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コンテンツマーケティングとSEO、コンテンツSEOの違いとは?各施策をわかりやすく解説
当記事ではコンテンツマーケティングとSEO、さらに混同しやすいコンテンツSEOにも言及、これらの相違性、関係性を説明し、役割や適切な施策運用を紹介します。
また、Keywordmapを開発したCINCでは、ビッグデータを活用し、SEOからコンテンツマーケティングまで幅広く支援しています。これからSEOに注力したい、コンテンツマーケティングを始めたいという方はお気軽にご相談ください。⇒CINCのSEOコンサルティング・SEO対策代行サービス
目次
コンテンツマーケティングとSEOの違い
そもそもコンテンツマーケティング、SEOはどのような施策なのでしょうか。簡単に説明していきます。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、顧客に対して良質で価値のある情報(コンテンツ)を発信し、関係性を構築していくことで、最終的に顧客をファンとして定着させるマーケティング手法です。企業側が一方的に情報発信を行う方法と異なり、顧客が求める情報を適切なタイミングで提供するという特徴があります。これはWebページ上だけの話ではなく、FacebookやTwitterなどのSNS・ソーシャルメディアやメールマガジン、動画コンテンツなどもユーザーと接点を構築するコンテンツ提供の一種として含まれます。
顧客の悩みや問題に対し、継続的にコンテンツを提供することで、潜在顧客層を見込み顧客へ、見込み顧客を顕在顧客へ、そして最終的にファンになってもらうまで顧客を育てていきます。
SEOとは
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)を意味する施策で、検索エンジンにおいて該当するキーワードが検索された際に、検索結果の上位に表示してもらえるよう、検索アルゴリズムに最適なコンテンツを発信します。
例えば、クローラビリティやキーワードの最適化、リンク対策、titleタグの設定などが具体的な施策として挙げられます。
以前はGoogleのアルゴリズムがシンプルであったために、キーワードや被リンク(質は問わない)の多いだけのサイトが上位に表示されていました。その状況を打開すべく、Googleによって検索アルゴリズムがアップデートされ、ユーザーに取って価値があるサイトでなければ上位に表示されにくくなりました。今後のSEOはユーザーファーストのコンテンツ作成が大前提になります。
Googleのおもな検索アルゴリズムのアップデート
上述したように、Googleは検索エンジン上に表示されるWebページの順位を決めるために、複雑かつ膨大な計算を行っています。この計算の仕組みが、すなわちアルゴリズムで、これは毎日アップデートが行われています。
以下は、これまでリリースされた検索順位に影響を与える代表的なアップデートです。少なくともこれらは念頭に入れて、コンテンツマーケティング、SEOに臨む必要があります。
ペンギンアップデート
2012年4月導入。低品質なコンテンツが上位表示されにくくするアップデート。
他サイトのコピー、独自性、専門性が低い、内容が乏しく、薄いなどのサイトが順位下落する。特徴的なのは、ユーザーの役に立たないリンク集ページや、スパムのようなサイトからの被リンクを受けている場合、低評価を受ける可能性がある点。
パンダアップデート
2012年7月導入(日本適用)。低品質なコンテンツが上位表示されにくくするアップデート。
他サイトのコピー、独自性、専門性が低い、内容が乏しく、薄いなどのサイトが順位下落する。スパム行為やウェブマスター向けのガイドラインを著しく違反しているWebページの順位を下げる。
モバイルフレンドリーアップデート
2015年4月導入。モバイル端末に対応しているWebサイトの順位が高くなる。それゆえ、相対的にモバイル対応していないWebサイトは順位が落ちる可能性がある。
モバイルファーストインデックス
2018年3月導入。評価の基準をPCサイトからモバイルサイトへと移すアップデート。これにより、モバイルサイトの評価が中心になり、検索順位が決まるようになった。
スピードアップデート
2018年7月導入。Webページの表示スピードを検索順位を決める要因(ランキングファクター)に取り入れるアップデート。
留意すべきなのは、スピードが速いから好影響を受けるというわけではなく、ユーザーにとってあまりにも遅い表示スピードだと、低評価を受けてしまうという点。たとえ、ページ表示が遅くとも、ユーザーにとって価値のあるコンテンツであった場合は、上位表示される可能性がある。
BERTアップデート
AI(人口知能)による自然言語処理技術を用いることで、検索エンジンがクエリをより正しく理解し、より関連性の高いコンテンツをユーザーに表示することを目指してリリースされたアップデート。BERTアップデートの導入により、検索クエリの意味や文脈的なニュアンスが、ユーザーの意思通りに伝わりやすくなり、Googleは検索全体の10分の1に影響があると発表した。
当初は英語圏のみの展開だったが、2019年12月10日以降は日本語を含む70以上の言語で展開されている。
コアアップデート
検索クエリと関連性が高く、価値のあるコンテンツをユーザーに提供すべく、Googleが年に数回、検索アルゴリズムに加える重要かつ大規模な変更のことをコアアップデートという。原則として、コアアップデートが行われる際、事前、あるいは事後にGoogleがアナウンスを行う。
コアアップデートに関するGoogleのアドバイスはこちら
∟https://webmaster-ja.googleblog.com/2019/10/core-updates.html
コンテンツSEOとは
