Twitter広告の種類をざっくり解説!それぞれの特徴やターゲティング、費用目安まで紹介
配信ターゲットや配信方法をお好みの方法で細かく定められるTwitter広告。知っておけばSNS運用の打ち手に幅広い選択肢を持つことができます。
これからTwitter広告の運用を考えているなど、関心のある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Twitter広告の種類
はじめにTwitter広告の種類について一覧で紹介します。
それぞれ詳細は後述しますので、まずは広告の種類やその目的、表示される場所などをざっと確認してみましょう。
広告の種類 | 細かな区分 | 活用目的 | クリエイティブの種類 | 表示可能な場所 |
---|---|---|---|---|
プロモ広告 |
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フォロワー獲得広告 | フォロワー獲得 |
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| |
Twitterテイクオーバー |
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Twitterライブ | ユーザーとのリアルタイムでのやり取り | ライブ動画コンテンツ | タイムライン | |
Twitter Amplify |
| 動画コンテンツの視聴 | 動画 | タイムライン |
れでは、Twitter広告の各種類の特徴などについて詳しく見ていきましょう。
プロモ広告
「プロモ広告」は、もっともよく活用される広告形態です。下記の5つのフォーマットに分かれています。
広告フォーマット | 特徴 |
---|---|
画像広告 | 1枚の画像による広告 |
動画広告 | 1つの動画による広告 |
カルーセル広告 | 横スクロールできる最大6点の画像・動画で紹介 |
モーメント広告 | 複数のツイートを一連にした広告 |
テキスト広告 | 128字以下(すべて日本語の場合)のテキストによる広告 |
フォロワー以外のユーザーも含め、ターゲットとして設定したユーザーに向けて広告を表示できることが特徴です。また、一般的なオーガニックツイートとほとんど同じ形式で表示されることから、広告感・宣伝色が軽減されている点もポイントです。
幅広いフォーマットが利用できるため「リーチ」「エンゲージメント」「フォロワー」「ウェブサイトへのトラフィック」「アプリのインストール」など、さまざまな目的に用いることができます。
フォロワー獲得広告
「フォロワー獲得広告」は、その名の通りフォロワーを獲得する(増やす)ために用いられる広告で、現在自社をフォローしていないユーザーの中で、自社アカウントに興味がありそうな人に向けて配信される機能です。
フォロワー獲得広告は「フォロワー数キャンペーン」から作成できます。
Twitterテイクオーバー
Twitterテイクオーバーには2種類あります。
- タイムラインテイクオーバー
- トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス
タイムラインテイクオーバーは、ユーザーが1日のうち最初に見る広告枠を獲得できるものです。他の広告よりもいち早くユーザーの目に留まるため、インパクトのある広告効果が期待できます。
トレンドテイクオーバーは、「トレンド」検索結果の画面の上部に、最大20字のテキストを表示させられる広告。トレンドテイクオーバープラスは、同じく「トレンド」検索結果の画面の上部に、よりインパクトある画像や動画クリエイティブを表示させられる広告です。
Twitterライブ
Twitterライブでは、リアルタイムでライブ配信ができます。最新製品のリリースなど新鮮なコンテンツを即座に配信できることももちろんメリットの一つですが、コメントしたりいいねを送ったりとユーザーが会話に参加できることで、運営側とユーザー、あるいはユーザー同士で臨場感や期待感を共有することができることが最大のメリットだと言えるでしょう。
Twitter Amplify
Twitter Amplify(アンプリファイ)は、Twitter上で共有されている動画を再生した際に、本編の前に広告動画を再生させることができるものです。YouTubeの動画広告と同様の仕組みと捉えると分かりやすいでしょう。Twitter Amplifyには、次の2種類があります。
