SNS広告クリエイティブのポイントや作成方法のコツを事例とともに紹介
今回はTwitter、Instagram、Facebookといった3大プラットフォームを取り上げ、より効果的にユーザーに訴求できるSNS広告クリエイティブ作成のコツをご紹介します。
目次
広告クリエイティブで意識すること
受け手の印象に残る広告を作るにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは意識したいポイントを紹介します。
クリエイティブで意識すること
ターゲットを明確にする
短い時間で気に止めてもらえる広告にするには、受け手に刺さるメッセージにする必要があります。そのためにはターゲットを搾り、的確なクリエイティブを作成しましょう。
顧客の心に響く「クリエイティブ」を展開できるかが鍵になります。
読ませるより、見させる
広告において、文字は「読む」というよりも「見る」要素が大きいです。
伝えたい内容を明確にし、要点を簡潔に伝えられメッセージにします。
広告クリエイティブは複数出す
複数出稿します。キャンペーン効果を高めるために、A/Bテストを行い成果に繋がりやすい広告に最適化します。SNS広告に限らず、ネット広告は複数のクリエイティブを同時に入稿できます。そのため、効果測定を行い、PDCAを回しながら運用しましょう。
▼Keywordmapの広告クリエイティブ例
※ABテスト目的で、様々なクリエイティブを出稿、効果検証を行っている。
クリエイティブとLP(ランディングページ)に関連性をもたせる
流入してきたユーザーの期待にこたえられるLPを制作しましょう。ユーザーは広告クリエイティブを見て、商品・サービスに興味を持ち、さらに深い内容を知るために流入します。
そのため、広告クリエイティブと遷移先のLPに記載される内容の関連性が低いと、離脱する確率が高まります。LPは自社のアピールしたい点ではなく、ユーザーのベネフィットを意識して制作するようにしましょう。
各プラットフォームに合わせたクリエイティブを作る
プラットフォームごとにアクティブユーザー層は異なります。広告を出稿する目的を考え、想定するペルソナに訴求できるクリエイティブを作成しましょう。
また、プラットフォームによって広告の掲載位置やフォーマットは異なります。例えば、Instagramのようにストーリーズに広告を出稿できたり、Twitterではアカウントをフォローしてもらうための広告を出稿できたりと、目的やターゲットによって出稿方法はさまざまです。出稿するプラットフォームそれぞれに適したクリエイティブを制作しましょう。
Twitter広告のコツ
Twitterは国内アクティブユーザーがLINEに次いで多いSNSです。ビジネス利用するアカウントも増え、盛り上がりを見せています。ここではTwitter広告のポイントを確認します。
訴求したい内容を伝える
TwitterはテキストメインのSNSで、タイムラインの流れが速い特徴があります。
そのため、短い時間で瞬時に内容が伝わり、ユーザーに手を止めてもらいやすいクリエイティブにします。ポイントは3つです。
①自社商品の優位性、価値、価格価値、実績がわかる
②ユーザーのメリットが具体的にわかる
③クリック後の動きがわかる
ユーザー目線でクリエイティブを作成し、メリットがわかるクリエイティブを作成しましょう。
オリジナルハッシュタグを活用
ハッシュタグを活用し、自社キャンペーンを独自の立ち位置を確立します。
キャンペーンや広告に合わせ、オリジナルハッシュタグを設定します。キャンペーンの認知度やブランディング効果のアップにつながります。さらにオリジナルハッシュタグがあれば、ハッシュタグ経由でブランドを認知してもらえる可能性が高まります。
また、副次的な効果ですがユーザーの声をハッシュタグを活用して収集しやすくなり、効果検証に役立ちます。
実際の広告事例
ロッテ 雪見だいふく
ロングセラー商品雪見だいふくはキャンぺーンに合わせてTwitter広告を行っています。
どのようなキャンペーンを打つのか、キャンペーン企画に絡めた面白い投稿、オリジナルハッシュタグ、画像を活用するなどポイントをおさえたクリエイティブになっています。
kasoouk
パラレルキャリア・マッチングプラットフォーム「kasoouk」のTwitter広告は記号を上手に活用して、ビジュアルで惹きつける広告を展開しています。
Instagram広告のコツ
現在、Instagramは10代、20代だけでなく、幅広い年代層にも広がっているSNSです。若年層向けのプラットフォームだという固定概念を持っているのであれば、捨てたほうがよいでしょう。いまや親会社のFacebookの月間利用者数を超えるほどの人気を博しています。
さて、ここではフィード広告とストーリーズ広告にわけてコツをチェックしていきます。
※Instagramの広告は、Facebook広告でまとめて管理する必要があります。
フィード投稿
ブランドを主役にする
ロゴ、シンボルカラー、製品などブランドの構成要素をがわかる、ブランドが主役のクリエイティブを作成します。Instagramは世界観の構築に最適なプラットフォームです。ブランドアイデンティティが伝わるデザインを意識します。
