YouTuberタイアップとは?費用や事例、効果について完全解説

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Youtuberタイアップ

YouTuber(ユーチューバー)タイアップは、YouTuberのファンや動画の視聴者に商品・サービスの紹介をすることで、認知から購買意欲まで向上させることができるプロモーション方法です。しかし他のデジタルマーケティングの手法と比べて、YouTuberタイアップの利用はあまり進んでいないのが現状です。

「YouTuberタイアップって何?」「YouTuberに商品を紹介してほしいけどどうしたらいいか分からない……。」という方もいらっしゃるでしょう。この記事ではYouTuberタイアップとは何か、タイアップの依頼方法、企業のタイアップ事例までご説明します。

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YouTuberタイアップとは?

まずYouTuberタイアップとは何かについて見ていきましょう。

YouTuberタイアップとは何か

YouTuberタイアップとは、YouTuberが企業から依頼を受けて商品やサービスの紹介を行うプロモーション方法です。

YouTube(ユーチューブ)の動画はTwitterやInstagramの動画などと比べ長尺です。そのため動画の中で商品やサービスのイメージだけでなく、良さや使い方なども紹介することができます。

ファンが既にいることもYouTuberタイアップのポイントです。その人の言うことを信頼するファンは、YouTuberが商品のPRをすれば購入意向を高めやすいです。

ファンや動画の視聴者が商品を知ったり、商品理解をより深めて「欲しい!」と思うように促すことができるタイアップは、認知や興味、購買にも効果を発揮するプロモーション方法だと言えます。

プロモーション(宣伝)であることを明確にする

YouTuberタイアップの動画は「案件動画」「企業案件の動画」などと呼ばれることもあります。動画の冒頭に「プロモーションを含みます」という表示が入っていたり、概要欄に「提供:株式会社○○」などの文言が入っていたら、通常の動画ではなくタイアップの動画だと分かるでしょう。

このように表記する理由はステルスマーケティングになってしまうことを防ぐためです。

※ステルスマーケティング…企業から報酬を受け取っているにも関わらず、PRだと明記せずに商品やサービスを紹介すること

タイアップに取り組むべき理由

YouTuberタイアップに取り組むべき理由には「利用者層が幅広い」「購入意向を高められる」などがあります。それぞれについてご説明していきます。

利用者層が幅広い

タイアップに取り組むべき理由として、YouTubeの動画は利用者が多く年齢層も幅広いことがあります。Googleによると2020年9月の日本におけるYouTube月間利用者数は6,500万人を超えました。

また総務省によると、YouTubeの全年代の利用率は76.4%にのぼります。TwitterやInstagramの全年代の利用率が約4割、Facebookの全年代の利用率が約3割ということを考えると、いかにYouTubeが多くの方に利用されているかが分かるでしょう。

総務省:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

特徴的なのは中高年層のYouTubeの利用率です。40代以上になるとTwitterやInstagram, Facebookの利用率は1割程度~3割程度にまで落ち込みます。一方YouTubeは40代, 50代の利用率が約8割、60代でも約4割と高い利用率を誇ります。他のSNSと比較しても様々な年代に幅広く利用されているメディアがYouTubeなのです。

子どもや若い世代だけでなく「購買力のある大人」が利用しているということは、それだけプロモーションの効果が見込めることを意味します。今後もYouTubeの利用者はさらに増え、利用者の年齢層も広がっていくでしょう。

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購入意向を高められる

YouTuberタイアップは紹介する商品やサービスの購入意向を高めることができると言えます。

グーグル株式会社がYouTube視聴のきっかけについて取ったアンケートによると、気になる商品・サービスがあったときにYouTubeを視聴すると答える人は15%いました。

ITmedia:YouTubeを見る5つの動機と記憶に残る広告の条件――グーグル調査

さらに他の調査結果ではTwitter、YouTube、Instagram、その他計4つのSNSの投稿のうち「購入の動機になった」と答えた人の割合が最も高かったのは、YouTubeだという結果も出ています。

