求人サイト・採用ページのSEO対策12選!必要性やメリットもあわせて解説

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求人サイトを運用する場合、検索エンジンからの集客を無視することはできません。就職活動では徹底した情報収集を行うのが一般的であり、そこでまず真っ先に用いられるのが検索エンジンだからです。そのため、求人サイトにはSEO対策が必要不可欠です。

正しくSEO対策を行うことができれば、低コストで求職者の集客や企業ブランドの構築が行えます。一方、競合も多くひしめくため、難易度は決して低くありません。

本記事では、並み居る競合に勝つために、求人サイトが取り組むべきSEO対策12選を紹介します。事前準備としてやるべきことも紹介しますので、求人サイトの運営担当の方は、ぜひ参考にしてください。

また、Keywordmapを開発したCINCでは、ビッグデータを活用し、SEO戦略の策定から効果検証まで一気通貫で支援しています。求人サイトにおけるSEO支援実績も豊富にございますので、これからSEOに注力したい、SEOの成果を高めたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。⇒CINCのSEOコンサルティング・SEO対策代行サービス

目次

求人サイトにおけるSEO対策の必要性

求人サイトでSEO対策が欠かせない要因は、ターゲットである求職者に接触できるからです。

多くの求職者は、インターネットで求人情報を探しているため、SEO対策をすることで自社求人サイトを様々なキーワードで上位表示できれば、多くの求職者にリーチできます。

また、適切なキーワード選定を行うことで、自社求人サイトの特性に沿った求職者を集客することが可能です。たとえば、営業職、コック、保育士、デザイナー、型枠大工、アルバイト、ライター、税理士、プログラマーなど、集客したいスキルを持った求職者を自社求人サイトと接触させることができます。

求人サイトは、膨大な企業の求人情報が掲載されているような大規模サイトが多く、求人の検索結果ではそのようなWebサイトが上位に表示されやすい傾向にあります。そのため、強力な(ドメインパワーの強い)求人サイトと競うためにもSEO対策を徹底して行い、検索結果の上位に表示されるようにする必要があります。

求人サイトでSEO対策するメリット

求人サイトのSEO対策をして期待できる効果やメリットを5つ見ていきましょう。

  1. 低コストで求職者を集められる
  2. コンテンツが自社の資産になる
  3. 自社の魅力を届けられる
  4. ブランディングになる
  5. 採用のミスマッチを削減できる

低コストで求職者を集められる

SEO対策をすることで、低コストで求職者を集められます。

検索エンジンを用いた集客の方法として、リスティング広告を利用することがありますが、広告費は100万円以上かかる場合もあり、コストがかかってしまいます。

一方、SEO対策をして検索結果で上位に表示できれば、広告費をかけずに集客することが可能です。

コンテンツが自社の資産になる

サイトを削除しない限り、コンテンツが資産となりネット上に残り続けます。ネット上にずっと公開され続けるので、永続的に集客できるのが魅力的です。

有益なコンテンツを制作しておくことで、長く検索結果で上位に掲載することが可能です。

ターゲットに刺さる内容のコンテンツを制作し、求職者のニーズを満たすような情報をけいさいすることが重要です。有益なコンテンツの発信を続けることで、今求職をしている人だけでなく、将来的に求職者になる方にもリーチできます。

自社の魅力を届けられる

自社で求人サイト・ページを公開している場合は、自社の魅力や特徴、凄みを余すことなく届けられるため、求職者の心にも響きやすくなります。

一般的な企業の情報だけでは魅力は十分に届けられません。例えば、社員のインタビューやオフィス内の写真など、企業で働くイメージが持てるコンテンツを充実させられます。

写真や動画を活用することで、他の求人媒体では発信しきれない内容を発信できます。そのため、求職者に自社のことをより知ってもらえるでしょう。

認知拡大・ブランディングになる

SEOによって求人サイトが検索上位に表示されていると、求職者からの信頼も得られます。

キーワード検索をしたら、大体の人は上位のコンテンツから閲覧していくことが多いです。そのため、検索上位に自社の求人サイトがあると、それだけ認知度が上がり、応募も増えるでしょう。