- Amplifyプレロール
- Amplifyスポンサーシップ
「Amplifyプレロール」は、Twitterと提携している配信パートナーが投稿した動画上で再生されます。どの配信パートナーの動画上で配信されるかは、広告主が選択する15種類のカテゴリーと、Twitter社が独自に選んだ200以上のパートナーとの広告の関連度に基づき自動的にマッチングされます。
一方の「Amplifyスポンサーシップ」は、自社で1対1で提携を結んだ特定のパートナーの動画のみに配信されるものです。ツイート1件単位で広告管理が可能です。
Twitter広告で設定できるターゲティング
Twitter広告を利用する大きな利点の一つが、自社に最大限メリットをもたらすように広告配信先を設定できることです。ユーザーの基本的な属性から、「どのような映画が好きか」といった細かな設定まで柔軟にターゲティング可能です。ターゲティングが広告の成果を左右するといっても過言ではないため、Twitter広告でどのようなターゲティングが可能なのか把握しておきましょう。
まずはターゲティングの種類と概要を整理した一覧表を参考に、自社で役立てることができそうな手法を探してみてください。それぞれの詳細は続けて解説しています。
■ターゲティングの種類:オーディエンスの特性
区分 | 概要 |
---|---|
地域ターゲティング | 国、エリア、都道府県ごとに設定可能 |
年齢ターゲティング | 年齢セグメントごとに設定可能 |
言語ターゲティング | 46の言語別に設定可能 |
性別ターゲティング | 男女別に設定機能 |
端末、プラットフォーム、Wi-Fiターゲティング | 端末モデル、OS、携帯会社のほか「最近端末を購入したユーザー」といったセグメントも設定可能 |
■ターゲティングの種類:オーディエンスタイプ
区分 | 概要 |
---|---|
会話ターゲティング | 10,000以上のトピックの中から、特定のトピックについて積極的に会話に参加しているユーザーに配信 |
キーワードターゲティング | 特定のキーワードについて検索・ツイート・リアクションを行ったユーザーに配信 |
フォロワーが似ているアカウントのターゲティング | ターゲットとして設定したアカウントのフォロワーと興味関心がよく似ているユーザーに配信 |
イベントターゲティング | 指定のイベントに興味のあるユーザーに配信 |
映画とテレビ番組のターゲティング | 特定の映画やテレビ番組について興味のあるユーザーに配信 |
ツイートエンゲージャーターゲティング | これまでに広告やツイート投稿に反応したユーザーへ「リマーケティング」として配信 |
興味関心ターゲティング | ターゲットとするユーザーの興味関心を350種のトピックから指定して配信 |
■ターゲティングの種類:既存のオーディエンス
区分 | 概要 |
---|---|
カスタムオーディエンス | 自社が保有するメールアドレスリストなどを元に、フォロワー含めたユーザーへ柔軟にターゲット設定が可能 |
フォロワーターゲティング | 既存のフォロワーをターゲットに設定可能 |
オーディエンスの特性
「オーディエンスの特性」では、以下のデモグラフィックな5つの区分に分けて配信ターゲットを決めることができます。
- 地域
- 年齢
- 言語
- 性別
- 端末、プラットフォーム、Wi-Fi
基本的な属性に加えて、たとえば「端末、プラットフォーム、Wi-Fi」では「最近端末を購入または携帯会社を変えたユーザー」といったこまかなターゲティングをピンポイントに行うことも可能です。
オーディエンスタイプ
オーディエンスタイプでは、以下のサイコグラフィックな7つの区分に分けて配信ターゲットを決めることができます。
- 会話
- キーワード
- フォロワーが似ているアカウント
- イベント
- 映画とテレビ番組
- ツイートエンゲージャー
- 興味関心
「フォロワーが似ているアカウント」が少し分かりにくいかもしれません。あるアカウントをターゲットとしたとき、そのフォロワーと興味関心が似ているユーザーに向けて広告を配信できる機能です。
例えば競合他社をターゲットとした場合、類似するユーザーに自社がアプローチすることができます。競合に先駆けてフォロワーを獲得できる優れたターゲティング機能です。
