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Webサイトの分析で成果を出すための項目やポイント、無料ツールを紹介

最終更新日:

SEO

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サイト分析

自社のサWebイトの課題や改善点が分からないと、サイト運用で成果を出すことは難しいです。Webサイト運用によって集客を成功させるためには、Webサイトを様々な角度から分析することが必要不可欠です。Webサイト分析を行うことで、現状を把握し、どのような改善が集客に有効なのか知ることができます。

Webサイトの分析をする際に、「Webサイトの何を分析すればいいのかわからない」、「Webサイト分析の仕方がわからない」と言った悩みを抱えた状態のまま、漠然と分析に取り掛かることはおすすめしません。

サイト分析にはある程度の知識やノウハウが必要です。分析のために参考にすべき指標や具体的な手順・方法などを知っていると知らないでは、サイト分析の質が大幅に変わります。

サイト分析のノウハウ、必要となるツール、分析結果のレポーティングについて解説します。これらの情報を参考にして、ぜひ集客最大化の実現に役立ててみてください。(GA4でのサイト分析についても言及しています。)

※なお、競合サイトの分析については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
競合サイト分析のやり方を解説!調査手順から便利なツールまで紹介

目次

Webサイト分析をする前に目標・KPIを設定する

Webサイトの分析を行う際は、サイト運営のゴールとなる目標を定め、ゴールの中間指標としてKPIを設定します。

KPIを設定することで、目標達成のためのステップが明確になります。とくに目標達成が危ぶまれる際に、未達となっているKPIさえわかってしまえば、改善策を打ち出すことは容易です。

一例として、新規問い合わせを月に10件獲得することを目標とした場合、KPIは以下のように設定することができます。

KPI内容
コンバージョン率Webサイトに訪問したユーザーが問い合わせを行う割合。コンバージョン率を改善すれば、ユーザー数は同じでも目標である新規問い合わせ数は増加する。
ユーザー数ユーザー数が増加すれば、コンバージョン率が同じでも新規問い合わせ数は増加する。

データは比較する

Webサイトを分析する際は、データを比較することが重要です。
比較対象は以下の2組です。

  • 自社サイトの過去データと現在のデータ
  • 自社サイトと競合サイト

自社サイトの過去データと比較することで、過去と比較して改善点や課題点が明らかになります。

また、競合サイトと比較して分析すれば、自社サイトの強みや弱みが把握でき、過去データの比較だけでは把握できなかった改善点が明らかになります。ただし、参考になるデータを取得するためには、複数ある競合サイトの中から正しくベンチマークする必要があります。

自社サイト・競合サイトの分析については後述で詳しく解説します。

どんな施策が数値の改善に寄与するか把握しておく

データ分析を行って自社サイトの課題点を洗い出したら、どのように改善するか施策を検討する必要があります。

例えば、アクセス数が減少している場合は、記事のリライトを行い検索順位を上げるという施策が考えられます。またリライトについてさらに突っ込んでみると、滞在時間や直帰率に課題がある場合、ページ内でよく見られている見出しを上部に移す、関連記事へのリンクを増やすといった施策も有効になります。

サイト分析は目的ではありません。あくまで、Webサイト運営の目的を達成するための手段です。サイト分析が目的にならないためにも、どのような施策を打てばどの数値が改善できるのか事前にある程度は把握しておきましょう。

行った施策は記録しておく

サイト分析により、過去と比較して各種指標(たとえばPV数)の数値の変動を確認することができますが、成果を出すためには、数値が変動した原因まで調査する必要があります。

原因の特定には、実際にどのような対応を行ったかという施策の内容を予め記録しておくことが重要です。変動の要因を絞ることができるようになり、効果検証、およびPDCAサイクルの効率的な循環が実現します。

例えば、先月Webサイトへの指名検索流入が大幅に増えていたとしましょう。指名検索流入数の増加は、一般的に、様々な要因が考えられますが、先月にプレスリリースを打っていたとすれば、要因の一つとして、より詳細な分析、かつ今後、プレスリリースを優先的に強化していく判断がとりやすくなります。

※指名検索とは、企業名、商品・サービス名、ブランド名といった固有名詞を検索することを指します。

ボトルネックを把握する

サイト分析を行い定量的なデータを出すことによって、ボトルネックにとなっている箇所がわかります。例えば、CVRが高いにも関わらず目標としているCV数に到達していない場合、そもそもの流入数が少ないと判断できるでしょう。その結果流入数を増やすための対策を優先的に行えるようになります。

