Google検索でWebサイトがヒットしなくなったときの原因と対処法
サイトやページが突然Google検索でヒットしなくなることは、サイト運営者にとって死活問題です。これまで通りにユーザーの自然検索流入を獲得できなくなるためです。なぜ検索結果に表示されなくなるのか、本記事では、問題が発生してしまう原因と対処法について解説します。
前提として、いま検索結果にヒットしているかどうか確認しましょう。
確認方法として、「site:https://○○○.jp/」や「××(対象ページのタイトルから抜粋したキーワード) site:https://○○○.jp/」といった検索コマンドを使用してください。
検索コマンドで検索結果に自社サイトのページが表示される場合は、単に検索順位が下がっているだけだと考えられます。それでも表示されない場合には、Googleのアルゴリズム変更やポリシー違反、サイト設定の問題など、さまざまな原因が想定されます。
当記事から、自社サイトが検索結果から消えた際の対処法を知り、SEO順位の早期回復の参考にしてみてください。
目次
Google検索でWebサイトがヒットしなくなったときに考えられる原因は?
WebサイトがGoogle検索にヒットしなくなった場合、外的要因と内的要因の両面から原因を特定していく必要があります。
外的要因としては、Googleの検索アルゴリズムのアップデートやポリシー違反、検索エンジン自体の不具合が挙げられます。内的要因としては、サイトの設定ミスや運営者の行動によるものがあります。
Googleの検索アルゴリズム変更や違反によるもの
検索結果にヒットしなくなる外的要因は以下のようなパターンが考えられます。
- アルゴリズムのアップデート
- 違反行為によるペナルティ
- 検索エンジンの不具合
それぞれ見ていきましょう。
アルゴリズムアップデートの影響を受けた
Google検索の検索順位を決定するアルゴリズム(ランキングシステム)は定期的にアップデートされ、その影響を受けてページがインデックスから除外されることがあります。
たとえば、Googleはコンテンツ品質が低いページをアップデートで一掃します。Googleのデータベースは無限ではないため、ユーザーの役に立たない低品質なコンテンツページは無駄を省くために除外されるためです。また、現在GoogleはPC向けのクロールを完全停止しているため、PC用だけでモバイル用のコンテンツがないサイトは検索結果に表示されません。
Googleペナルティ(手動対策)を受けた
Google検索における手動対策とは、Googleの担当者が目視でサイトを審査し、ポリシー違反を発見した場合に実施するペナルティのことです。アルゴリズムの穴を突いた不正なやり口で、上位表示を狙うサイト運営者が後を絶たないため、このようなGoogleは手動対策を講じています。
自社サイトが対象となっているか否かは、サーチコンソールの「手動による対策レポート」から確認できます。故意でなくともペナルティの対象になることがあります。もし対象となっていた場合は、レポートで問題の内容や解決の方法を確認、対応して再審査をリクエストしましょう。
Googleのポリシーに違反した
Google検索のポリシーに違反した場合にも、ページが検索結果に表示されなくなることがあります。
具体的なポリシー違反例は、次の通りです。
- クローキング(検索エンジンとユーザーに異なるコンテンツを表示)
- 誘導ページ(意味のない中間ページにユーザーを誘導)
- 期限切れドメインの不正使用
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム(リンクの売買、過剰な相互リンクなど)
ポリシー違反をすると、Googleスタッフによる手動対策のほか、ランキングシステムによって自動的にペナルティを受けて検索結果にヒットしなくなる場合があります。手動ペナルティと異なり、自動ペナルティはサーチコンソールにアラートが出ないため、どのように対処すればいいのか判断が難しい点には注意しなければなりません。
検索エンジンの不具合によるもの
Googleのデータセンターにおいてトラブルが発生した場合など、検索エンジン自体に不具合が発生することがあります。
例として、2022年8月8日にアイオワ州のGoogleデータセンターで従業員数名が負傷する火災が発生した際に、検索結果にも影響が出ました。具体的には、Google検索が機能停止する、新しいページがインデックスされない、ランキングが大きく変動するといった事態に陥りました。
