PV数とは?セッション数・UU数との違いや、増加させる方法を解説
当記事ではPV数を確認する方法や、混同されやすい「セッション数」「ユニークユーザー数」との違いについて解説。また、PV数を増やす、実践的なノウハウについても紹介しています。
Webサイト運営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
PV数とは
PV数とはページビュー数とも言われ、ユーザーがWebページを閲覧した回数です。例えば、1人のユーザーがあるWebサイトを訪れて5つのコンテンツを閲覧すればPV数は「5」。2人のユーザーが3ページずつコンテンツを見た場合はPV数は「6」となります。
さらに、AというWebページを想定するとき、以下のような場合もすべてAというページのPV数が加算されます。
- ユーザーがページAに訪問した場合 +1PV
- 再読み込みによってページAが再度表示された場合 +1PV
- 別のページへ移動したあとに、ページAに戻ってきた場合 +1PV
(参照:アナリティクスの Google 広告クリック数、セッション数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い)
PV数が多いとそれだけユーザーに閲覧されているということを意味するため、Webサイト運営においてPV数は重要な指標とされています。なお、一般的にPV数はGoogleアナリティクスで計測できます。
PV数と間違えやすい5つの指標
Webサイトのアクセスに関する指標はPV数以外にも多くあり、よく似ているため混同されがちです。そこで、ここではPV数と似た重要指標について見ていきます。
以下が各指標とそれぞれの意味です。
指標 | 意味 |
セッション数 | ユーザーが特定のWebサイトにアクセスした回数 |
ページ/セッション | PV数をセッション数で割った数 |
新規ユーザー数 | 過去2年の間で初めてWebサイトにアクセスしたユーザー数 |
ユニークユーザー数 | Webサイトに訪れたユーザー数 |
アクティブユーザー数 | 一定期間内においてWebサイトに訪れたユーザー数 |
アクセス数 | PV数やセッション数の総称 |
続いてそれぞれの詳細について解説します。
セッション数とは
セッションとはユーザーが特定のWebサイトにアクセスして離脱するまでの一連の流れを指します。その回数がセッション数です。
例えば、一定の期間中に同じWebサイト内で複数ページを表示した場合(PV数が複数の場合)でもセッション数は「1」となります。GA4では操作しない状態で30分経過した際にセッションが切れます。
また、従来のGoogleアナリティクスであるユニバーサルアナリティクス(UA)では、日付が変わったタイミングや、同じユーザーが異なる参照元から再訪問した場合にセッションが切れる仕組みでしたが、GA4では切れないようになっています。
セッションの調査方法では、以下の記事で詳しく解説しています。
「セッション数とは?PV数との違いや計測の仕組みを解説」
ページ/セッションとは
ページ/セッションはPV数をセッション数で割った指標です。
この指標を把握することで、サイトがどれだけ回遊されているかがわかります。例えばページ/セッションが2なら、1セッションあたりのPV数は2です。1回のセッションで2つのコンテンツが見られていると考えられます。
よって、ページ/セッションが大きければ大きいほど、ユーザーの1セッションあたりのPV数が多くなるため、よりWebサイトが回遊されていると判断できます。
ユニークユーザー数とは
ユニークユーザー数はUU数とも表され、Webサイトに訪れたユーザー数を意味します。
注意が必要なのは、同一ユーザーの訪問はカウントされないことです。例えば、Aさんが特定のWebサイトに同じデバイスで4回訪れた場合、UU数は「4」ではなく「1」になります。
一般的に30日以上訪問がないユーザーはユニークユーザーとして見なされます。
アクティブユーザー数とは
アクティブユーザー数はAU数とも表され、一定期間内においてWebサイトに訪れたユーザー数を意味します。
アクティブユーザー数はユニークユーザー数と同じく、同期間における同じユーザーのWebサイト訪問はカウントされません。例えば同一期間内に、AさんがあるWebサイトに5回訪問してもアクティブユーザー数は「1」になります。
なお、アクティブユーザー数とユニークユーザー数は、区別されずに使われることが多いですが、厳密には両者は異なります。
- アクティブユーザー数:特定期間内におけるユーザーのWebサイトへの訪問数
- ユニークユーザー数:ユーザーのWebサイトへの訪問数
両者は明確に区別されることは少ないものの、SEOの効果測定を適切にするためには押さえておくべきポイントです。
アクセス数とは
アクセス数とはPV数やセッション数の総称として使われます。