例えば、月間の目標CV数が20件必要で、現状のCVRが0.2%、流入数が6,000だったとしましょう。
その場合、目標CVを達成するには流入数が10,000必要になり月間4,000の流入数を増やす必要があります。

サイト分析を行う際は、様々な項目を定量的に把握することで、課題を洗い出すことを意識しましょう。それが改善に結びつき、成果につながります。

ペナルティの有無を確認する

ボトルネックになりやすい要因のひとつに、検索エンジンからのペナルティがあります。
ペナルティを受けることで、Webサイトのパフォーマンスが大幅に悪化することがあるため、他の調査とあわせてペナルティを受けていないかについても必ず確認しましょう。

ペナルティの概要や対応策については以下で解説してますので、詳しく知りたいかたはあわせて参考にしてみてください。
『Googleペナルティとは?順位下落の原因と解決策をみつける方法』

定期的に分析する

Webサイトの分析は、週に一度、少なくとも月に一度のペースで分析することが肝心です。

データ分析を定期的に行うことで、検索順位の変動やそれに伴うアクセス数の変化などにいち早く気づけます。いち早く気づくことができれば、リライトといった対策をいち早く打つことができ、機会損失を最小限に抑えることが可能です。

サイトの現状データを取得し分析、改善策を実行、このようなPDCAサイクルを短いスパンで回すことが、Webサイト改善の最も確かな近道です。

Webサイトの分析で見るべき7つの項目

まず、Webサイト分析の基本である指標について、つまり「サイト分析で見るべき項目」について紹介します。

以下で紹介する項目のデータを集めることで、自社サイトの問題点や改善するべきポイントが明確になります。Webサイト分析で見るべきデータ項目は、以下のとおりです。

※以下で紹介する項目を用いた分析方法については後述します。

アクセス数  

アクセス数とは、Webサイトがどの程度閲覧されたのかを指す指標です。集客の際に最も重視される指標であり、定期的(最低でも月に一度)にチェックする必要があります。

アクセス数を表す指標として、ページビュー(PV)、セッション、ユーザーが使われています。

アクセス数の指標
内容
ページビュー(PV)Webページが表示された回数
ユーザー計測期間中にWebサイトを訪れた人数。同じユーザーが複数回訪問しても、ユーザー数は1とカウントされる
セッションWebサイトへの訪問回数。Google アナリティクスの場合は、UA、GA4のどちらのバージョンでも、訪問開始後30分以上なんのアクションもないとセッションが切れ、再度訪問した場合、別セッションとして計測される

なお、アクセス数の調べ方については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
アクセス数を調べる方法を解説!自社と他社サイトを調査する4つのツールを紹介

流入経路(チャネル)

流入経路とは、どのような経路をたどりユーザーがWebサイトを訪れたのかを示す指標です。流入チャネルと呼ばれることもあります。

代表的な流入経路として検索エンジンやSNSが挙げられますが、自社Webサイトの流入経路としてどこが多く、どこが少ないのか知っておけば、施策の注力度合・優先順位などを決めることができます。

次の表に、主な流入経路の種類をまとめています。なお、Googleアナリティクスのデフォルトチャネルグループにおける表示名を併記しています。

流入経路の指標内容
オーガニック検索
Organic Search
Google、Yahooといった検索エンジン経由の流入
検索広告
Paid Search
GoogleやYahooのリスティング広告からの流入
ソーシャル
Organic Social
Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTubeなどの各種SNS経由の流入
ソーシャル広告
Paid Scoial
各SNSの広告コンテンツを経由して自サイトへ流入
ダイレクト
Direct
URLの直接入力、ブラウザのブックマーク経由の流入など
参照
Referral
他のサイトから自サイトへのリンクを経由した流入
メール
Email
メールに貼られたリンクからを経由して自サイトへ流入

コンバージョン

コンバージョンとは、一般的には製品購入、資料請求、会員登録、問い合わせといった、Webサイト運用の目的となる指標を指します。そのためサイト分析をするうえで、コンバージョンの数、あるいはサイト全体の訪問者やセッションに対するコンバージョンの割合=CVRは、必ずチェックしなければならない分析対象です。

なお、目的を達成するためにあわせて参考にすべき指標もコンバージョンとして設定することがあります。たとえば、ページ上のクリック数は、その後の大きな目的を達成するための段階のひとつとして参考にできる指標です。

