コンテンツマーケティング

オウンドメディアとコーポレートサイトブログはどう違う? 企業の成功事例つきで紹介

コンテンツマーケティングをはじめ、様々なWebマーケティングのハブの役割をもつのがオウンドメディアです。なお、このオウンドメディアと混同されがちなWebメディアのひとつに、コーポレートサイトのブログがあります。オウンドメディアは顧客との接点のひとつであり、Web上で接触を図る方法として有効ですが、一方でコーポレートブログは同じWebサイトではありながらまた別の大切な役割を担っています。

2020-07-20 2021-09-28更新

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当記事ではコーポレートサイトのブログとオウンドメディアの違いについて、成功事例を交えながら説明していきます。

オウンドメディアとコーポレートブログの違い

まず、オウンドメディアとコーポレートブログはそもそもどのようなサイトなのか確認していきましょう。

オウンドメディア

オウンドメディアとは企業が所有し、自力で運営するメディアを指します。
メディアというだけに、その種類は様々で、一般的に想起されるWebサイト以外にも、運用するソーシャルメディアや広報用のパンフレットなども当てはまります。

我々が普通想像するオウンドメディアは、企業が独自で管理・運営を行う、コーポレートサイトとは独立したサイトであり、独自ドメインで運用される場合が多いようです。

企業が所有するメディアということで、コーポレートサイトブログもオウンドメディアと解釈される場合もあります。ですが、厳密には企業が自社サイトとは別に運営し、自社の商品・サービスの宣伝をメインとしないメディアがオウンドメディアです。企業サイトとは独立したブランディングができるメリットがあります。

コーポレートサイトブログ

コーポレートサイトブログとは、企業のコーポレートサイト上で開設するブログメディアを指します。

コーポレートサイトの中で構築されるので、ドメインを引き継ぎます。つまり、SEO次第ではコーポレートサイト自体の流入数の増加も期待できるようになります。その際はブログでの集客とともに、サイト内の回遊率を高める施策でHPなどへの遷移を促すようにしましょう。

ブログのコンテンツ数を増やし、適宜SEOを施していくことで、サイトドメイン自体の価値も上がります。反対に、すでにコーポレートサイト側で蓄積されている評価をブログ側に引き継げるという利点もあります。

オウンドメディアの立ち位置:PESOとは?

コンテンツマーケティングによく似た概念のひとつとして、オウンドメディアを活用したオウンドメディアマーケティングというものがあります。

コンテンツマーケティングに比べると行うべきプロセスがやや少ないため、インバウンド型のWebマーケティングを始める際に、導入しやすい施策だといえます。ただ、留意しなければならない点として、オウンドメディアマーケティングはオウンドメディアだけで完結するものではないということです。

オウンドメディアを活用したWebマーケティングを行う前に、まずはその立ち位置とポイントを把握しましょう。

PESO

Webマーケティングを行ううえで必要な、PESOという考え方があります。
これはオウンドメディアを含めた、ペイドメディア、アーンドメディア、シェアドメディア、オウンドメディアの4つのメディアを指します(Paid、Earned、Shared、Ownedの頭文字をとった頭字語です)。

PESO

各々独立したメディアではありますが、相互に関係性を築き、影響を及ぼしあいながら、企業の目的を最大化させていきます。

ペイドメディア

テレビや新聞といったマス広告をはじめ、リスティング広告やネイティブ広告などのWeb広告をペイドメディアといいます。
これらは「いますぐ客」、すなわちニーズが前面に顕在化している顧客に対して有効で、幅広いターゲットにコンテンツ(広告)を届けることができます。宣伝の範囲を広げれば、すでに顧客である層だけでなく、潜在層や不特定多数の消費者に、商材の認知を促すことが可能なのです。
一方で、高い効果を追い求めれば、それに応じた莫大な広告費が必要になる点はデメリットかもしれません。また、ストック型のメディアではなく、コンテンツが蓄積されず、一定期間表示されたのちは消えてしまうフロー型のメディアであるため、資産にはなりません。この2点が、オウンドメディアと異なる最大のポイントでしょう。

