている)競合サイトのアクセス数をKeywordmapなどのサードパーティーツールを利用して分析をすることで、打ち手を見つけることにもつながります。

本記事では、Googleアナリティクス(GA4)を使用して自社サイトを分析する方法から、外部ツールを活用した競合他社の分析、Web集客を成功させるためのポイントまでを解説します。アクセス数は、Web集客の基本となるため、調べ方と分析のポイントを確認していきましょう。

⇒URLを入れるだけで、競合サイトのアクセス数がわかるツール

Webサイトのアクセス数とは

アクセスとは「あるユーザーによるWebサイト(ページ)の訪問・閲覧」を指し、アクセス数は「ユーザーによるWebサイト(ページ)の訪問・閲覧数」を指します。

訪問・閲覧という2つで表現したのは、「アクセス数」といっても、じつは複数の捉え方・指標があるためです。

主なアクセス数の種類

  • セッション数
  • PV(ページビュー)数
  • 訪問者(ユーザー)数

上記のアクセス数の関係は、ある訪問者(=ユーザー)がWebサイトで複数のページを閲覧(=ページビュー)した場合、そのすべての行動が一つのセッションとして計測されます。

セッション数

  • セッション数は、訪問者が特定の期間内にWebサイトに訪れて行った一連の活動を指す
  • 一人の訪問者がサイトを訪れてから去るまでの期間が1セッションと数えられる
  • セッション中にユーザーが行うすべての活動(ページ閲覧、ダウンロード、フォームの送信など)が含まれる
  • セッション数は、Webサイトへの関与度合いや活動の多さを測定するのに有効

PV(ページビュー)数

  • PV数は、Webサイト内の個別ページが閲覧された回数を示す
  • ユーザーがサイト内でページを移動するたびに、新たなページビューが記録される
  • Webサイトのどのページが人気があるかを把握するのに役立つ

訪問者(ユーザー)数

  • 訪問者数は、特定の期間内にWebサイトを訪れた独立した個人の数を指す
  • 新規訪問者とリピーター(同一ユーザーによる複数回の訪問)を区別して測定することができる
  • 訪問者数を追跡することで、Webサイトのリーチや特定の期間内に新しいユーザーの獲得数を評価することができる

アクセス数はWebサイト運用の目的やKPI、あるいは報告の際の文脈によって、上記のどの指標を用いるべきなのかが変動するため、注意が必要です。

たとえば、Webサイトのパフォーマンスを計測する際に用いられるCVRは、コンバージョン数をセッション数で割ることで算出できます。

セッション数、PV数、ユーザー数についての詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。

アクセス数は自社と他社を調べる必要がある

ビジネスでWebサイトを運用しているのであれば、自社のWebサイトだけでなく、他社や競合のWebサイトのアクセス数を調べる必要があります。たとえ、業界・業種においてWebサイトを運用している企業が自社だけであっても、「競合他社のWebサイト」を調べなければなりません。Web上に競合がひしめいているのであれば、なおさらです。

それはなぜでしょうか。

他社や競合のアクセス数は、自社がアクセス数を増やすための「お手本」になるからです。

企業がユーザーを相手にしている以上、すでにユーザーを集めることに成功している、他社や競合のWebサイトは、有益なデータの宝庫だと考えてください。

詳しくは下記で解説しますが、自社Webサイトの「現状を把握するためのアクセス数」と、「成長させるための参考データとしてのアクセス数」、この両者を調査・分析するようにしましょう。

  • 自社サイトのアクセス数を調べる:Googleアナリティクス
  • 競合他社サイトのアクセス数を調べる:Keywordmapなどのサードパーティツール

自社サイトのアクセス数を調べる方法

自社Webサイトのアクセス数を調べるには、Googleが無料で提供しているツール「Googleアナリティクス」を使用します。

Googleアナリティクスへの登録はこちらから
※登録にはGoogleアカウントを所持している必要があります。

Googleアナリティクスは、2023年7月に従来の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」のサポートが終了し「Googleアナリティクス4(GA4)」への完全移行が行われました。この変更により、Webサイトのデータ収集や分析を行う際は、GA4を使用する必要があります。GA4は、より高度な分析機能とユーザーのプライバシー保護を強化した設計が特徴です。UAからの移行をまだお済でない場合は、速やかにGA4への移行を完了させることを推奨いたします。Googleアナリティクス4のセットアップはこちらから

