リツイートキャンペーンのやり方とは?仕組みや成功事例を紹介
当記事ではそんな「リツイートキャンペーン」のやり方やメリット、押さえて置くべきポイントや注意点について解説します。また、実際にリツイートキャンペーンを行った企業がどのような成果を上げているのか、事例についても紹介します。
Twitterで認知を拡大させたい方、キャンペーンの実施を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
リツイートキャンペーンとは
リツイートキャンペーンとは、Twitterにおいて、リツイートすることを参加条件に特典を付与する企画・施策です。ユーザーにリツイートされることで投稿が拡散されるため、商品・サービスの認知拡大を目的とする企業によく活用されています。
リツイートキャンペーンには、リツイートだけでなく「フォロー」や「ハッシュタグ」といった同時条件を課すパターンがあり、目的や状況によって使い分けられます。リツイートキャンペーンの種類や、また細かい仕組みについては後述で解説します。
リツイートキャンペーンの仕組み
リツイートキャンペーンは特定のツイートに対してリツイートしたユーザーを集計し、その中から抽選で当選者を選び、特典を付与する仕組みです。なお、当選結果の通知はおもにTwitterのダイレクトメッセージ(DM)機能が使用されます。
また、インスタントウィンという仕組みを用いたキャンペーンでは、ユーザーがリツイートしたタイミングで、抽選の結果が分かるようになっています。
リツイートキャンペーン以外のキャンペーンについては知りたい方はこちら
「Twitterキャンペーンの事例5選を分析してみた!種類別に成功の法則を解説」
リツイートキャンペーンの種類
実際のところ、リツイートだけを参加条件にしているキャンペーンは意外と少なく、いいねやフォロー、指定のハッシュタグを同時に用いるようなツイートを条件にしている事例が多いです。
本章では「リツイートキャンペーン」には、どんな種類があるのか紹介します。
いいね&リツイートキャンペーン
指定のツイートへの「いいね」と「リツイート」の同時アクションを条件にしたキャンペーンです。とにかく「拡散効果」を高める目的で活用されます。というのも、リツイートだけの場合よりも、より多くのエンゲージメントを獲得できるため、Twitterのアルゴリズム上、キャンペーンツイートが広く拡散され、多くの人にリーチする可能性が高まるからです。
ただし、以下にて紹介するキャンペーンと比較すると、拡散効果は高いものの、フォロワーを増加させたり、口コミの発生を促したりといった効果を得にくい点がデメリットといえます。
フォロー&リツイートキャンペーン
指定のツイートへの「リツイート」とアカウントの「フォロー」を条件にしたキャンペーンです。ただ認知を拡大するだけでなく、キャンペーン後の通常投稿でも情報を届けられるユーザー(フォロワー)を増やす目的で活用されます。
フォロワーを急激、かつ大量に増やせる点がメリットとしてあげられます。フォロワーが増加することによって、キャンペーン終了後に(フォローを解除されなければ)これまで接触できなかったユーザーに情報を伝えることが可能になります。
ただし、自社がターゲットとしていない、ただ特典をもらいたいがために応募(フォロー)する懸賞目的のユーザーが増えることに注意しましょう。
引用リツイート&ハッシュタグ付き投稿キャンペーン
指定のツイートに対してリツイートするだけでなく、指定のハッシュタグを付けた形で「引用リツイート」を参加条件とするキャンペーンです。口コミを増やすことで、売上を向上させる目的で活用されるケースが多いです。
「引用リツイート」とは、特定のツイートを引用し、ユーザー自身のつぶやきが加えられた形式の投稿です。そのため、「引用リツイート」を参加条件とすることで必然的にUGC(ユーザーが投稿した口コミ)を発生させることができます。
企業が商品・サービスを宣伝するよりも、口コミのほうが、商品の購入を検討しているユーザーにとって信頼しやすい情報のため、UGCが増えることは非常に重要です。
ただし、「引用リツイート」を条件にしたキャンペーンは、ユーザー自身がツイート内容を考える必要があるため、「いいね」・「リツイート」・「フォロー」といったアクションよりも、やや参加ハードルが高いといえます。そのため、リツイートの発生数が比較的や少ない傾向にあります。
リツイートキャンペーンの効果・メリット
リツイートキャンペーンの仕組みや種類について解説してきました。
では、リツイートキャンペーンを実施することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。リツイートキャンペーンの種類を説明する上で簡単に紹介しましたが、改めてメリットについて詳しく解説します。
認知を拡大できる
