SEOに強いタイトルの付け方を解説!8つのコツや効果的な手順も紹介

今回は、SEO施策において様々な影響を及ぼすタイトル(titleタグ)の付け方や手順について詳細に解説します。
目次
タイトル(titleタグ)とは
タイトルとは、Webページの表題(Webページのコンテンツを端的に表す)を指定するためのものです。HTMLの<head>セクションにtitleタグとして記述することで様々な場所で表示されるようになります。
タイトルは訪問するユーザーや検索エンジンに対してどのようなページなのかを伝える役割を持ち、検索エンジンからの評価に対しても大きな影響を与えます。そのため、SEOにおいてタイトルは最適化すべき最優先の項目といえるでしょう。
まず、タイトルが表示される場所や、各ページのタイトルを確認する方法からみていきましょう。
タイトル(titleタグ)が表示される場所
タイトルが表示される場所は、主に下記の3点です。
- 検索結果ページ:検索エンジンの検索結果(SERPs)には、各ページのtitleタグがタイトルリンクとして表示されます。タイトルは、ユーザーが特定のクエリを検索した際に最初に目にする情報であり、クリック率や訪問者数に大きな影響を与えます。
- ブラウザのタブ:タイトルの内容は、ページを表示しているブラウザのタブにも反映されます。これにより、ユーザーが複数のタブを開いている場合でもページ内容を簡単に把握できるようになります。
- ソーシャルメディア:SNSでページが共有される際、基本的にタイトルがそのままページタイトルとして表示されます。SNSでのクリック率にも影響します。

タイトル(titleタグ)の確認方法
過去に公開したページの検索順位が下落したり、あるいはページに含まれている情報が古くなった場合など、どうしてもリライトが必要になった際には、タイトルを改めて確認する必要があります。基本的にタイトルとh1は同じとなっているため、またページを確認する際には同時にh1の確認も行うようにしましょう。
その際に、タイトルの確認方法は、下記3つの方法があります。
- ソースコードから確認する
- ブラウザのタブで確認する
- SEOツールで確認する
ソースコードから確認する
下記の様な方法で、特定のページのタイトルを確認することが可能です。
- タイトルを確認したいページにブラウザでアクセスします。
- ページ画面上で右クリックして「ページのソースを表示」するか、「Ctrl+U」機能を使ってHTMLソースコードを開きます。
- 検索のショートカットキー(Ctrl+F)を開き、『title』と入力します
- <title></title>で囲まれている範囲がタイトルです

1ページ1ページ確認する必要がある方法であるため、特定のページのタイトルを確認したい時に活用しましょう。
ブラウザのタブで確認する
ブラウザでページを開いた際にタブに表示されているテキストがtitleタグの内容です。
この方法についても、1ページ1ページ確認する必要がある方法であるため、特定のページのtitleタグを確認したい時に活用しましょう。
chromeの拡張機能で確認する
Googleの拡張機能でも各ページのタイトルを確認することが可能です。
例えば、「SEO META in 1 CLICK」などは、クリックするだけで閲覧しているページのSEO情報を確認することが可能です。
主にわかる情報は、下記の通りです。
- タイトルやディスクリプション
- 見出しタグ
- imgタグのalt設定
- SNS関連の情報

