インフルエンサーの意味や種類を解説!本当のインフルエンサーはファン?
当記事ではインフルエンサーとはなにかについて、その種類から、効果につながる選定方法までをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
インフルエンサーとは?
インフルエンサーとは消費者の購買行動に大きな影響力を持つキーパーソンを指します。例えば、好感度の高い著名人、専門家、ブロガー、人気YouTuberなどが挙げられます。また、意外と見落としがちですが、家族・友人・知人といった面識のある関係者に対して影響力のある人物も、ある種インフルエンサーと呼ぶことができます。
様々な領域に数多くのインフルエンサーが存在し、影響力を及ぼす範囲は千差万別です。支持している人(ファン)の多さが、そのままマーケティングの成功を約束するわけではありませんが、やはりファンの多さがそのまま影響力の大きさを表しているというのも、当然ながら間違いなではありません。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーも影響力に応じて、呼ばれ方が変わります。大きく4つに分類できます。
メガインフルエンサー
数百万人を超えるフォロワーを抱え、非常に強いリーチ力を持ったインフルエンサーをメガインフルエンサーと呼びます。
芸能人や政治家、モデル、ソーシャルメディアの有名人などの中でもごく一握り、誰しも名前を聞いたことがあるような人物が当てはまります。
何かの専門的な特色を持っていなくても、発信したコンテンツは、膨大な数の人間にリーチします。
マクロインフルエンサー
タレントやスポーツ選手など、フォロワーが10万人を超える、有名なインフルエンサーは「マクロインフルエンサー」にカテゴライズされます。メガインフルエンサーと同じく一度に多くの人にリーチできますが、フォロワーの質に統一性が低いため購買行動につながるエンゲージメントが低い傾向にあります。。
マイクロインフルエンサー
フォロワーが1万人~10万人ほどのインフルエンサーはマイクロインフルエンサーと呼ばれます。特定のカテゴリーやコミュニティへの影響力が強く、著名人に比べて、エンゲージメント率が高い特徴があります(なかには一般人層に所属する人物も当てはまります)。そのため、ほかの3つのタイプに比べて、もっともマーケティングに向いたインフルエンサーだと考えられています。
ナノインフルエンサー
フォロワーが数千人~1万人未満のインフルエンサーはナノインフルエンサーです。ニッチな層に深く、高い割合で情報を届けられます。
上述した、面識のある関係者に絶大なる影響力を持つインフルエンサーの多くがここに所属しています。彼らは信頼関係でつながっている傾向が強いため、エンゲージメント率も高くなります。
最重要なインフルエンサー:支持者、ファン
以上が大まかに分類した際のおもなインフルエンサーになります。しかしながら、上記のようには分類されませんが、忘れてはならない最も重要なインフルエンサーがいます。
それが「ファン」です。
自社や自社の商品・サービスの支持者、あるいはファンは、もっとも大切なインフルエンサーだといえるでしょう。支持者やファンは、能動的に自社にとってポジティブなUGCを生んでくれます。オンラインで買い物する際に、購入者のレビューや評価をチェックしたことはありませんか?
企業発信の宣伝文句よりも、ユーザーによる評価のほうが高い効果が見込めるというのは、もはやWebマーケティングの常識です。ユーザーを対象としたアンケート調査でも、それは明らかになっています。たとえば、ある調査によると、回答者の90%がUGCはオンライン購入に、少なくともある程度の影響があったと述べています。また53%は非常に影響力があると評価しています※。
つまり、UGCを生み出す支持者やファンは、膨大な数のフォロワーを抱えるインフルエンサーに勝るとも劣らない影響力を持っているのです。
インフルエンサーマーケティングを行う際に、まずまっさきに考えなければならないのは、この支持者やファンたちです。そして支持者やファンは、自社からの一貫したサポートや何かしらの関与という能動的なアクションによって集まります。
プラットフォームごとのインフルエンサー
さて、ここからは、簡単にですが、ソーシャルメディアプラットフォームごとにインフルエンサーを紹介していきます。
もしもインフルエンサーマーケティングをある程度内製化しようと考えている場合、各プラットフォームを正しく理解することはもちろん、それぞれに適したインフルエンサーを、できる限り数多く把握するようにしてください。商品・サービスとの親和性があるかどうかは、そこから導き出す必要があります。まずは、どのプラットフォームにどんなインフルエンサーがいるのかを知るところから始めましょう。
YouTube
Youtubeのインフルエンサーには視聴者を惹きつけるコンテンツを提供するような特徴があります。料理などを含むライフスタイルやゲーム実況、実験系、商品紹介、ペット系などジャンルは多岐に渡ります。視聴者がやってみたいけど、やれないような興味深いコンテンツに人気が集まる傾向があります。
はじめしゃちょー
チャンネル登録者数890万人(2020年8月時点)を誇る、人気YouTuber。実験系をメインになんでもしたいことを動画にしている。斬新な動画で若年層からの支持が高い。
和田さん。
美容系Youtuber。チャンネル登録者数95万人。(2020年8月時点)
元美容部員の経験を活かし、基本的なメイクから高度で専門的なメイクを分かりやすく紹介する。
賢者の流儀
節約・貯金の方法を紹介するYoutuber。自身の家計簿を公開しながら、節約生活を動画にして投稿する。登録者数は8.35万人。(2020年8月時点)