リツイートキャンペーンの一番のメリットは、投稿ツイートが拡散されることによる、自社ブランドの認知を拡大できる点です。改めて言うまでもありませんが、リツイートされるとリツイートしたユーザーのフォロワーにも投稿が表示されます。
また、キャンペーンの内容次第では、リツイートがリツイートを引き起こし、二次拡散、三時拡散につながることがあります。
例えば、以下のキャンペーン投稿は当アカウントの通常投稿のインプレッション数が2000~3000ほどであるのに対して、2.7万インプレッションとなっています。(2023年4月時点)
▼キャンペーン投稿(2.8万インプレッション)
▼通常投稿(2000~3000インプレション)
ユーザーが参加するハードルが低い
ユーザーはリツイートさえすれば参加できます。(ただし、上記で紹介した通り、リツイートと同時に別のアクションを行うことが条件となるキャンペーンもあります。)そのため、ユーザーのアクションは「リツイート」ボタンをタップすること、あるいは、いいねやフォローの操作をするだけであり、参加するハードルが低いです。
ただし、引用リツイートが条件となっている場合は、コメントの入力に多少時間がかかるでしょう。
実施する難易度が低い
キャンペーン情報を盛り込んだ投稿をするだけで実施が可能です。そのため、リツイートキャンペーンを実施する難易度は低いといえます。
また、先述した「インスタントウィン」という抽選システムを活用することで、当選者の選定、及び当落の結果を自動送信することが可能なため、手間を省くことができます。(自動化するためには、相応のシステムやツールが必要です。)
このように、リツイートキャンペーンは実施する企業側にとって難易度が非常に低いです。
費用対効果が高い
リツイートキャンペーンを行うこと自体に費用は発生しません。(ただし、キャンペーンの特典を用意するコストはかかります。)そのため、キャンペーンを実施する目的によっては費用対効果の高いプロモーションが可能です。
効果を高める方法については後ほど解説します。
リツイートキャンペーンのやり方・手順
リツイートキャンペーンの仕組みや種類、メリットといった基礎知識について紹介してきました。
さて、本章ではリツイートキャンペーンを具体的にどのようなフローで実施すべきか、手順を解説します。
- キャンペーンを行う目的・目標を明確にする
- キャンペーンの内容を決める
- キャンペーンツイートを作成する
- キャンペーン投稿を行う
- 抽選を行う
- 効果検証を行う
①キャンペーンを行う目的・目標を明確にする
まずはキャンペーンを行う目的、目標を明確にしましょう。
露出回数を増やしたい、口コミ数を増やしたい、フォロワー数を増やしたいなど目的は様々です。シンプルに露出を増やしたいのであれば、いいね・リツイートキャンペーン、口コミを増やしたいのであれば、引用リツイート&ハッシュタグ付き投稿キャンペーン、認知拡大だけでなく、フォロワー数も増やしたいのであれば、フォロー&リツイートキャンペーンが適切なのではないか、といったように、目的が明確であることで、選択すべき手法が明確になります。
また、目的を達成するための数値目標を立てることも重要です。インプレッション数、フォロワー増加数、UGC発生数、といった観点で目標を設定しましょう。
これらの目標に対して、効果を検証する方法について後述します。
②キャンペーンの内容を決める
目的・目標を設定したら、実際にキャンペーンの内容を企画しましょう。具体例には、以下の項目について詳細を定めていきましょう。
- 特典
- 参加条件
- 応募期間
- 当選人数
- 当落の発表日
- 抽選方式
- 指定のハッシュタグ(※引用リツイート&ハッシュタグ付き投稿キャンペーンの場合)
③キャンぺーンツイートを作成する
キャンペーンの内容を掲載したツイートを作成する際は、以下2点をおさえておきましょう。
- キャンペーンの内容を端的にまとめる
- 画像や動画を活用する
キャンペーンの内容は要点を箇条書きにしたりするなど、端的にまとめるようにしましょう。特にキャンペーンへの参加条件については、応募者数、ひいてはキャンペーンの正否に直接影響するため、分かりやすさ・明確さにこだわる必要があります。
また、画像や動画を活用することで、ユーザーにとって、キャンペーンがより魅力的に映ります。画像・動画にはキャンペーンのイメージ画像に加え、キャンペーンの詳細(参加条件、期間、当選人数など)を掲載することで、ユーザーがよりキャンペーンの内容を理解しやすくなります。
④キャンぺーンツイートの投稿を行う
キャンペーンの内容が決まったら、ツイートを投稿をしましょう。詳しくは後述しますが、投稿して終わりではなく、随時効果を検証していくことが重要です。
⑤抽選を行う
キャンペーンの応募期間が終了したら、当選者の抽選を行いましょう。