アーンドメディア

第三者側から発信されるため、企業にほとんど介入の余地がないメディアをアーンドメディアと呼びます。テレビや新聞、ラジオなどメディアリレーションがこれにあたります。
取り上げられると、不特定多数へアプローチできるため、知名度や信頼性を一気に獲得できる可能性が高いです。一方で、第三者からの発信であるため、企業がコントロールしにくい特徴があります。

シェアードメディア

SNSや個人ブログ、口コミなど消費者が起点となり、情報が発信され、拡散されるメディアです。広告費を払わず、消費者のリアルな声で集客や売上の増加、ブランディングにもつながります。また、企業がアカウントを立ち上げ、SNSとおして消費者とコミュニケーションが取れるメリットもあります。

消費者のリアルな声であるため信頼性が高く、また拡散力があります(SNSでのシェアなど)。もちろん、アーンドメディアと同様に企業側でコントロールできないメディアであるため、消費者のネガティブなリアクションが広く拡散してしまう可能性があり、それを抑える方法がほとんどないというデメリットも存在します。したがって、ネガティブなイメージを持たれる前に、自社がどのような評価を受けているのかリサーチすること大切です。

オウンドメディア

トリプルメディアのうち、オウンドメディアは他の2つとは異なり、コンテンツストック型のメディアです。ストック型メディアはコンテンツを配信した後もサイト上に残り、影響力を蓄積できる、というメリットがあります。コンテンツの制作から配信まで企業がすべてを担うため、オウンドメディアは100%コントロールできるメディアと表現されることがあります。

PESOを最適化する

基本的に、自社でコントロールできるオウンドメディアとペイドメディアの最適化は、Webマーケティングの成功に必要不可欠です。かといって、アーンドメディアやソーシャルメディアを疎かにしていいわけではありません。上述したように、消費者からどんな評価を受けているのかチェックし、改善点をあぶりだすために大変有用です。

それぞれのメディアに強みがあるので、Webマーケティングの効果を最大化するためにオウンドメディアだけでなく、各メディアの全体像を把握したうえで施策を行っていきましょう。

オウンドメディアとコーポレートブログ成功事例

ここでは実際に成功しているオウンドメディアとコーポレートブログを紹介します。

自社の戦略と照らし合わせ、オウンドメディアとコーポレートブログのどちらを選定するか参考にしてみましょう。

オウンドメディア:ferret

ferret

2014年に、「Webマーケティングで世の中の問題を解決する」というミッションのもと立ち上げられたメディア。Webマーケティング・マーケティングに関する幅広いコンテンツを発信しています。

Webマーケティング業界におけるオウンドメディアマーケティングの典型的な成功例といっても過言ではないでしょう。

集客

月間のセッション数は300万ほど。Webマーケティング情報発信メディアとしては他を寄せ付けない集客力を持っています。

オーガニック流入が全体のトラフィックの約80%を占めており、次点でダイレクト19%、他ソーシャルメディアなどの流入は非常に少ない傾向にあります。サイト内での純広告の掲載は行っていますが、ferret(https://ferret-plus.com/)自体で検索連動広告などは出していないところが特徴的です(Webマーケティングツールferret Oneでは広告を出しています)。つまり、Webマーケティングに関する領域のコンテンツSEOに完全に注力していると考えられます。※similarweb調べ

ターゲット

おもにWebマーケターを含むマーケター、IT業務従事者、ビジネスマン

目的

広告収入、サービス比較・掲載の成果報酬、リード獲得(ferret会員申し込み)、ブランディング、業界のオピニオンリーダーとしての信頼感の創出など

注目コンテンツ

ferretにはWebマーケティングに関する情報以外にも、生活者視点をもったコンテンツがあり、大きな流入源となっています。

たとえば、

PCが重いと感じた方にオススメ!パソコンによくある原因と15個の高速化方法

Google画像検索の使い方、スマホでも使える類似画像の検索サイト6選

といったような、必ずしもマーケティングに関係するようなコンテンツではなく、幅広いユーザーに需要がありそうな、お役立ち情報を発信していているのです。

https://ferret-plus.com/

コーポレートサイトブログ:クラシエ

クラシエは医薬品や生活用品、食品などの製造、販売を行う化学メーカー。業界でも最大手の一社であり、クラシエの商品は、テレビコマーシャルといったマス広告にも注力している一方で、Webマーケティングも積極的に行っています。