インストールが完了するとブラウザにアイコンが表示され、クリックすると閲覧しているページの情報を確認可能です。
SEOに強いタイトル(titleタグ)の付け方の8つのコツ
SEOに強いタイトルを作成することは、検索エンジンでの上位表示に有効です。冒頭でも述べた通り、タイトル(titleタグ)は検索順位を決定するランキングシグナルの一つだからです。適切なタイトルを付けることで、サイトのクリック率やアクセス数を上げることができるでしょう。
なお、Googleは最適なタイトルリンクを出し役するためのベストプラクティスを公式ページで紹介しています。当記事でも取り上げていますので、ぜひ参考にしてみましょう。
Googleのベストプラクティスをふまえた上で、よりSEOに効果的な適切なタイトルを付けるための8つのコツを紹介します。それぞれみていきましょう。
- 上位表示したいキーワードをタイトルに含める
- ページ内容を要約したタイトルにする
- ユーザーの検索意図に沿ったタイトルを作成する
- ターゲットを明確にする
- 上位表示したいキーワードを冒頭に入れる
- 文字数をなるべく28文字~32文字程度におさめる
- 競合ページとは異なる独自性のあるタイトルをつける
- 逆算思考:検索結果の作られ方から見る
上位表示したいキーワードをタイトルに含める
タイトルには、上位表示を目指すキーワードを含めることが基本です。タイトルにキーワードを含めることで、検索エンジンがそのページの内容を正確に理解しやすくなり、上位表示される可能性が高まります。
たとえば、「ダイエット レシピ」をターゲットにしている場合、「簡単に作れるダイエットレシピ 5選」といったテキストを含めたタイトルにすることで効果が期待できます。
ただし、文章として不自然な形で上位表示したいキーワードを使ってタイトルを付けることは避けましょう。できる限り自然に上位表示したいキーワードを入れるのがSEOに強いタイトルの付け方です。
ページ内容を要約したタイトルにする
タイトルは、ページの内容を簡潔かつ正確に要約したものにすることが理想的です。
ユーザーが検索結果上でページの内容を一目で理解できるようにシンプルで分かりやすい適切なタイトルを付けましょう。タイトルがページ内容と異なっていれば、ユーザーはすぐに離脱し他のサイトを訪問します。
例えば、「京都 秋 おすすめ」で検索したユーザーに、秋の京都観光のおすすめスポットを紹介したい記事であれば、良い例・悪い例は下記の通りです。
- 良い例:京都の秋を楽しむおすすめ観光スポットTOP10を紹介!
- 悪い例:○○に行かないと後悔する!?京都の観光名所1,000箇所を知り尽くしたプロが教える絶対バエルおすすめ紅葉スポット100選
ユーザーの目を引くためにページの内容を誇張したタイトルではなく、ページ内容をなるべく正確に反映した上で魅力的なタイトルをつけることがSEOで重要です。
ターゲットを明確にしてタイトルを付ける
タイトルを付ける際には、誰にページを読んでもらいたいのかというターゲットを明確にすることが重要です。具体的なターゲットを設定することで、その読者層が興味を示すタイトルを作成することができるようになります。
たとえば、対策キーワードが『面接 質問』の場合、面接を「する側」と「受ける側」で2つの検索意図が考えられます。面接官向けの記事の場合、「【面接官必見】採用面接の質問内容とは?」といったタイトルが刺さりやすく、学生向けの記事の場合は、「面接で必ず聞かれる5つの質問 ~回答例文と対策」というタイトルが適しています。
ターゲットを明確にすることで、そのニーズや課題を的確に捉えたタイトルを作成できるため、集客したいターゲットユーザーにクリックを促すことができます。
ユーザーの検索意図に沿ったタイトルを作成する
当然ですが、ユーザーは検索結果上において、自分が探している情報であると判断したページを訪問します。言い換えれば、ユーザーのニーズにマッチしたタイトルリンクが、検索結果上でクリックされやすくなるので、検索ユーザーの検索意図に沿ったタイトルを付けるよう心がけましょう。
例えば、「ダイエット 方法」を検索するユーザーの検索意図を調査します。その結果、ターゲットユーザーは「おうちで簡単にできる」「○○週間で効果が出る」などのフレーズに強い興味を持っていることが判明したとすれば、これを反映してタイトルを付けることがポイントになります。(あわせて、ページの中でも当該トピックを取り扱うことが必要)
ユーザーの検索意図を調査し、それに沿ったタイトルを設定することで、より多くのアクセスを獲得することが期待できます。
SEOツールの中には、活用すると下記のようにサジェストワード(≒ユーザーの検索ニーズ)を可視化することができ、検索意図を調査することが可能なものもありますので、活用を検討してみましょう。