参加条件となるアクションを行ったユーザーの中から選びます。当落が決まった後、当選者、落選者に対して通知を行いましょう。「インスタントウィン」の方式であれば、ユーザーがアクションした段階で当落が通知されるため、期間終了後の抽選は不要です。
⑥効果検証を行う
立てた目標に対する達成度合いを検証しましょう。指標ごとに効果を検証する方法を紹介します。
今回は「インプレッション数」「フォロワー数」「口コミ発生数」に絞って解説します。
インプレッション数
インプレッション数は、スマートフォンで使用した場合、投稿の下部に表示されるようになっています。(2023年4月時点)PCで確認する場合は以下画像のフローで調査しましょう。
▼ツイートの右下部分でインプレッション数を確認できる。クリックするとインプレッション数以外の指標も調査可能。
フォロワー数
キャンペーンを実施したタイミングから、どのようにフォロワー数が増えたのか調査するためには、フォロワー数の推移を可視化できるツールの使用が必要になります。
UGC(口コミ)発生数
UGC発生数については指定したハッシュタグで検索し、調査する必要があります。ただし、目検での確認は非常に手間がかかるため、ハッシュタグの発生件数を調べられるツールを活用することがおすすめです。
リツイートキャンペーンのコツ・注意点
リツイートキャンペーンの効果を高めるためには、何を意識すれば良いのでしょうか。ここでは、キャンペーンを実施する際のコツを紹介します。
目的に沿ったキャンペーン内容にする
大前提として、目的に沿った内容にしましょう。目的と内容が合致していないと、求める成果を得ることはできません。
例えば、「認知拡大だけでなく、口コミも増やす」という目的であれば、「引用リツイート&ハッシュタグ付き投稿キャンペーン」が適切だと考えられます。
ターゲットユーザーにとって魅力的な景品を用意する
そもそも、キャンペーンの景品が魅力的でなければ、ユーザーはリツイートしません。ユーザーのニーズを満たすような特典を用意しましょう。
自社がターゲットとする(今後、継続的に購入する可能性の高い)ユーザーが求めるような景品を設定することで、キャンペーンを通じた顧客獲得につながる可能性があります。
参加する敷居を低く設定する
なるべく参加するハードルを低くしましょう。「当選人数が極端に少ない」、「リツイート以外にも条件がたくさんある」といった場合、ユーザーは参加しにくいと感じるでしょう。
キャンペーン終了後もユーザーのニーズに沿った発信を行う
キャンペーン終了後もユーザーのニーズに沿った発信を継続することが重要です。例えば、フォロー&リツイートキャンペーンを実施した場合、新たに自社アカウントをフォローしたユーザーにとって有益な情報を発信しないと、フォローを解除される可能性が高まります。
せっかくキャンペーンで獲得したユーザーが離脱してしまうのは機会損失です。フォロワー数を維持できているかどうか適宜確認しましょう。
Keywordmap for SNSというSNS運用ツールでは、キャンペーン後に獲得したフォロワーを維持できているか確認することができます。
Twitterのガイドラインに違反しない
Twitterでは、キャンペーンを実施する際のガイドラインが制定されています。違反すると該当のツイートを削除するよう、Twitter側から通達されます。削除するまでは、その投稿が非表示になる措置がとられます。
そこには以下の内容が書かれています。違反しないように注意しましょう。
- 複数アカウントを作成させないこと
- 繰り返し同じツイートをさせないこと
- すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めてツイートしてもらうこと
- キャンペーンに関連する話題を盛り込むように推奨すること
- Twitterルールに準拠すること
- 適用法令および規制について
詳しくは実際のガイドラインを読んで確認してみてください。
「キャンペーン実施についてのガイドライン」
景品表示法に違反しない
リツイートキャンペーンを実施する際は、景品表示法(景表法)に抵触しないように注意しましょう。景品表示法とは商品・サービスの金額設定や表示方法について規制する法律です。
そもそも、消費者庁の公式サイトによると、景品(類)とは「(1)顧客を誘引するための手段として(2)事業者が自己の供給する商品・サービスの取引に付随して提供する(3)物品、金銭その他の経済上の利益」であると明記されています。ようするに、リツイートキャンペーンで用いられる景品もこれに該当すると考えられます。
なお、景表法において抽選を伴ったリツイートキャンペーンは「一般懸賞」に該当するとされ、対象となる景品には以下のように限度額が設けられています。
懸賞による取引価格が5,000円未満の場合、通常の取引価格の20倍までが最高額として設定されています。一方、懸賞による取引価格が5,000円以上の場合、設定できる上限が10万円となっています。また、懸賞による取引価格に関わらず、総額が懸賞にかかる売上予定総額の2%までと規定されています。