コンバージョン(目標)として設定されることが多いものを、以下の表にまとめています。 

コンバージョンの例内容
製品購入ECサイトを運営している場合は、購入完了ページへの到達をコンバージョンとして設定する
会員登録自社の会員サイトへの登録完了ページへの到達を、コンバージョンとして設定する
資料請求、セミナー申込BtoBサイトの場合は、製品購入の代わりに資料請求やセミナー申込をコンバージョンとして設定する事が多い
リンククリックページに設置したSNSアカウントのフォローボタンのクリック数といった、リンククリックをコンバージョンとして計測する
スクロールユーザーがページのどこまでスクロールしたかGA4ではページの90%までスクロールした回数がイベントとして計測される

流入キーワード

Webサイトの代表的な流入経路が検索エンジンであることを考えれば、自社サイトへの流入のきっかけとなった検索キーワードを知ることは非常に大切です。

Google サーチコンソールを使用すれば、Google検索でユーザーがどのようなキーワードを入力して訪問したのか分析できます。なお、サーチコンソール上では「クエリ」が、ユーザーが実際に検索したキーワードを意味します。

次の表にまとめているデータは主な分析対象であり、サーチコンソールで確認可能です。

分析対象内容
サイト全体サイト全体の流入キーワード
ページ各ページの流入キーワード
デバイスPCやスマートフォンといったデバイス別にページに流入したキーワード

※なお、分析対象は組み合わせることも可能です。たとえば、スマートフォンでAというページに流入したキーワードというように、デバイスやページを指定して洗い出すことができます。

検索順位

検索エンジンからのWebサイトの集客は、キーワードの検索回数(ボリューム)と検索順位でほぼ決まります。そのため、Webサイトを分析する際は、上記で触れた流入キーワードの検索順位も必ずチェックするようにしましょう。

Google検索の検索結果に表示される順位は、前述の通りGoogle サーチコンソールで確認できます。主な分析対象は以下です。

分析対象内容
サイト全体サイト全体の平均掲載順位
ページ各ページの平均掲載順位
デバイスPCやスマートフォンといったデバイス別の平均掲載順位

※なお、分析対象は組み合わせることも可能です。たとえば、スマートフォンでAというページの検索順位をチェックしたり、Bというページの「○○」というキーワードを含むキーワード群の検索順位をチェックすることができます。

クリック・表示回数

さらにGoogle サーチコンソールでは、ページごとのGoogle検索の検索結果におけるクリック数、表示回数、平均CTRも確認できます。

自社サイトを分析する際は、検索順位とあわせて、クリック数や表示回数にも気を配るようにしましょう。たとえば、検索順位が高くてもクリック数が少ない場合、あるいは表示回数が多くてもクリック数が少ない場合、検索結果に表示されているページタイトル(titleタグ)や説明文(description)に問題があるかもしれません。

分析対象内容
合計クリック数Google検索の検索結果でユーザーが自サイトのページをクリックした数。クエリごとに調査可能
合計表示回数Google検索の検索結果で自サイトのページが表示された回数。クエリごとに調査可能
平均CTRGoogle検索の検索結果でのクリック率。合計クリック数÷合計表示回数で算出される。クエリごとに調査可能

ユーザー属性

ユーザー属性とは、どのような特徴を持ったユーザーがWebサイトに訪問しているのかを表す指標です。ローカルビジネスを展開している場合、訪問ユーザーの住んでいる地域といったデモグラフィックな情報からサイトの影響力や影響範囲をチェックします。

主なユーザー属性の指標をまとめたものが、次の表です。

主なユーザー属性内容
ユーザー層言語、国、市区町村ごとの訪問ユーザー数と割合
システムユーザーがWebサイトを訪問した際に使用したブラウザ、オペレーティングシステム、サービスプロバイダの数と割合
モバイルユーザーがWebサイトを訪問した際に使用したモバイル端末のオペレーティングシステム、サービスプロバイダ、画面解像度の数と割合

Webサイトを分析する9つの方法  

Webサイトの分析を行うには、Google アナリティクス、Google サーチコンソールといったアクセス解析ツールを用いて行うのが一般的です。これら二つのツールはGoogleが無償で提供しており、サイトの運用者であれば誰でも自由に利用できます。