それでは自社サイトのアクセス数をGoogleアナリティクスで調べていきましょう。

冒頭でも言及した通り、アクセス数には複数の指標があります。GA4を使用した、以下の数値の調査方法について紹介します。

  • サイト全体のアクセス数
  • セッション
  • ページビュー数
  • ユーザー数

めんどうなアクセス解析を、KeywordmapではGoogleアナリティクスと連携して自動化します。

Keywordmapの機能を見てみる。

サイト全体のアクセス数

まずはWebサイト全体へのアクセス数をチェックする方法です。

■GA4

GA4では、最初に開くホーム画面でWebサイト全体のアクセス数をチェックすることができます。デフォルトでは過去7日間のデータが表示されますが、28日間やカスタムで期間を選択することができます。

なお、GA4におけるサイト全体のアクセス数は、次の指標などによって表されています。

  • 訪問者数(ユーザー数)
  • セッション
  • 表示回数
アクセス数 調べる1-1

■注意点

これはあくまでもサイト全体の数値です。Webサイトの状態を調べて改善していくためには、個々のページにも目を向けていく必要があります。続けて見ていきましょう。そのため、次はセッション数を確認していきます。

セッション数

セッションとは、Webサイトを訪問してから離脱するまでの一連の行動を指します。したがってセッション数は、この一連の行動の回数を指します。セッションは延々と続くわけではなく、特定のタイミングで終了してしまい、また新たに計測され直します。

GA4におけるセッションが終了するタイミングが以下の表です。

セッションが終了するタイミングGA4

操作を行わずに30分経過した場合

終了

日付が変わった場合

終了しない

参照元(キャンペーンソース)が変わった場合

終了しない

例えばユーザーが、あるWebサイトを朝閲覧し、一度離脱してから夜に再度閲覧した場合、同日に閲覧したものであってもセッション数は2とカウントされます。(なお、訪問者数(ユーザー数)は1として計測されます。)

また、参照元(キャンペーンソース)が変わった際、以前のUAだとセッションが終了していたのに対し、GA4では一つのセッションとして計測されます。そのため、現在のGA4はUAよりもセッション数の値が小さくなる傾向にあります。

■GA4

UAと異なり、GA4では各ページのセッション数をデフォルトで調査することができません。そのため左メニューの「探索」から各ページのセッション数をチェックするためのデータを作り出す必要があります。

以下図は、各ページのセッション数をチェックするための「探索」の方法です。

アクセス数 調べる1-2

「探索」から自身でデータを取得するのはやや面倒ではありますが、カスタマイズ性に優れているため、慣れれば不要な指標を省いてデータをチェックすることが可能になります。

ページビュー数(表示回数)

ページビュー数とは、Webページを閲覧した回数を指します。いわゆる「PV数」とも呼ばれます。なお、GA4ではページビュー数の名称が変更され、新たに「表示回数」となっています。

ページビューの対象はランディングページでないため、訪問者がサイト内を回遊した結果、閲覧されたページなどがこれに含まれます。ページが閲覧されるたびに計測されるため、セッション数よりも数値が大きくなる傾向にあります。

■GA4

左メニューの「レポート」から「エンゲージメント」に移り、「ページとスクリーン」を選択することで表示回数(ページビュー数)をチェックすることができます。もちろん、期間を指定することも可能です。

アクセス数 調べる 1-3

ユーザー数

ユーザー(訪問者)数とは、特定の期間内※にWebサイトを訪問したユーザーの数を指します。「訪問者数」「ビジター数」「ユニークユーザー(UU数)」ともいいます。

GA4とUAでは「ユーザー」という指標の定義が異なるため、ユーザー数に若干の差が発生します。これは、UAではデフォルトとしてクライアントID(いわゆるブラウザ)でユーザーを識別していたのに対し、GA4ではユーザーIDやGoogleシグナルといった識別子を使用しているためです。(UAではブラウザが異なると別のユーザーとして計測されることがありました。)GA4の方がより正確なユーザー数を計測していると考えられます。

