ハッシュタグの正しい付け方は?効果的な使い方や注意点を徹底解説

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SNSマーケティング

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ハッシュタグのつけ方

TwitterやInstagram、Facebookなどのソーシャルメディアで見かける「#(ハッシュタグ)」。多くのユーザーに投稿コンテンツを届けたい場合や、何かイベントや出来事があった場合に使われているのを見たことがある方も多いでしょう。ハッシュタグとはどのような存在で、どんな効果があるのでしょうか。

今回は「#(ハッシュタグ)」の付け方・使い方の基本から、メリットや重要性について紹介します。また、「#(ハッシュタグ)」はただなんとなく付けるだけでは、上手く活用できません。そこで、効果的な使用方法についても詳しく解説します。「#(ハッシュタグ)」について理解を深めたい方、効果的な使い方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

ハッシュタグとは?

ハッシュタグとは、最初に「#」がついたキーワードを指します。下のツイートだと、「♯鬼滅の刃」「♯映画」がハッシュタグになります。

ご存知の通り、「#」を付けられたキーワードはリンク・タグ化され、クリックすると、同じキーワードが含まれた投稿をすぐに検索することができます。言い換えれば、キーワードに「#」を付けて投稿することで、その「#」+「キーワード」で検索したユーザーが、あなたの投稿を見ることができるようになるわけです。したがって、拡散性を高める要因にもなっています。

このような性質から、「#(ハッシュタグ)」は企業がSNS上で商品・サービスをPRするのに(マーケティングとして)活用されています。

ハッシュタグの歴史

https://twitter.com/chrismessina/status/223115412

ハッシュタグが最初に使われたのはTwitterにおいてで、クリス・メッシーナ氏によるツイートと言われています。GoogleやUberへの勤務経験がある彼が、「Bar Camp」というカンファレンスに参加した際、カンファレンスについて「#barcamp」を使って投稿することを呼びかけました。それを機に普及し始めたハッシュタグは、2009年にはTwitter社が公式仕様として採用したことから、現在ではInstagrmやFacebookなどでも活用されるようになっています。

ハッシュタグが使われるプラットフォーム

ハッシュタグは、TwitterやInstagram、Facebook、TikTok、LinkedIn、Youtubeなど多くのソーシャルメディアで活用されています。

使い方はどのプラットフォーム上でもほぼ同じです。基本的に「#」を付けるだけですが、一方で各プラットフォームによって効果を最大化する活用方法は微妙に異なるため、注意が必要です。

ハッシュタグの使用例
ハッシュタグの使用例

ハッシュタグの付け方

ハッシュタグの使い方を解説する図

ハッシュタグの付け方は、「#」に続けてスペースを空けずにキーワードを入力するだけです。一つの投稿に、複数のハッシュタグを付けたい場合は「#メイク  #化粧」のように、スペースを空けるか、改行して入力するようにしましょう。

ハッシュタグを付ける際の注意点

「ハッシュタグを付けたはずなのに反映されない…」

そんなトラブルに遭った方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、ミスなく正確にハッシュタグを付けるポイントについて解説します。

『#』は「シャープ」ではなく「ナンバー」

ハッシュタグでななく「♯(シャープ)」を誤って入力してしまい、反映されないケースがあります。非常に似た文字ですが、間違えないように注意しましょう。

変換で「#」と表示したい場合には「ナンバー」もしくは「井桁(いげた)」と入力すると予測変換で出てきます。また全角の記号「#」もハッシュタグとして認識されないので注意が必要です。
(※Twitterだけは、全角、半角、いずれもハッシュタグとして表示されます。)

ハッシュタグの前後にスペースをいれる

文中でハッシュタグを有効化させるには、ハッシュタグの前後にスペースを入れる必要があります。

例えば、「今日の #晩ごはん 」というキーワード入力する際は、「#晩ごはん」 の前後にスペースを入れなくてはいけません。文頭にハッシュタグがある場合は前のスペースは不要ですが、後ろのスペースは必要になります。例えば文頭にくる「映画」というキーワードにハッシュタグを付けたい場合、「#映画 をたくさん見ました」という表記になります。

このように正しくスペースが入っていないと、ハッシュタグとして有効化されなかったり、意図しない言葉までハッシュタグとして認識されてしまうので、必ずスペースで区切るようにしましょう。

大量につけすぎると逆効果

ハッシュタグは投稿コンテンツを拡散するときに役立ちますが、大量につけすぎると宣伝色が強くなってしまうため、ユーザーに不快感を与える可能性が高くなります。そのため、どのようなハッシュタグを戦略的に使うのか?という点は一度見直してみるといいかもしれません。