目的に合ったクリエイティブ
ビジネスゴールに合わせて、クリエイティブを作成します。例えば、アプリのインストールを促す場合は、意図が明確に伝わるCTAとメッセージングにします。
ストーリーズ広告のポイント
ストーリーズの広告には4つのポイントがあります。
冒頭の3秒でブランドの印象をつける
ストーリーズは次にコンテンツに遷移しやすい機能です。そのため、離脱する前にメッセージやストーリーを伝えられる構成にします。
Instagramの機能を活用
スタンプ、GIF、逆再生などの機能を活用し、ユーザーを引き込む動画を作成しましょう。
また、斬新なデザインであれば、オーガニックに近い自然な印象を与えられます。
目的に合わせてクリエイティブをカスタマイズ
目的が動画の再生回数増加、アプリインストール、商品購入なのかなど、目的に合わせてデザインしましょう。
既存のアセットを活用
Facebook広告には、Facebookのニュースフィード上だけでなく、クリエイティブをInstagramのストーリーズ広告向けに、自動で全画面表示にする機能があります。ストーリーズ広告のために工数を割くことなく最適化された広告出稿ができるので、アセットを用いた運用がおすすめです。
実際の広告事例
ナビスコ RITZ
クラッカーブランドのRITZはオリジナリティ溢れるストーリーズを提供しています。クラッカーの具材が高速で変化するので、一時停止ご(タップ長押し)とに絵面が変わるクリエイティブです。冒頭でユーザーを惹きつけ、どの具材に止まるか楽しめる遊び要素を含んだ、インタラクティブな広告になっています。
Facebook広告
Facebook広告は他のSNSにくらべフォーマルなかたちでつながるSNSです。
ここでは主に画像にフォーカスしてFacebook広告のポイントを確認します。
※Faceboook広告承認プロセス
画像に工夫を加える
Facebookの画像広告を行う場合、4つのポイントがあります。
推奨アスペクト比を使用する
Facebook広告にはフィード広告、ストーリーズ広告など多様なメニューがあります。各メニューで最適な画像サイズに合わせて使用します。
たとえば、数枚の画像がスライドするカルーセル広告は「1:1の比率」、Facebookストーリーズ(Instagramも同様)は「9:16の比率」、右側広告枠は「1.91:1」が公式で推奨されています。詳しくはこちらから。
商品やブランドを見せる
フィード広告でユーザーの視野に入る時間は非常に短いです。商品のブランドやロゴ、商品などを見せて、効果的にメッセージを伝えられる広告にしましょう。
画像テキストの量を調整する
画像テキストが多すぎる場合、審査が通らず広告が表示されない場合があります。
Facebookが提供するテキストオーバーレイツールを活用するとテキスト量を測定できます。ツールにアクセスし、該当画像をアップロードすると評価が表示されます。適切な画像の場合は緑色のチェックマークが表示されます。
メッセージにフォーカスする
重要な部分が何か明確にして、画像も必要な部分のみ使用しましょう。複数枚の画像を使う場合はカルーセル形式を利用します。
実際の事例
ANA
モバイルでのチケット売上の向上を目的にFacebook広告を運用しました。動画、リンク、スライドショーを使った広告キャンペーンを展開し、幅広いターゲットにリーチしています。その結果、目標より1.8倍高い広告費用対効果を実現しています。
Facebookによると、ANAは広告に関して以下のプロパティを利用したそうです。
・リンク広告
・スライドショー広告
・動画広告
・カスタムオーディエンス
・Facebookピクセル
・Facebookマーケティングパートナーズ
ANAの広告クリエイティブを紹介したライブラリはこちら
サイボウズ株式会社
クラウドビジネスアプリkintoneお試しの申し込み促進のためFacebook広告を活用したキャンペーンを展開しました。適切なターゲティングと訴求を行い、CPAの改善に加え、申し込み数を2倍に増加させました。
・写真広告
・コアオーディエンス
・類似オーディエンス
・カスタムオーディエンス
・Facebookピクセル
サイボウズの広告クリエイティブを紹介したライブラリはこちら
メルセデス・ベンツ日本
自動車インベントリー広告配信を配信し、利用者の購入への関心を示した自動車に基づいて関連性の高い在庫車の広告を展開しました。その結果、サイト誘導およびリード獲得に成功しています。
・自動車イベントリー広告
・ダイナミック広告
・動画広告
・カスタムオーディエンス
・Facebookピクセル
メルセデスベンツの広告クリエイティブを紹介したライブラリはこちら
まとめ:小さな工夫が大きな効果につながる
SNS広告はCTAボタンの配置、コピー、画像など小さいな違いで、効果が大きく変わってきます。プラットフォームの適正、広告をうつ目的に合わせて、工夫を積み重ねましょう。
また、工夫の結果を検証しながら、クリエイティブをアップデートしていきましょう。
詳しくはこちら
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