コンテンツマーケティング、SEOと近しい概念を持ちながら、厳密には異なる集客戦略にコンテンツSEOがあります。
ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的にオウンドメディアにて発信し、自然検索から集客の増加を目指すSEOの一つです。ユーザーの検索意図を分析し、キーワードや共起語の選定などを行って、ユーザーの意図にあったコンテンツを作成します。コンテンツをリリースした後は効果測定を行い、リライトして内容の改善を図ります。
それぞれの施策の違いと関係性
コンテンツマーケティングは継続的に顧客と関係性を構築することが目的で、必ずしも顧客を集客することだけが目的ではありません。SNS・ソーシャルメディアを使う場合もあれば、有意義な情報が詰まったホワイトペーパーを配布することもあり、時と場合によって顧客へ提供する情報は異なります。コンテンツマーケティングの最終目標も企業によって異なり、コンバージョン、集客、ブランディングなど多岐に渡ります。
一方、SEOは検索経由にて集客するために、検索結果の上位にオウンドメディアを表示させることが目的になります。したがって、検索エンジンにいかに評価してもらうかがカギになり、様々な最適化方法を試行錯誤しながら施していきます。
いわばSEOは顧客(ユーザー)にWeb上で情報を提供するための施策であり、コンテンツマーケティングの効果を最大化するために不可欠な施策です。また、混同しがちな施策であるコンテンツSEOはキーワードの最適化や被リンク対策と同列なSEO施策の1つであり、コンテンツの質に着目した施策です。
混同しがちな3つの施策ですが違いを明確に理解しておきましょう。
コンテンツマーケティングにおけるSEOの重要性
WebサイトやWebページが検索結果において上位表示され、ユーザーへ情報を届ける機会が増えれば増えるほど、購買につながる可能性は高くなります。それゆえ、SEOはコンテンツマーケティングを成功させるために不可欠な施策なのです。
そこで、ここではコンテンツマーケティングにおける具体的なSEOをご紹介します。
SEOで成果を最大化させる
コンテンツマーケティングは顧客が求めている情報を適切なタイミングで届ける必要があります。検索エンジンに打ち込まれる語句(検索クエリ)は、そのまま顧客が求める情報の手がかりです。顧客が何を求めているのか、その検索意図を把握し、質の良いコンテンツ作成を意識しましょう。これがSEOの基本であり、目的のひとつでもあります。
キーワードを軸にコンテンツを作る
Googleは、検索クエリとコンテンツの関連性を評価します。関連度が高ければ高いほど、ユーザーにとって有意義な情報であるとして、検索結果の上位に表示させるようなアルゴリズムを組んでいます。それゆえキーワードの選定はSEOにおいて重視されており、定量的なデータを集めて精査し、徹底的に選別していく必要があるのです。
ユーザーの検索意図を把握し、アンサー度の高いコンテンツを作成するのは大切なのはわかりましたが、実際にはどうすればいいのでしょうか。
具体的な方法について見ていきましょう。たとえば、「京都 観光」と検索したユーザーにはどんな検索意図が考えられるのでしょうか?
ぱっと頭に浮かぶのは、「オススメの観光地」や「ホテル・旅館」、「イベント」、「紅葉」などでしょうか。もちろん、これらは実際に検索されているであろうし、間違った予想だとは思えません。とはいえ無数にある検索意図をこのように人力で考え出すのにも限界があります。
そこでキーワード選定を補助してくれる便利なツールを使うことをオススメします。
広く普及しているものとしては、Google広告のキーワードプランナーが有名です。キーワードの元となる語句を入力すれば、ユーザーによって検索されたキーワード候補がずらりと表示されます。
また、月間で平均どれくらい検索されているか(検索ボリューム)や、競合性、CPC(クリック単価)なども表示されます。
またWebマーケティング分析ツールであるKeywordmapを使えば、キーワードの元となる語句を入力すると、上図のようにマインドマップ状に検索意図が網羅されます。
このようにツールを活用して調査してみると、「京都 観光」というキーワードには、多種多様の検索意図が隠れていることがわかります。「京都 観光」において「夜」や「地 から近い」、「無料」、あるいは「手作り」といったキーワードのニーズが高いということは、簡単に発見できるものではないでしょう。さらに、「手作り」の先には「体験」という検索意図が隠れていることがわかります。
ユーザーが本当に欲している情報はなんなのか。ただ闇雲に思い浮かべるのではなく、ツールを使うことで時間も工数も省きながら、よりニーズに直結したキーワード候補を発見し、コンテンツに反映していく必要があります。
Webページのクローラビリティを最適化する
キーワードを選定し、ユーザーの検索意図を満たした情報を提供することが、コンテンツ制作において最も大切なことです。一方で、ユーザーだけでなく検索エンジンに向けてコンテンツを作る、ということもSEOにおいて大変重要です。
Googleは、インターネット上に存在するあらゆるWebページを自社のデータベースに登録する作業(インデックス)を常時行っています。というのも、これは検索エンジンからすれば客であるユーザーのためで、ユーザーが何か疑問を持って検索した際に、最も正しいとも思われるWebページを返すために、常日頃からGoogleは世界中のWebページを収集しているのです。
このインデックス作業を行っているのが、Googleのロボットであるクローラ―であり、リンクをたどってWebサイトやWebページにクローラーが訪れることをクローリングといいます。(クローリングされるとWebページの情報がGoogleにインデックスされる)
では、検索エンジンに向けてコンテンツを作るというのはどういうことなのでしょうか?