Buddy Mediaの調査によると、ハッシュタグの量は監視されており、3つ以上付けるとエンゲージメントが平均17%低下するというデータを公開しています。実際のところ、Twitter社も2つまでにすることを推奨しており、やはりハッシュタグの数は2個までにするのが無難なようです。

ハッシュタグを付けるメリット

ここまでハッシュタグの基本についてみてきましたが、ハッシュタグを使うことで、いったいどんなメリットがあるのか気になるところだと思います。

本章では、主に企業がSNS運用において、ハッシュタグを使うことでできることを紹介していきます。ここで紹介するメリットは、そのままマーケティング効果を最大化するためにハッシュタグを使う理由でもあります。ぜひ参考にしてみてください。具体的には以下の8つです。

トレンドを調査する

ハッシュタグはキーワードごとに投稿コンテンツを分類していると考えることもできます。そのため定期的に「#コスメ」などのハッシュタグを指定して検索すれば、自分の探している商品やトレンドを簡単に探すことができます。

競合(ライバル)の調査をする

「競合サービスは自社と比べてどんな評価を受けているのか」を知ることは、競合だけでなく、自社を客観的に評価するためにも必要です。

競合の社名やサービス名をハッシュタグで検索をかけてみましょう。レビューなどリアルタイムなユーザーの声を知ることができます。当然ですが、競合だけでなく自社商品・サービスのレビューを確認する(いわゆるエゴサーチ)ことも可能です。

インフルエンサーを発見する

インフルエンサー」とはネット上で影響力のある人物を指します。いまやSNSマーケティングにおいて、インフルエンサーと企業がタイアップするというのは、一般的になっています。

タイアップには、まずインフルエンサーを探すところから始めなければけません。そこでハッシュタグの出番です。ハッシュタグで検索し、多くのエンゲージメント(いいね・リツイート数などの反響)を集めているツイートを見つけ出すことで、インフルエンサーを特定することができます。

※もちろん、一度のバズ・拡散が起こるのは偶発的なこともあるため、恒常的に高いエンゲージメントを獲得している対象を選ぶことがポイントになります。

プロモーションやキャンペーンへの参加を促す

投稿に「#」とキーワードを入れるだけなので、ハッシュタグを使用するのはとても簡単です。

この簡単さと利便性の高さを活かして、プロモーション・キャンペーン用にハッシュタグを提示を用いる企業が増えています。ハッシュタグを付けるという心理的なハードルの低さが、ユーザーの参加を促すのに一役買います。

また、このようなプロモーション・キャンペーンをフォローやリツイートと組み合わせることで、効率的にキャンペーンツイートを拡散することができるようになります。

意見を募集する

ハッシュタグを利用することでユーザーの意見を集めることができます。

企業にとって多くのユーザーの声を収集することが、商品・サービスの改善に繋がります。SNS(特にTwitter)はユーザーのリアルな声が投稿されやすいという性質があるため、意見を収集するのにうってつけのプラットフォームといえます。

ハッシュタグを活用することでも、ユーザーの意見を集めることができます。例えば、自社の商品やサービス、あるいは、行ったキャンペーンやイベントの名前を、ハッシュタグを付けて検索することで、関連する投稿にアプローチします。どれくらい投稿されているのか、ポジティブかネガティブどちらが多いのか、どのようなユーザーが投稿しているのか、などをチェックしましょう。

これらは人力で行おうとすると、膨大な時間がかかることがあります。そのような場合はユーザーの意見を一括で抽出できるようなツールの導入を検討しましょう。

広範囲に拡散(リーチ)させる

方法については後述しますが、ハッシュタグを上手く活用することで、通常よりも広範囲のユーザーにリーチをかけることができます。

Twitter社の報告によると、ハッシュタグ付きのツイートは、ハッシュタグ無しのツイートに比べて、個人の場合で約100%近く、企業の場合で50%、エンゲージメントを高めることができるそうです。

フォロワー数を増やす

ハッシュタグを活用するとフォロー外のユーザーまで投稿が表示されます。ハッシュタグに設定したキーワードの検索回数が多ければ多いほど表示回数(インプレッション)が増えます。

そこで接点を得られれば、その後、興味を持ったユーザーがプロフィール画面に遷移する可能性が生まれます。そこで興味を持ってもらえればフォローされるでしょう。もちろん、投稿やアカウントのプロフィールが魅力的である必要がありますが、一連の誘導ができるとフォロワーを増やすことにつながる傾向があるといえるでしょう。

