SNS、24種類の特徴を解説~ソーシャルメディアマーケティングを始める前に~

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SNSマーケティング

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ソーシャルメディア解説

Webマーケティングにとって欠かせない存在となったSNS。情報の発信や収集が手軽ということもあり、いまや利用していない人を探すのが難しいほど一般的になりました。ユーザーの増加を受けて、ソーシャルメディアを取り入れる企業も増えおり、ビジネスへの活かし方もどんどんと多様になっています。では、実際ソーシャルメディアにどのような活用の仕方があるのでしょうか。それを知るためには、まずSNS、あるいはソーシャルメディアの種類や特徴を知らなければなりません。

そこで、今回は代表的だと考えられるSNS(ソーシャルメディア)の24種について、わかりやすく説明しながら紹介したいと思います。Webマーケティングの一施策として、SNSをビジネスに活かすためにも、どのようなSNS・ソーシャルメディアが現在主流なのか知るところから始めましょう。

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SNS(ソーシャルメディア)の種類・特徴

ひとえにSNSといっても、それぞれ性質や特徴は異なることから、似たタイプのSNSごとにカテゴリー分けすることができます。本章では、SNSをタイプ別に紹介します。

具体的には以下です。(SNSの種類ごとの特徴・SNS代表例)

種類特徴代表的なSNS
コミュニティ型SNS個人間のコミュニケーションを主たる目的とするfacebook(フェイスブック)、mixi(ミクシィ)、LinkedIn(リンクドイン)
フロー型SNSタイムラインにリアルタイム投稿が流れるTwitter(ツイッター)、Mastdon(マストドン)
メッセージアプリ型SNS音声通話やグループ通話、ビデオ通話、チャット機能が可能LINE(ライン)、WhatsAp(ワッツアップ)、Skype(スカイプ)
写真(画像)共有型SNS写真共有が中心Instagram(インスタグラム)
動画投稿・共有型SNS動画投稿・共有が中心YouTube(ユーチューブ)、TikTok(ティックトック)
ライブ配信アプリ型SNSリアルタイムの動画配信中心17LIVE(ワンセブンライブ)、Pococha(ポコチャ)、LINE LIVE(ラインライブ)
音声配信型SNS音声配信が中心Voicy(ボイシー)、stand.fm(スタンドエフエム)

コミュニティ型SNS(ソーシャルメディア)

コミュニティ型SNSは個人間のコミュニケーションを主たる目的としたSNSを指します。

個人間のやり取り以外にも、対外的な発信もできる機能が備わっているサービスが多くを占めています。

日本で利用されている代表的なサービスはFacebookですが、そのほかにもmixiやLinkedInなどが挙げられます。

フロー型SNS(ソーシャルメディア)

タイムラインにリアルタイムの投稿が流れるフロー型のSNSです。具体的には、Twitter、Mastdon(マストドン)などがあります。

ただ、タイムラインに掲載される順番は必ずしもリアルタイム順ではなく、各SNS独自のアルゴリズムに基づいて表示されるケースもあります。なお、表示のされ方はユーザー自身が任意で変更することができます。

例えばTwitterでは、タイムラインの表示形式を独自のアルゴリズムに基づいた「ホーム」、もしくは、フォローしているアカウントのツイートをリアルタイム順で表示させる「最新ツイート」のどちらかを選択することができます。

メッセージアプリ系型SNS(ソーシャルメディア)

メッセージアプリは、アプリケーションを両者がダウンロードすることで、デバイスや通信キャリアを問わずネット回線によって音声通話やグループ通話、ビデオ通話、チャット機能が可能なサービスです。

日本ではLINE、海外ではWhatsAppやSkypeなどが広く普及しています。

写真(画像)共有型SNS(ソーシャルメディア)

Instagramの普及で、急激に認知度や需要が高まった写真共有が中心のソーシャルメディアです。Twitterとも共通する点ですが、ハッシュタグの活用によって、投稿を拡散、共通の趣味を持つユーザーと接点を持つ等できる特徴があります。

また、これらのSNSは写真(画像)だけでなく、動画の投稿も可能なケースが多い傾向にあります。

例えば、Instagramでは、通常投稿に動画を掲載できるほか、「リール」と呼ばれる縦長の短尺動画を投稿できる機能が搭載されています。

動画投稿・共有型SNS(ソーシャルメディア)

YouTubeやTikTokに代表される、動画投稿・共有が中心のSNSです。

投稿された動画に対して、視聴者が評価付けやコメントへの書き込みを行う機能があり、その反響数によって、拡散度合いが変わってくる特徴があります。

また、こちらのタイプのSNSは、ユーザーのタイムラインにおすすめの動画を提案する「レコメンド機能」が高性能であることが特長です。レコメンド機能によって、投稿がユーザーの目に触れやすくなり、結果として拡散・再生数の増加に大きく寄与します。

ライブ配信アプリ型SNS(ソーシャルメディア)