※なお、Googleアナリティクスでは、2年を過ぎた再訪者は新規ユーザーとして計測されます。数ヵ月に一度訪問するユーザーは「ユーザー」として計測され、前回の訪問から2年過ぎると、「新規ユーザー」としてカウントされます。これはGA4でもUAでも同じです。

■GA4

左メニューの「レポート」から「エンゲージメント」に移り、「ページとスクリーン」を選択することでユーザー数をチェックすることができます。表示回数を調べる際と全く同じ要領です。

アクセス数 調べる 1-4

流入元のチャネル別、キーワード別のアクセス数

Googleアナリティクスではほかにも、ユーザーが流入したチャネル、つまりどこから自社のWebサイトへアクセスしたのか確認できます。例えば「Googleの検索結果から流入した」「メールから流入した」「SNSから流入した」などです。

また、Webサイトとの接点となったユーザーが検索したキーワードごとのアクセス数も計測されており、チェックすることが可能です。

流入元のチャネル

■GA4

各ページの流入元を調べるには、「レポート」から「集客」に移り、「ランディングページ」を選択します。流入元のチャネルを調べるためには、さらに「ランディングページ+クエリ文字列」の横で新しいディメンション「最初のユーザーのデフォルトチャネルグループ」を選択します。これにより各ページの流入元をチェックできます。

アクセス数 調べる 1-7

なお、左メニューの「レポート」から「集客」に移り、「トラフィック獲得」を選択することで、Webサイト全体の流入元のチャネルをチェックすることができます。

GA4の代表的な流入元チャネルの内訳は以下です。さらに詳しくは、Googleの公式ページを参照ください。

  • Organic Search(オーガニック検索):GoogleやYahooなど検索を通じた広告リンク以外からの流入
  • Paid Search(有料検索):GoogleやYahooなどの検索連動型広告(リスティング広告)からの流入
  • Direct(ノーリファラー):URLを直接入力したり、ブックマークからの流入
  • Referral(参照):他のサイトの広告以外のリンクからの流入
  • Organic Social (オーガニックソーシャル):FacebookやTwitter等のSNSの広告以外のリンクからの流入
  • Paid Social(有料ソーシャル):FacebookやTwitter等のSNS広告のリンクからの流入
  • Email(メール):メール内のリンククリックからの流入
  • Organic Shopping(有料ショッピング):Amazonや楽天市場といったショッピングサイトの広告以外のリンクからの流入
  • Organic Video(オーガニック動画):YouTube、TikTok、Vimeoといった動画サイトの広告以外のリンクからの流入

検索キーワード

■GA4

GA4で検索クエリを調査するためには、Googleサーチコンソールと連携、ライブラリからレポートに公開する必要があります。やり方は「GA4とサーチコンソールを連携してアナリティクスでレポートを確認する方法」を参考にしてみてください。

上記方法でサーチコンソールと連携したら、レポートの「Search Console」から「クエリ」を選択します。自然検索においてどんな検索クエリでWebサイトへ流入しているか、またその検索クエリのクリック数、表示回数、CTR、平均検索順位を調査することができます。

その他の要チェックポイント

Googleアナリティクスでアクセス数を調べる際に活用したいポイントについて紹介します。以下の2点を組み合わせることで、より詳細にアクセス数を分析できるので、ぜひ活用してみてください。

  • 期間指定ができる
  • データをダウンロードできる

期間指定ができる

セッション数やPV数などの指標は、基本的に期間を指定して計測結果をチェックすることができます。各ページの右上にある日付を選択しましょう。

当日からWebサイトとGAを連携した日の間であれば、日、週、月、およびカスタムと、自由に絞り込めます。また、期間と期間を指定して比較することも可能です。

Googleアナリティクス

自社Webサイトへのトラフィックを期間に分けてチェックすることで、サイトコンディションの良し悪しを把握し、PDCAを回すための基準としてください。

データをダウンロードできる

Googleアナリティクスのデータは、ダウンロードすることも可能です。
形式は、PDF、Googleスプレッドシート、Excel,csvに対応しています。GA上でも指標を様々組み合わせて計測することは可能ですが、それだけでは物足りない場合、あるいは資料として共有したい場合、データをダウンロードして加工してみましょう。