上位表示したいキーワードを冒頭に入れる
上位表示したいキーワードをタイトルの冒頭に入れるようにしましょう。
上位表示したいキーワードを冒頭に配置することで、検索エンジンがそのキーワードを重要であると認識する可能性が高まります。また、ユーザビリティの観点からみても、タイトルを前方に入れることでユーザーの目に真っ先に触れることから、そのページが何をテーマにしているのか瞬時に理解できるメリットがあると言えるでしょう。
▼冒頭にキーワードがある例
対策キーワード:東京 観光
タイトル:東京の観光おすすめスポット○○選!訪れるべき名所や穴場の最新スポット完全網羅
対策キーワード:クレジットカード ランキング
タイトル:クレジットカード 人気ランキング 専門家のおすすめ情報を掲載【20XX年○月】
対策キーワード:新卒採用 コツ
タイトル:新卒採用を成功させる7つのコツ!採用担当の仕事内容や心構えも
文字数をなるべく28文字~32文字程度におさめる
タイトルの文字数は、なるべく28文字から32文字程度におさめることを推奨します。
タイトルが長すぎると、検索結果に表示される際に画面から見切れてしまい、ユーザーに十分な情報を伝えられない可能性があります。また、あまりにも短すぎるタイトルはページの内容を十分に伝えられず、クリック率に悪い影響を与えることがあります。
事実、SEOツールを提供しているAhrefs社は、検索結果トップ10にランクインした953,276ページを調査した結果、「Googleはタイトルが長すぎると57%程度タイトルを書き換える」といったレポートを公開しています※。
※出典:6 Important Insights About Title Tags (953,276 Pages Studied)
※ただし、タイトルが長いから、あるいは短いからといった理由で検索順位が低下するようなSEO上のペナルティは存在しない点には注意が必要です。

競合ページとは異なる独自性のあるタイトルをつける
同キーワードを対策している競合ページとは異なる独自性のあるタイトルをつけることが重要です。
競合ページのタイトルと同じ、あるいはよく似たタイトルをつけてしまうと、ユーザーがどのページで悩みが解決されるのか判断しづらくなります。
独自性のあるタイトルは競合他社との違いを示し、検索結果上でのプレゼンスを高めることにつながります。クリック率上昇に貢献し、SEOにも好影響を与えることが期待できるでしょう。また、競合他社と違う切り口や表現を使用することで、自社サイトの信頼性や専門性をアピールできるかもしれません。
独自性を持たせるためには、ターゲットユーザーのニーズを深く理解し、彼らが抱える問題や悩みに対して的確に答えるタイトルを設計することが求められます。
逆算思考:検索結果の作られ方から見る
また、タイトルを設計する際は、「検索結果の作られ方」を分析するといいでしょう。
例えば、「掃除機 おすすめ」という大きい、かつ抽象的なキーワードを狙う際、その検索結果を構成する各ページのタイトルから、キーワードを要素に分けて考えてみます。すると、どのような対策キーワードで1ページ目が構成されているのかが見えてきます。検索者の環境に依存するところもありますが、「掃除機 おすすめ」はおおむね、「コードレス」、「安い」、「サイクロン」、「買ってよかった 掃除機」という4つのキーワードで構成されていることがわかりました。
したがって「掃除機 おすすめ」というビッグワードを狙いに行く場合は、titleタグに設定する文言はもちろん、ひいては対策キーワード選定の段階で、この4つの構成要素の一つのテーマを選択すると効率的だと考えられます。
対策キーワードの構成要素にあたるキーワード調査を行なった上で、自社が取りに行く領域を狙い撃ちする方法です。
SEOに強いタイトル(titleタグ)の設定時の注意点
SEOに効果的なタイトル設定のコツを紹介しましたが、タイトルを付ける際には最低限押さえなければならないポイントがあります。
以下のポイントを押さえないと検索エンジンから低評価を受けて順位が下がる恐れもります。
- 対策キーワードを乱用しない
- 他のページと重複するタイトルをつけない
- ページの内容と異なるタイトルをつけない
- ページタイトルは自動的に書き換えられる可能性がある
- h1とtitleタグは基本的に揃える
- タイトルを更新・修正した場合、順位を低下するリスクがある
キーワードを乱用しない
キーワードをタイトル内で乱用(複数回使用)するのは避けましょう。
キーワードをタイトルに複数回使用すると、過剰なキーワードの使用として検索エンジンにスパムと見なされる可能性があります。その結果、何らかのペナルティを受けるリスクが高まり、検索順位が低下するおそれがあります。
また、そもそもキーワードが不自然に多いとユーザーにとっても不自然なタイトルとなってしまうので、クリック率が低下する可能性も高まります。
▼キーワードを乱用しているタイトルの例:キーワード「京都 観光」
京都観光ならココ!京都のオススメ観光スポット20選を紹介!京都のプロが教える観光地巡り
他のページと重複するタイトルをつけない
タイトルが重複すると、検索エンジンはどのページがよりコンテンツとタイトルの関連性が高いかを判断しづらくなり、SEOに悪影響を与えます。
それぞれ固有のタイトルは検索エンジンに対して、クローラーがページの主題を正確に把握するための手助けとなり、ユーザーに対しては、同じサイト内で異なるコンテンツがどのように区別されているかを明確に伝えることができます。一方、他ページと重複するタイトルをつけてしまうと、ユーザーにとって価値が低いコンテンツと判断され、検索順位が低下したり、インデックス登録がされないケースがあります。
なお、Googleのガイドライン上でもWebサイト内のページにはそれぞれ固有のページのタイトルをつけることを進めています。
要素内でテキストの繰り返しや定型文の使用は避ける。サイトのそれぞれのページの <title> 要素に、ページのコンテンツを説明している具体的なテキストを記述することが重要です。たとえば、サイトのすべてのページに「激安セール実施中」というタイトルを付けた場合、ユーザーはページを区別できなくなります。<title> 要素内の長いテキストで、一部の情報のみを変えたもの(「ボイラープレート」タイトル)も適切ではありません。
Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更
ページの内容と異なるタイトルをつけない
タイトルとページのコンテンツが一致しないと、訪問者が期待する情報を得られずに離脱してしまう可能性が高まります。ユーザーの検索体験の悪化を招くことは、検索エンジンの評価にも悪影響を及ぼすことと同義です。
例えば、「ダイエット方法」を取り扱った記事にもかかわらず、「筋力トレーニングのコツ」というタイトルにしてしまうと、筋力トレーニングの情報を期待して訪れたユーザーはすぐにページを離れてしまうと考えられます。
ページタイトルは自動的に書き換えられることがある
ページタイトルは検索エンジンによって自動的に書き換えられることがあるため、その影響を理解しておくことが重要です。
検索エンジンは、ユーザーにとって最も関連性が高く、適切な情報を提供するために、元のページタイトルを動的に変更することがあります。Googleは検索結果で表示されるタイトルが不正確だったり、ユーザーの検索意図に合わないと判断した場合、独自のアルゴリズムでタイトルを変更します。
Ahrefs社の調査によると、Googleは33.4%のページのタイトルを入れ替えているというレポートもあります。