これはクローリングされやすいWebサイト、あるいは理解されやすいWebページを作る、ということを意味します。ユーザーニーズを満たした良質なコンテンツを作ったとします。しかし、それも検索エンジンに伝わらなければ、そもそもユーザーに提供できません。Googleにもユーザーにも評価してもらうには、まずコンテンツを提供する土台を整備することが不可欠なのです。
WebサイトやWebページを、検索エンジンが理解しやすいように整備することを、クローラビリティを最適化するといいます。検索エンジンに向けてコンテンツを作るというのは、ユーザーが読むのとは違った記述方式で、コンテンツの中身を検索エンジンに伝えることを意味します。
そのために必要なのが、Webページのタグ付けです。
タグの最適化
タグとは、この場合htmlタグ(以下タグ)を指し、Webページをブラウザに表示するための書式のことを意味します。このタグを適切に記述することで、検索エンジンにWebページの内容を正しく伝えることができるようになります。
タグには様々な種類がありますが、ここではSEOに関係のあるいくつかのタグを紹介します。
titleタグ
検索結果に表示されるタイトルやWebページの題名を記述するときに使用します。
ページのタイトルを設定するためのタグです。検索エンジンのみに情報を伝えるhtmlソースのhead内に記載します。検索結果に表示されるタイトル文は、titleタグで設定することができます。titleタグ内には設定したキーワードを適切に盛り込みましょう。また、検索結果画面で省略されてしまうおそれがあるため、全角35文字以内にしたり、目立つよう前方にキーワードを持ってきたりするなど工夫も忘れないようにしてください。
<title>~タイトル名~</title>
descriptionタグ
正式にはmeta descriptionタグ。
metaタグとはhtmlのhead内に記述するそのページの情報であり、検索エンジンやブラウザにそれを伝える役割があります。metaタグはhead内に記述するので、普通Webページを訪れたユーザーには見えません。
meta descriptionタグは、概要文や説明を反映するタグで、ここに記述した情報が、検索結果のタイトルの下に表示されます。
〈meta name=”description” content=”ディスクリプション(説明文)”〉
titleタグもdescriptionタグも、検索結果に表示されるので、CTR(クリック率)に直接関係し、トラフィックに影響を及ぼす非常に重要なタグです。
読みやすいコンテンツを作成する
顧客が読みやすいコンテンツ記事を作成するというのは、SEOにおいて大前提でしょう。キーワードや共起語をいくら盛り込んでも、読み手に伝わりづらい文章では本末転倒です。読み手が、なんの不自由、違和感を覚えないようなテキスト作りを心掛けましょう。
読みやすい文章を作成するには、たとえば「1文の長さを40字から60字以内する」や、「結論ファーストで構成する」といったような、Webライティングの基本を把握することが大切になってきます。
一方、読み手だけでなく、検索エンジンにも読み取ってもらいやすい文章を意識しましょう。例えば、上述した「見出しタグを適切に設定する」、あるいは「※サイトマップを作成する」と、Googleがコンテンツを理解しやすくなり、かつクローラ―が回遊しややすくなるので、インデックスが促進される可能性があります。
※サイトマップ
Webサイトがどのような構成になっているのか端的に示すためのページ。
一般的にはサイト内のカテゴリトップやジャンルトップといった主だったページへのリンクが一覧化してある。
検索エンジンやユーザーに、Webサイトがどのような構造を持っているか伝える役割を持っている。
まとめ
SEOはコンテンツマーケティングの効果を最大化するために必要な施策です。
しかし、2つの施策を混同したまま施策を進めるとコンテンツマーケティングに本来必要なアクションや目的を見失ってしまいます。それぞれの関係性や目的をはっきりさせたうえで運用していきましょう。
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