カスタムオーディエンス
「カスタムオーディエンス」では、自社が保有する顧客リストをアップロードするなどして、特定のセグメントだけに柔軟にリーチできます。フォロワーをはじめとする、自社にすでに関連のあるユーザーに向けての「リマーケティング」としてよく用いられます。
カスタムオーディエンスで設定できるターゲット区分は、おもに以下の3種類です。
- リスト(例:ユーザーのメールアドレスリスト、Twitterユーザー名リスト)
- ウェブサイトアクティビティ(自社サイトに最近アクセスした人たちへ配信)
- アプリアクティビティ(御社のアプリで特定のアクションをおこなったユーザーへ配信)
フォロワーターゲティング
既存のフォロワーをターゲットにします。
オーディエンスタイプの「フォロワーが似ているアカウント」と混同されて説明されていることがありますが、こちらはTwitter上の任意のアカウントをターゲットに設定するもの、「フォロワーターゲティング」は自社のフォロワーをターゲットに含めるものという点で異なります。
Twitter広告の費用
費用形態は下記6つの方式に分かれており、選択した広告キャンペーンと広告グループの目的によって異なります。
- フォロー課金型(CPF)
- クリック課金型(CPC)
- エンゲージメント課金型(CPE)
- インストール/アプリクリック課金型(CPI/CPAC)
- インプレッション課金型(CPM)
- 再生数型(CPV)
それぞれの仕組みと入札方法(広告を表示させる方法)について、詳しく説明していきます。
課金方式
Twitter広告の6つの課金方式について、次の一覧表を参考にしてください。
課金方式 | 何によって課金されるか |
---|---|
フォロー課金型(CPF) | フォロワーされるごとに課金 |
クリック課金型(CPC) | クリックされるごとに課金 |
エンゲージメント課金型(CPE) | リツイート、リプライ、いいね、投票などのエンゲージメントごとに課金 |
インストール/アプリクリック課金型(CPI/CPAC) | アプリのインストールまたはリンククリックごとに課金 |
インプレッション課金型(CPM) | 表示ごとに課金 |
再生数型(CPV) | 動画再生ごとに課金 |
入札タイプ
Twitter広告を表示させるためには、同じ広告枠を狙っている広告主たちとのオークションに競り勝つ必要があります。入札金額のほか、広告の内容の質を評価した「品質スコア」に基づいて得点と表示の可否が決まります。
入札方法には3つのタイプがあり、目的によって使い分けることができます。
- 自動入札
- 上限入札単価
- 目標入札単価
「自動入札」は、最小限の費用で最大の結果を得られるように、Twitter側で入札額を自動的に最適化してくれる方式です。「予算は決まっているけれどいくらで入札すればいいか分からない」といった場合に便利です。
「上限入札単価」は、支払対象となるアクション(広告を見たユーザーのエンゲージメント)ごとに、支払っても良い上限の単価を設定します。入札単価の上限が決まっていて成果をより細かくコントロールしたい場合に便利です。エンゲージメントごとに発生する金額を予想できる経験豊富な広告主に向いています。
「目標入札単価」も、上限入札単価と同じように、支払対象となるアクションごとに支払っても良い上限の単価を設定します。ただし、上限入札単価が使える「上限」であるのとは違って「目標」である点が異なります。1日あたりの平均額が目標値に近づくように自動的に調整がなされます。目標入札単価は、一部の目標キャンペーン(フォロワー数、ウェブサイトへの誘導数、アプリのインストール数、アプリエンゲージメント数)でのみ利用できます。
費用の目安
Twitter広告の費用の目安は以下のとおりです。ただし、広告キャンペーンや課金方式によって費用は異なるため、あくまで一般的な相場である点に注意してください。
課金方式 | 費用の目安 |
フォロー課金型(CPF) | 40~100円/1フォロー |
クリック課金型(CPC) | 24~200円/1クリック |
エンゲージメント課金型(CPE) | 40~100円/1エンゲージメント |
インストール/アプリクリック課金型(CPI/CPAC) | 100~250円/1インストール |
インプレッション課金型(CPM) | 400~650円/1,000インプレッション |