検索結果の上位に表示されているということは、ユーザーやGoogleから信頼されている可能性が高いので、ブランディングにもつながります。なお、よりよいブランディングには、他社と差別化された独自のコンテンツを発信していくことが重要です。

採用のミスマッチを削減できる

自社で求人サイトを運営する場合、採用のミスマッチを削減できます。ターゲットを明確にして発信したり、自社の社風がわかりやすいコンテンツを発信することで、ある程度自社が求める人材からの応募が増えやすくなります。

採用のミスマッチを削減することによって、入社後すぐに退職するといった事態を事前に防げるでしょう。

自社が欲しい人材に向けて、有益なコンテンツを発信していくことが重要です。

求人サイトでSEO対策するデメリット

求人サイトでSEO対策をするにあたって、注意しなければいけないポイントもあります。

求人サイトにおけるSEO対策のデメリットは、大きく以下の2つです。

  1. 成果を出せるまで時間がかかる
  2. 採用サイト用のコンテンツ制作が必要になる

成果を出せるまで時間がかかる

SEOは取り組んでから成果が出るまでに時間がかかります。

特に、新規でドメインを取得してWebサイトを立ち上げる場合、検索エンジンからの評価は0からスタートします。この場合、成果が得られるまでは、目安としておよそ半年〜1年間はかかります。つまり、求職者の集客も半年間は、思ったように進まないと考えなければなりません。

特に競合サイトと頻繁にバッティングするようなキーワード領域の場合、最初のうちは成果を上げるのは非常に困難でしょう。

求人サイトを運営していく場合は、長期的な対策を踏まえたうえで、継続していくことが重要です。

採用サイト用のコンテンツ制作が必要になる

採用サイトを運営するには、コンテンツを充実させることが成果を上げるために必要不可欠です。コンテンツを充実させるためにも、記事の制作などを継続していかなければなりません。したがって、少なからずコストがかかります。

また、コンテンツを制作する前のサイト制作段階でも、コストがかかってしまうのがデメリットです。

しかしながら、うまく軌道に乗せることができれば、ROI観点からみても得られるメリットの方が多いので、コストをかけてでも有益なコンテンツを制作することを心掛けましょう。

求人サイトでSEO対策する事前準備

求人サイトでSEO対策する際に必要な事前準備を5つ紹介します。

目標を決定する

まずは、求人サイトでSEO対策をして何を達成するのか、目標を決定しましょう。

目標は具体的な数値で決めておくと、達成に向けてやるべきことが明確になります。

▼求人サイトの主な目標

  • 求人サイト経由の成約数
  • 会員登録数
  • セッション数・PV数

まずは、比較的、達成しやすい目標を立てるのが良いでしょう。Webサイトの成長を促すためにもセッション数・PV数でまず目標を立て、達成したら次のセッション数・PV数を目標設定しつつ、会員登録者数を新たに設定、達成したら成約数というふうにステップアップさせていくのが進めやすいでしょう。

予算を確保する

SEO対策をする際は予算を確保する必要があります。

SEO対策はリスティングに比べてコストがかかりにくい一方で、ある程度の費用がかかります。Webサイトの立ち上げや維持、人件費、SEOを進めるためのツール導入、コンテンツ制作など、必要になる予算を算出して、確保しなければなりません。

最速で目標を達成するためにも、自社求人サイトで必要になるであろう費用を算出しておき、予算を確保するようにしましょう。

ターゲットを明確化する

SEO対策をする際は、ターゲットの像を明確にすることが重要です。

単に「仕事を探している人」だと範囲が広すぎて、キーワード選定もコンテンツの作成も難易度が非常に高くなります。まずは、自社求人サイトで集客したい職種や持っているスキルを明確にしましょう。

職種やスキルのほかにも、性別・性格・居住地、趣味など一見求人サイトと関係なさそうな項目に着眼してターゲットを絞りこむことで、キーワード選定やコンテンツが作成しやすくなり、SEOに効果的に働く場合があります。

