Yahoo!のSEO対策を解説!Googleとの違いや検索順位を上げる5つのポイント

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Yahoo!のSEO対策はGoogleのSEO対策と基本的に同じで問題ありません。Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを採用しているためです。ただし、細かな点ではGoogleのSEO対策と異なるため、詳細を理解しておく必要があります。

この記事では、Yahoo!のSEO対策についてGoogleとの違いや効果的なポイント、利用率やユーザー層について解説します。Yahoo!で検索順位を上げるために役立つ情報を集めているので、参考にしてください。

Yahoo!のSEO対策はGoogleと同じ

Yahoo!のSEO対策は、基本的にGoogleと同じで問題ありません。その理由は単純で、Yahoo!の検索エンジンはGoogleの検索アルゴリズムを使用しているためです。

基本的なGoogleのSEO対策として、Googleへのサイト登録があります。サイト登録はGoogle Search Consoleを使って、インデックス登録をリクエストするか、サイトマップを送信することで可能です。

▼注意

Google関連企業から提供されている検索エンジン技術(アルゴリズム)の提供に関する契約は、2025年3月をもって終了します。ヤフーは契約更新について検討しているとのことで※、将来的にGoogleの検索アルゴリズムが利用されなくなる可能性があります。

※参考:ヤフーの検索エンジン技術契約、Googleから変更検討

検索順位を上げるにはGoogleのガイドラインを理解する必要がある

Yahoo!のSEO対策はGoogleと同じであるため、Yahoo!での検索順位を上げるにはGoogleのガイドラインを理解する必要があります。

GoogleのガイドラインとはGoogleの検索順位を上げるための指針について書かれたルール集です。ガイドラインには、WebサイトをGoogleの評価指標に合わせて最適化させるための方法や、ペナルティが課される条件が記載されています。

Googleのガイドラインの種類として以下について紹介します。

▼Googleのガイドライン

  • Googleが掲げる10の真実
  • Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
  • 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド

まず、Googleのガイドラインの中には「Googleが掲げる10の真実」というものがあります。Googleが求めるSEO対策の本質が示されています。内容は、以下のとおりです。

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3.遅いより速いほうがいい。

4.ウェブ上の民主主義は機能します。

5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7.世の中にはまだまだ情報があふれている。

8.情報のニーズはすべての国境を越える。

9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10.「すばらしい」では足りない。

出典元:Googleが掲げる10の真実|Google


これらGoogleの方針から、常にユーザーに焦点を合わせたWebサイト運営が、SEO対策においては有効だとわかります。

また、Googleはガイドラインとして、「Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)」を公開しています。Googleの検索順位を上げるためのポイントを「技術要件」「スパムに関するポリシー」「主なベストプラクティス」に分類して解説しています。

さらに、「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」も公開しています。こちらも、Googleの検索順位を上げるためのGoogleの公式ガイドラインです。

上記のガイドラインから、検索順位を上げるには、コピーサイトを作成するなど不正を犯さず、まずはユーザーにとって有益な情報を提供することが重要と言えます。

Yahoo!で上位表示を狙うためのSEO対策

Yahoo!で上位表示を狙うための具体的なSEO対策としては、以下があります。何度も言うように、Google検索におけるSEO対策とほぼ同じです。

  • ユーザーに有益なコンテンツを作る
  • 検索クエリとの関連性を高める
  • クローラビリティを高める
  • 良質な被リンクを集める
  • E-E-A-Tを高める

ユーザーに有益なコンテンツを作る

Yahoo!で上位表示を狙うためには、ユーザーに有益なコンテンツを作ることが何よりも重要です。ユーザーに有益な情報があり、理解しやすいWebページであれば、自然と各キーワードの検索順位の上昇も期待できます。

有益なコンテンツを作るための具体的な対策方法は、Googleが公式ページで以下のように示していますので参考にしてみてください。

  • 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
  • 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
  • サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれているか。
  • サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
  • スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
  • トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。
  • 独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
  • 検索結果に表示された他のページと比較して、より実質的な価値を提供しているか。
  • コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
  • 記事は公平に書かれているか。
  • サイトは、そのトピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
  • コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
  • 記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
  • 医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
  • サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
  • 特定のトピックについて包括的または詳細に説明しているか。
  • 自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
  • 自らブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか。
  • 主要なコンテンツから注意をそらす、またはコンテンツの妨害となるほどの大量の広告が掲載されていないか。
  • 印刷物としての雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
  • 記事は、長さが短くないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
  • ページに、細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
  • サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されないか。
質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス

