YouTubeの再生回数を増やす3つのコツー再生カウントの仕組みも学ぶ
この記事ではインプレッションを増やすこと、クリック率を上げること、何度も動画を見てもらうことの3つにフォーカスを当てて、YouTubeの再生回数を増やす方法を紹介します。
YouTube側の再生回数カウントの仕組みについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
再生回数を増やすコツ①:インプレッションを増やす
再生回数を増やすもっとも重要なコツは、インプレッションを増やすことです。
そもそも、インプレッションとは、YouTubeユーザーがあなたの動画やサムネイルなどを目にした回数のことです。
あなたも日頃、YouTubeのホーム画面やYouTube内での検索結果、関連動画などでたくさんの投稿動画のサムネイル、タイトルなどを見ているのではないでしょうか。あなたがそれらを見るたびに、表示されている動画のインプレッションが1増える、といったカウントになります。
また、YouTubeにアップロードした動画が再生されるまでの経路は以下の5つがあります。
- YouTube内の検索
- YouTubeのホーム画面など
- チャンネルページ
- YouTube内の関連動画一覧
- Googleなどの検索結果や外部サイトからの埋め込みなど
上記の5つを踏まえて、効率的にインプレッションを増やす方法は以下の3つです。
- 動画タイトルにSEOを意識したキーワードを入れる
- 視聴者が多い時間を狙って投稿する
- 動画の埋め込みも積極的に活用する
動画タイトルにSEOを意識したキーワードを入れる
インプレッションを増やすために、まず動画タイトルではSEOを意識しましょう。
SEOとは日本語で「検索エンジン最適化」といい、つまりここでは「YouTube内での検索を意識したタイトル設定をすること」がYouTubeにおけるSEOの第一歩といえます(YouTube内でのSEOを『VSEO』ということも)。
たとえば「ランニング中にもズレないワイヤレスイヤホンを探してYouTube内で検索するユーザー」に対して動画を出すのであれば『ランニング中に外れないワイヤレスイヤホンを選ぶ5つのコツ』のようにタイトルをつけましょう。
ユーザーが検索するであろうキーワードを予想して、先回りしてタイトルを設定することで、YouTube内でも検索に強い動画タイトルになります。
⇒キーワード分析のイメージや、チャンネル運用の成功事例をダウンロードする
視聴者が多い時間帯を狙って投稿する
視聴者が多い時間帯に投稿することも、インプレッションを高めるために重要です。
YouTubeはアルゴリズムとして投稿後に数時間でどれだけ再生回数が伸びたかによって「この動画を多くのユーザーにおすすめするかどうか」を判断すると言われています。
つまりYouTubeのユーザーが多い時間帯に投稿することであなたの動画が多くの人の目にとまり再生され、他のユーザーにも表示されることによりインプレッションが向上するのです。
なお一般的にYouTubeユーザーが多い時間は19〜24時と言われています。
下の表はYouTubeを視聴する時間帯について全国の15〜69歳の男女1900人に実施されたインターネット調査によるものです(株式会社オノフ:2020年10月)。
【YouTubeを視聴する時間帯】
19時~21時 | 36.4% |
22時~24時 | 26.8% |
16時~18時 | 11.3% |
13時~15時 | 8.3% |
10時~12時 | 6.6% |
1時~3時 | 4.0% |
7時~9時 | 3.7% |
4時~6時 | 2.9% |
(参照:YouTubeの視聴シーンは?|株式会社オノフ )
上記の結果があるとはいえ、あなたが動画を投稿するべき時間は、必ずしも19〜24時ではありません。
あなたの動画のジャンルやターゲットにしているYouTubeユーザーの層によって、動画投稿に最適な時間が違うかもしれないからです。
はじめのうちは動画投稿の時間を固定せず、さまざまな時間に投稿することであなたの動画の視聴者が多い時間帯がわかります。
動画の埋め込みも積極的に活用する
動画の埋め込みも積極的に活用しましょう。もしあなたにWebサイトがあるのであれば、サイト内のお役立ち記事に絡めた動画を、記事内に埋め込む方法があります。
GoogleやYahoo!の検索結果ページから来たユーザーが、動画をクリックしてくれるかもしれません。
Webで検索するユーザーは何かしら「知りたいこと」があって検索しています。動画を再生するだけの動機は十分にあるので、積極的に記事と動画をセットで公開しましょう。
また動画の埋め込みによる再生数アップはWebサイトだけでなく、TwitterやFacebookなどのSNSにも有効です。フォロワーが多い、少ないにかかわらず、新作動画をYouTubeにアップした際にはSNSでも拡散するようにしましょう。
再生数を増やすコツ②:動画のクリック率を上げる