したがって、ここではGoogleアナリティクスやサーチコンソールを使ったサイト分析方法について解説します。なお、Googleアナリティクスに関しては、次世代のバージョンであるGA4についても、UAバージョンとあわせて言及しますので参考にしてみてください。

アクセス状況を分析する方法  

Webサイト分析で最初に行うべき項目として、アクセス状況の分析が挙げられます。どの程度サイトへのアクセスがあるのか、まず数値を把握した上で、後述する様々な指標を用いてWebサイトの分析を行うことが重要です。

Google アナリティクスでは、アクセス状況を確認するために次の3つのデータを確認しましょう。

  • ユーザー数
  • セッション数
  • ページビュー数

UA

左側メニューの「ユーザー」→「概要」をクリックすると表示されます。

Googleアナリティクス、UAでサイト分析

GA4

ユーザーとPV数(GA4では「表示回数」)は、左メニューの「レポート」から「エンゲージメント」、「ページスクリーン」と進んでいけば、ページ毎にチェックすることができます。

セッションは、同じく「レポート」から「集客」、「トラフィック獲得」でチェックできます。

Googleアナリティクス、GA4でサイト分析
「レポート」⇒「エンゲージメント」⇒「ページスクリーン」でページごとの表示回数(PV数)とユーザー数を確認する

※GA4はカスタマイズ性に優れているため、ほかにも様々な方法で各指標を確認することができます。たとえば、以下は「探索」を活用して、各ページごとのユーザー数、セッション数、PV数を確認できるレポートを作成しています。

Googleアナリティクス、GA4でサイト分析
「探索」で各ページのPV、ユーザー、セッションの数を取得

GA4の設定が未完了の方は以下を参考に設定できます。ぜひチェックしてみてください。

流入チャネルを調べる方法

サイトへのアクセス数を把握した後は、アクセスに貢献している流入チャネルの分析を行います。Google アナリティクスで表示される主な流入チャネルは、以下のとおりです。

  • オーガニック検索:Organic Search
  • 検索広告:Paid Search
  • ソーシャル:Organic Social
  • ソーシャル広告:Paid Scoial
  • ダイレクト:Direct
  • 参照:Referral
  • メール:Email

UA

左側メニューの「集客」→「概要」をクリックすると表示されます。

Googleアナリティクス、UAでサイト分析

GA4

左メニュー「レポート」から「集客」でチャネルを確認することが可能です。「集客」では「概要」でも「ユーザー獲得」、「トラフィック獲得」でも確認することができます。

Googleアナリティクス、GA4でサイト分析

ページ内のユーザー行動を分析する方法

ユーザーが最初に閲覧したページ(ランディングページ)から、どのような行動をとったのかを分析するために、直帰率、平均セッション時間、コンバージョンのデータを確認します。

UA

左側メニューの「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」をクリックすると表示されます。

Googleアナリティクス、UAでサイト分析

GA4

UAではデフォルトの「ランディングページ」で直帰率、平均セッション時間、コンバージョンを一緒にチェックできました。一方、GA4でこれらを一緒にチェックするデフォルトのレポートは存在しません。そのため、レポートをカスタマイズする必要があります。

■直帰率

「レポート」⇒「エンゲージメント」⇒「ページスクリーン」と選択し、「レポートをカスタマイズ」の指標で「直帰率」を追加します。

■平均セッション時間

UAにおける平均セッション時間は、GA4では「セッションあたりのユーザー エンゲージメント時間」という指標になります。直帰率と同じく、「レポートをカスタマイズ」の指標で「セッションあたりのユーザー エンゲージメント時間」を追加します。

■コンバージョン

あらかじめコンバージョンを設定しておき、「レポートをカスタマイズ」の指標で「コンバージョン」を追加します。※コンバージョンの設定はこちらから

Googleアナリティクス、GA4でサイト分析

ユーザーの属性を分析する方法

どのようなユーザーがサイトにアクセスしているのか把握することで、Webサイト運用の方向性が正しいか調べたり、サイトコンテンツの改善に活用できます。

UA

左側メニューの「ユーザー」→「ユーザー属性」→「概要」をクリックすると、ユーザーの年齢層と性別が表示されます。

この他に、ユーザーがアクセスしている地域、使用している端末、興味関心のある分野といった情報も、左側メニューの「ユーザー」内で確認できます。

Googleアナリティクス、UAでサイト分析

GA4

左側メニューの「ユーザー」→「ユーザー属性」→「ユーザー属性の詳細」をクリックすると、ユーザーの属性をチェックすることができます。ただし、性別や年齢、興味・関心(インタレストグラフ)といった属性情報は、「Googleシグナル」を収集していなければ取得できないので注意が必要です。