ライブ配信アプリは、リアルタイム動画をライブストリーミング方式で配信するアプリで、比較的新しいタイプのソーシャルメディアです。多くのライブ配信アプリにおいて投げ銭ビジネスが確立しており、視聴者が贈ったお金を配信者と運営側が折半しています。

近年、10代から20代の若者にかけて急速に人気が拡大しており、次世代のビジネスに活かそうと多くの企業が参画を狙うブルーオーシャンなメディアとなっています。

音声配信型SNS(ソーシャルメディア)

音声配信型SNSとはVoicyなどに代表される、音声配信を通じて、配信者とリスナーの間でコミュニケーションをとれるSNSです。

音声のみのため、何か作業をしながらでも、コンテンツを楽しめる点が大きなメリットといえます。

また、ライブ配信型SNSとの違いは、配信コンテンツがストックされるため、後からでも聴ける点も大きな特長です。

人気のSNS(ソーシャルメディア)24選

SNSのタイプについて分かったところで、具体的なSNSについて紹介していきます。

今回紹介するのは以下24のSNSです。ざっと表で紹介しますが、詳しく知りたい方は後述をご覧ください。

コミュニティ型

SNS名国内のユーザー数投稿形式特徴
Facebook(フェイスブック)月間2,600万人テキスト、画像、動画、音声など実名登録、知人・友人同士の繋がり
mixi(ミクシィ)非公表テキスト、画像、動画など匿名性が高い、コミュニティ形成
LinkedIn(リンクドイン)300万人以上(2022年8月時点)テキスト、画像、動画などビジネス特化、就職・転職の目的で利用されやすい
note(ノート)6,300万人(正確には、1ヶ月にnoteを訪問したアクティブブラウザ数、2020年6月時点)テキスト、画像、動画、音声などブログとSNSの要素が掛け合わされている
Tumblr(タンブラー)非公表テキスト、画像、動画、音声などオリジナルの個人ブログを無料で作成可能、高いデザイン性

フロー型

SNS国内のユーザー数投稿形式特徴
Twitter(ツイッター)4,500万人(2017年10月時点)テキスト、画像、動画、音声など拡散性が高い、炎上リスクが高い
Mastdon(マストドン)約56万人テキスト、画像、動画、音声など非中央集権型、サーバー毎に管理者が存在

メッセージアプリ型

SNS国内のユーザー数投稿形式特徴
LINE(ライン)9,200万人(2022年3月時点)
通話、トーク・VOOM機能でテキスト・画像・動画の投稿などどこにいても通話料無料、日本で一番利用されているSNS、40代から60代の利用率も高い
Skype(スカイプ)非公表通話、テキスト・画像・動画の送信
通話に限らずテキスト送信やWeb会議にも活用可能
WhatsApp(ワッツアップ)非公表通話、チャット、コミュニティ機能どこにいても通話料無料
Discord(ディスコード)約291万人(2021年4月時点)
グループチャット、通話、画面の共有大人数でも音声が聞き取りやすい、ゲームなど全画面表示中もコミュニケーションをとれる

写真(画像)共有型

SNS国内のユーザー数投稿形式特徴
Instagram(インスタグラム)3,300万人(2019年)画像、動画、テキストなどストーリーズ・リールなど機能が豊富、EC機能も利用可能
Pinterest(ピンタレスト)870万人(2022年4月時点)
画像、動画、テキストなど
自分の好みに合った画像を収集しやすい
Snapchat(スナップチャット)非公表画像、動画など投稿が1~10秒の間で消える仕組み
pixiv(ピクシブ)7100万人画像などフォロー、ブックマークなど機能が豊富、海外ユーザーが約半数

動画投稿・共有型

SNS国内のユーザー数投稿形式特徴
Youtube(ユーチューブ)6,900万人(2021年10月時点)
動画、テキスト、画像、音声など縦型動画(ショート)にも対応
Tik Tok(ティックトック)1,700万人(2021年8月時点)動画、テキストなど短尺動画が中心、独自のアルゴリズムによる高い拡散性
ニコニコ動画1,620万人(2022年4月~6月の平均値。非ログインユーザー含む。)動画、テキストなど配信画面に視聴者のコメントが流れる、サブカル系のコンテンツが多い

ライブ配信型

SNS国内のユーザー数投稿形式特徴
SHOWROOM(ショールーム)71万人(2020年6月時点)ライブ配信動画、投げ銭、ギフトの贈呈、アバター作成、ファンルーム配信者はアマチュアのライバーから有名人まで、配信者へ投げ銭が可能
17Live(イチナナライブ)非公表(ユーザー数:世界で5000万ユーザー)ライブ配信動画、ラジオ配信、写真・短尺動画など
投げ銭が主な集客源、投げ銭によってライバーがランク付けされる
Liveme(ライブミー)非公表(世界での総ダウンロ数:1億)ライブ配信動画など世界80ヵ国で利用されている
Pococha(ポコチャ)非公表(世界での総ダウンロード数:255万)ライブ配信動画、グループチャットなど大手のDeNA社が運営、ライバーとリスナーの交流イベントがある