PR TIMES:最も購入動機となるSNSは「YouTube」で3割 10~20代は「Instagram」が6割と最多

YouTubeが購入の動機になるといっても、イメージが湧きづらい方もいらっしゃるかもしれません。

たとえば気になる化粧品があるが購入を迷っている場面を想像してみてください。YouTubeで商品名を調べると、YouTuberが実際に化粧品を使用しながら使用感や使い方を解説する動画が公開されていることがあります。動画を見れば「こんな仕上がりになるんだ!」「使いやすそう!」など、購入後のイメージが湧くはずです。

さらにコメント欄を見れば「○○ちゃん(ユーチューバー)のオススメなら買います!」「買ってみた!使うのが楽しみ!」などのコメントもあるかもしれません。購入を迷っていても「やっぱりいい商品なんだな。買おう!」という気持ちになれば、動画を見た視聴者は購入に至るでしょう。また特に欲しいものがないときでも、YouTuberが動画の中で化粧品を紹介してるのを見て「この商品良さそう!」「買おう!」などと思うこともあるでしょう。

YouTubeは購買意思決定をする際にも視聴されることがあるのです。

では、YouTubeによって購入意向を高めた視聴者は本当に商品を購入しているのでしょうか。株式会社クロス・マーケティングが13~34歳の男女に行った調査によれば、約25%が最近1ヶ月にYouTuberに影響されて商品を購入したと答えています。

YouTubeの動画は、商品やサービスの購入意向を高められるといって良いでしょう。

YouTuberタイアップの流れ・方法とは

では実際にYouTuberとのタイアップはどのように実施すればよいのでしょうか。タイアップの流れと主な方法についてご説明します。

タイアップを依頼する方法は主に、キャスティング会社や代理店に依頼する方法、YouTuber事務所に依頼する方法、YouTuberへ直接依頼する方法があります。

YouTuberタイアップの流れ

外注や直接依頼以前に、YouTuberタイアップは基本的に下記の流れで行われることは、念頭に入れておきましょう。

  1. コミュニケーションプラン策定
    ⇒「誰に」「何を」「どのように」を決めること
  2. 企画立案
    ⇒商品・サービスを紹介するタイアップ動画の企画を立案すること
  3. キャスティング
    ⇒タイアップを依頼するYouTuberを探し、アサインすること
  4. 動画制作
    ⇒タイアップ動画を制作すること
  5. 分析・効果測定
    ⇒タイアップ動画の効果を分析し、測定すること

キャスティング会社・代理店

キャスティング会社とは、多くのYouTuberの中から商材・サービスに適したYouTuberを探してアサインをする会社です。代理店に依頼した場合もキャスティング会社と同じように、YouTuberを探してアサインや動画制作をしてくれるでしょう。

キャスティング会社や代理店は複数の事務所や個人のYouTuberから、幅広いYouTuberをタイアップ相手として提案することができます。そのためPRしたい商材やサービスに最適なYouTuberをアサインできる可能性が高いでしょう。

さらに優秀なキャスティング会社や代理店は、コミュニケーションプランの策定や分析・効果測定を手伝ってくれることもあります。

コミュニケーションプラン策定とは、「誰に」「何を」「どのように」を決めることです。言い換えれば、誰に向けてPRをするべきか、何をPRとして伝えるべきか、どのようにPRを行うべきかという戦略を考えるのが、コミュニケーションプラン策定です。効果的なタイアップを行うためは、まずコミュニケーションプランを策定し、動画の企画を立て、その企画に適切なYouTuberを選ぶ必要があります。

分析・効果測定はタイアップ動画の公開後にその効果を分析し、測定をすることです。分析・効果測定を行わなければ、タイアップの効果がどうだったのかが分からずに終わってしまいます。施策を実行したら、認知や購買にどのような効果が見られたかを分析し、効果を測定することで次回以降の施策に活かすようにしましょう。

キャスティング会社や代理店に依頼する場合注意したいのは、マージンが高くなることがある点です。依頼するYouTuberから提案された値段に、キャスティング会社や代理店のサービス料金が上乗せされているためです。提供されるサービスに対して価格が見合っているかどうかは注意した方が無難でしょう。