このような事故の場合、Googleの復旧を待つほかありません。状況を確認するために突発的な事件や事故が起こっていないか、最新ニュースをチェックすると良いでしょう。
Webサイトの設定変更など運営者によるもの
Webサイトの運営者自身が行った設定変更やミスによっても、検索結果に影響が出ることがあります。以下で紹介する点には細心の注意を払いましょう。
noindexを設定している
noindexとは、Webサイトやページのインデックスを拒否することを検索エンジンに伝える命令です。noindexを設定すると、そのWebページはGoogle検索でヒットしなくなります。
noindexが誤って適用されていると、ページが検索結果に表示されなくなるので注意が必要です。対象ページにnoindexが設定されているかどうかは、サーチコンソールの「URL検査」やページのソースコードから直接確認することができます。
なお、noindexの設定方法や確認の仕方など、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
リダイレクトの設定ミスをしている
リダイレクトの設定ミスで、違うページにユーザーや検索エンジンを誘導してしまうと、検索にヒットしなくなる可能性があります。リダイレクトとは、古いページURLにアクセスしたユーザーを新しいページURLに自動転送することです。
特に注意しなければならないのが、恒久的なページURLの転送を意味する301リダイレクトで、これを設定するとリダイレクト前のページは検索結果に表示されなくなります。
リダイレクトを行う場合は慎重な対応を心掛けましょう。なお、リダイレクトについては以下の記事で詳しく解説しています。
canonicalの設定ミスをしている
canonicalを用いた「URLの正規化指定」が誤っていると、ページがインデックスされない原因となります。正規化先のURLを正しいページで設定しましょう。
URLの正規化とは、同一サイト内に、同じ、あるいは似た内容のコンテンツが異なるURLで存在する場合に、どのURLが正規版かをクローラーに知らせるための手法です。たとえば、パソコン(PC)版とモバイル版で異なるURLを使用する場合や、ECサイトで同じ商品でも色違いでURLが異なる場合が該当します。
canonicalを設定した、正規URL以外のページは検索結果から除外されますので、注意するようにしましょう。
なお、canocanilについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
robots.txtでクロール拒否を設定した
robots.txtファイルでクロールを拒否する設定をすると、Googlebotがそのページをクロールしません。意図せずクロール拒否をしてしまうと、ページがインデックスされなくなります。
robots.txtファイルの確認方法は、サイトのドメインに「/robots.txt」と追記するだけです。https://example.com/というドメインであれば、「https://example.com/robots.txt」で確認することができます。
表示された「Disallow:」以下の内容がクロールの対象外になり、検索結果に表示されなくなります。クロール拒否を解消するためには、該当箇所を削除して、robots.txtファイルをアップロードし直す必要があります。
robots.txtについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
重複コンテンツの発生でヒットページの入れ替わった
自サイト内、あるいは外部サイトとの間に重複コンテンツが発生すると、検索エンジンが代表してどれか一つのページを表示しようとし、結果として検索結果が変動することがあります。その結果、もともと検索結果に表示されていたページが表示されなくなります。
自サイト内の重複コンテンツは、サーチコンソールの「インデックス作成」>「ページ」から確認できます。意図せず外部サイトと重複してしまうこともあるため、対策キーワードの検索結果は定期的に確認するようにしましょう。
自サイト内や外部サイトとの重複コンテンツを避けるためには、canonical設定やオリジナルコンテンツの作成、外部サイトへの削除依頼といった方法があります。具体的な手順は、以下の記事で確認してください。
GoogleでWebサイトがヒットしなくなった原因の調べ方と対処法
Google検索結果において、Webサイト・ページが表示されなくなった場合、大きな機会損失が発生する可能性があります。集客、ひいては売上にも悪影響が出かねないため、素早く原因を特定し、対策を講じましょう。
