SNS広告クリエイティブの成果につながるポイントや作成方法のコツを事例付きで紹介

最終更新日:

SNSマーケティング

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SNS広告クリエイティブ

SNS広告は他のネット広告に比べて、広告らしさが抑えられるという特徴があります。バナー広告やYoutubeのインストリーム広告などのウェブ広告は設置された枠に広告を表示する形式です。一方でSNS広告は、広告に使われる画像やテキスト(=広告クリエイティブ)が通常の投稿と同様にタイムライン上に表示されたり、トレンドに表示されます。そのため、普段目にする投稿に近い形でユーザーの目に触れるため、広告らしさを抑えることができるのです。

今回はX、Instagram、Facebookといった3大プラットフォームを取り上げ、より効果的にユーザーに訴求できるSNS広告クリエイティブ作成のコツをご紹介します。

広告クリエイティブで意識すること

受け手の印象に残る広告を作るにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは意識したいポイントを紹介します。

クリエイティブで意識すること

ターゲットを明確にする

短い時間で気に止めてもらえる広告にするには、受け手に刺さるメッセージにする必要があります。そのためにはターゲットを絞り、的確なクリエイティブを作成しましょう。

顧客の心に響く「クリエイティブ」を展開できるかが鍵になります。

読ませるより、見させる

広告において、文字は「読む」というよりも「見る」要素が大きいです。

伝えたい内容を明確にし、要点を簡潔に伝えられるメッセージにします。

広告クリエイティブは複数出す

複数出稿します。キャンペーン効果を高めるために、A/Bテストを行い、成果に繋がりやすい広告に最適化します。SNS広告に限らず、ネット広告は複数のクリエイティブを同時に入稿できます。そのため、効果測定を行い、PDCAを回しながら運用しましょう。

複数出稿します。キャンペーン効果を高めるために、A/Bテストを行い、成果に繋がりやすい広告に最適化します。SNS広告に限らず、ネット広告は複数のクリエイティブを同時に入稿できます。そのため、効果測定を行い、PDCAを回しながら運用しましょう。

▼CINCの広告クリエイティブ例

※ABテスト目的で、様々なクリエイティブを出稿、効果検証を行っている。

CINCの広告クリエイティブ例
CINCの広告クリエイティブ例
CINCの広告クリエイティブ例
CINCの広告クリエイティブ例
CINCの広告クリエイティブ例

クリエイティブとLP(ランディングページ)に関連性をもたせる

流入してきたユーザーの期待にこたえられるLPを制作しましょう。ユーザーは広告クリエイティブを見て、商品・サービスに興味を持ち、さらに深い内容を知るために流入します。

そのため、広告クリエイティブと遷移先のLPに記載される内容の関連性が低いと、離脱する確率が高まります。LPは自社のアピールしたい点ではなく、ユーザーのベネフィットを意識して制作するようにしましょう。

各プラットフォームに合わせたクリエイティブを作る

プラットフォームごとにアクティブユーザー層は異なります。広告を出稿する目的を考え、想定するペルソナに訴求できるクリエイティブを作成しましょう。

また、プラットフォームによって広告の掲載位置やフォーマットは異なります。例えば、Instagramのようにストーリーズに広告を出稿できたり、Xではアカウントをフォローしてもらうための広告を出稿できたりと、目的やターゲットによって出稿方法はさまざまです。出稿するプラットフォームそれぞれに適したクリエイティブを制作しましょう。

X広告のコツ

Xは国内アクティブユーザーがLINEに次いで多いSNSです。ビジネス利用するアカウントも増え、盛り上がりを見せています。ここではX広告のポイントを確認します。

訴求したい内容を伝える

XはテキストメインのSNSで、タイムラインの流れが速い特徴があります。

そのため、短い時間で瞬時に内容が伝わり、ユーザーに手を止めてもらいやすいクリエイティブにします。ポイントは3つです。

  1. 自社商品の優位性、価値、価格価値、実績がわかる
  2. ユーザーのメリットが具体的にわかる
  3. クリック後の動きがわかる

ユーザー目線でクリエイティブを作成し、メリットがわかるクリエイティブを作成しましょう。

オリジナルハッシュタグを活用

ハッシュタグを活用して、自社キャンペーンを行い、独自の立ち位置を確立します。

キャンペーンや広告に合わせ、オリジナルハッシュタグを設定します。キャンペーンの認知度やブランディング効果のアップにつながります。さらにオリジナルハッシュタグがあれば、ハッシュタグ経由でブランドを認知してもらえる可能性が高まります。

また、副次的な効果ですが、ハッシュタグを活用してユーザーの声を収集しやすくなり、効果検証に役立ちます。

実際の広告事例

ロッテ 雪見だいふく

ロングセラー商品雪見だいふくはキャンぺーンキャンペーンに合わせてX広告を行っています。

どのようなキャンペーンを打つのか、キャンペーン企画に絡めた面白い投稿、オリジナルハッシュタグ、画像を活用するなどポイントをおさえたクリエイティブになっています。

kasoouk

パラレルキャリア・マッチングプラットフォーム「kasoouk」のX広告は記号を上手に活用して、ビジュアルで惹きつける広告を展開しています。

Instagram広告のコツ

現在、Instagramは10代、20代だけでなく、幅広い年代層にも広がっているSNSです。若年層向けのプラットフォームだという固定概念を持っているのであれば、捨てたほうがよいでしょう。いまや親会社のFacebookの月間利用者数を超えるほどの人気を博しています。