Googleアナリティクス、GA4でサイト分析

コンバージョンに寄与しているページの把握

製品購入、資料請求、問い合わせといった、コンバージョンに寄与しているページを分析することで、コンバージョン率の改善に繋がります。ただし、コンバージョンを計測するためには、事前に設定する必要がある点には注意してください。

UA

左側メニューの「コンバージョン」→「目標」→「目標URL」をクリックすると、設定したコンバージョンがどのページで何件発生しているのか確認できます。また、「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」では、コンバージョンのきっかけとなった最初の(ランディング)ページを確認することができます。

Googleアナリティクス、UAでサイト分析

GA4

左メニュー「レポート」から「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」で、目標として設定したコンバージョンをチェックすることができます。

Googleアナリティクス、GA4でサイト分析

流入キーワードを分析する方法

サイトへ流入しているキーワードを分析する際は、Googleサーチコンソールを用います。

サーチコンソールを開き、左側メニューの「検索パフォーマンス」をクリックすると、どのようなキーワードでサイトに流入があるのか一覧で把握できます。

Googleサーチコンソールでキーワードを取得

SEO順位の推移を分析する方法

Google検索で表示されるSEO順位の推移も、Googleサーチコンソールで分析可能です。

左側メニューの「検索パフォーマンス」をクリックし、「平均掲載順位」にチェックを入れると、任意の期間(デフォルトでは3か月)中に、Google検索で表示されているサイト全体の順位を確認できます。

Googleサーチコンソールで検索順位を取得

画面を下にスクロールすると、検索キーワードごとの順位を確認できます。

ページを指定しつつ期間で比較することも可能なため、過去と現在の順位を比べて下落傾向にあるキーワードを洗い出し、リライト対策を行うといった改善に役立ちます。

Googleサーチコンソールで順位を比較する
ページを指定、2つの期間で比較、各キーワードの順位差をチェックする

クリック・表示回数を分析する方法

Google検索で表示されるクリック、表示回数も、Google サーチコンソールで分析できます。

左側メニューの「検索パフォーマンス」をクリックすると、Google検索での表示回数、クリック数が表示されます。

Googleサーチコンソールでクリック数・表示回数を取得

ページを下にスクロールすると、検索キーワード(クエリ)ごとのクリック数、表示回数を確認できます。また順位と同じように期間で比較することが可能です。

Googleサーチコンソールでクリック数・表示回数を比較

ページ内でユーザーが関心のある箇所・離脱ポイントを分析する方法

ヒートマップを用いれば、ページ内でユーザーが興味関心を持つ部分や離脱ポイントなどを分析することができます。

ヒートマップでは、主に以下のデータを取得可能であり、分析対象となります。

ヒートマップのデータ内容
クリッククリック数、クリック率を把握し、設置したリンクやCTAが、意図したとおりにクリックされているか確認する
スクロールページのどの部分までコンテンツが閲覧されているか把握できるスクロール率が急激に下がっている箇所は、ユーザーの多くが離脱している=興味を引けていないと考えられる
レコーディングページ上におけるユーザーの動きを録画するマウスカーソル・クリック(タップ)・スクロールの動き、ページ遷移など

以下の図は、Microsoft社が提供する無料のヒートマップツール「Clarity」でページ上のクリックデータを表示したものです。クリック数の多い(クリック率の高い)箇所が赤く表示されています。

MicrosoftClarityでサイト分析

無料のWebサイト分析ツール

Webサイトの分析ツールは、それぞれ取得できるデータや機能が異なるため、分析したい項目ごとに分けて利用する必要があります。そのため、それぞれのツールにどのような特徴があり、どのようなデータを分析できるのか把握することが重要です。

ここでは無料で利用でき、自社サイトの分析に役立つツールについて、それぞれの特徴を解説します。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクス
  • Googleが提供する、無料のWebサイト分析ツール
  • Webサイトのアクセス状況を分析可能
  • どの流入経路からアクセスが多いのか把握できる
  • ユーザーのサイト内の行動を分析し改善に活かせる