音声配信型

SNS国内のユーザー数投稿形式特徴
Voicy(ボイシー)250万MAU(2021年3月時点)音声コンテンツ(ライブ配信、及びストック)など
起業家やインフルエンサーなどのパーソナリティが多い
Clubhouse(クラブハウス)11万人(2022年1月時点)音声コンテンツ(ライブ配信)など会員登録は招待制(1ユーザーにつき2名まで招待可能)

Facebook

  • 種別:コミュニティ型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):2,600万人
  • 投稿:テキスト、画像、動画など
  • 特徴:実名登録、知人・友人同士の繋がり

利用者数が世界で最も多いSNSで、言わずと知れたソーシャルメディアの代表的存在「Facebook」。

1ヶ月の間に一回以上利用があったことを示す月間アクティブユーザー数は、全世界で約29億人にも上り、日本でも約2,800万人に及びます。


原則として実名で登録することが推奨されており、それゆえか、他のソーシャルメディアに比べてフォーマルで実社会的な雰囲気が特徴のSNSです。インターネット上で新たな交流関係を結ぶような目的には作られておらず、おもに現実で繋がりのある友人や知人との情報交換、近況報告といった(テキストや画像、動画の投稿による)コミュニケーションが目的になっています。

Facebookはターゲットを細かく設定できる広告が便利です。

マーケティング戦略としては、いかにリーチを拡大できるかが肝になってきます。

mixi

  • 種別:コミュニティ型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表
  • 投稿:テキスト、画像、動画
  • 特徴:コミュニティへの参加、匿名性が高い

日記を投稿できることで一世を風靡した日本の元祖SNS。
2004年にサービスが開始され、一時は日本最大のSNSでしたが、2012年にFacebookに追い越されてしまうと、以後低迷。17%あった全体の利用率ですが、2018年には4%台まで落ち込んでいます。

誰が自分のページにアクセスしたかがわかる「足跡」機能や、自分の趣味・趣向に合ったコミュニティに参加でき、交流の輪を広げやすいという環境があります。

mixiでできることは、より利用者の多いFacebookやTwitter、Instagramなどで代替可能であり、今後の利用率の大幅な増加は見込みづらいという状況。

LinkedIn

  • 種別:コミュニティ型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):300万人以上(2022年8月時点)
  • 投稿:テキスト、画像、動画
  • 特徴:ビジネスに特化したSNS、主に就職・転職の目的で利用されている

2011年からサービスが始まった日本ではまだそれほど一般的ではありませんが、すでにアメリカでは2003年にはスタートしており、ビジネスSNSとして世間に浸透しています。
日本国内の利用者数は約200万人、世界では5億人を超えるユーザーが利用。

ビジネスに特化したSNSなので、基本的には私生活に関した情報発信は行われない傾向にあります。個人と企業、両者に便利な機能が揃っており、就活・転職に利用したり、営業やマーケティング、あるいは採用に役立てることができます

2016年にはMicrosoft社が262億ドルで買収した際には、サービスの方向性に対して業界内外で賛否両論の声が多数上がりましたが、現在までに順調な成長を見せており、今後も利用者が増加していくと見込まれています。

note

  • 種別:コミュニティ型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):6,300万人(正確には、1ヶ月にnoteを訪問したアクティブブラウザ数、2020年6月時点)
  • 投稿:テキスト、画像
  • 特徴:ブログとSNSの要素が掛け合わされている

noteは文章やマンガ、写真、音声を投稿できるサービスです。ユーザーは誰でもコンテンツを投稿できます。月間アクティブユーザー数は1000万人にのぼります。最近では日経新聞社から4億円の資金調達を行ったり、ビジネスパーソンがこぞって記事を投稿するなど、注目のサービスです。

他のSNS同様に、他のユーザーをフォローしてつながることができます
投稿は自由なテーマで行うことができますが、イベントとしてお題が設定され、投稿を募集する企画なども行われます。

また、公式アカウントを開設してコンテンツを投稿する企業も登場しています。
例えば、ビール会社のキリンはビールに関するコンテンツを投稿したり、noteとコラボして投稿コンテストを開催したりしています。

参考資料:キリンとnoteのコラボ企画 「#社会人1年目の私へ

Tumblr

  • 種別:コミュニティ型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表
  • 投稿:テキストや画像、動画、音声など
  • 特徴:オリジナルの個人ブログを無料で作成可能、高いデザイン性

2007年にサービスが開始されたtumblrは、現在世界全体でに4億6,000万人以上のユーザーが利用しています。しかし残念ながら、日本での知名度はほとんどなく、浸透していないというのが現状。

ダッシュボードというメインページからコンテンツが投稿できます。コンテンツのフォーマットは、テキストや画像、動画(YoutubeかVimeo)、音声など様々。
フォロー機能を備えており、フォローした相手の投稿はこのダッシュボードにタイムライン的に表示されます。

Tumblrの特徴として、オリジナルの個人ブログを無料で作れるという点が挙げられます。そのため自身のオフィシャルブログをTumblrで制作している有名人もいるほどで、テーマ性の多さや高いデザイン性が、高評価を受けています。