検索結果で上位表示させるためにも、まずはとにかく自社求人サイトで集客したいターゲットの像を明確にしておくことが重要です。

競合サイトの調査をする

求人サイトを運営していく上で、主に以下2つの理由から競合サイトの調査は欠かせません。

  • 競合サイトとは別の領域で戦うため
  • 競合サイトの戦略・戦術を知り参考にするため

当然ながら、SEO対策は競合サイトでも実施されているため、ライバルが強い(ドメインパワーが大きい)場合は、検索結果で上位に表示させるのが難しくなります。そこで重要なのがランチェスター戦略、弱者の戦略です。競合サイトを調査・分析することで、自社のサイトが勝てるところ、つまり競合サイトが未対策なキーワード領域を狙いに行くことができます。

また、競合サイトのキーワード戦略やコンテンツ、検索順位、アクセス数、サイト構造、内部リンク、被リンク、構造化データといった情報を参考・お手本にすることで、自社サイトの成長に役立てることができます。

ライバルとの差別化を図り、成果を出していくためにも、競合サイトの調査を実施することは欠かせません。

競合サイトの調査・分析ならビッグデータ×AIツール『Keywordmap』

自社の現状を把握する

すでに、求人サイトを運営している場合は、Webサイトの現状を把握しておくことが必要です。

獲得しているキーワードやその数、検索順位、アクセス数といったトラフィックに関するデータから、コンテンツの質や被リンク数、サイトスピード、クローラビリティといったSEOに影響のある項目についてのパフォーマンスを把握し、分析することで対策していきます。

サイトの現状を分析するには、Googleが提供している「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」や第三者が提供しているようなツールを活用しましょう。

求人サイトで実施したいSEO対策12選

求人サイトで成果を得るには、SEO対策が欠かせません。とは言っても、SEO対策には膨大な施策があります。

そこで、特に重要度の高い求人サイトのSEO対策を12選ピックアップしました。それぞれ見ていきましょう。

  1. ニーズが潜在的なキーワードを選定をする
  2. コンテンツの品質を高める
  3. ディレクトリ構造を整備する
  4. パンくずリストを設置する
  5. 内部リンクを設置する
  6. モバイルフレンドリーにする
  7. コンテンツを定期更新する
  8. 専門分野のコンテンツを作成する
  9. 地域限定のコンテンツを作成する
  10. 企業のインタビュー記事を掲載する
  11. 利用者の声を掲載する
  12. 被リンクをもらう

ニーズが潜在的なキーワードを選定をする

求職者がどんなキーワードで求人情報を探しているのかを、調査し狙うキーワードを選定しましょう。

キーワード選定を適切に行うことで、ターゲットである求職者を効率よく集めることができ、かつライバルが少ないところで勝負することも可能です。

▼一般的な求職に関するキーワード

  • エンジニア 転職
  • 保育士 待遇
  • 営業 未経験
  • フルリモート 経理

▼潜在的な求職に関するキーワード

  • 退職 言い出す タイミング
  • ブラック企業 特徴
  • プログラミング 勉強
  • 夜 寝られない

一般的な求人キーワードは、検索ボリュームが大きい(検索回数が多い)ため、競合サイトも数多く参入しています。一方で「すぐに求職するわけではないが、いつかしたいと考えている」というような潜在的なニーズが表れているキーワードは、検索ボリュームは小さいこともあり、競合サイトが少ない傾向にあります。

また、ニーズが潜在的な求人キーワードを対策することで、求職前のターゲットユーザーを集客することができる可能性が高まるでしょう。

なお、KeywordmapといったSEOツールを活用することで、効率的かつ効果的にキーワード選定を行うことができます。

コンテンツの品質を高める

SEOの最も重要なポイントは、コンテンツが高品質であることです。これは求人サイトであろうが他のWebサイトであろうが変わりません。

コンテンツの品質が良ければ、他に欠点があっても上位表示される可能性がありますが、逆はほぼ不可能です。何よりもまずはコンテンツの品質を高めることを優先しましょう。参考になるのは、「上位表示されているコンテンツよりも、すべての観点で優れているコンテンツかどうか」です。

職探しは人生を決める大きな分岐点の一つです。そういう分岐点にいる訪問者が抱えている悩みやニーズを解決できるようなコンテンツを提供しましょう。以下はGoogleが公表している高品質なコンテンツが満たしているべきポイントです。ぜひ参考にしてみてください。

  • コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
  • コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
  • コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
  • コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
  • メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
  • メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
  • 自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
  • コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
  • 検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
  • コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
  • コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
  • コンテンツが(外部委託されるなどして)多数のクリエイターによって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していませんか。
  • コンテンツは、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供していますか。
  • コンテンツを制作しているサイトを誰かが調査したとしたら、対象トピックの権威としてサイトが信頼されている、または広く認知されているという印象を受けますか。
  • コンテンツは、トピックに関して十分な知識を持つことが明白な専門家または愛好家によって書かれたものですか。
  • コンテンツに明らかな事実誤認はありませんか。
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

ディレクトリ構造を整備する

ディレクトリ構造の説明図

ディレクトリ構造とはWebサイト構造の一つの種類で、フォルダ・ファイルの関係のように階層ごとに分かれたタイプの構造を指します。

ディレクトリ構造のようにまとまり(カテゴリ)ごとにページが整備されたWebサイトは、検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすく(クローラビリティが高い)、それゆえページ評価やインデックスがいち早く行われるという効果が見込めます。

また、サイトに訪れたユーザーもどこに何のコンテンツがあるのかわかりやすくなり、ユーザビリティの向上にも寄与するでしょう。求人サイトの場合、ユーザーはサイト内の様々なページを閲覧して採用に関する情報を幅広く集めると考えられるので、ユーザーの利便性を追求するためにもディレクトリ構造のような分かりやすさが必要不可欠です。

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、ユーザーがいま、Webサイトのどのページを閲覧しているのかを示すナビゲーションリンクのことです。ページ上部に表示されている、「TOP>職種>給与」というようなリンクがこれに該当します。

求人サイトのパンくずリスト例

パンくずリストはほぼすべてのページに設置されることから、各ページが必ずその上部階層とリンクでつながります。そのため、クローラーがWebサイトを巡回しやすくなります。クローラビリティ向上のためにも、パンくずリストは実装すべきでしょう。

また、パンくずリストを設置することで、ユーザーが自分の閲覧しているページを理解でき、階層を辿れるようになります。必要な情報に素早く辿り着けるようになるので、ユーザーの利便性を高めることが可能です。

パンくずリストについては基本的な概要や設置方法など、以下の記事で詳しく解説しています。

内部リンクを設置する

関連するページ同士を相互に結ぶ内部リンクを設置しておくことで、SEOに好影響をもたらします。

ここまで何度か触れているように、リンクをつなげることで検索エンジンのクローラーの巡回を促すことができるため、クローラビリティが向上します。

また、関連するコンテンツへのリンクがあると、ユーザーの利便性向上に役立つだけでなく、Webサイト運用者としても「次に閲覧して欲しいコンテンツ」へ誘導することができ、会員登録や求人応募といったコンバージョンにつなげる道筋としての効果も発揮するでしょう。

内部リンクについては以下の記事で詳しく解説しています。

モバイルフレンドリーにする

現在、ユーザーの多くはパソコンよりもスマートフォンでインターネット検索をします。そのため、Webサイトはスマートフォンでも閲覧しやすいことが大前提です。複数のページにまたがって情報を集めるユーザーが多い求人サイトは、特にスマートフォンでの閲覧しやすさが求められます。

「モバイルフレンドリー」とは、スマートフォンで使いやすいWebサイトであることを示す言葉です。Webサイトがモバイルフレンドリーになっているかどうかは、SEOの基本であり、モバイルフレンドリーだと高評価を受けるというよりは、そうでないと低評価を受けて検索順位が下がるおそれがある、という前提条件だと考えてください。

自社のサイトがモバイルフレンドリーに対応しているかどうかは、Googleが提供している、モバイルフレンドリーテストやサーチコンソールで無料で確認できます。

モバイルフレンドリーについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

コンテンツを定期更新する

最新の情報を発信するために、コンテンツを定期的に更新しましょう。

古い情報のままコンテンツを放置していると、間違った情報を届けてしまう可能性があり、ユーザーからの信頼を失ってしまうリスクがあります。特に求人ページは常に最新の状態に保つようにしましょう。