YouTuber事務所

YouTuber事務所は、YouTuberのマネジメントを行っている会社です。依頼したいYouTuberが事務所に所属していた場合、事務所にその旨を伝えればアサインや動画制作をしてくれます。

YouTuber事務所はマージンがかからないため、キャスティング会社や代理店と比べて安い費用でYouTuberをアサインすることができます。特定のYouTuberに依頼したい場合は、その人が所属している事務所を調べて依頼をすると良いです。

一方YouTuber事務所は所属しているYouTuberの中からアサインする相手を決めることが多く、タイアップできるYouTuberの選択肢が限られる傾向にあります。

女性のYouTuberに力を入れている事務所や、大人向けのYouTuberに力を入れている事務所など会社によって得意なジャンルが違うこともあるため、依頼を検討する会社の特徴を見極めることも重要になるでしょう。

YouTuberへ直接依頼

事務所に所属せず個人で活動をしているYouTuberもいます。そのようなYouTuberには、直接依頼をすることができる場合があるのです。直接依頼をすれば、本来事務所やキャスティング会社がとっているマネジメント料や仲介手数料をかけずに安価でタイアップを実施することができます。

ただし直接依頼をする場合の注意点は、YouTuberを探し、交渉をするのに多くの時間がかかることです。また企画立案やコミュニケーションプラン策定なども自身で行わなくてはなりません。

ノウハウが必要とされるだけでなく多くの工数がかかるため、すでに自社でつながりのあるYouTuberがいる、などの場合以外には、基本的にキャスティング会社や代理店、YouTuber事務所に依頼することをオススメします。

YouTuberタイアップで得られる効果

ここまでYouTuberタイアップの概要や実施方法などをご説明してきました。ではタイアップを行うことで、どのような効果が得られるのでしょうか。

YouTuberタイアップの効果

YouTuberタイアップは、商材の認知から購買を促す訴求まですべてに効果があると言えます。

上述したようにYouTubeの動画は長尺のため、商品・サービスについて使用感や使い方などを説明することができます。そして商品やブランドのイメージを単に伝えるだけでなく、実際の使用感なども伝えることで、ユーザーの購入意向の後押しにも役立ちます。

また動画に視聴者がコメントできる点もポイントです。「買います!」などのコメントがあれば、購入を迷っている視聴者は背中を押されるでしょう。UUUM株式会社が行った、YouTuberタイアップの動画視聴における態度変容調査というものがあります。その調査では下記の結果が出ています。

こちらの事例では、視聴者は動画を視聴したことで「タカラトミー うまれて!ウーモワォ」に対する認知度が67.7ポイント、44.1ポイント、購入意向が46.2ポイント向上しています。

こちらの事例では、視聴者は動画を視聴したことで「SPINNS(スピンズ)」に対する認知度が31.1ポイント、好感度が35.3ポイント、利用意向が42.5ポイント向上しています。

出典:PR TIMES:YouTuberを活用したタイアップ動画の態度変容効果を検証

またYouTuberの影響力を示す例として、有名YouTuberが動画の中でポテトスナックを紹介後、商品が売り切れ状態になった事例もあります。

このように視聴者に商品やサービスの理解を促し、興味や購買を促すことができるのがYouTuberタイアップなのです。

YouTuberタイアップの注意点

上記で述べたように、YouTuberタイアップは商品やサービスのプロモーションに効果を発揮します。その一方で、YouTuberタイアップにはいくつか注意点もあります。

ここではタイアップを検討するうえで知っておきたい注意点についてご説明します。

依頼を断られることがある

企画や実施時期によってはYouTuberからタイアップの依頼を断られることがあります。YouTuberが他の案件を抱えていたり、提案された企画が通常公開している動画の企画と大幅に異なる場合などです。

YouTuber側にも都合はあります。依頼を断られる場合に備えて複数のYouTuberに実施の可否を取り、実施可能なYouTuberにアサインできるようにしましょう。

単発の実施では効果が分かりづらい

「単発の実施では効果が分かりづらい」ことも注意点として挙げられます。単発とは「1度のみタイアップを行うこと」です。

タイアップを行うのが1度のみの場合、本来商材に対して与えられる影響を測定することが難しくなります。思うような結果が出なければ「YouTuberタイアップは効果がない」と言わざるを得なくなってしまうかもしれません。複数回施策を行いながら最適化をしなければ、いつまでも最良の結果を得ることはできないはずです。