さて、ここではフィード広告とストーリーズ広告にわけてコツをチェックしていきます。

※Instagramの広告は、Facebook広告でまとめて管理する必要があります。

フィード投稿

ブランドを主役にする

ロゴ、シンボルカラー、製品などブランドの構成要素がわかる、ブランドが主役のクリエイティブを作成します。Instagramは世界観の構築に最適なプラットフォームです。ブランドアイデンティティが伝わるデザインを意識します。

目的に合ったクリエイティブ

ビジネスゴールに合わせて、クリエイティブを作成します。例えば、アプリのインストールを促す場合は、意図が明確に伝わるCTAとメッセージングにします。

ストーリーズ広告のポイント

ストーリーズ広告には4つのポイントがあります。

冒頭の3秒でブランドを印象づける

ストーリーズは次のコンテンツに遷移しやすい機能です。そのため、離脱する前にメッセージやストーリーを伝えられる構成にします。

Instagramの機能を活用

スタンプ、GIF、逆再生などの機能を活用し、ユーザーを引き込む動画を作成しましょう。

また、斬新なデザインであれば、オーガニックに近い自然な印象を与えられます。

目的に合わせてクリエイティブをカスタマイズ

目的が動画の再生回数増加、アプリインストール、商品購入なのかなど、目的に合わせてデザインしましょう。

既存のアセットを活用

Facebook広告には、Facebookのニュースフィード上だけでなく、クリエイティブをInstagramのストーリーズ広告向けに、自動で全画面表示にする機能があります。ストーリーズ広告のために工数を割くことなく最適化された広告出稿ができるので、アセットを用いた運用がおすすめです。

実際の広告事例

Google(Gemini)

Googleは、生成AI「Gemini」の機能を紹介する、オリジナリティあふれるストーリーズ広告を展開しています。冒頭でユーザーの興味を引きつける構成に加え、「どんなことができるのか」直感的に理解できる設計となっており、まさに新しい「検索体験」への期待感を高める、魅力的な広告クリエイティブです。

広告事例:Google(Gemini)

Instagramストーリーズ広告: 広いスペースでクリエイティブに | Instagram for Business

Facebook広告

Facebook広告は他のSNSに比べ、フォーマルなかたちでつながるSNSです。

ここでは主に画像にフォーカスしてFacebook広告のポイントを確認します。

画像に工夫を加える

Facebookの画像広告を出稿する場合、4つのポイントがあります。

推奨アスペクト比を使用する

Facebook広告にはフィード広告、ストーリーズ広告など多様なメニューがあります。各メニューで最適な画像サイズに合わせて使用します。

たとえば、数枚の画像がスライドするカルーセル広告は「1:1の比率」、Facebookストーリーズ(Instagramも同様)は「9:16の比率」、右側広告枠は「1.91:1」が公式で推奨されています。詳しくはこちらから。

商品やブランドを見せる

フィード広告でユーザーの視野に入る時間は非常に短いです。商品のブランドやロゴ、商品などを見せて、効果的にメッセージを伝えられる広告にしましょう。

画像テキストの量を調整する

広告画像にテキストが多すぎると審査に影響し、表示されにくくなる可能性があります。かつてFacebook(現Meta)は画像の文字量を「20%ルール」で制限していましたが、これは廃止されました。ただし文字量が少ないほどパフォーマンスが良くなると、現在も公式には推奨されています。

以前提供されていた「オーバーレイツール」は現在は廃止されていますが、代替ツール(タガタメ)を使えば、写真をアップロードして画像内の文字の割合を自動計測できます。多すぎる場合は「低」「中」「高」などの評価で検出され、緑色のOKマークといった形で適切かどうか確認でき、改善指針として有効です。

メッセージにフォーカスする

重要な部分を明確にして、画像も必要な部分のみ使用しましょう。複数枚の画像を使う場合はカルーセル形式を利用します。

実際の事例

ANA

モバイルでのチケット売上の向上を目的にFacebook広告を運用しました。動画、リンク、スライドショーを使った広告キャンペーンを展開し、幅広いターゲットにリーチしています。その結果、目標より1.8倍高い広告費用対効果を実現しています。

Facebookによると、ANAは広告に関して以下のプロパティを利用したそうです。

  • リンク広告
  • スライドショー広告
  • 動画広告
  • カスタムオーディエンス
  • Facebookピクセル
  • Facebookマーケティングパートナーズ

サイボウズ株式会社

クラウドビジネスアプリkintoneお試しの申し込み促進のため、Facebook広告を活用したキャンペーンを展開しました。適切なターゲティングと訴求を行い、CPAの改善に加え、申し込み数を2倍に増加させました。

  • 写真広告
  • コアオーディエンス
  • 類似オーディエンス
  • カスタムオーディエンス
  • Facebookピクセル

メルセデス・ベンツ日本

自動車インベントリー広告配信を配信し、利用者の購入への関心を示した自動車に基づいて関連性の高い在庫車の広告を展開しました。その結果、サイト誘導およびリード獲得に成功しています。

  • 自動車インベントリー広告
  • ダイナミック広告
  • 動画広告
  • カスタムオーディエンス
  • Facebookピクセル

まとめ:小さな工夫が大きな効果につながる

SNS広告はCTAボタンの配置、コピー、画像など小さな違いで、効果が大きく変わってきます。プラットフォームの適性、広告を打つ目的に合わせて、工夫を積み重ねましょう。

また、工夫の結果を検証しながら、クリエイティブをアップデートしていきましょう。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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