出典:6 Important Insights About Title Tags (953,276 Pages Studied)
事実、当メディアの複数の記事において、検索結果に表示されるタイトルが実際に設定したtitleタグと異なるケースが見られています。
このため、ページタイトルが自動的に書き換えられる場合があることを考慮するとともに、元のタイトルもユーザーや検索エンジンにとって魅力的で適切なものにしておくことが重要です。検索順位やクリック率に影響を与えるため、最初からしっかりとユーザーの意図に沿ったタイトル設定を行うべきです。
h1はtitleタグは基本的にそろえる
SEO上でそれぞれ大きな役割を果たす、「titleタグ」と「h1タグ」は、基本的には揃えるようにしましょう。これは、2つのタグが「対象ページを要約する」という役割を持っているためです。
titleタグとh1タグが全く同じでも何の問題もありません。事実、Googleはtitleタグを無視する場合に50%の確率で代わりにh1を使用するという調査結果もあります※。
※出典:6 Important Insights About Title Tags (953,276 Pages Studied)
しかしながら、必ずしもすべての文言を揃えなければならないわけではありません。titleタグに「**|サイト名」「**【サイト名】」のようにサイト名が含まれている場合、h1タグではそれを消去する、という形で対応しても特段問題ないでしょう。
※補足:titleタグとh1タグの違い
- titleタグ:headタグ内に書かれ、Googleの検索結果に表示される
- h1タグ:bodyタグ内に書かれ、ページの見出しとして表示される