Twitter

  • 種別:フロー型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):4,500万人(2017年10月時点)
  • 投稿:テキスト、画像、動画など
  • 特徴:拡散性が高い、炎上リスクが高い

日本国内ではLINEに次いで2番目に利用者の数が多いTwitter。
月間のアクティブユーザー数は4,500万人、世界全体ですと3億4,000万人にも上ります。10代から20代にかけてユーザーが多い。

投稿できるコンテンツは140文字以内のテキスト、画像、動画などです。
フォローした相手の投稿や、いいね、リツイートなどを見ることができ、そのすべてがリアルタイムでカラムに表示されるタイムライン機能があります。実社会の関係よりも、趣味・趣向の合うユーザー同士で繋がる傾向が強いので、実名以外のアカウントも多くみられます。その一方で政府機関の要人や、エンタメ系の有名人が広報目的で使用したりしています。

なお特徴を活かして、カスタマーサポートの一部として活用できます。ユーザーのツイートを検索することで、顧客の商品・サービスに対する不満や疑問を汲み取りやすいです。一方で、拡散力が非常に高いソーシャルメディアであるため、炎上するリスクが他のSNSに比べ高いという側面もあります。

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Mastdon(マストドン)

  • 種別:フロー型SNS
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):約56万人
  • 投稿:テキスト、画像、動画など
  • 特徴:非中央集権型、サーバー毎に管理者が存在

ソースコードが無償で公開された(オープンソース)ソフトウェア。サーバーを用意すればだれでも自由に、Twitterのようなタイムラインを持ったサービスを提供できるということで、2016年10月に誕生、2017年の4月頃には日本で大ブームになりました。

日本でもっともユーザー数の多いサーバー(インスタンスと呼ばれる)は、Pixiv(ピクシブ)が運営するpawoo.netで、56万人が登録しています。次点でマストドンの日本サーバーであるmstdn.jpが20万人弱。このほかにも膨大な数のサーバーがあり、ブームから2年以上経った現在も、ユーザーは増加している模様。

機能はほぼTwitterと変わりませんが、サーバー(インスタンス)ごとにそれぞれのルールと管理者が存在していて、それらが連合というシステムによって大きな全体になっている、というところがマストドンならではの特徴になっています。

なお、Twitterでいうところの「ツイート」機能が「トゥート」、「リツイート」が「ブースト」という機能名で搭載されています。

LINE

  • 種別:メッセージアプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):9,200万人(2022年3月時点)
  • 機能:通話、トーク・VOOM機能でテキスト・画像・動画の投稿など
  • 特徴:日本で一番利用されているSNS、40代から60代の利用率も高い

月間アクティブユーザー数が9,200万人を超える、日本で一番利用されているSNS。コミュニケーションツールとしての機能が突出しており、おもに無料のチャットや通話機能が利用されています。他のソーシャルメディアと明確に異っているのは、若年層はもちろんのこと、40代から60代にかけての利用率もかなり高い水準にある点でしょうか。
アジア圏において人気のSNSで、日本を除くと台湾やタイ、インドネシアなどにユーザーが多いようです。

「友だち」になった個人同士、あるいはグループでトークと呼ばれるチャット機能を使うことができます。音声による通話に加え、ビデオ通話も可能。また、画像や動画を共有することや、タイムライン機能も利用することができます。チャット型のSNSであり、個人間のやり取りやグループでの会話は公開されません。そのため、他のオープン型のSNSとは性質が大幅に異なります。

また、LINEには企業とユーザーをつなぐ、LINE@という機能があります。企業は公式アカウントを作成し、友だちになっているユーザーに対してメッセージやクーポン、アンケートなどを送信できます。さらに、ユーザーからの問い合わせに対してLINEのチャットと同様に個別に対応することもできます。現在、国内のみでも30万件以上の店舗や企業が認証済みアカウントを開設するなど、幅広く利用されているSNSです。

プライベートなコミュニケーションにおいては、もはや日本人の生活に深く根付いていると言ってもよいでしょう。現状、確たる競合も存在しないので、今後も広く普及し続けていくと思われます。

Skype

  • 種別:メッセージアプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表(2011年、現在の親会社・Microsoft社による買収以降、公表していない)
  • 機能:通話、テキスト・画像・動画の送信
  • 特徴:通話だけでなく、テキスト送信やWeb会議に活用可能

過去にインターネット通話の定番であったSkypeですが、2010年代に入り、後発のLINEやWhatsAppなどに押されて、影響力が激減してしまった印象を受けます。
2003年にサービスを開始して以来、急激にユーザー数を伸ばしていき、一時は全世界で月間アクティブユーザー数が3億人を突破したこともありましたが、現在は個人間よりもビジネスシーンにおいての利用が目立っているようです。