Google アナリティクスは、自社サイトへユーザーが流入した後の動きを分析するツールです。

ユーザー属性のデータからユーザー像を可視化し、サイト内の行動データ分析を行うことで、現状の分析と改善点の把握に役立ちます。また、改善施策を実施した際の効果検証や、コンバージョン率の改善にも利用できるため、サイトの運用改善に欠かせないツールです。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール
  • Googleが提供する、無料のWebサイト分析ツール
  • 自社サイトに流入する前のGoogle検索のデータ分析に用いる
  • Google検索の検索クエリ、表示順位、表示回数、クリック数、クリック率といったデータを確認可能
  • 他サイトからのリンク状況、モバイル対応・エラー・ペナルティの発生を確認可能
  • ページ表示速度の分析、インデックス登録・削除のリクエストが可能

Googleサーチコンソールは、ユーザーが自社サイトへアクセスする前のGoogle検索でのデータ分析を行うツールです。Google検索での表示順位、表示回数、クリック数、クリック率といったデータが確認できるだけでなく、ページ表示速度の分析やインデックス登録の申請など、ウェブサイトを管理する上で必要な機能を利用できます。

Googleアナリティクスがサイト流入後の分析を行うツールであるため、流入前の分析ツールであるGoogle サーチコンソールも合わせて利用することで、自社サイトの流入前後のデータを分析できるようになります。

Clarity(Microsoft)

Clarity(Microsoft)
  • マイクロソフトが提供する、無料のヒートマップツール
  • セッション記録により、実際にページを見たユーザーの動きを確認できる
  • ヒートマップを用いてユーザーが興味を持った箇所がわかる
  • セッション数、スクロール率、使用デバイスなどのデータ分析も可能

Clarityは、ユーザーがサイトへアクセスした後の動きを、セッション記録の動画やヒートマップといった視覚的な情報を用いて分析するツールです。

セッション数に制限なく無料でヒートマップを利用できる点は、Clarityの大きな特徴です。また、実際のスクロールやタップの様子を録画し再生できるため、数字だけではわからない詳細な分析ができる点もメリットとして挙げられます。Google アナリティクスやサーチコンソールでは行えないデータ分析が行えるため、Clarityも合わせて利用することをおすすめします。

  • 料金:無料
  • トライアル:アカウントを作成すれば誰でも利用可能
  • ページはこちら→Clarity

SEOチェキ 

SEOチェキ
  • 無料で利用できるWebサイト分析ツール
  • URLを入力するだけで、キーワードごとの検索順位や発リンク数、インデックス数などを確認できる
  • IPアドレス1つあたり、1日200回までという利用制限あり

SEOチェキは、Webサイト分析で必要となる情報を、簡単に確認できるツールです。無料で利用可能で会員登録も不要のため、手軽に利用できる点がメリットです。

手軽に利用できるツールでありながら、サイト内部の情報だけでなく、検索順位のチェック、キーワードの出現頻度の確認も行えるため、SEOに必要な様々なデータを確認できます。

  • 料金:無料
  • トライアル:IPアドレス1つにつき、1日200回まで利用可能
  • ページはこちら→SEOチェキ

PageSpeed Insight

PageSpeed Insight
  • Googleが提供する、無料のWebページ表示速度の分析ツール
  • 実際のユーザーの使用環境で、速度や安定性の評価がわかる
  • パフォーマンス上の課題を分析し、具体的な改善策が提案される

PageSpeed insightは、Webページの表示速度に関する分析を行うツールです。無料で利用でき、調査したいページのURLを入力するだけで、Webページの表示速度の分析結果が表示されます。

Webページの表示速度の評価だけでなく、具体的な改善案も表示される点は、PageSpeed insightの特徴です。また、モバイルとパソコンの両方の分析結果も確認できる点も、メリットだと言えるでしょう。

ページの表示速度はユーザー行動に大きく影響します。ユーザーの離脱を防ぐためにも、PageSpeed insightを用いて表示速度の改善に取り組むと良いでしょう。

  • 料金:無料
  • トライアル:URLを入力するだけで分析可能
  • ページはこちら→PageSpeed Insight

競合(他社)サイトを分析できるツール

サイト分析を行う上で、自社サイトだけでなく競合サイトの分析も行うことは重要です。競合サイトのアクセス数や検索順位、アクセスを獲得しているキーワードの分析を行うことで、自社サイトの改善や戦略策定に活用できます。