できる限り、一次情報を参考にしてコンテンツを執筆しましょう。また、体験や経験に基づくコンテンツを掲載することで、競合サイトと差別化することが可能です。

また、メインコンテンツを邪魔するほど広告が表示されていると、情報を得ようとしてきたユーザーは拒否感を示してしまうので注意してください。売り込むというより、ユーザーに有益な情報を与えるという視点でコンテンツを設計することが大切です。

検索クエリとの関連性を高める

検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した単語や複数の言葉の組み合わせのことで検索キーワードとほぼ同義です。Webサイトに流入させたいユーザーと関係性の高い検索クエリを重点的に狙うことで、ターゲット像に合うユーザーを獲得できます。

具体的な対策を箇条書きで示すと以下のとおりです。

具体的な対策

  • どのような検索クエリを使ってユーザーが訪問するかを分析する
  • 分析には検索の意図や、検索する際の5W1Hなどユーザー側の状況を想像する。
  • 分析された検索クエリと関連性を高めたコンテンツを作成する。

例えば、東京のラーメン店を紹介するページを作成する場合、このページに訪問するユーザーは「ラーメン店 荻窪」「ラーメン店 深夜」「ラーメン店 デート」などさまざまな検索クエリを使用すると予想できます。

こうした検索クエリを分析・予測し、検索クエリと関連性の高いコンテンツを作ることが重要です。また、検索ボリュームの多い検索クエリを重視したほうがいいでしょう。

クローラビリティを高める

クローラビリティとは、検索エンジンのクローラー(情報収集ロボット)が巡回しやすいサイトになっているかを示したものです。検索エンジンが、どのようなサイトか理解しやすいサイト作りをすることがYahoo!の検索順位を高めることにつながります。

具体的な対策を箇条書きで示すと以下のとおりとなります。

  • XMLサイトマップを作成し、検索エンジンに自サイトの構造を通知する
  • 適切に内部リンクを整備する(クローラーはリンク先も巡回して評価するため)
  • 被リンクを獲得する(クローラーはリンクを獲得した外部サイトからも巡回するため)
  • サイト構造をわかりやすくする

XMLサイトマップとは、検索エンジンに任意のWebサイトのページ内容をすべて知らせるために用いられるものを言います。

各ページのURLが記載されたXML形式のファイルで、「sitemap.xml」というファイル名を付けてトップディレクトリにアップロードすることが一般的です。

HTMLサイトマップがユーザー向けなのに対し、XMLサイトマップは、あくまで検索エンジンのクローラー向けとなります。

クローラビリティを高める施策を「SEOの内部対策」と呼ぶことがあります。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
SEOの内部対策マニュアル!基本から実践方法まで徹底解説

良質な被リンクを集める

良質な被リンク(ナチュラルリンク)を集めることはYahoo!の検索順位を高めることにつながります。

具体的な対策を箇条書きで示すと以下のとおりとなります。

具体的な対策

  • 有益なコンテンツを作成する
  • 取材を行い、取材相手から被リンクを獲得する
  • SNSなどで露出を増やし、サイト内で引用される機会を増加させる
  • コンテンツ内で、SNSシェアボタンを設置し、シェアされる機会を増加させる

自分のコンテンツに関連にあるテーマを扱う人に取材を行い、その取材相手に相互リンクをお願いする方法があります。これは、被リンクを獲得できる可能性が高く、また一度取材で会っているため、今後の関係性を築くことができるでしょう。

被リンクを集める施策を「SEOの外部対策」と呼ぶことがあります。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
SEOの外部対策とは?内部対策との違いや被リンク獲得対策まで解説!

E-E-A-Tを高める

E-E-A-Tとは、WEBサイトを評価する基準をGoogleが定めたもので、E-E-A-Tを高めることが、Yahoo!の検索順位を高めることにつながります。

E-E-A-Tとはそれぞれ、Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」という評価基準の略です。

主なE-E-A-T対策方法を箇条書きで示すと以下のとおりとなります。

  • コンテンツ作成者の実際の経験を記載する(経験)
  • 関連するトピックや、専門的な内容を記載する(専門性)
  • 情報がSNSや他のサイトから紹介されたり、作成者が本を出版している(権威性)
  • コンテンツはオリジナルでコピーをしていない(信頼性)
  • SSL化(HTTPS)する(信頼性)
  • 運営者情報や企業情報・利用規約を明確に開示・記載する(信頼性)

SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上の通信を暗号化する技術です。インターネット上のデータ通信は、第三者によって傍受・改ざんされる危険性がありますが、サイトにSSLを導入すると、訪問者のブラウザとサーバー間のデータ通信が暗号化されるため、サイトの信頼性を高めることにつながります。

E-E-A-Tについては以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
E-A-T(E-E-A-T)を徹底解説! SEOに重要な理由と高め方をガイドラインから読み解く