そのため、何をアクセス数に置くのかが曖昧なまま相手との会話を進めてしまうと議論がかみ合わないことがあります。Googleアナリティクスにもアクセス数という項目は設定されておらず、使用の際には明確な定義づけが必要とされます。
アクセス数という言葉を使って議論をする際は、どの数値をアクセス数としているのかを明確にしましょう。
PV数の確認方法
では、PV数はどのように確認すれば良いのでしょうか。本章では、PV数の確認方法について解説します。
なお、PV数は自社サイトだけでなく競合サイトもチェックしましょう。競合のWebサイト集客戦略や、自社との差分(どこが勝っているのか、負けているのか)把握しやすくなります。そこで、自社サイト・競合サイトそれぞれのPV数を調べる方法を紹介します。
自社のPV数を確認する
自社のPV数を確認する際はGoogleアナリティクスを使います。
GoogleアナリティクスとはGoogleが無料で提供する、自社のWebサイトの分析・解析ツールです。もし初めてGoogleアナリティクスを使う場合は、トラッキングコードを発行し、自社サイトに埋め込む必要があります。
トラッキングコードを埋め込む方法は以下の記事で解説しています。
「Googleアナリティクス4(GA4)の導入・設定方法を紹介!GA4の始め方をゼロから解説」
ではGoogleアナリティクスを利用し、自社サイト全体のPV数を確認する方法を解説します。手順は以下の通りです。
- Googleアナリティクスを開く
- 左サイドバーの「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を選択
- 「表示回数」がPVを意味するので、数値を確認する
▼操作手順
また、「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」をクリックし、「page_view」というイベントからPV数を確認することもできます。
競合サイトの想定PV数を確認する
競合サイトのPV数を確認するうえで重要なことがあります。それは「競合サイトのPV数を算出する場合、それは想定の数値である」ということです。現状、競合サイトの正確なPV数を確認する方法はありません。そのため競合サイトのPV数は想定数値であり、また、PV数ではなくセッション数で算出されることが多いです。
競合サイトの想定のセッション数を調べるには分析ツールを使います。以下は競合サイトのセッション数を調べられるツールです。
- Keywordmap
- Ahrefs
- Similarweb
では、それぞれの特徴と機能を解説していきます。
Keywordmap
特徴 | 機能 |
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Keywordmapでは自社サイトだけでなく、競合サイトの想定流入数を調査することができます。以下図のように、自社サイトと最大3つの競合サイトの想定流入数を比較することが可能です。
競合サイトの精緻な分析をしたい場合におすすめできるツールです。
- 料金:有料
- 無料トライアル:有り
- ページはこちら⇒Keywordmap
Ahrefs
特徴 | 機能 |
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Ahrefsは他のツールと比較して、低予算で利用できるためSEO初心者におすすめです。全世界で60万人が導入しているとされており、被リンクの分析ができる点が独自の強みとなっています。
ただ、海外ツールであるため日本語データ量や精度には注意が必要です。
- 料金:有料
- 無料トライアル:1週間のトライアル割引有り
- ページはこちら⇒Ahrefs
Similarweb
特徴 | 機能 |
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Similarwebは世界規模で競合サイトの分析ができるツールです。
無料プランと有料プランがあり、無料プランではWebサイトのURLをホームページに入力するだけで利用できます。有料プランではさらに過去数年に及ぶデータから、キーワード分析、業界分析など詳細な分析ができます。
大きな特徴は競合サイトへの流入チャネルがわかることです。
Similarwebを使えば競合サイトがどこから流入を得ているのかがわかり、効果的な施策の立案にもつながりやすいのではないでしょうか。
- 料金:有料
- トライアル:URLを入力するだけで分析可能
- ページはこちら→Similarweb
PV数の目安
PV数の目安、平均数に画一的なデータはありません。サイト規模、業界、業種など多くの変数がPV数に影響を及ぼすためです。同じようにPV数ごとの収益も、一概には言い切れません。