Topページ配下には、企業情報や研究開発ニュースといったコーポレートサイトコンテンツと並んで、漢方の考え方をベースに、体質・症状・悩みに役立つ漢方薬の情報や美容、薬膳、セルフケアといったコンテンツ記事を発信しています。

集客

月間セッション数が300万を超え、デバイスのアクセス比率はデスクトップ11%、モバイル89%となっており、圧倒的にモバイルからのアクセスが多い傾向にあります。

クラシエのコーポレートサイトへ流入チャネルは、オーガニックが76%と抜きんでており、検索エンジンへの対応に力を入れているように考えられます。一方で広告やソーシャルメディア(SNS)からの流入が非常に少なく、費用をかけず膨大なトラフィックを獲得していることがわかります。※similarweb調べ

流入ディレクトリとしては、「/ph/」と「/kampo/kampofullife/」がほとんどを占め、いずれのディレクトリ配下でも良質な記事コンテンツが公開されています。

コーポレートブログでありながら、商材の宣伝色が薄く、オウンドメディアブログに近い印象を受けます。流入に寄与しているキーワードも、クラシエの製品名というよりは、コンテンツ記事に含まれる語句から獲得している傾向にあります。

ターゲット

生活者(焦点を当てているのは20代以降の女性全般)
∟実際に利用者の大半が成人女性

目的

ブランディング、認知度向上、コーポレートブログ上に掲載された製品紹介、会員登録(KampoLife)

注目コンテンツ

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http://www.kracie.co.jp/

コーポレートサイトブログ:LIGブログ

LIG

Webサイト・ホームページ制作、コンテンツ制作、記事制作といったWebマーケティングに関係する事業のほか、コワーキング・シェアオフィス運営、あるいはゲストハウス運営など、様々な事業を手がける株式会社LIGのコーポレートブログです。

Webマーケティングを扱った記事のほか、ユーザーの興味・関心を引き出すような質の高い面白コンテンツを幅広く提供しています。やや特徴的な点として、自然検索からのトラフィックが一番多いのですが、ダイレクトが二番目に多いところでしょうか。なお、月間訪問者数は100万を超え、過去には600万PVを達成しています。

集客

IT系のメディアとしては異例の月間100万セッションを記録しており、デバイス比率は、デスクトップが60%、モバイルが40%とややデスクトップユーザーが多い傾向にあります。

ferretやクラシエと同じくオーガニック流入が極端に多く、全体の78%を占めています。「/web/」や「/life/」といったディレクトリへの自然検索からの流入が比較的多いですが、ドメイン配下(liginc.co.jp/)の記事コンテンツへのトラフィックが非常に大きいようです。※similarweb調べ

ターゲット

Webマーケター、Web事業従事者、ビジネスマンなど
∟20代以降の男性が多い傾向

目的

CV獲得(コーポレートサイトからのお問い合わせ)、認知拡大、ブランディングなど

注目コンテンツ

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Webマーケター向けのコンテンツのほかにも、社会人全般が関心を持ちそうな興味深い情報も発信しています。

サイト運用の目的を考える

オウンドメディアを新規で立ち上げる場合は、Webサイトの構築やコンテンツの蓄積に労力とコストがかかり、また、目に見える効果が出るまで、長い時間を要する傾向があります。そのため、継続して運用できる体制とリソースの確保が必要になってきます。

とはいえ、オウンドメディアは適切な運用ができれぼ非常に高い効果が得られる施策です。まずは自社の状況とメディアを立ち上げる目的を確認するところから始めましょう。コーポレートサイトでブログを発信していくのがベストなのか、あるいはオウンドメディアを構築すべきなのか、そもそも立ち上げる必要があるのかなど、慎重にチェックすることが肝心です。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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