TikTok
TikTokで活躍するインフルエンサーは10代への影響力が高い特徴があります。尺が短い動画を投稿するプラットフォームであるため、短時間でユーザーを惹きつけるコンテンツ力が必要とされます。
ねお
リップシンク動画をきっかけに人気を集める。10代から圧倒的人気を誇るインフルエンサー。フォロワー数は210万人を超える。(2020年8月時点)
Hinata
フォロワー数トップの280万人(2020年8月時点)を誇るインフルエンサー。中学生ながら、カワイイ雰囲気の動画を投稿し、人気を集める。
Instagramで活躍するインフルエンサーは世界観が統一されている傾向にあります。
投稿する写真の雰囲気や色味、テーマに一貫性があり、ファンを惹きつけます。
さらにファンを大切にするインフルエンサーも多く、コメントへの返信やストーリーズを活用し、コミュニケーションを積極的に行う特徴もあります。
佐藤ノア
ガールズバンド「suga/es」のボーカルでファッションモデルなど多彩に活躍するインフルエンサー。フォロワー数は54万人にのぼる。(2020年8月時点)
ゆうこす
モテクリエイターを肩書きに活躍。InstagramとYouTubeでコスメなどを紹介。
Instagramのフォロワー数は47.7万人。(2020年8月時点)
インフルエンサーのメリット
インフルエンサーマーケティングはフォロワーやファンに影響力がある人を活用して、自社サービスや商品の販促を行うマーケティング手法です。マーケティング手法として重要性が増していますが、インフルエンサーを起用したマーケティングには、どんなところにメリットがあるのでしょうか。注意点とともに紹介します。
多くの人にリーチできる
膨大なフォロワーを抱えるインフルエンサーは、特定のクラスターに大きな影響力を持ちます。そのため一度に多くの人へリーチできるほか、自社がこれまでリーチできていなかった層に対してもアプローチできます。
また、熱量の高いファンから支持を受けているインフルエンサーの投稿は、購買プロセスにおける態度変容を促しやすいという特徴があります(=売り上げに直接かかわってくる)。
広告感を和らげられる
一般的に、広告はユーザーに忌避される傾向にあります。そこで、自社のイメージやサービスと親和性のあるインフルエンサーを起用しましょう。フォローしているインフルエンサーの通常投稿に近いかたちでタイムラインに流れるため、広告感を和らげて訴求できます。
注意点:ステルスマーケティングと疑われないようにする
ステルスマーケティングとは企業が金銭を支払って宣伝しているにも関わらず、消費者に宣伝と分からないように広告することです。
インフルエンサーマーケティングはステルスマーケティングと勘違いされてしまう場合が多く、しっかりとPR、タイアップしていると明示する必要があります。軽率な訴求をしてしまうと、炎上が発生し、ブランドイメージの低下につながる可能性もあります。
インフルエンサーの探し方・選び方
とりあえずインフルエンサーを起用したからといって、必ず効果が出るとは限りません。インフルエンサーマーケティングの目的を達成するためには自社サービス、商品のイメージに沿ったインフルエンサーとコラボする必要があります。
ここでは実際のインフルエンサーの見つけ方をご紹介します。
効果が出るインフルエンサーは質で選ぶ
インフルエンサーを選定する際は、フォロワー数だけでなく、フォロワーの質も必ず確認しましょう。
効果的な施策を行うためには自社が訴求したいサービス・商品に興味を持っていそうなフォロワーを抱えるインフルエンサーを器用すべきです。規模ではなく、自社や自社の商材・フォロワーとの親和性を意識しましょう。上述したようにただフォロワーが多いだけでは、エンゲージメントにつながらないばかりか、購買行動を促せず、ROIに見合わないでしょう。
インフルエンサーの探し方・選び方
さて、それではインフルエンサーの探し方・選び方についてみていきましょう。
重ね重ね念頭に入れておくべきなのは、対象となるインフルエンサーは、自社の商材と相性の良い相手を選ぶ必要があるということです。
インフルエンサーの探し方は、おもに以下の3つになります。
・自力で見つける
・マッチングプラットフォームを利用する
・ツールを利用する
自力で見つける
インフルエンサーの探し方の一つとして、既存のプラットフォーム上で、地道に探す方法があります。
自社が狙いたい層のユーザーが使うハッシュタグを検索し、人気ユーザーをピックアップします。ピックアップしたユーザーのフォロワーの質(年齢層や性別、可能であれば興味のありそうな事柄)を確認し、親和性あるユーザーかどうか確認します。
マッチングプラットフォームを利用する
インフルエンサーと企業をマッチングするプラットフォームを活用してみましょう。必要情報を入力するだけで、効果が見込めるインフルエンサーをい探し出せます。自力でインフルエンサーを探すより、時間は削減できますがプラットフォームへ仲介料を支払う必要があるため、コストがかかります。
ツールを利用する
サードパーティのベンダーが提供しているツールを使ってインフルエンサーを探すという手段もあります。
まとめ:影響力は規模ではなく質
インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーと自社サービスとの親和性が大事です。施策を結果につなげるには自社商品が「刺さる」層に情報を届け、購買にいたるように態度を変容させなければいけません。そのため、自社商品に興味があるユーザーをフォロワーとして抱えるインフルエンサー起用しましょう。
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