しかし、PV数に関しては、自社サイトに沿ったPV数の目安を算出する方法はあります。そこで目安のPV数を算出する方法を2通り解説します。
- 目標件数とCVRから算出する
- 競合他社のサイトを参考にして算出する
目標件数とCVRから算出する
1つ目は受注件数目標とCVRから算出する方法です。
CVRを算出できていれば、逆算して目標のPV数を算出することができます。例えば、以下の条件を想定します。
- 記事からの問い合わせをCVと定義
- 月間CV目標:10件
- CVR:2%
- 必要セッション数:500
- 1セッションあたりの平均PV数:2
上記で目標PV数を算出する場合は次のようになります。
- 必要セッション数=500=10(問い合わせ目標件数)÷2/100(CVR)
- 目標PV数=500(必要セッション数)×2(平均PV数)
例示のケースにおいての月間の目標PV数は1,000となります。
競合他社のサイトを参考にする
2つ目は競合他社のサイトを参考にして、目標PV数を決定する方法です。
以下の観点でベンチマークする競合サイトを決定して、上述した競合サイトのアクセス解析方法から目安とするPV数を定めましょう。
- Webサイトの規模(コンテンツの数など)が似通っているか
- 業界、業種が同じか
- 企業の認知度は同じくらいか
目指すべきPV数を明確にした方が、効率的にWebサイトを運営できます。
PV数ランキング
日本国内で見られるのWebサイトにおいてPV数が多いのはどのサイトなのでしょうか。日本におけるWebサイトのPV数をランキング形式でまとめました。
順位 | サイト名 | ドメイン |
1位 | Google検索 | google.com |
2位 | NTTドコモ公式サイト | docomo.ne.jp |
3位 | Yahoo検索 | yahoo.co.jp |
4位 | YouTube | youtube.com |
5位 | twitter.com | |
6位 | Yahooニュース | news.yahoo.co.jp |
7位 | Amazon | amazon.co.jp |
8位 | 楽天 | rakuten.co.jp |
9位 | ウィキペディア | wikipedia.org |
10位 | FC2 | fc2.com |
*2023年4月17日時点での順位
(参照元:https://www.similarweb.com/ja/top-websites/japan/)
ランキング上位には、GoogleやYahoo!などがランクインしています。10位以内にはランクインしていないため表には記載がありませんが、ChatGPTを提供するOpenAI社の「openai.com」は29位と、徐々にランキングが上昇しています。
PV数を増やす6つの方法
目標PV数を決めても、漫然とサイト運営を行っているだけではPV数は増加しません。では、どのような方法でPV数は増えるのでしょうか。
以下ではPV数を増やす6つの方法を解説します。
- 良質なコンテンツを作る
- 広告を使って宣伝する
- SNSを活用する
- リライトをする
- サイトの回遊改善を行う
- 関心を引くタイトル・アイキャッチ画像にする
PV数を増やす方法は以下の記事で詳しく解説しています。
「アクセス数を増やす方法16選!Webサイトの流入増加施策を徹底解説」
良質なコンテンツを作り検索順位を上げる
1つ目は良質なコンテンツを作り検索順位を上げることです。
良質なコンテンツを作ることで、検索エンジンから評価され、検索結果で上位表示されやすくなります。上位表示され続けることで、ユーザーがクリックする回数が増え、PV数が伸びていきます。
では良質なコンテンツと制作するためには何を意識すればよいのでしょうか。良質なコンテンツを作るためには、最低限以下を満たす必要があります。
- ユーザーのニーズ(検索意図)にこたえているか
- オリジナリティのある内容か
- 専門的、あるいは洞察に富んだ分析や興味深い情報か
- 情報は信頼できるか
他の競合記事と同じような内容では、良質なコンテンツとは判断されません。
ユーザーがどのような意図で検索しているのか考えつつ、独自のノウハウや、書籍や新聞から独自の見解を入れ良質なコンテンツを作成しましょう。
Googleが良質を判断するコンテンツは以下で詳しく解説されています。
「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」
広告を使って宣伝する
2つ目は広告を使って宣伝することです。広告手段には以下のような選択肢があります。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- ネイティブ広告
- 純広告、バナー広告
- 記事広告
- SNS広告
- メール広告