また、コンテンツの定期更新は、SEO観点からも推奨されます。Webサイトの更新性の高さが上位表示と相関している可能性があるため、新規ページの作成・リライト問わず、積極的にWebサイトを更新するようにしましょう。

専門分野のコンテンツを作成する

求人サイトにあったジャンルやテーマでコンテンツを作成しましょう。専門性の高いサイトはE-E-A-Tの一つである「専門性(Expertise)」を満たしているとして、SEOの評価も上がりやすくなります。(※E-E-A-TとはGoogleが定めた「良いコンテンツとは何か」を定める評価指針の一つです。)

例えば、エンジニア向けの求人サイトであれば、「エンジニアのなり方」「IT業界への転職方法」「エンジニアにおすすめのパソコン」といったコンテンツを作成することで、エンジニアを志望するユーザーの集客に寄与するでしょう。

求職段階のユーザーにアプローチできるコンテンツでなくても、一度接触し、興味を持ってもらうことで、今後、求職する際の利用につながる可能性が高まります。

地域限定のコンテンツを作成する

地域限定のコンテンツを作成することで、ローカル検索からの集客に役立ちます。

働く場所を限定して、職を探しているユーザーからのアクセスを集められるでしょう。地名(都道府県名など)と職種の掛け合わせキーワードや、地域に関係のある職種キーワードでコンテンツを制作すると、ローカル検索をした求職者の集客に寄与します。

企業のインタビュー記事を掲載する

企業のインタビュー記事を掲載するのも求人サイトのSEOとして有効です。企業名で検索するユーザーがサイトに訪れやすくなるためです。

また、インタビュー内容は一次情報となるため、独自性、専門性として評価を受けやすく、コンテンツの品質が高いとして、検索エンジンからの評価も高くなるというメリットもあります。

SEOとは関係がありませんが、インタビュー記事から企業が求める人材像を求職者が認識できるため、採用のミスマッチを防ぐことにもつながります。

利用者の声を掲載する

求人サイトを利用している求職者の声を掲載することもSEOに効果的です。

どのようなサービスでも同じですが、多くのユーザーは、Webサイトの使い勝手やサービスの評判を気にしています。そのため実際に利用したユーザーのレビューを掲載しておくことで、サービスの評価や、自分が利用したらどうなるのかがイメージしやすくなり、ユーザーの利便性向上に寄与します。

また、ユーザーのレビューとして良い評判を集められれば、口コミやサイテーション、被リンクが広がり、アクセス数の増加や、求職者によるコンバージョン増加につながります。

被リンクをもらう

どのようなWebサイトにおいても、被リンクをもらうことはSEO対策において非常に重要です。

被リンクとは、外部のサイト・ページ上に自社のコンテンツのリンクを貼ってもらうことです。被リンクを受けることで、検索エンジンから信頼性の高いサイトと評価され検索結果の上位表示に大きく貢献します。

被リンクをもらうためには、シェアされやすい有益なコンテンツを制作することが必要不可欠であり、最も効率的な近道です。なお、有益なコンテンツを公開したら、少しでも多くの人の目に触れるようにSNSやメールを活用してコンテンツの拡散に取り組むことを推奨します。

被リンクについては以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

求人サイトにおけるSEO対策の注意点

求人サイトは、その性質や運用目的から、SEO対策を実施するにあたって注意しなければならないポイントがあります。

より大きな成果を獲得するためにも以下3つのポイントは押さえるようにしておきましょう。

  1. 応募フォームへの導線を明確化する
  2. 求人検索エンジンを併用する
  3. 求人企業名を重要な検索キーワードとして対策する

応募フォームへの導線を明確化する

求人サイトを運営する目的は求職者に応募してもらうことです。

SEO対策がうまくいって集客ができても、応募フォームへの導線が設計されていないと、目的達成は叶いません。応募フォームの導線を整備し、求職者が「申し込みたい」と思った瞬間に、どこからでも応募フォームにたどり着けるようにしましょう。

たとえば、ページの上部やサイドカラムといった常に表示される場所に導線を設置したり、コンテンツを閲覧中にニーズが発生した場合に備えて、応募フォームへのテキストリンクを配置したりすることが効果的です。