だからこそ他のマーケティング施策と同じように、YouTuberタイアップも複数回行うことで施策の最適化を図るべきなのです。予算が限られている場合には「予算を分配させて複数回タイアップを行う」ことが有効です。

たとえば300万円の予算があるとしましょう。予算を全て使いタイアップ費用が300万円のYouTuber1人に依頼をするよりも、

  • 一般的に知名度がある150万円の有名YouTuber
  • ジャンルの中で有名な100万円のYouTuber
  • 知名度は高くないが濃いファンを抱えている50万円のYouTuber

の3人に依頼をして複数人に予算を配分することで、施策の最適化が期待できます。そのように予算を分配すれば、

  • 150万円のYouTuberの動画では認知が獲得できた
  • 50万円のYouTuberの動画では濃いファンが商品を購入したため、購買につながった
  • その結果を踏まえ、購買数を増やすために50万円のYouTuberに視聴者層が近いYouTuberを次回も起用しよう

などの改善を行うことができるでしょう。また、予算を分配させて複数回タイアップを行えばリスクヘッジにも繋がります。高額な予算をかけてタイアップを行ったとしても、思うような結果が出ないことはあります。

しかし予算を分配させて複数回タイアップを行えば、すべて失敗するという自体は避けられるはずです。複数回行ったタイアップの中で非常に高い効果が出るものもあるかもしれません。単発ではなく複数のYouTuberを起用することで、より効果的なタイアップを行いましょう。

タイアップを成功させるポイント

YouTuberタイアップを成功させるポイントは、適切なYouTuberや企画を選ぶことです。これを失敗してしまうと、お金をかけたのにタイアップ動画の再生回数が伸びない、あるいは期待した結果が得られないという事態になってしまうことがあります。

適切なYouTuberや企画の選び方についてご説明します。

YouTuberの選び方

適切なYouTuberを選ぶポイントは、YouTuberの視聴者が商材やサービスのターゲットに合っているかです。YouTuberによってどのような視聴者を抱えているかは異なります。それぞれ視聴者が多い年齢層、ジャンルがあるのです。

たとえばメイク動画を多く公開しているある女性YouTuberは、20代でメイクに興味がある視聴者を多く抱えています。この女性YouTuberに化粧品のPR依頼をすれば、メイクに興味のある視聴者がその化粧品に興味を持つ可能性が高いでしょう。

一方エンタメ系の動画を多く公開しているある男性YouTuberは、視聴者の多くが13-17歳の男性です。もしこの男性YouTuberに「40代の男性向けの商品」のPR依頼をしたとしても、視聴者の多くが13-17歳では効果にあまり繋がらない施策になってしまいます。

YouTuberの視聴者層がPRをする商材・サービスのターゲット層に合っているかは必ず確認しましょう。特に年齢や性別、視聴者の属性には要注意です。

企画の選び方

タイアップ動画で適切な企画を選ぶポイントは自然な企画を立てることです。自然な企画とは、YouTuberのキャラクターや普段の主張に近いという意味です。

YouTuberタイアップでやってはいけないことは何でしょうか。それは不自然に商品説明をすることです。いくら商品について詳細に説明をした動画でも、普段YouTuberが公開しているような内容と違えば視聴者は見てくれないのです。

商品の良さや使い方だけを説明する動画ではなく、YouTuberの通常の動画と比べて違和感がない自然な動画になるよう企画を立て、その企画の中で、違和感なく商品のPRを行うべきです。

YouTuber・企画を選ぶコツ

より効果が高いタイアップを行うためにYouTuberや企画を選ぶ際のコツは、認知や購買など効果を得たいものによって企画を変えることです。

認知を増やしたい場合、

  • 知名度の高いYouTuberを起用する
  • YouTuberのファン以外にも視聴されやすい企画にする

などが効果的です。たとえば芸能人や有名YouTuberを使ったバラエティー企画などがその一例でしょう。

認知を増やすためには多くの人の目に触れるようにすることが重要です。企画を工夫し、YouTuberのファンでなくても「見たい!」「面白そう!」と思える動画にすることで、再生回数が伸び多くの視聴者に商品を知ってもらうことが可能になるのです。