期間と同じように、基本的にほぼすべての指標においてデータをダウンロードすることができます。ダウンロードするには、期間の上にある「エクスポート」をクリックしてください。

Googleアナリティクス

競合他社サイトのアクセス数を調べるべき理由

競合サイトのアクセス数と比較を行うことで、自社サイトの運営する上での打ち手が見つかります。

より具体的には以下の理由になります。

自社サイトの強み、弱みを把握することができるから

ただ、自社サイトのアクセス状況だけを調べても、それが果たして良いパフォーマンスなのか否か判断しづらいでしょう。

そこで、同業界の他社サイトのアクセス数を調査することで、数値の目安が把握でき、自社サイトの強み・弱みが見つけやすくなるのです。

Googleの評価基準の参考になるから

既に上位を獲得しているページは、検索エンジンから高い評価を得ていることを意味します。

そのため、上位を獲得し、多くのアクセス数を確保しているページのコンテンツを分析することで、Googleがどういった評価基準を設定しているのか考察することができます。

競合の集客戦略を一定把握することができるから

競合サイトのアクセス数を調べることで、そのサイトがどのような集客戦略を打ち出しているのか、把握しやすくなります。

具体的には、検索流入によるアクセス数を調査することによって、競合のSEO戦略が分かったり、流入チャネルを調べることで、どのマーケティング施策に注力しているのか把握できたりといったメリットがあります。

Keywordmapでは、以下図のように特定サイトのアクセス数の推移及び、流入キーワードの調査が可能なため、競合のSEO戦略の分析に役立てられます。

⇒URLを入れるだけで、競合のアクセス数がわかるKeywordmapを見てみる(30秒)

Keywordmap_競合サイトのアクセス数

競合他社サイトのアクセス数を調べるツール

ここでは競合他社の分析ができるツールを紹介します。無料ツールや、一部機能を無料トライアルを提供しているツールになりますのでぜひ活用してみてください。

※Googleアナリティクスを使用してわかる自社サイトのアクセス数は実数値ですが、ツールを利用して確認できる競合サイトのデータは、SEOの獲得キーワードから算出される想定流入数である点に注意しましょう。

Keywordmap【一部機能無料】

Keywordmap

【主な機能】

  • 自社、競合他社の流入キーワード(30位以内にランクしているキーワードや有料広告の出稿キーワード)
  • 自社や競合の想定流入数とその推移
  • 集客貢献ページ
  • ユーザーニーズ
  • 広告出稿キーワード・クリエイティブ

Keywordmapは世界最大級の日本語データ量を誇る、SEO・コンテンツマーケティングツールです。検索クエリのデータベースを保有しているため、事実ベースでのWebサイトの実数値を出しています。注目点は、自社、競合他社問わず、横断的にどんなサイトでもキーワードや、想定流入数のアクセス分析ができる点です。

「サイトキーワード分析」を使えば、調査したいサイトのURLを入力するだけでサイトが獲得しているキーワードから想定流入数を確認できます。

Keywordmap

以下のように月間の想定流入数を中心に、獲得キーワードや競合ドメイン、競合ページなどのデータを分析できます。

Keywordmap

またサイトの分析にとどまらず、PPC広告出稿分析や、主にSEO観点でのコンテンツ作成におけるGoogle検索上でのニーズ分析といった幅広い活用を実現しています。正確で細かな分析とコンテンツ作成を行いたい場合に便利な機能が揃っています。

まずは1週間の無料トライアルで競合サイトを分析してみましょう。

Keywordmapを活用すると、競合他社サイトをどのように分析できるのか知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