再生数型(CPV) | 5~20円/再生1回 |
Twitter広告の始め方・出し方
具体的にどのようにTwitter広告を出せば良いのか、手順に沿って解説していきます。ここでは特によく利用される「プロモ広告」を出稿する場合の手順です。
なお、Twitter広告の始め方については、Twitter社が公式で解説しています。詳しく知りたい方は以下のページを参考にしてみてください。
「Twitter広告の始め方」
※Twitter広告の出し方や運用方法について不安がある、懸念がある、気になることがある方は「SNS運用相談窓口」までお気軽にご相談ください。
広告マネージャーにアクセスする
画面左側のメニューバーから「・・・」→「プロフェッショナルツール」→「Twitter広告」の順に進み、広告マネージャーにアクセスします。
広告キャンペーンを設定する
まずはじめに広告キャンペーンを設定します。広告の運用に慣れていない場合、まずは「シンプル」を選択するのがおすすめです。
配信目的を選択する
Twitter広告を配信する目的を選択します。主なTwitter広告の目的は以下です。
- リーチ:可能な限り多くのユーザーにツイートを見てもらうことを目的としたキャンペーン
- フォロワー数:フォロワーの増加を目的としたキャンペーン
- ウェブサイトの訪問者数:TwitterからWebサイトへの訪問者数を増やし、コンバージョンを促すキャンペーン
- エンゲージメント数:いいねやリツイートを増やすことで、ツイート(商品・ブランド)の拡散を狙うキャンペーン
- アプリのインストール:スマートフォンアプリのインストールを促すキャンペーン
Twitter広告の目的について詳しくは以下を参考にしてみてください。
「キャンペーン目的の選び方」
広告用ツイートを作成する
広告の種類は、直前で選んだ目的によって自動的に決まります。
たとえば、以下図のようにリーチ目的であれば、「広告テキスト欄」には広告に表示させたい文章を記入して、広告用のツイートを作ります。
※なお、Twitter広告を配信する際は、新しく広告用ツイートを作るか、あるいはこれまで投稿したオーガニックツイートの中から広告配信するものを選ぶことも可能です。今回は、新規で広告用ツイートを作成する流れを紹介しています。
「メディアを追加」から画像や動画を追加することができます(追加できる最大枚数は広告の種類によって異なります)
右側のプレビューを見ながら内容や見た目を調整することができます。
配信するターゲットを設定する
続いて、広告を配信するターゲットを設定します。
「オーディエンスの特性」で性別や年齢などを決定し、続いて「ターゲティング機能」等に細かくターゲットを設定します。
費用の支払い方法を追加する
1日ごとの予算と広告を表示させる期間(いつからいつまで)を設定します。
続いて、「お支払い方法」欄で、税金情報と支払うクレジットカードを登録します。
キャンペーン内容の確認・配信
全ての設定項目の入力が済んだら、画面右下の「キャンペーンを開始」ボタンから配信を開始できます。
まとめ
当記事では、Twitter広告の種類やターゲティングの方法などについて解説してきました。
【Twitter広告の種類】
- プロモ広告
- フォロワー獲得広告
- Twitterテイクオーバー
- Twitterライブ
- Twitter Amplify
【ターゲティング手法】
- 地域ターゲティング
- 年齢ターゲティング
- 言語ターゲティング
- 性別ターゲティング
- 端末、プラットフォーム、Wi-Fiターゲティング
- 会話ターゲティング
- キーワードターゲティング
- フォロワーが似ているアカウントのターゲティング
- イベントターゲティング
- 映画とテレビ番組のターゲティング
- ツイートエンゲージャーターゲティング
- 興味関心ターゲティング
- カスタムオーディエンス
- フォロワーターゲティング
Twitter広告は、高品質なコンテンツが重要であることはもちろんですが、種類と配信方法を最適なかたちで選択することで、最大の効果を得ることができます。当記事で得られた情報を、ぜひ自社の施策の中でも実際に試してみてください。どの方法が合っているかが次第に見えてくるはずです。本記事を通じて、Twitter広告への理解が深まれば幸いです。
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