購買を増やしたい場合はどうでしょうか。

購買を増やしたい場合には「濃いファンを抱えているYouTuberとタイアップを行う」などが効果的です。濃いファンは「YouTuberを応援したい!」という気持ちを強く持っていることも多く、紹介された商品を購入しやすい傾向にあります。特に購買を増やしたい場合は、そのようなYouTuberを起用することで高い効果を得やすくなるのです。

これらのコツを活かし効果的なタイアップを行った事例について後ほどご紹介します。

YouTuberタイアップの費用相場

ここまでYouTuberタイアップで得られる効果や注意点、YouTuberや企画の選び方について紹介してきました。では、実際にYouTuberタイアップを行うとなると、料金はどれくらいかかるのでしょうか。

YouTuberタイアップの費用相場

YouTuberのタイアップ費用は非常に様々です。1本20万円程度で依頼できるYouTuberから、依頼に1,000万円程度かかるYouTuberまでピンキリです。なぜこれほど価格に幅があるかというと、YouTubeチャンネルの再生回数や登録者数に応じてタイアップ費用が大きく変わるからです。

再生回数や登録者が多ければ、その分料金は高くなります。芸能人や知名度が高いYouTuberの場合には、特にタイアップ費用が高くなる傾向もあります。

Youtuberタイアップ費用の注意点

注意したいのは、再生回数があまり多くないにも関わらず料金が高額なことがある点です。中には再生回数が2万回程度にも関わらず費用が250万円ほどかかるケースなどもあります。これはYouTuberやYouTuber事務所側に価格の決定権があるためです。YouTuberがいくらで案件を引き受けたいかや、YouTuber事務所がいくらで案件を引き受けさせたいかなどに応じて価格が変わるのです。

効果に見合わない費用を払って損をしてしまわないためにも「再生回数に対して予算は適切か」を見極めることをオススメします。中長期的に見ればいずれ価格は適正化されるでしょうが、適正価格でないこともあるのがYouTuberタイアップの現状なのです。

適正価格かどうかご自身で判断することが難しければ、弊社にお問い合わせください。

YouTuberタイアップの事例5選

YouTuberタイアップを行った企業の事例をご説明します。成功しているタイアップには成功した理由があるのです。「なぜ成功したのか」「成功させるためにはどうしたら良いか」についても弊社の見解を紹介します。事例と合わせて参考にしていただければ幸いです。

※ここでご紹介する事例は当社の提供するサービスとの関連性はありません

【企業事例1】株式会社コナミデジタルエンタテインメント

まずはゲームのタイアップ事例をご紹介します。

このタイアップには下記の特徴があります。

  • ターゲット層と相性の良いYouTuberを起用
  • 約1時間30分に渡り実際にゲームをプレー
  • 案件ながら再生回数は500万回を突破

ターゲット層と相性が良いYouTuberを起用し、実際に商品をプレーすることで案件ながらも多くの再生回数を獲得した事例だと言えます。2021年2月25日現在で再生回数は500万回以上、いいね数は3.2万回、コメント数は2,479件を獲得しています。

こちらの商材のターゲット層は幅広くライトにゲームをプレーする人が多いと考えられます。そのようなターゲットに人気なYouTuberを起用することで、効果的に訴求を行うことができました。さらに商品をプレーして楽しむ様子を動画にすることで、商品の良さをファンや視聴者に伝えることにも成功しています。

「1時間半があまりにもあっという間だった」
「めちゃくちゃおもしろい!!本当に最後まで見てよかったー!!」
「はじめてYouTubeで長時間視聴した笑」
などのコメントがあり、視聴者がPRを好意的に受け入れていることが分かります。

また、この動画からは「企画立案」のヒントを得ることもできます。再生回数が伸びた理由には3人でゲームをプレーし、対決をする企画にしたこともあるでしょう。1人でゲームをプレーするのではなく、複数人で対決をすることで「誰が勝つか分からなくて気になる」という状況にしています。それにより視聴者に「動画を見てみよう!」「動画面白かった!」と思わせることができるのです。