ただし広告手段を選ぶには、ペルソナやターゲットを明確にすることが必要です。例えば、SNS広告は若年層に効果的な場合場合が多く、メール広告は既存顧客に対してのリピート購入を促進できることが多いです。予算に余裕があり、すぐにPV数を獲得したい場合は広告の使用を検討しましょう。
さらに詳しく広告について知りたい場合は、「Web広告とは?12種類の広告の出し方から費用まで徹底解説」を参考にしてください。
SNSを活用する
3つ目はSNSを活用することです。SNSを使うメリットは3つあります。
- 無料で利用できる
- プラットフォームによっては多くのユーザーが存在する
- シェア機能を使って拡散できる
SNSを使えばコストを抑えて、多くのターゲットに情報を伝えられる可能性があります。ただし、継続的なアカウント運用やターゲットに即した情報発信の必要があり、簡単には成果につながりません。SNSを活用する際には、アカウントの日々の運用を大切にしましょう。
SNSを運用するポイントを知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
「成果につながる企業のSNS運用とは?運用体制・ルールと成功事例から戦略を学ぶ」
リライトをする
PV数を増やすための4つ目の施策はリライトをすることです。
リライトとは公開済みのコンテンツを部分的に加筆・修正等して、上位表示狙う施策のことです。リライトを行う理由は3つあります。
- ユーザーは古い情報を望んでいない
- Googleは鮮度の高いページを高く評価する傾向がある
- 新規でコンテンツを作成するよりも少ない工数で実施できる
リライトのやり方やコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「リライトとは?ブログ記事のSEO効果を高める方法やコツを解説」
サイトの回遊改善を行う
5つ目は内部リンクを最適化し、サイト内の回遊改善を行うことです。回遊改善を行うメリットは2つあります。
- Googleのクローラーがサイトを巡回しやすくなる
- 1ユーザーあたりのPV数が増加する
クローラーがサイトを巡回しやすい状態にすることで、新しいページを公開した際に、すぐに検索エンジンに見つけてもらいやすくなり、検索結果に反映されるスピードが早くなるメリットがあります。Webサイトの運営を行うのであればぜひ取り組みたい施策です。
では実際にサイトの回遊改善を行うためにはどのような施策があるのでしょうか。回遊改善を行うには次の4つの方法があります。
関心を引くタイトル・アイキャッチ画像にする
6つ目は関心を引くタイトル・アイキャッチ画像にすることです。タイトルとアイキャッチ画像のそれぞれのポイントを解説します。
タイトル(titleタグ)
タイトル(titleタグ)は検索結果画面に表示されるため、検索結果上のクリック率に影響を与えます。言うまでもありませんが、検索ユーザーた、検索結果上で最も注視するのがページのタイトルだからです。
実際の検索結果画面を見てみましょう。
ユーザーは表示順と記事のタイトルで自分のニーズが満たされそうなコンテンツかどうかを判断し、クリックします。タイトルが魅力的でないと、ユーザーの流入が少なくなりPV数は増えにくいでしょう。
なお、タイトルを考える際はユーザーニーズを踏まえた上で、32文字以内で作ると良いとされています。
さらに詳しいタイトルの付け方を知りたい場合は「SEOに強いタイトルの付け方とは?7つのコツや事例を紹介」をあわせて参考にしてみてください。
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像はSNSでのシェアの際や、サイト内で表示され、ユーザーのクリックに影響する要因となります。アイキャッチ画像とは記事の顔となる画像のことで、YouTube動画のサムネイルと同じような役割を果たします。
アイキャッチ画像はデザインはもちろんのこと、ページを要約しつつ訴求することが重要です。ユーザーニーズを理解したうえで、目を引くようなデザインにすれば魅力的なアイキャッチ画像を作れるでしょう。
まとめ:PV数以外の指標も活用しながら効果的なサイト運営を行おう
PV数とはページビュー数のことで、以下の指標と混同しやすいと解説しました。
- セッション数
- ページ/セッション
- ユニークユーザー数
- アクティブユーザー数
- アクセス数
指標の違いを理解した上で、Webサイト運営を行いましょう。
また、PV数を増やす方法に困ったときは以下の方法を参考にしてください。
- 良質なコンテンツを作る
- 広告を使って宣伝する
- SNSを活用する
- リライトをする
- サイトの回遊改善を行う
- 関心を引くタイトル・アイキャッチ画像にする
詳しくはこちら
Keywordmapのカスタマーレビュー
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