再生数を上げるにはインプレッションを増やすだけでなく、ユーザーへの露出をクリックに繋げていく(動画のクリック率を上げる)必要があります。
動画のクリック率を上げる方法は次の3つです。
- ユーザーの目を引くサムネイルにする
- 内容がよくわかり内容が気になるタイトルにする
- 動画の時間は10分程度にする
仮にインプレッションがうまく上がって月に10,000のインプレッションがある場合、クリック率が1%上がるだけで毎月の再生数が100増える計算になります。
トライアンドエラーを繰り返し、着実に再生回数を増やしていきましょう。
ユーザーの目を引くサムネイルにする
動画のクリック率向上のためには、サムネイルが大変重要です。
一般的に、YouTubeユーザーは以下の順で動画をクリックすると言われています。
- 動画一覧の中からサムネイルをざっと眺める
- その中で目を引いたサムネイルに注目する
- タイトルを見てクリックしたくなればクリック
つまりサムネイルで目を引けなければ、その段階で動画をクリックしてもらうことが困難になってしまいます。
YouTubeのサムネイルの作り方・コツについては下の記事にて解説してします。動画のクリック率を上げ、再生回数を増やしたい人はこの記事と合わせて参考にしましょう。
⇒YouTubeサムネイルの作り方を3ステップで解説|再生数を伸ばすデザイン
ユーザーが興味を引くタイトルをつける
タイトルには視聴者が興味を引く内容をつけましょう。
タイトルの文言に必要な要素は以下の3つです。
- 検索(SEO)を意識していること
- サムネイルや実際の動画の内容と一致していること
- ユーザーの興味を引けること
タイトルでのSEOの必要性は先述した「動画タイトルにSEOを意識したキーワードを入れる」の通りです。
そしてサムネイルや実際の動画とかけ離れたタイトルをつける行為は「釣り」と言われる、いわゆる再生数を稼ぐためのスパム行為です。
インパクトだけにこだわらず、動画の内容を適切にユーザーに伝えるようにしましょう。
これら2つを守った上でタイトルに重要な要素は、ユーザーの興味を引く一言を入れること。
たとえば「ワイヤレスイヤホンの選び方」よりも「ワイヤレスイヤホンの選び方5つのコツ」と具体的に数字を出された方が、少し内容が気になるとは思いませんか?
このように少し要素を追加することで普通のタイトルが、よりユーザーの興味を引くタイトルになります。
なおタイトルでの興味の引き方の例としては、以下があります。
- 権威性を示す:「現役家電量販店員が明かす〜」
- 相手を絞る:「再生回数が伸びない方へ〜」
- 手軽さを表す:「ひと目でわかる〜」
他にもたくさんあるため、ぜひYouTubeのなかで再生回数が多い動画から学びましょう。
⇒視聴回数の伸ばし方を「CINCのYouTubeコンサルティング」に相談してみる
動画の時間は10分程度までにする
動画の時間は10分程度までにすることで、再生されやすくなります。一般的に手軽なものほど、気楽に取り組みやすくなるからです。
「ユーザーが興味を引くタイトルをつける」で例として挙げた「ひと目でわかる〜」は、手軽さをタイトルでアピールする方法でした。
もう一つ、動画の時間でも手軽さをアピールできるのです。YouTubeではサムネイルの右下に、動画の時間が表示されます。
どれだけ目引くサムネイル、魅力的なタイトルがあったとしても、動画が30分もあってはクリックの障壁になってしまいます。
有名なYouTuberに長尺の動画が多いのは、過去ある程度長い動画であっても「この人の動画なら、たとえ長時間でも時間が無駄にならないであろう」という信頼がすでに視聴者の中で築けているからです。
ジャンルやチャンネル登録者数などにもよるため、具体的に「◯分の動画が一番クリック率が高い」とは言えませんが、チャンネル運営をはじめた段階では動画の時間は10分程度までを目安としましょう。
再生数を増やすコツ③:何度も動画を見てもらう
再生数を増やす最後のコツは、何度も動画を見てもらえるような工夫をすることです。
何度も動画を視聴してもらうための施策としては、以下の3つです。
- 動画末尾の時間を活用する
- 再生リストを設定する
- 動画の概要欄にリンクを入れる
動画末尾の時間を活用する
動画末尾の時間をうまく活用しましょう。
YouTubeでは仕様上、動画最後の数秒をチャンネル登録のバナーや他のおすすめ動画などを表示可能です。まずは動画末尾にこれらを表示させましょう。
しかし、ただ表示させただけでは動画の最後映像と重なってしまい、視聴者の動画視聴を邪魔してしまいます。
そこで動画の終了画面を画像作成サイトなどで作成し、動画編集の段階で動画最後に差し込むのです。
終了画面をうまく活用することで、視聴者に他のあなたの動画も見てもらいましょう。
再生リストを設定する
再生リストも設定しましょう。
YouTubeには再生リストとして、複数の動画をプレイリストのようにまとめておく機能があります。この機能を使ってあなたが投稿している動画をジャンル別にまとめておくのです。