【企業事例2】株式会社ディー・アップ

こちらは化粧品の企業タイアップ事例です。皮膜式ふたえコスメをYouTuberが実際に使用することで、商品の魅力や使い方が伝わる動画になっています。

このタイアップには下記の特徴があります。

  • ファンとのつながりが濃いYouTuberを起用
  • 好意的なコメントを多く獲得

2021年2月25日時点で20万回以上再生、いいね数3154、コメント数198件を獲得しています。

タイアップを行った水越みさとさんが「ファンとのつながりが濃い」と思われる理由には、その信頼度の高さがあります。彼女が公開している動画は手間をかけて制作したであろうものが多いです。参考動画以下。

【3000人に聞いた】2020年上半期ベストコスメランキング!買ってよかったお気に入りコスメ※プチプラ多め
【ベースメイク】リキッドファンデ30種類徹底比較!崩れにくいおすすめは?カバー力は?RMK/SUQQUなど全部検証◎水越みさと

こちらの記事でも、水越みさとさんの徹底ぶりや信頼度の高さが指摘されています。そのようなYouTuberがタイアップを行うことで、動画を見たファンや視聴者が「水越みさとさんの紹介なら信頼できる!購入しよう!」と思えるのです。

実際にコメントには
「おりしき試してみます」
「明日買いに行きます笑」
「本当に良いのかわからなかったので買わなかったんですけどみさとさんが紹介してて買ってみようと思いました!!!」
などがあり、視聴者がYouTuberを信頼しPRされた商品の購入意向を高めていることが分かります。

視聴者・YouTuber間のつながりが強い場合「○○さん(ユーチューバー)がおすすめしているから買いたい!」と好意的に受け止めるファンが多く、購買に繋がりやすい効果的なPRになる傾向があるのです。

【企業事例3】アサヒビール株式会社

こちらは飲料品の企業タイアップ事例です。

このタイアップには下記の特徴があります。

  • タイアップの前から既に商材を利用しているYouTuberを起用
  • 自然なタイアップ動画を作成
  • 好意的なコメントを多く獲得

2021年2月25日時点で200万回以上再生、いいね数3.4万、コメント数3,092件を獲得しています。このタイアップが成功した理由として「タイアップ企画の前から既に商材を利用しているYouTuberを起用することで、視聴者にとっても納得感のある紹介動画となり、高いエンゲージメントを獲得した」ことが言えます。

YouTuberによっては、PRしたい商品やサービスを既に愛用している場合があります。そのようなYouTuberを選ぶとタイアップをより効果的に行うことができます。元々商品やサービスを使用していたYouTuberであれば商品やサービスの良さもよく分かっていますし、実際に自分が使用しているものをオススメすることになるので「不自然なPR動画」として視聴者に違和感を与えることも少ないでしょう。

実際この動画ではYouTuberが元々愛飲していた商品とタイアップを行ったため「提供史上1番違和感ない動画」
「案件なのに、いつもと絵面全く変わらないの草生える😂次はテレビCM待ってます!」
「本当におめでとうございます🍺いつも応援しています!」
など、コメントも非常に好意的なものが寄せられています。

【企業事例4】株式会社SGGKグループインターナショナル

こちらは食品の企業タイアップ事例です。

このタイアップには下記の特徴があります。

  • コロナ渦におけるニーズを活用
  • 「おうち時間の贅沢」というベネフィットを訴求
  • 通常動画よりも高い再生回数を獲得

2021年2月25日時点で35,000回以上再生、いいね数583、コメント数59件を獲得しています。商材をそのまま紹介するのではなく「おうち時間の贅沢」というベネフィットを訴求することで、通常動画よりも高い再生回数の獲得に成功しています。

コロナ渦において「おうち時間を楽しみたい」というニーズが高まったと言えるでしょう。そのような視聴者のニーズを捉え、おうちで本格的な牛タンを楽しむことを訴求したことが、通常動画よりも再生回数を獲得した理由だと考えられます。