求人ポータルサイトを併用する

自社サイトのみで求人を行っている場合は、求人に特化したポータルサイトの利用を検討してみましょう。

現在、求職者の多くは、Googleなどの検索エンジンよりも、ポータルサイトなどの求人媒体を利用して求人情報を検索します。そのため、求人応募の最大化を目指しているのであれば、自社の求人サイトの運営だけでなく、大手ポータルサイトへの求人情報の掲載をおすすめします。

なお、求人ポータルサイトは、以下のようにそれぞれ特化している求人情報が異なりますので、利用する際は注意しましょう。

  • 正社員
  • 派遣社員
  • アルバイト・パート
  • 契約社員

企業名を検索キーワードとして対策する

企業名を検索キーワードとして対策すると、その企業名で検索したユーザーと接触しやすくなります。これは上記「企業のインタビュー記事を掲載する」で述べた通りです。

企業名で対策することで、「その企業についての情報が知りたい人」をターゲットにすることができるため、求職者の集客に効率的で、同時に対策するコンテンツの内容も明確にできます。

また、単純に、企業名で検索した際に、その企業に関する情報が多いか少ないかであれば、多い方が、比較検討を行う求職者にとって便益があるのは言うまでもありません。

また、企業名の掛け合わせキーワードは、比較的に検索上位を取りやすい傾向にあることも推奨される理由のひとつです。

採用活動をするならGoogleしごと検索の活用が有効

採用活動をするならGoogleしごと検索の活用が有効です。

Googleしごと検索とは、Google検索において求人・採用関係のキーワードで検索した際に、企業の求人情報をページ上部に掲載する機能のことです。

Googleしごと検索に掲載される最低条件は、自社サイトに求人情報を掲載しているか、求人ポータルサイトに求人情報を掲載しているか、いずれかを満たしていることです。

Googleしごと検索の求人例

Googleしごと検索の特徴を紹介していきます。

Googleしごと検索のメリット

Googleしごと検索には以下のメリットがあります。

  • 自社サイトで検索上位を獲れなくてもページ上部に採用情報が表示される可能性がある
  • 求職者が近隣の求人情報にアクセスしやすくなる
  • 求人情報の掲載に料金がかからない

Googleしごと検索を活用することで、コストをかけずに集客を増加させられる可能性を高められます。

仮に、SEO対策がうまくいかなくても、ある程度のアクセスが見込めるので活用しておいた方が良いでしょう。

Googleしごと検索は中小企業の採用活動におすすめ

Googleしごと検索は、あまりコストをかけずに利用できるので、予算が限られている中小企業などの採用活動におすすめです。

中小企業は、少子高齢化で労働力が減少していく中、予算をかけて採用活動をしている大企業に人材確保で遅れをとってしまいます。

大企業とのギャップを埋めるためにもGoogleしごと検索の活用は有効な手段のひとつです。

Googleしごと検索の掲載する方法

Googleしごと検索に掲載される最低条件は、自社サイトに求人情報を掲載しているか、求人ポータルサイトに求人情報を掲載しているか、いずれかを満たしていることであり、直接応募することはできません。ただし、掲載されやすくするために押さえるべきポイントがあります。それが以下の2つです。

  • 自社サイトの求人情報を構造化データでマークアップする
  • 求人情報ページをクロールしてもらう

構造化データとは、検索エンジンのクローラーボットがコンテンツの意味を理解しやすくするために記述するデータの形式のことです。このデータ形式の一つに「求人検索用の求人情報(JobPosting)」があります。

自社サイトの求人情報ページをJobPosting構造化データでマークアップし、さらにそれらのページをGoogleに検出してもらうためにサーチコンソールを使用してクロールを促す、というのがGoogleしごと検索へ掲載されるための正攻法です。

まとめ:求人サイトのSEO対策でアクセスアップを目指そう

求人サイト、あるいは採用の強化を目的とする採用ページは、集客の柱としてSEO対策の実施が非常に有効です。

SEO対策なら、集客にも大きなコストはかかりません。検索キーワードのニーズに適したコンテンツの提供で、コンバージョンも期待できます。

ただし、正しいSEO対策を実施しなければ成果は得られません。

本記事で紹介した対策を中心に、事前準備や施策を実施して人材獲得を目指してみてください。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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