競合調査ツール“Keywordmap”を使って自社と競合の強みを徹底分析!【完全ガイド】

SimilarWeb【一部無料】

【主な調査項目】

  • サイトのアクセス数、
  • 訪問者の平均利用時間・直帰率・ページビュー数
  • 流入キーワード
  • 流入経路分析
  • など

SimilarWebはイスラエル発の分析ツールです。SimilarWeb利用者やパートナー企業からデータを収集し推定値を出しています。
機械学習による統計データとなるとなるので、アクセス数などの数値は正確ではありませんが複数の競合他社サイトを横断して分析し、業界の傾向を推測する際に役立ちます。

トップページの検索窓にURLを入力し、検索することで、トラフィックなど簡易的なサイトのデータを確認できます

SimilarWeb

ahrefs【有料】

ahrefs

【主な調査項目】

  • オーガニックトラフィック数の推移
  • 流入キーワード
  • 検索順位の変動
  • 被リンク獲得数

ahrefsはシンガポール発のアクセス分析ツールです。自社、競合他社サイトのトラフィックや流入キーワードを調べられるだけでなく、膨大なデータ量を駆使した被リンク調査ができる点が特長です。

競合他社サイトがどのようなサイトからどれくらいの被リンクを受けているのを把握できます。また、データの更新速度が非常に早いため、最新のアクセス状況が調査可能です。ただし、海外ツールであるため、日本語データの精度や量には注意が必要です。

Dashboardからサイトの右上にあるURL欄にURLを入力し、虫眼鏡マークをクリックします。

Ahrefs

被リンク数や参照ドメイン数などの被リンクデータを中心に想定流入数や獲得キーワードも確認できます。

Ahrefs

競合他社サイトを分析する4つのポイント

競合サイトを実際に分析する際に意識したいポイントを3つ挙げます。

  • 自然検索経由のアクセスを把握する
  • 出稿している広告を分析する
  • 集客につながっているページ(コンテンツ)を確認する
  • 被リンクの獲得状況について把握する

それぞれ、見ていきましょう。

自然検索経由のアクセスを把握する

対策キーワードの検索結果上で競合しているWebサイトやそのアクセス数について、主にSEO的な観点から定量的に調査します。

キーワードの獲得順位

競合サイトがどのようなキーワードで上位表示されているのか把握することで、自社サイトにおいて注力するべき対策キーワードを見つけることができます。

上位獲得キーワード数

競合サイトが上位表示しているキーワードの数を確認することによって、そのサイトの集客における強さが把握できますので、SEO的に競合なのかどうか確認でき、かつ戦えるかどうか判断する材料になります。

想定流入数

競合サイトの獲得キーワードに対しての想定流入数を把握することで、かりに、対策キーワードで自社のページが上位表示した際にどの程度流入に繋がるのか、あらかじめ効果を推測することができます。

想定流入数は、競合サイトが獲得しているキーワードの検索ボリュームと、順位の平均CTRから算出することができます。

たとえば検索ボリュームが165,000の「京都 観光」で1位を獲得した場合の想定流入数は、52,305となります。

165,000×31.7%(1位のCTR)=52,305

競合サイトを分析する方法の詳細はこちらの「競合サイトの分析方法を解説!チェックすべき指標とおすすめツールを紹介」の記事をあわせてご確認ください。

出稿している広告を分析する

競合サイトの分析は、SEOによるオーガニック流入だけではなく、WEB広告のアクセスについても調査する必要があります。

特に検索結果上を占有することになるリスティング広告についてはオーガニック結果よりも画面上で上位に表示されることもあり、競合サイトがどういったキーワードにおいて集客を行っているのか把握することが重要です。

SEO/広告の両面での集客状況を把握した上で、自社での施策を検討することで適切に優先順位をつけて施策を実行することができます。

集客につながっているページ(コンテンツ)を確認する

競合サイトが掲載しているコンテンツの内容、質、量を自社サイトと比較します。

コンテンツはWebサイトの魅力を大きく左右する要素であるため、ユーザーニーズを捉えているコンテンツを提供できているかどうかという点が非常に重要になります。

主観的な良し悪しではなく、ターゲットニーズを基準としたうえで、そのニーズを満たすコンテンツを提供できているのかどうかを競合サイトと自社サイトを定量的に比較していくことが重要です。こうした手順でニーズを抽出し内容に盛り込むことで、サイトの質が高まり、アクセス数の増加につながります。