以下では、原因の特定方法と対策法を紹介します。参考にしてみてください。
サーチコンソールでページの状態を確認する
Googleサーチコンソールの「URL検査ツール」を使うことで、ページがインデックスされているかどうか(検索結果でヒットするかどうか)を確認できます。インデックスされていない場合、その理由も表示されます。
サーチコンソールでは、当記事で紹介したような検索結果にヒットしなくなる一般的な原因のほか、考えられる様々な理由が表示されるので、困ったときには、まずサーチコンソールの「URL検査」を行いましょう。
なお、インデックスされない理由とその対策方法については、Googleの公式ページで解説されているので、あわせて参考にしてみてください。
検索結果全体の順位変動状況を調べる
上述した通り、検索結果が大きく変わったために、ページがヒットしなくなることがあります。
SEOツール「Keywordmap」や「Moz」などを使って、検索順位の変動状況を調査しましょう。検索結果全体に大きな順位変動が見られる場合、検索アルゴリズム(ランキングシステム)のアップデートが疑われます。
たとえばコアアルゴリズムのアップデートで検索結果からヒットしなくなることがあります。その場合、コアアップデートのリリースが完了するまでは、サイトやページに手を加えず、一度静観することになります。ただし、コアアップデートで検索結果にヒットしなくなったからといって、サイトやページに問題(修正箇所)があるとは限りません。改善を行うか、そのまま再評価されるのを待つか、慎重な見極めが必要になります。
なお、検索結果の変動状況は、以下のページから確認できます。日毎の順位変動を、グラフでわかりやすく可視化できます。
そもそも公開したWebサイト(ページ)が検索にヒットしない場合は?
新たに公開したページがいつまでたっても検索結果にヒットしない場合、コンテンツの品質が低い、検索意図(ユーザーニーズ)を満たしていない、などの問題が考えられます。また、新規ドメインは運用歴が短く、インデックスされづらいケースもある点には注意が必要です。
そもそも、検索にヒットしないケースの対処法について解説します。
インデックスを促す方法
新たに公開したページが検索結果でヒットしづらい傾向にある場合は、公開したタイミングでGoogleのインデックスを促すようにしましょう。
たとえば、XMLサイトマップの送信や、サーチコンソール(URL検査ツール)でのインデックス要求、内部・内部リンクの連携といった施策でインデックスを促すことができます。具体的なやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
なお、Googleインデックス登録までにかかる時間は、一般的に公開から1日〜数週間とされています。公開したからといって、多くの場合、2、3日で検索結果に表示されるわけではない点に注意が必要です。
Googleに評価されるコンテンツの作り方
ユーザーニーズを満たすような、高品質なコンテンツを作成することで、Googleから評価されやすくなります。具体的には、検索意図に回答するような情報を提供しつつ、サイトやページ全体を通して信頼性と専門性を高めることが重要です。
また、定期的にコンテンツを更新し、最新の情報を提供することも評価につながります。Googleにもユーザーにも評価されるコンテンツの作り方については、以下の記事を参考にしてください。
まとめ:GoogleでWebサイトがヒットしなくなったときは原因を探して正しい対応をしよう
本記事では、Webサイトが Google 検索に表示されなくなった際の原因と対処法について詳しく解説しました。
主な原因として、以下が挙げられます。
- Google のアルゴリズム変更やペナルティ
- noindex タグの誤設定
- robots.txt でのクロール拒否
- canonical タグの設定ミス
- リダイレクトの問題
- 重複コンテンツの発生
- サーバーエラー
原因を特定するためには、以下の方法が挙げられます。
- Google サーチコンソールでのページ状態確認
- 検索結果全体の順位変動状況の調査
そもそも公開したサイトやページが検索にヒットしないこともあるため、そういう場合は、Googleにインデックスを促したり、高品質なコンテンツを作成しつづけることで、評価されやすいサイトを作り上げていく必要があります。
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