そもそも個人間同士のコミュニケーションを前提として開発されたツールでしたが、世界的に広がるソーシャルネットワークの波に遅れまいとしてか、2017年6月に同ツール最大のアップデートを行いました。
現在は、通話機能にのみ特化したツールではなくなり、LINEやSnapchatに近い、知り合い同士のソーシャルネットワーク機能が付加されています。

WhatsApp

  • 種別:メッセージアプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):不明
  • 機能:通話、チャット、コミュニティ機能
  • 特徴:どこにいても通話料無料

世界最大のメッセージアプリであり、アメリカを中心に西ヨーロッパで高い人気を誇っています。2022年の1月には全世界で月間アクティブユーザー数が20億人を超えた一方で、日本での浸透率はかなり低い状況だと言わざるをえません。もちろん、そこには国内におけるシェアNO.1であるLINEの存在がある、ということは言うまでもないでしょう。

WhatsAppが欧米諸国で人気を博している理由として真っ先に挙げられるのが、その利便性の高さだと考えられます。というのも、WhatsAppのアカウントはスマートフォンに登録されている電話帳と直結し、両者とも同アプリをダウンロードしていれば、どこから電話をかけようともネットワーク上であれば通話料がかからないという使い勝手の良さがあるからです。つまり国際電話扱いにならないというわけであり、グローバルな欧米諸国において重宝されているのでしょう。

日本において、今後、ユーザー数の増加を狙うのであれば、いかにLINEの一人勝ち状態に風穴を開けて知名度を高めるかが課題になってくると思われます。

企業のSNSマーケティングを手厚くサポートするツール~Keywordmap for SNS

Discord

Discord
  • 種別:メッセージアプリ型ソーシャルメディア
  • 日本国内のユーザー数:約291万人(2021年4月時点)
  • 機能:グループチャット、通話、画面の共有
  • 特徴:大人数でも音声が聞き取りやすい、ゲームなど全画面表示中もコミュニケーションをとれる

Discordは、グループでのチャット、通話ができるSNSです。全世界における月間アクティブユーザー数は2021年9月時点で約1億5,000万人に上ります。

Discordの大きな特長としてノイズキャンセリングやグループ内のユーザー一人一人の音量調節ができるなど、他SNSと比べて「大人数の会話でも音声が聞き取りやすい」点があげられます。

また、オーバーレイ機能という、全画面表示していても通知が画面の端に表示させる機能が搭載されているため、複数人でオンラインゲームを行う際などにコミュニケーションをとりながら操作することが可能です。

Instagram

  • 種別:写真(画像)共有型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):3,300万人(2019年)
  • 投稿:画像、動画、テキスト
  • 特徴:消費行動が活発、ストーリーズ・リールなど機能が豊富

2018年には全世界で月間アクティブユーザー数が10億を超えたInstagram。爆発的な成長を遂げるSNSは国内においても好調で、日本の月間アクティブユーザー数も3,300万人に達しています。もはや周知の事実ではありますが、Instagramの持つ独自の性質から、若い女性の利用が目立っています。

写真や動画に加え、ストーリーと呼ばれる24時間で消えるショートムービー、さらにはシークが可能になったIGTVなどが続々とリリースされ、その成長はとどまるところを知りません。
Instagramの消費に及ぼす影響力は凄まじく、株式会社マージェリックの調査によると、Instagramを利用する女性の約7割が、投稿されるコンテンツがきっかけになってなんらかの消費行動を起こしたことがあると答えたそうです。
注目すべきポイントは、有名人や友人・知人ではなく、企業公式アカウントの投稿がきっかけになったことがあるか、という質問に「ある」と答えたユーザーが35%にも上った点でしょうか。

日本ではすでに親会社であるFacebookの利用者数を上回っていますが、近い将来、世界的にもInstagramがFacebookを上回り、SNSのトップに君臨する日が来るかもしれません。

Pinterest

  • 種別:写真(画像)共有型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):870万人(2022年4月時点)
  • 投稿:画像、動画、テキスト
  • 特徴:自分の好みに合わせた画像を収集できる

日本のユーザー数は約600万人ほど。世界全体における月間アクティブユーザー数は約2.5億人。日本では男女の比率は同程度ですが、ユーザー数の多いアメリカでは若い女性の利用率が高いようです。

画像を収集するタイプのツールであるためInstagramとよく混同されがちですが、実際は投稿された画像や外部Webページの画像を収集するソーシャルブックマークだといえます。

収集した画像はボードと呼ばれるマイページにピン(投稿)することができます。ユニークな点はフォローできるのがユーザーだけでなく、ボード単位でも可能なこと。
Webサイトの画像、あるいはフォローしたユーザーやボードなどに投稿された画像をコレクションして、自分の趣味・趣向にマッチしたマイページを作りあげることができます。

Snapchat

  • 種別:写真(画像)共有型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表(世界のデイリーアクティブユーザー数:3億4700万人)
  • 投稿:画像、動画など
  • 特徴:投稿が1~10秒の間で消える仕組み