分析ツールを活用する

Googleの分析ツールを活用することで、適切な分析ができ、それを活用することでYahoo!の検索順位上昇につながります。

主な分析ツールとして以下があります。

  • Googleアナリティクス
  • Googleサーチコンソール

Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているWebページのアクセス解析ツールで、無料で使用できます。サイト訪問者数や、訪問者の検索キーワードなど、Webページへのアクセスに関して様々な情報得ることができます。

Googleサーチコンソールとは、Google検索でのWebサイトのパフォーマンスが分析できるツールです。Google検索での順位や表示回数、クリック数、クリック率などを確認できます。また被リンク数や被リンク元サイトなども確認できます。

両ツールを用いることで、Webサイトのパフォーマンスを定期的にチェックしましょう。そこから得られたデータを参考にしながら、新コンテンツの制作、過去コンテンツのリライトなどを行って、PDCAを回し、Yahoo!のSEOに役立てましょう。

今後Yahoo!の検索アルゴリズムは変わる可能性も?

冒頭でも触れましたが、2023年7月時点の日経新聞による情報によると、Yahoo!は現在採用しているGoogleの検索エンジン技術から韓国のNAVER(LINEを提供する会社)か、マイクロソフトのBingなど他社への切り替えを検討しているそうです。

これは日本のヤフー株式会社とGoogleとの提携契約が2025年3月末に切れることも影響しているようです。

ただし、確かな動向は定まっていないため、現状は今回紹介しているGoogleのSEO対策を続けて問題ありません。今回紹介した対策はGoogle以外のSEO対策にも活かせるものが多くあります。

Yahoo!のSEO対策に関するよくある質問

以下、Yahoo!のSEO対策に関するよくある質問です。

Yahoo!とGoogleの検索結果の違いは?

Yahoo!の検索結果は基本Googleと同じですが、一部違いがあります。Yahoo!の検索結果はGoogleと違い、Yahoo!のサービスが優先的に表示されます。

具体的なYahoo!のサービスとして以下があります。

  • Yahoo!ショッピング
  • ヤフオク
  • Yahoo!知恵袋
  • Yahoo!ニュース

ほかにもヤフーの子会社のWebサイトは優遇される傾向にあるようです。

また、Googleは「パーソナライズド検索」が採用されています。パーソナライズド検索とは、Googleの検索機能のひとつで、ユーザーの利便性を図るために、「各ユーザーに合った検索結果」をカスタマイズして自動表示する機能のことです。

ユーザーの所在地、キーワードの検索履歴、サイトやクリックしたリンクの履歴、ソーシャルのつながりなどのデータから各ユーザーに合った検索結果を表示します。

GoogleでWebサイトの順位を確認する際は、パーソナライズド検索の機能をOFFにして検索することが必要です。

Yahoo!とGoogleの利用率は?

日本における検索エンジンの利用率(シェア)は、2021年9月時点で、パソコンでYahoo!が14.2%、Googleが75.7%と、Googleが圧倒的であるものの、Yahoo!も一定のシェアがあります。

一方、スマートフォンでは2022年3月時点でYahoo!が24.2%、Googleが75.2%と、こちらもGoogleが圧倒的であるものの、Yahoo!も全体の4分の1程度のシェアがあり、パソコンよりもシェアが高くなっています。

Yahoo!とGoogleの利用率の表

出典:総務省 令和4年度版 情報通信白書/データ集 11.日本における検索エンジンのシェア(利用端末別)

Yahoo!とGoogleのユーザー層は?

Yahoo!とGoogleのユーザー層に違いはあるのでしょうか。一般的にGoogleは若年層のシェアが高く、40歳以上のミドル・シニア層など年齢が上がるにつれて、Yahoo!のシェアが高くなるようです。

ただし、全体では先ほども扱ったようにYahoo!が14%、Googleが77%となっており、圧倒的にGoogleのシェアが高いです。このことからも分かるとおり、どの年代においてもGoogleのシェアの方が高くなっています。

Yahoo!のオフィシャルサイトによると、Yahoo!ユーザーには次の特徴があります。

  • ビジネス層、経営層、主婦層が多い。
  • 年収700万円以上のユーザーの構成比が高い。

まとめ

Yahoo!のSEO対策について解説していきました。Yahoo!のSEO対策はGoogleと同じで基本的にOKで、Googleで上位表示を狙うための対策をとる必要があります。

そのためにはGoogleのガイドラインをよく理解することが重要で、ユーザーに有益なコンテンツを作る、検索クエリとの関連性を高める、E-E-A-Tを高める、分析ツールを活用するなどといったSEO対策が必要です。

また、Yahoo!とGoogleは検索結果に微妙な違いがあり、利用率やユーザー層にも違いがあるので、そのことも頭に入れておく必要があります。以上を踏まえておけば、Yahoo!のSEO対策はばっちりでしょう。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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