コメントには
「美味しそう〜🤤食べたーい 柔らかくて美味しいならうちも購入してみたーい😋」
「この動画を見て家も早速厚切り牛タンを購入してみました。届くのが楽しみにです」
「牛タン凄く美味しそうですね!我が家も買ってみます!」
とあり、タイアップが購買につながっていることが分かります。

【事例5】OUTDOOR PRODUCTS

こちらは服飾雑貨の企業タイアップ事例です。

このタイアップには下記の特徴があります。

  • YouTubeで人気の企画フォーマットを採用
  • 通常動画よりも高い再生回数を獲得

2021年2月25日時点で97,000回以上再生、いいね数843、コメント数157件を獲得しています。トレンドとなっているルーティン企画を動画に取り入れることで、通常の動画よりも高い再生回数を獲得することに成功した事例です。

ルーティン動画はYouTubeで人気の企画であり多くの視聴者に視聴されています。そのため他に公開されている動画よりも伸びやすく、実際のYouTuberの実力以上に視聴回数を伸ばせる傾向があるのです。実際に他の動画の再生回数が2.1万回や4.4万回などのなか、こちらの動画は案件にも関わらず97,000回以上再生されています。

コメントには
「リュック型のエコバッグを探してて、試しに買ってみました❗今日使ってみたらすごく荷物が軽く感じました☺️教えてもらえて助かりました🍀」
「エコバッグ良いですね!買おうかなとAmazon見たら、YOUさんの写真が載ってるんですね❣️思ったよりお高め商品でしたが、欲しくなりました✨」
などとあり、タイアップが購買につながっていることが分かります。

弊社の事例2選

弊社、株式会社CINCではYoutubeに関連するコンサルティングを行っています。Youtuberとのタイアップもお任せいただくことがあり、最後に弊社の事例を2つ紹介します。タイアップ施策実施後の売上高が167%増加した事例や、CPVを30%以上改善した事例があります。

⇒CINCのコンサルティングサービスに関する資料をDLする

【事例1】日用品メーカー

日用品メーカーの商材の強みが活きる企画でタイアップを行った事例です。CPVは4.6円に抑えられ、タイアップ施策実施後1週間での売上高は、タイアップ実施前の1週間と比べて167%増加しました。

※CPV…Cost Per Viewの略で広告視聴1回あたりのコストのこと

【事例2】チルド食品

チルド食品のタイアップにおいて複数のYouTuberとタイアップを実施。効果改善を行った結果、CPVを30%以上改善することに成功しました。

  • 6月:本格料理チャンネル
    ∟CPV 9.3円
  • 8月:一人飲みチャンネル
    ∟CPV 7.6円
  • 10月:大食いチャンネル
    ∟CPV 6.3円

複数のYouTuberと行ったタイアップで、最も効果が見られたタイアップの企画・YouTuberに絞って次回以降の施策を行いました。その結果、当初9.3円だったCPVを6.3円まで下げることができました。

また中期間施策を継続した結果、ブランドの認知率が向上し、指名検索数が130.1%増加しました(本結果にはその他施策効果も含まれます)。

※指名検索…商品・サービス名や企業名などの固有名詞をキーワードとして入力し検索を行うこと

まとめ

YouTuberタイアップはYouTuberのファンや動画の視聴者の認知や興味、購買意向を高めることができるプロモーションです。 その特徴を生かし、多くの企業様がYoutuberタイアップで高い成果をあげています。

プラットフォームが盛り上がっているタイミングで施策を行えば、さらに効果的にタイアップを行うことができるでしょう。

一方、上述してきたようにYouTuberタイアップには下記の注意点もあります。

  • 不自然に商品・サービスの紹介をすると失敗することがある
  • 適切なYouTuberをキャスティングするためにはコツが必要
  • 単発での実施では仮説検証できない
  • 施策実施後の効果測定があまり行われない

タイアップを実施される際は自然なPR動画を作成する点や、仮説検証を行う点、分析・効果測定を行う点などに注意してください。 効果的なタイアップを行うことでその特徴を最大限に活かし、成果を創出しましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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