2011年7月にリリースされたSnapchatは、数秒間で消去される写真や動画を送れるということで北米を中心に全世界で人気になりました。
消去時間は1~10秒の間で選択することができます。写真や動画を誰かに見てほしいけれど、人目に晒され続けるのは嫌だ、というユーザーの潜在的な欲求に答えた「消える機能」が、若い世代に爆発的に広まった理由だと考えられます。

しかしながら、ほぼ同じ機能を持ったInstagramのストーリーが登場したことで、ユーザー数の増加傾向に衰えが見られ始め、その後、減少に転じる結果になっています。2018年初頭のピーク時には1億9,100万人の日間アクティブユーザーがいましたが、2018年第3四半期には1億8,600万人となって500万人減少しました。

しかし、その後ユーザー数は顕著に増加しており、2022年現在は日間アクティブユーザー数は3億4700万人に上ります。

また、「Snapchat Ads」という広告掲載サービスを提供しており、その高いROI(投資収益率)から、多くの広告主がSnapchatに注目を寄せており、マネタイズの面でも成長していることが窺えます。

ユーザー数はたしかに減少しましたが、一方で増収している点は注目に値します(四半期収益は3億9000万ドルで、前年の2億8670万ドルから115億ドル増加)。
Instagramのストーリーという世間の潮流に押されながらも、広告を筆頭にしたマーケティングが功を奏しているようで、今後の成長戦略からも目が離せません。

pixiv

pixiv
  • 種別:写真(画像)共有型ソーシャルメディア
  • 2021年9月時点での全登録ユーザー:7100万人
  • 投稿:画像
  • 特徴:フォロー、ブックマークなど機能が豊富、海外ユーザーが約半数

pixivはイラストを収集・投稿できるツールです。
登録ユーザーは7100万人、イラストの投稿数は累計約1億作品を誇ります。近年は海外のユーザーも増えており、総登録者数の約半数を占めます。

キーワード検索によって、好みのイラストを探せる他、気に入ったクリエイターをフォロワーしておくと投稿される度にマイページに表示される、といったような好きなイラストを収集できる仕組みとなっています。

さらに、気に入った投稿を保存しておける「ブックマーク」機能も備わっている点も魅力です。

Youtube

  • 種別:動画投稿・共有型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):6,900万人(2021年10月時点)
  • 投稿:動画、テキスト
  • 特徴:縦型動画(ショート)にも対応、アカウント作成で誰でも投稿可能

ソーシャルメディアにおいては、Facebookの次にユーザー数が多いYoutube。
全世界の月間アクティブユーザー数は19億人、日本では6,200万人が利用しており、インターネットで動画を視聴するユーザーのほぼすべてがYoutubeを利用しているというデータがあるほど、動画投稿・共有サービスにおける絶対王者として君臨しています。

アカウント登録をせずに動画を視聴することができ、アカウントを作成すればだれでも無料で動画を投稿することができます。ライブ映像を配信できたり、最近では7日間で自動的に削除されるストーリー投稿の機能も実装されました。(ストーリーの投稿はチャンネル登録者が1万人以上のユーザーのみ可能)

大手Web解析会社のSimilarWebが公開する世界のアクセス数ランキングにおいて、Youtubeは親会社のGoogle検索に次ぐ第2位の位置を占めています。今後もソーシャルメディアという枠には収まらず、世界的なプラットフォームとしての地位を築き上げていくことは間違いないでしょう。

Tik Tok

  • 種別:動画投稿・共有型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):1,700万人(2021年8月時点)
  • 投稿:動画、テキスト
  • 特徴:短尺動画が中心、独自のアルゴリズムによる高い拡散性

中国のBytedance社によって2016年9月にサービスが開始された「TikTok」。


口コミだけでなくTVCMなどの大規模な宣伝を行ったことで、2017年から2018年にかけて若年層に爆発的な広がりを見せました。
国内の月間アクティブユーザー数は1,700万人に上ります。世界全体では月間アクティブユーザーが約5億人で、やはりユーザーのメイン層は10代から20代の若年層のようです。

1分以内の短い映像を撮影、編集・作成、投稿できるモバイルアプリで、自分だけのオリジナル動画を作って、知人や友人と共有することができます。撮影した映像にリストから選んだBGMを組み合わせることで動画を作成するのですが、直観的に扱えるUIになっていて難しい操作が必要ないところも、中高生などの若者に流行している要因だと思われます。
2018年には、Appleが発表した「2018年ベストアプリ」で、日本における無料アプリの人気第1位に輝いており、2019年以降も人気が衰えるような様子はありません。

ニコニコ動画

  • 種別:動画投稿・共有型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):1,620万人(2022年4月~6月の平均値。非ログインユーザー含む。)
  • 投稿:動画、テキスト
  • 特徴:配信画面に視聴者のコメントが流れる、サブカル系のコンテンツが多い

ニコニコ動画は、映像の再生中にコメントが流れるという、これまでにない革新的なUIで大人気となった動画プラットフォームです。当時から現在に至るまで、投稿されるコンテンツもユーザーが好むコンテンツも、いわゆるサブカルチャー的な要素が強いというところが特徴的。