競合サイト分析ツールは、ツールによって機能や特徴が異なります。分析の目的に応じて適したツールを選べるように、それぞれのツールの特徴を解説します。

Keywordmap

Keywordmap
  • 自社、競合他社の流入キーワード(30位以内にランクしているキーワードや有料広告の出稿キーワード)
  • 自社や競合の想定流入数とその推移
  • 集客貢献ページ
  • ユーザーニーズ
  • 広告出稿キーワード・クリエイティブ

Keywormapは世界最大級の日本語データ量を誇る、SEO・コンテンツマーケティングツールです。検索クエリのデータベースを保有しているため、事実ベースでのWebサイトの実数値を出しています。注目点は、自社、競合他社問わず、横断的にどんなサイトでもキーワードや、想定流入数のアクセス分析ができる点でしょう。

またサイトの分析にとどまらず、PPC広告出稿分析や、主にSEO観点でのコンテンツ作成におけるGoogle検索上でのニーズ分析といった幅広い活用を実現しています。正確で細かな分析とコンテンツ作成を行いたい場合に便利です。

まずは1週間の無料トライアルで競合サイトを分析してみましょう。

SimilarWeb

SimilarWeb
  • URLを入力するだけで、競合サイトのアクセス分析が可能
  • 競合サイトの流入チャネルの分析が可能
  • 競合サイトがアクセスを得ている検索キーワードも確認できる

SimilarWebは、競合サイトのアクセス分析ができるツールです。競合している他社サイトのページのURLを入力するだけで、他社サイトのアクセス数、ユーザー属性、流入チャネルなどのデータを確認できます。

この中でも、競合サイトの流入チャネルの分析ができる点は、Similarwebを利用するメリットです。競合サイトがどの流入経路からアクセスを得ているのか、その割合が表示されます。さらに、アクセスを獲得している検索キーワードまで表示されるため、競合サイトの分析を行う際に役立つでしょう。

競合サイトのサイト分析が可能なツールでありながら無料で利用できる点は、Similarwebの大きな特徴です。有料版を契約すれば、無料版よりも詳しいサイト分析機能を利用できます。

  • 料金:月額$199から
  • トライアル:URLを入力するだけで分析可能
  • ページはこちら→Similarweb

GRC

GRC
  • 他社サイトの検索順位の推移を測定できる
  • 登録したキーワードの上位100位の順位測定が可能
  • 月額495円から利用できる

GRCは、競合サイトの検索順位の推移を測定できるツールです。

Google サーチコンソールでは自社サイトの検索順位を把握できますが、他社サイトの順位まではわかりません。GRCを使用すれば、ターゲットキーワードでどのサイトが上位に表示されているのか、検索順位はどのように推移しているのか、というデータ分析を行えます。

さらに、登録したキーワードの上位100位までの検索順位が測定できる点も、GRCの特徴だと言えるでしょう。大きな順位変動があった際に、どのサイトの検索順位が上がり、どのサイトの順位が下がったのか分析できる点は、大きなメリットです。

  • 料金:月額495円から
  • トライアル:無料版のダウンロードが可能
  • ページはこちら→GRC

Gyro-n SEO

Gyro-n SEO
  • 他社サイトの検索順位をモニタリング
  • 競合サイトをベンチマークとして設定し、検索キーワード分析が可能
  • 順位変動を毎朝メールで通知

Gyro-n SEOは、自社サイトだけでなく、競合サイトの検索順位も記録できます。そのため、日々の検索順位の変動を確認し、競合サイトのSEO状況をモニタリングできるツールです。

また、競合サイトをベンチマークとして設定することで、どのキーワードの検索順位が負けているのかひと目で把握できます。競合サイトに負けているキーワード対策を検討する際に役立つでしょう。

さらに、順位変動を毎朝メールで通知する機能も搭載されているため、検索順位の変動にいち早く気づけるというメリットもあります。

  • 料金:月額550円から
  • トライアル:3ヶ月無料トライアル
  • ページはこちら→Gyro-n SEO

Webサイト分析を失敗しないために注意するポイント

Webサイト分析を行い成果を出すには、事前にいくつか注意しておかないといけないポイントがあります。

以下、6つのポイントを解説していきます。

  • データは比較する
  • どんな施策が数値の改善に寄与するか把握しておく
  • 行った施策は記録しておく
  • ボトルネックを把握する
  • ペナルティの有無を確認する
  • 定期的に分析する