フォロワーを増やすための最初の接点である、インプレッションを増やすという意味でハッシュタグは有用です。

投稿数を集計する

プロモーションやキャンペーンに関する投稿の集計をしたい場合、あらかじめ指定したハッシュタグで検索すれば全ての投稿が一覧表示されます。戦略的にハッシュタグを用いた場合、そのマーケティング効果の測定するために、実際に検索して調べてみましょう。一方で、その数が膨大な場合は、上記で触れたようにツールを用いることをお勧めします。

タイムラインでハッシュタグをタップすると、そのハッシュタグが含まれたツイートを閲覧できます。気になるキーワードがあったら、まずはタップしてみることをおすすめします。

エイプリルフールやハロウィンなど、盛り上がっている時事ネタやイベントもハッシュタグを追うことで楽しめます。

Twitterにおけるハッシュタグの活用方法

ここまでソーシャルメディア全般における基本的な使い方について紹介してきましたが、次は、「Twitter」においてハッシュタグの効果を高める手法についてお伝えします。

具体的には「関連性の高いハッシュタグを提供してコミュニティを作ること」、および「ツイートボリュームのあるハッシュタグを選択して拡散する」ことです。

Twitterでハッシュタグを用いる理由

そもそも、Twitterのアカウントを運用する場合において、ハッシュタグを活用する意味はなんでしょうか。

答えは「接点の場」を作ることです。

ハッシュタグの効用を説明する図

発信する側の立場からすると、ハッシュタグを通じて非フォロワーとの接点を作るには非常に大きな意味があります。なぜなら、関連性の高いハッシュタグによって、接点を持った非フォロワーの中には、これから自社の顧客になり得るターゲットユーザーも含まれている可能性があるからです。

※ハッシュタグがどんなジャンル・テーマに属するかにもよりますが、それが自社と関連性の深いものであればあるほど、そのハッシュタグでつながったユーザーが潜在顧客である可能性も高まります。

関連性の高いハッシュタグコミュニティで交流を生み出す

ハッシュタグは一種のコミュニティです。

例えばツイステッドワンダーランドというゲームにおいて、「#ツイステファンアート」というハッシュタグが付いたツイートが多く見受けられます。この「#ツイステファンアート」とは、ゲーム内のキャラクターを二次創作してユーザー同士が共有しあう際に活用されているもので、ファン同士が活用していることが特徴です。さらには共有するコンテンツの種類により細分化しているそうで、ファンは好きなハッシュタグを選択して使用することができます。

このように、ユーザー視点では自分の目的にあったハッシュタグコミュニティを発見することでより楽しくユーザー同士の交流ができます。

また、マーケティングとしてアカウントを運用する者としては、自社サービスのユーザーや、見込み顧客が主体的に使いたくなるようなハッシュタグを提供し、ユーザー投稿(UGC)による盛り上がりを活用してPRを行うということが可能になります。

適したハッシュタグを選定する

拡散を目的とする場合、ハッシュタグをただ付ければ良いというわけではありません。前述したようにあまり多くのハッシュタグをつけすぎることは、ユーザーに不快感を与えるため逆効果になります。そのため、より拡散されやすく、関連性の高いハッシュタグを戦略的に付けることで、より多くのユーザーに見てもらえる投稿ができます。

ハッシュタグを選定する際に、ポイントになってくるのがこちらです。

ツイートボリュームが大きいハッシュタグを選ぶ

そもそもツイートされる回数が少ないと、表示回数を増やすことが難しいので、特に戦略上の狙いがない場合は、ハッシュタグを含んだツイート数が多いもの(ツイートボリュームが大きいもの)を選定しましょう。

以下のように、同じようなハッシュタグであっても、ツイートボリュームには大きな違いがあることもあります。

ハッシュタグのツイート数を解説する図
ハッシュタグのツイート数を解説する図

話題の検索で上位を獲得する

ツイッターで何かキーワードを検索すると、「最新」「ユーザー」などと並んで「話題のツイート」というフィードが表示されます。これは、ハッシュタグで検索した場合も同じです。「話題のツイート」のフィードで表示されるとインプレッション数の増加、エンゲージメント率の向上に繋がる傾向にあります。

話題のツイートに表示されるために、重点を置かなければならないのが、「特定のハッシュタグの付いた自分のツイートが上位にあがる可能性があるか?」というランクイン難易度です。