2006年にサービスが開始されると、一部のネットユーザーからの支持を集め、急速に規模が拡大。2007年11月の時点で、日本国内におけるトラフィックの12分の1を獲得、その後順調にユーザー数を増やしていましたが、近年は低迷が続いている状態です。
KPIとして重要視されているプレミアム会員の増減ですが、256万人でピークだった2016年から2021年12月には143万人まで減少しています。

現在、動画投稿・共有サービスのシェアはYoutubeが占めており、その牙城を崩すのはほぼ不可能であることから、ニコニコ動画の復権は難しいと予想されます。メジャー化しつつある運営方針から脱却し、ニッチなユーザー需要方面に回帰することで、失われたトラフィックやプレミアム会員が戻ってくるのではないかという声もありますが、短いスパンではやはり厳しいものがあるでしょう。

SHOWROOM

  • 種別:ライブ配信アプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):71万人(2020年6月時点)
  • 機能:ライブ配信動画、投げ銭、ギフトの贈呈、アバター作成、ファンルーム
  • 特徴:配信者はアマチュアのライバーから有名人まで、配信者へ投げ銭が可能

現在、日本でもっとも盛り上がっているライブ配信アプリが「SHOWROOM」です。
2014年にサービスを開始、その後、2017年ごろから急速に事業を拡大、いま現在は日本国内におけるライブ配信アプリの収益ランキングで、堂々の第一位です。

SHOWROOMは他のライブ配信アプリとは異なり、多くのアイドルや芸人、タレントといった有名人が利用している点に特徴があります。テレビとは違い、自身のレスポンスに有名人が反応してくれるという非日常的なコミュニケーションの応酬が人気の理由の一つだと考えられます。

また、視聴者がルームと呼ばれる配信ページにアクセスすると、自身で設定したアバターを出現させることができます。このアバターが出現するというUXが、配信そのものを盛り上げ、視聴者と配信者の特別な関係を形作っています。おそらく、配信者を応援しているという実感がより身近に感じられるため、投げ銭やギフトへの心理的ハードルが下がっているのだと思われます。

17Live(イチナナ)

  • 種別:ライブ配信アプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表(ユーザー数:世界で5000万ユーザー)
  • 機能:ライブ配信動画、ラジオ配信、写真・短尺動画
  • 特徴:投げ銭が主な集客源、投げ銭によってライバーがランク付けされる

アジア圏を中心に、全世界で利用者が4,000万人を突破した17live(イチナナ)。
制作したのは台湾のM17 Entertainmentという企業で、日本では子会社の17 Media Japanというベンチャー企業が運営しています。

ビジネスモデルとしては上述したShowroomと大きな差異はなく、視聴者からの投げ銭(ギフト)が運営会社の主な利益となっています。
ライバーと呼ばれるライブ配信者は、誰でもなれる一般ライバーと運営会社である17 Media Japanに認められたイチナナ公式ライバーの2つに分かれます。公式ライバーは運営のバックアップがあるため、有名になりやすく、高い月収を得られるようです。

投げ銭の量で決まるランキングの上位者は、アプリストアの広告モデルとして起用されることもあってか、様々なメディアで露出される可能性があります。インフルエンサーとしての影響力は、ユーザー数の多さを鑑みても凄まじいものがあるでしょう。

Liveme

  • 種別:ライブ配信アプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表(ダウンロード数:1億)
  • 機能:ライブ配信動画
  • 特徴:世界80ヵ国で利用されている

2016年4月にアメリカで生まれたライブ配信アプリ。同年7月に日本でもリリースされました。開発したのは中国の企業で、日本ではキングソフト社が運営・流通を手がけています。
国内において人気度ではSHOWROOMや17 Liveなどに押されていますが、全世界80ヵ国で5,000万人以上のユーザーを抱えており、今後は日本でもさらに人気が高まっていくと予想されます。

上述した2つのアプリと同様にLive.Meも無料で配信・視聴を行うことができますが、独自の特徴は、全世界規模であるがゆえに海外の様々な配信者と触れ合うことができる点でしょう。海外マーケティング、商材のグローバル展開を視野に入れているのであれば、注目しておきたいアプリだといえます。

なお、これらライブ配信アプリ型のソーシャルメディアにおけるWebマーケティング的な活用方法としては、いまのところインフルエンサーの起用が現実的だと考えられます。
一般的にTwitterやInstagramのフォロワーに比べて、ライブ配信アプリにおける視聴者(ファン)は、熱量が高い傾向にあるといわれています。具体的で直接的な支持として投げ銭(ギフト)が普及していることからもそれがうかがえます。
配信者であるインフルエンサーの起用が今後活発になっていく可能性は大いにありうるでしょう。その場合は、市場や競合、自社の商材との相性などを分析し、徹底的に戦略を練る必要があります。

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Pococha

pococha
  • 種別:ライブ配信アプリ型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):非公表(ダウンロード数:255万)
  • 機能:ライブ配信動画、グループチャットなど
  • 特徴:大手のDeNA社が運営、ライバーとリスナーの交流イベントがある