リツイートキャンペーンを実施する際は、上記の内容に違反していないか、入念にチェックしましょう。
また、商品の性能について、実際よりも誇張した形で宣伝することも景品表示法に違反します。そのため、キャンペーンを実施する際に、商品についてアピールしたいあまり、表現が過剰になっていないか、事実に反していないか確認しましょう。
キャンペーンの運用を効率化するツールを導入する
リツイートキャンペーンの実施には、キャンペーン案の企画からツイートの作成、投稿、当選者の抽選と発表、効果検証など多くの工程があり、すべて人力で行うのは非常に手間がかかります。そのため、キャンペーンの運用を一部効率化するツールの使用をおすすめします。例えば、当落の決定、発表を自動化したいのであれば、インスタントウィンツールが活用できるでしょう。
一方、効果検証を効率化したいのであれば、Twitter公式のTwitterアナリティクスのみならず、フォロワー数の推移などが調査できるツールが役立ちます。
Keywordmap for SNSを活用すると、キャンペーン投稿のリーチ数、応募数などが確認できます。さらに、応募したユーザーの興味・関心が分かるため、ターゲットとするユーザーに参加してもらえているか確認可能です。
▼抽選作業を楽にするインスタントウィンツールについてはこちらの記事で紹介しています。
「Twitterのインスタントウィンとは?キャンペーンのやり方やツール、事例を徹底解説」
▼フォロワー数の推移を調査できるツールについては以下の記事で紹介しています。
「Twitterのフォロワー数の推移を調べるツール5選と分析方法」
リツイートキャンペーンの成功事例
リツイートキャンペーンの概要や成果を上げるコツについて解説してきました。では実際にTwitterのリツイートキャンペーンで成果を出している企業は、どのような内容で実施しているのでしょうか。
本章では、4つの成功事例を紹介します。
※以下で紹介するキャンペーンは全て終了しています。
ちぼり
株式会社ちぼりホールディングスは贈答用の洋菓子の製造と販売を行っている企業です。同社では、マーケティングの一環としてTwitterを運用しており、認知拡大やフォロワー数の増加を狙って、「フォロー」「ハッシュタグ付き引用リツイート」を条件に、お菓子をプレゼントするキャンペーンを実施しました。
結果、ただ認知を拡大させるだけでなく、顧客の声・口コミを数多く収集することができました。
▼ちぼりホールディングスの成功事例について詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
「Twitter運用開始1か月で9,000フォロワー獲得!老舗お菓子メーカーの新たな挑戦」
原神
原神(Genshin)というゲームの情報を発信するTwitterアカウントです。フォローとリツイートを条件にギフト券をプレゼントするキャンペーンを週に一度ほどの頻度で実施しています。
定期的にフォロー&リツイートキャンペーンを実施することで、フォロワーの増加につなげている成功事例です。
なお、こちらのアカウントはインスタントウィンを活用して、当選発表を自動化させています。
サントリー ほろよい
飲料メーカーのサントリーの商品「ほろよい」について発信しているアカウントです。フォローとリツイートを参加条件にしたキャンペーンを実施しました。
結果、キャンペーンの実施期間12月19日〜12月26日までの間でフォロワーが急増しました。
また、その後(12月26日以降)もフォロワー数を維持できている成功事例といえます。
とんかつ新宿さぼてん
とんかつ専門店の「とんかつ新宿さぼてん」の公式アカウントです。こちらのアカウントでは、フォローとリツイートを参加条件にキャンペーンを実施しました。
結果として、4月6日時点で18.5万のインプレッション数を獲得しています。
また、キャンペーンの実施期間中にフォロワー数が急増し、その後も数を維持できています。さらに、投稿に動画を活用することで、キャンペーンの魅力を最大限に伝える工夫がされています。
まとめ
リツイートキャンペーンのメリットや実施する手順、成功事例について解説してきました。具体的にリツイートキャンペーンのメリットは以下になります。
- 認知を拡大できる
- ユーザーが参加するハードルが低い
- 実施する難易度が低い
- 費用対効果が高い
一方で以下の点について、十分注意した上で実施するようにしましょう。
- Twitterのガイドラインに違反しない
- 景品表示法に違反しない
当記事を参考にリツイートキャンペーンについて理解を深めていただければ幸いです。
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