競合他社サイトを分析する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

競合サイト分析のやり方を解説!調査手順から便利なツールまで紹介

被リンクの獲得状況について把握する

競合サイトを分析する際、被リンクの獲得状況を把握することは重要です。被リンクとは、他のWebサイトからのリンクのことで、質の高いリンクは検索エンジンからの評価につながるとされています。そのため、被リンク数はSEOにおいては重要な指標として扱われます。

競合サイトがどのようなウェブサイトからリンクを獲得しているかを調査し、その質と量を分析することで、自社サイトも獲得できる可能性のあるリンクを洗い出すことができます。また、どのコンテンツにリンクが集まっているかを把握することは、効果的なコンテンツ戦略を立てる上で役立ちます。被リンクの詳細や、被リンクを増やす方法はこちらの記事をご確認ください。

Webサイトのアクセス数を増やす方法

最後にサイトのアクセス数を増やす方法をいくつか紹介します。

ペルソナが設定できているか確認する

ペルソナの設定はサイトコンテンツを作成する上で不可欠な要素です。マーケティングにおけるペルソナとは、「商品やサービスにおける理想的な顧客像」のことを指します。特定の人物像をその生活が簡単にイメージできる程度まで具体的に絞込みを行いましょう。そうすればおのずと提供するべきコンテンツが明確になるのです。

ペルソナの作り方については以下の記事で詳しく解説しています。

ペルソナの作り方を解説!ターゲットを絞ったマーケティングを行うために

適切なキーワード選定を行う

一般的にアクセス数の中で最も大きい割合を占めるのが、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンを経由してホームページに訪問するユーザーです。ユーザーは必ず「検索」というフローを経てサイトにたどり着きますので、どんなキーワードを検索した際にサイトが表示されるべきなのか設計することが、アクセス数を増やすために重要になってくるということです。

またその検索キーワードの検索回数(検索Vol)が一定数あることや、そもそもそのキーワードで上位表示されている競合ページに勝てるか、ということも忘れてはいけません。

「ユーザーニーズの一致」×「検索回数」×「競合」を意識する必要があります。

  • 検索意図を把握しているか?
  • 検索Volはあるか?
  • 上位競合に勝てるキーワードなのか?

この3点を確認するようにしましょう。

より具体的なキーワード選定の方法が知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

キーワード選定の方法を解説~SEOに強いキーワード、テーマの選び方~

訪問者がストレスなくサイト内を移動できるようにする

サイト内のコンテンツが未整理であったりゴチャゴチャしていると目的の情報にスムーズに到達できないので訪問者はストレスを感じてしまい再訪問してくれません。

また、各ページ自体のレイアウトが洗練されていたとしても他の関連ページへのリンクが貼られていなければ、ユーザビリティの観点からも訪問者はそのページを読んだだけで満足してしまい、ホームページから離脱してしまいます。

訪問者を長くホームページに留め、内容を読み込んでもらうには、内部リンク(他のページへの入り口)をきちんと整備し、訪問者を次々に関連記事や、CTAへ誘導する構成にすることをおすすめします。

ページ作成後は放置せず定期的に更新する

ページ作成時はペルソナやニーズを網羅したサイトの運営を意識しますが、その後どのようなメンテナンスを行っているのでしょうか?リリース後に放置されてしまっているページがあるという方もいるのではないでしょうか?