データは比較する

Webサイトを分析する際は、データを比較することが重要です。
比較対象は以下の2組です。

  • 自社サイトの過去データと現在のデータ
  • 自社サイトと競合サイト

自社サイトの過去データと比較することで、過去と比較して改善点や課題点が明らかになります。

また、競合サイトと比較して分析すれば、自社サイトの強みや弱みが把握でき、過去データの比較だけでは把握できなかった改善点が明らかになります。ただし、参考になるデータを取得するためには、複数ある競合サイトの中から正しくベンチマークする必要があります。

自社サイト・競合サイトの分析については後述で詳しく解説します。

どんな施策が数値の改善に寄与するか把握しておく

データ分析を行って自社サイトの課題点を洗い出したら、どのように改善するか施策を検討する必要があります。

例えば、アクセス数が減少している場合は、記事のリライトを行い検索順位を上げるという施策が考えられます。またリライトについてさらに突っ込んでみると、滞在時間や直帰率に課題がある場合、ページ内でよく見られている見出しを上部に移す、関連記事へのリンクを増やすといった施策も有効になります。

サイト分析は目的ではありません。あくまで、Webサイト運営の目的を達成するための手段です。サイト分析が目的にならないためにも、どのような施策を打てばどの数値が改善できるのか事前にある程度は把握しておきましょう。

行った施策は記録しておく

サイト分析により、過去と比較して各種指標(たとえばPV数)の数値の変動を確認することができますが、成果を出すためには、数値が変動した原因まで調査する必要があります。

原因の特定には、実際にどのような対応を行ったかという施策の内容を予め記録しておくことが重要です。変動の要因を絞ることができるようになり、効果検証、およびPDCAサイクルの効率的な循環が実現します。

例えば、先月Webサイトへの指名検索流入が大幅に増えていたとしましょう。指名検索流入数の増加は、一般的に、様々な要因が考えられますが、先月にプレスリリースを打っていたとすれば、要因の一つとして、より詳細な分析、かつ今後、プレスリリースを優先的に強化していく判断がとりやすくなります。

※指名検索とは、企業名、商品・サービス名、ブランド名といった固有名詞を検索することを指します。

ボトルネックを把握する

サイト分析を行い定量的なデータを出すことによって、ボトルネックにとなっている箇所がわかります。例えば、CVRが高いにも関わらず目標としているCV数に到達していない場合、そもそもの流入数が少ないと判断できるでしょう。その結果流入数を増やすための対策を優先的に行えるようになります。

例えば、月間の目標CV数が20件必要で、現状のCVRが0.2%、流入数が6,000だったとしましょう。
その場合、目標CVを達成するには流入数が10,000必要になり月間4,000の流入数を増やす必要があります。

サイト分析を行う際は、様々な項目を定量的に把握することで、課題を洗い出すことを意識しましょう。それが改善に結びつき、成果につながります。

ペナルティの有無を確認する

ボトルネックになりやすい要因のひとつに、検索エンジンからのペナルティがあります。
ペナルティを受けることで、Webサイトのパフォーマンスが大幅に悪化することがあるため、他の調査とあわせてペナルティを受けていないかについても必ず確認しましょう。

ペナルティの概要や対応策については以下で解説してますので、詳しく知りたいかたはあわせて参考にしてみてください。
『Googleペナルティとは?順位下落の原因と解決策をみつける方法』

定期的に分析する

Webサイトの分析は、週に一度、少なくとも月に一度のペースで分析することが肝心です。

データ分析を定期的に行うことで、検索順位の変動やそれに伴うアクセス数の変化などにいち早く気づけます。いち早く気づくことができれば、リライトといった対策をいち早く打つことができ、機会損失を最小限に抑えることが可能です。

サイトの現状データを取得し分析、改善策を実行、このようなPDCAサイクルを短いスパンで回すことが、Webサイト改善の最も確かな近道です。

まとめ

本記事では、Webサイト分析の方法に関して解説しました。

サイト分析を行うにあたり、自社サイトの問題点や改善するべきポイントを明確にすることが求められます。そのためには、サイト分析で見るべき指標を把握し、アクセス状況や流入チャネル、ページ内のユーザー行動といった分析を行うことが重要です。

また、Webサイト分析を行う際は、様々なツールを用いて分析を行います。ツールごとに特徴や機能が異なるため、分析したい内容に応じて適切なツールを選択する必要があります。自社サイトの分析ツールだけでなく、競合サイトの分析ツールも利用し、自社サイトの改善や戦略策定に活用しましょう。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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