するとあなたの動画を見て気に入った視聴者は、あなたのページから特定のジャンルを絞って(興味のない動画は省いた状態で)ほかの動画を探せるので、チャンネルページでの回遊性が上がります。
おすすめは動画をシリーズものとして投稿し、再生リストにまとめる方法です。
動画をシリーズとすることで、そのシリーズ内のどれかが再生された時に他の動画が芋づる式に再生されやすくなります。
一例としては日本エネルギー管理センター事務局チャンネルの「2021年度電験三種講習会動画」や、サラタメさん【サラリーマンYouTuber】チャンネルの「本を聞こう」などです。
動画の概要欄にキーワードやリンクを入れる
動画の概要欄も積極的に活用しましょう。
まずは概要欄に何に関する動画なのかを記入しましょう。
動画の概要を記載することで、動画に訪れた視聴者やYouTubeのアルゴリズムに「何に関する動画なのか」をに伝えられます。
ただ無闇やたらにキーワードを詰め込むのは厳禁。最悪スパム扱いされて動画が消されてしまうことになります
(参考:「スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー」|YouTubeヘルプ)
その上で、概要欄にも再生リストやおすすめ動画などのリンクを入れましょう。
動画を見て気に入ってくれた人がクリックしてくれることで、動画がさらに再生されます。
⇒見られる動画にする方法を「CINCのYouTubeコンサルティング」に相談してみる
YouTubeの再生回数カウントの仕組み
YouTubeの再生数カウントの仕組みは、YouTube側から具体的には公表されていません。
ただYouTubeヘルプにて、エンゲージメント指標(視聴回数、高評価、低評価、チャンネル登録者数)のカウント方法について以下のように記載されています。
”指標の精度を高く保つため、コンピュータ プログラムではなく実際に人間が行った操作が反映されるようにしています。そのため、YouTube のシステムが適正な視聴回数、高評価、低評価、チャンネル登録者数を把握するまでに時間がかかります。
(引用:「エンゲージメント指標のカウント方法」|YouTubeヘルプ)
つまり短時間で何度もページの再読み込みをする、同じ端末から短期間に何度もアクセスをする、などの行為は再生回数にカウントされづらい傾向があるようです。
あなたが実際に動画を探して視聴するときのような動きが、再生回数カウントの仕組みの前提になります。そのため小手先の操作で再生回数を増やそうとしない方が賢明でしょう。
ツールで増やす方法はおすすめしない
中には「無料・有料問わずツールを使って再生回数を増やそう」と考える人もいるようです。しかし上記の引用のとおり、YouTubeはソフトウェアではなく人間が実際に行った操作を再生回数として反映させるようアルゴリズムを調整しています。
仮にいっときツールを使用してYouTube側のアルゴリズムを騙し、再生回数の水増しに成功しても、いずれ必ず対策が施されます(実際にYouTubeの母体であるGoogleの検索エンジンアルゴリズムで、同様のいたちごっこが続いています)。
さらにツールにより人為的に再生回数が水増しされていることが判明した場合、動画が削除されてしまう可能性があります。また2回目でチャンネルに対しての警告、さらに90日以内に警告が3回になるとチャンネルが停止されてしまうリスクも。
このようにツールを使った再生回数の水増しは高いリスクを伴うため、おすすめはできません。
サムネイルとタイトルをひたすらテストしよう
再生回数を増やすには3つのコツがあります。
- インプレッションを増やす
- 動画のクリック率を上げる
- 何度も動画を見てもらう
そして再生回数を増やすには特にクリック率の向上が欠かせません。
インプレッションを増やす方法はある程度決まっており頭打ちしやすく、何度も動画を見てもらう方法も、前提が「クオリティの高い動画」になってしまい難易度が高いからです。
その点動画のクリック率を上げるだけであれば、実は動画の質自体は関係ありません。
先述したとおり、一般的にYouTubeユーザーは以下の順で動画をクリックします。
- 動画一覧の中からサムネイルをざっと眺める
- その中で目を引いたサムネイルに注目する
- タイトルを見てクリックしたくなればクリック
つまりクリック率を上げること単体で考えると、必要なのは動画の質ではなくサムネイルとタイトルだけなのです。
そしてYouTubeは、動画アップロード後もサムネイルとタイトルを何度でも変更可能となっています。
あなたの中でクリックされやすいと思われるサムネイルやタイトルがある程度固まるまでは、ひたすらテストを繰り返すことが重要です。
この記事で紹介したことに注意して動画を投稿しつつ、サムネイルとタイトルを常に試行錯誤し、再生回数を増やすためのテストを繰り返しましょう。
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