このランクイン難易度には、使うハッシュタグの一定期間の検索回数や、実際にTwitter上で検索をかけ、上位表示されているツイートのエンゲージメント数(いいね数・リツイート数)の多さが相関していると考えられます。やや短絡的ではありますが、検索回数が多かったり、上位表示されているツイートのいいね数・リツイート数が多ければ多いほど、ランクイン難易度が高いと考えることができます。

ハッシュタグを選ぶ時に役立つツール

普段何気なく使っているハッシュタグですが、上記の通り非常に奥深く、様々な効果を見込こむことができる優秀な機能です。それだけに、最大限活用するため正しくハッシュタグを選定することが重要です。これにはツールを使った、定量的なハッシュタグ抽出がおすすめです。

ここでは以下の3つのツールを紹介します。

ついっぷるトレンド

ついっぷるトレンド

ついっぷるトレンド」とはツイッターやインスタグラムで話題となっているキーワードなどトレンドを検索できるツールです。リアルタイムでトレンドになっているワードなどが検索可能であることが特徴です。カテゴリーごとのハッシュタグを検索できたり、時間帯を指定して投稿数が確認できたりするので、細かいトレンドのデータ収集が可能です。

※「ついっぷるトレンド」は2021年8月31日をもってサービスを終了しています。

HASHTAGIFY

HASHTAGIFYの画像

HASHTAGIFYとは指定したハッシュタグと関連のあるハッシュタグを検索するツールです。

例えば、「#マーケティング」と検索すると、「#ビジネス」「#経営」といった関連の高いハッシュタグが表示されます。ただ「#マーケティング」というハッシュタグを付けるだけでなく、投稿の内容によっては「#ビジネス」や「#経営」なども加えると、効果が高くなる傾向があります。

他にも調査したいハッシュタグがどの程度使用されているのか把握できたり、指定したハッシュタグを使っているインフルエンサーの特定も可能です。ただし、無料版だと使える機能に限りがあるので注意が必要です。

▼ハッシュタグの選定に役立つツールをもっと知りたい方はこちら

Twitterの人気ハッシュタグを検索するツールとおすすめの方法を紹介

Twitterにおけるハッシュタグのプロモーション活用事例

ここまで、ハッシュタグを効果的に使用する方法論について解説してきました。本章では実際にハッシュタグを活用したプロモーションの事例を紹介します。

MAMA

2020年12月に開催されたアジア最大級の音楽授賞式「2020 MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」を示すハッシュタグです。11月初旬から開催当日の12月6日までの短期間で、集中的にハッシュタグの出現数が伸びている点が特徴です。

特に開催当日(12月6日)のハッシュタグ出現数が集中している要因としては、キャンペーンハッシュタグが挙げられます。「#MAMAVOTE」という公式ハッシュタグを含んだツイートによるアーティストへの投票を実施し、関連ツイートが爆発的に増加しました。ファン参加型企画にハッシュタグを活用し、イベントだけでなくTwitter上でも盛り上がりを生むことに成功した事例といえるでしょう。

「TWICE」や「BTS」「IZ*ONE」「JO1」といったデジタルネイティブ世代に人気のアイドルが勢ぞろいしたことからも、ファンの投稿が急増したものと考えられます。イベントにおいてハッシュタグを活用した参加型コンテンツの提供することで成果をだしています。

ローソン

日本の大手コンビニエンスストアの正式名称を示すハッシュタグ​です。年間を通じて、月に1~2回程度「#ローソン」を含めたツイートが急増しています。6月までは月に1回、7月以降は月に2回ツイートが急増しています。このツイート数が増加するタイミングは、ローソンの公式アカウント(@akiko_lawson)がキャンペーンを実施する時期と相関しています。

代表的なキャンペーンは「フォロー&リツイート」キャンペーンです。ローソン公式アカウントのフォローと、キャンペーンハッシュタグを含むツイートをリツイートしたユーザーを対象に、抽選でローソンのスイーツ引換券等をプレゼントする企画です。ローソン公式アカウントだけでなく「ローソン銀行」など関連企業のアカウントからも発信することで、ハッシュタグの露出機会を増やしています。企業のマーケティング戦略としてハッシュタグを上手く活用した、O2Oの事例です。

※O2Oとは「Online to Offline」の略称で、オンラインでプロモーションを行い、オフライン(実店舗)への行動を促す施策のことです。今回の例では、ローソンがTwitter(オンライン)でプロモーション活動を行い、実店舗(オフライン)での購入を促しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ハッシュタグは「接点の場」を生み出すとともに、活用方法によっては大きな効果を生み出すことが可能です。

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この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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