しかしアクセス解析を踏まえて、どういったページが集客できているのか、また集客後、コンバージョンにつながっているのか把握できると、今後伸ばしていくべきページや改善するべきページが明確になるため、必ず定期的に確認をするようにしましょう。

また、ページの情報が古くなっている場合は、最新の情報にリライトすることが大切です。最新情報を保つことでSEOにおけるフレッシュネスの観点からもユーザーの満足度を高めることにつながります。

アクセス数を増やす方法については、以下の記事で網羅的に解説しています。併せてチェックしてみましょう。

SNSなど検索エンジン以外の流入も活用する

サイトのアクセス数を増やす手段はSEOや広告などだけではありません。中でもSNSはWebサイトのアクセス数を増やす上で効果的です。

X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSを活用して、コンテンツを共有することで、オーガニック流入では獲得できなかった新たな訪問者を引きつけることができます。

また、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォームも、特に若年層にリーチするのに有効です。これらのプラットフォームを通じて、サイトへの直接リンクを提供するだけでなく、ブランドの認知度を高めたり、ファン化することで間接的にアクセス数を増加させる効果も期待できます。

広告を出稿してユーザーデータを集める

広告の出稿は、特定のターゲットオーディエンスにリーチし、アクセス数を増やす直接的な方法です。Google広告やFacebook広告などのプラットフォームを使用して、関連性の高いキーワードやユーザーに向けて広告を配信することで、興味を持ちそうなユーザー(潜在層・顕在層)を引きつけることができます。

また、広告出稿はアクセス数の獲得だけではなく、広告キャンペーンを通じて得られるユーザーデータを、サイトの改善や今後のマーケティング戦略の策定に活用することができます。

SEOでのオーガニック流入の場合は、ページが検索結果に上位表示されるまでユーザーデータを集めることができません。しかし、広告を利用することで初期段階からユーザーデータを獲得できます。そのデータを活用し、サイトを改善することで、効率よくSEOでの成果につなげることもできます。

まとめ

今回はGoogleアナリティクスを活用としたアクセス数の解析方法や、
サイト分析において必要な観点についてお伝えしましたが参考になりましたでしょうか?

アクセス数の分析において、自社だけでなく、競合サイトのアクセス数も調べることが重要です。

具体的に以下のメリットがあるからです。

  • 自社サイトの改善施策ポイントが明確になる
  • 自社サイトの強み、弱みを把握することができる
  • Googleの評価基準の参考になる
  • 競合の集客戦略を一定把握することができる

Webサイトはリアル店舗と違って、ユーザーの往来や行動が可視化できます。
こうした情報は日々蓄積されていきますが、上手く活用しきれていない方が多いのも事実です。こうしたwebならではの価値あるデータを最大限有効活用していくことが、WEBサイトにおける成功の鍵となると思いますので、みなさまぜひ試してみてください。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
デジタルマーケティングに役立つ情報を発信していきます。KeywormdapとはコンテンツマーケティングやSEO、SNSマーケティングの調査、分析ツールです。
詳しくはこちら

無料メルマガ登録

Webマーケティングに役立つ情報が毎週届きます。さらにプロアナリストがまとめたGoogleアルゴリズムアップデートレポートも無料でご提供。この機会にぜひご登録ください!

ITreview LEADER 2021 Summer

Keywordmapのカスタマーレビュー

*

ツールは使いやすく、コンサルタントのサポートが手厚い

良いポイント

  • 競合他社と自社のキーワード獲得状況や想定流入数などを数クリックで確認できるので、自社の強み、弱みを把握できる
  • キーワード選定もについては、月ごとの検索Volの変化が一覧で確認できるので、検索volが最も多い時期に合わせて、記事を新規作成、リライトするかの計画が立てやすい
  • 動画やFAQ以外でわからないことや、相談ごとがあればカスタマーサポートの方に連絡すれば相談にのってくれる

*

初心者でも確実な成果につながります。サポートも充実!

良いポイント

  • 自然検索の流入数が約4倍まで増加
  • ユーザーニーズ分析でキーワード選定、見出し作成。外注先から上がってきた記事に共起語チェックを網羅度を調査することで上位表示率がアップ
  • サポートも親切で、個別に相談に乗ってもらえて、タイムリーに疑問を解決してくれる

*

機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える

良いポイント

  • 一見すると似ているキーワードでも、実はニーズが少し違うといった細かいニーズ分析ができる
  • 競合が獲得している自然検索キーワードや広告出稿しているキーワードが抽出できるため、詳細な競合分析が可能
  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利