PocochaはDeNA社が運営するライブ配信型SNSです。ダウンロード数は2021年の3月時点で255万を突破しています。

ライバーに対してライク付けが行われたり、配信時間・配信の盛り上がり度合いに応じて、インセンティブが付与されたりといった点に特徴があります。

さらに、ライバーとリスナーの関係性を深めるための仕組みも充実しており、交流イベントが催されるなど、他のライブ配信アプリにはない取り組みが行われています。

Voicy

Voicy
  • 種別:音声配信型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):250万MAU(2021年3月時点)
  • 投稿:音声コンテンツ(ライブ配信、及びストック)
  • 特徴:コンテンツがストックされる

インフルエンサーなどが配信者となり、音声配信を聴くことができるサービスです。

2021年3月時点で250万MAU(2022年末から3か月で2.5倍の増加)を突破していることからもわかる通り、非常に勢いのあるサービスです。

リスナーはただ聴くだけでなく、コメントを送信することもできます。また通常、ライブ配信はリアルタイムでしか視聴することができませんが、Voicyはコンテンツがストックされるため、配信を見逃しても後から聴くことも可能です。

Clubhouse

Clubhouse
  • 種別:音声配信型ソーシャルメディア
  • 日本のMAU(月間アクティブユーザー数):11万人(2022年1月時点。)
  • 機能:配信者によって「ルーム」が作成され、入室したユーザーが配信を聴くことができる
  • 特徴:会員登録は招待制(1ユーザーにつき2名まで招待可能)

Clubhouseは音声に基づいたコミュニケーションを行うソーシャルメディアアプリです。音声版Twitterとも呼ばれるClubhouseでは、ユーザーはアプリ内にある仮想の部屋(ルーム)を選択して入室します。部屋の作成によって、あらかじめ誰が発言(話せる)できるか決められており、ユーザーは挙手をすることで話に参加できます。ユーザーは誰でも部屋を作成することが可能で、かつ、部屋の入退室は自由です。巨大なパーティ会場を想像してください。そこかしこで、話題・テーマごとに人々の集まりができており、おしゃべりに入るも入らないも自由、Clubhouseというアプリはそんな特徴を持っています。

2020年4月にリリースされ、日本では2021年1月23日よりiOSでリリースされています(Android版は遅れてリリースされる見込み)。今後どうなるかはわかりませんが、現在のところ招待制を敷いており、一人のユーザーにつき二人まで招待することができます

リアルな友人・知人同士の会話の延長線上の用い方のほか、ライブパフォーマンスやトークイベントなど、まったく新しい様々な展開が今後予想されますので、マーケティング的な観点でも要チェックでしょう。

ソーシャルメディア・SNSにおける二つの大きな特徴

ソーシャルメディア(SNS)には、大別される二つの違いが二組存在します。
それが「オープン型とクローズ型」と「ストックコンテンツとフローコンテンツ」です。二組の違いは、ソーシャルメディアの特徴を語るうえでは絶対に外せないポイントになります。それぞれ見ていきましょう。

オープン型とクローズ型

投稿内容がどの範囲のユーザーに公開されるかで分けられます。不特定多数のユーザーに公開されるものをオープン型といい、反対に特定のユーザーにしか公開されないものをクローズド型といいます。

企業アカウントを運用する場合は広く認知を得られる、オープン型のSNSを利用するのが良いでしょう。特にTwitterやInstagram、TikTokがオープン型のSNSに該当します。一方、クローズ型はLINEが代表例です。F

ストックコンテンツとフローコンテンツ

コンテンツにも性質によって意味合いや活用法が異なります。
ストックコンテンツとは時間が経過しても、情報の価値が下がりにくいコンテンツを指し、フローコンテンツは時間が経つにつれ、情報の価値が下がるコンテンツを指します。具体的には、時間が経過しても検索結果から流入が期待できるWebサイトの記事はストックコンテンツに、タイムラインで流れてしまうTwitterの投稿はフローコンテンツに該当します。
したがって、SNSはフローコンテンツに該当します。というのが一般的な解説です。

しかし、Instagramはブログのように活用されたり、ハッシュタグ検索で過去の投稿も見やすくなっていたりと、ストックコンテンツに近い形で活用されています。また、近年徐々に利用者数が増加しているnoteや、Youtubeはストックコンテンツといえるでしょう。

まとめ

ソーシャルメディアが広く普及するようになってまだ10年ほどですが、その拡大規模は凄まじいものがあります。世界中ほぼすべての領域においてソーシャルメディアの網が張りめぐらされましたし、利用者の可処分時間の多くが使われるようになっています。おそらく今後もこの流れはとどまることがないでしょう。

社会全体に甚大な影響力を持つソーシャルメディアを、将来に渡ってマーケティングに活かしていくためには、常にアンテナを張って既存サービスの動向に注視するだけでなく、新興ソーシャルメディアにはいち早く目を付ける必要があるでしょう。

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