タイトルを更新・修正した場合、順位が低下するリスクがある
タイトルを更新・修正すると、検索エンジンによって再評価されるため、順位が低下するリスクがあります。ページタイトルが重要なランキングシグナルであるだけに、順位変動する可能性は高いと考えられます。
検索エンジンはタイトルの変更を新しい情報として捉え、ページの内容と照らし合わせて再評価します。ページの内容がより正しく反映されていれば、評価は高くなる傾向にあります。また、更新の結果、検索結果におけるタイトルリンクのCTRが上昇すれば、それも高評価につながる傾向にあります。
ただし、逆もまたしかりです。そのためタイトルの変更は慎重に行い、変更後の順位変動をしばらく観察することが重要です。タイトルの修正を行った場合、その影響を詳細にモニタリングし、必要に応じて追加のSEO対策を講じるなど、柔軟に対応する必要があります。
タイトル(titleタグ)を付ける手順
ここまで紹介してきたタイトル作成時のポイントを踏まえて、SEOで成果を出すためには、どのような手順でタイトルを付けるべきか解説します。
大まかな手順は、以下の6つです。それぞれ解説します。
- ターゲット(ペルソナ)を設定する
- ユーザーの検索意図を把握する
- 競合のタイトルを分析する
- 上位表示したいキーワードと強く関連するキーワードをタイトルに含める
- キーワード同士を自然につなげる
ターゲット(ペルソナ)を設定する
まず、ターゲット(ペルソナ)の設定を行うことが、タイトル作成の第一歩です。
ターゲットを明確にすることで、ユーザーが求めている情報を求めている情報を仮定したり、絞り込んでいくことが可能となります。
「ガーデニングをする女性」よりも「一日1時間程度、趣味で庭いじりを行っている50代の専業主婦」をターゲットにすることで、どのような植物に興味を持っているのか、どんな情報を必要としているのかを精度高く仮定することができ、品質の高いコンテンツ作成・タイトル作成が可能となります。
ユーザーの検索意図を把握する
ターゲットを確定させた後、ユーザーの検索意図の確認を行いましょう。
検索意図を確認する際には、下記の画像のような『関連する質問』や『他の人はこちらも検索』などから確認することが可能です。

ユーザーの検索意図を類推し、理解することで、ユーザーが本当に求めている情報を的確に提供できるようになります。実際に『京都 観光』というキーワードで検索意図を把握する場合、「関連する質問」や「他の人はこちらも検索」などを確認しながらどんな検索意図があるかを把握することが効果的です。
『京都 観光』というキーワードの検索結果を確認をしてみると、大きく下記の2つの検索意図が存在することがわかります。
- 京都観光のモデルコースを知りたい、計画を立てたい
- おすすめのスポットを知りたい
これらの意図に沿って、タイトルを付けることで、ユーザーの検索意図を満たしたタイトルの作成が可能となります。
競合のタイトルを分析する
競合のタイトルを参考にすることで、成功している(上位を獲得している)タイトルの共通点や傾向を掴むことができ、自分のタイトルの改善点を見つけることができます。
競合のタイトル分析を行う際には、Googleの検索結果ページで上位表示されているタイトルをチェックしたり、SEOツールを活用し、競合のタイトルを一括で閲覧する方法があります。
SEOツール「Keywordmap」で上位ページのタイトルをチェック

当然ですが、上位ページのタイトルをコピーするのはNGです。
実際にGoogleに評価されたコンテンツを参考にし、「このページが上位に表示されているのはなぜか」「このサイトが捉えているユーザーニーズは何か」を分析した上で、独自性のあるタイトルをつけるようにしましょう。
上位表示したいキーワードと強く関連するキーワードをタイトルに含める
上位表示したいキーワードと強い関連誌があるキーワードをタイトルに含めることが重要です。というのも、関連キーワードも含めることで、対策キーワード以外のより多くの検索クエリで検索結果に表示される可能性が高まるからです。関連キーワードを効果的に組み込むことで、さらなる検索流入を狙えます。
たとえば、『京都 観光』というキーワードと『穴場』というキーワードは強い関連性があり、実際に「他の人はこちらも質問」にも『京都 観光 穴場』というキーワードが出ています。

▼『京都 観光』に『穴場』を組み合わせたタイトル
京都でおすすめの穴場観光スポット30選を紹介!
▼さらにペルソナを組み合わせる
京都観光でカップルにおすすめの穴場観光スポットを紹介!モデルコース付き
関連キーワードを含めることで、検索エンジンとユーザーの両方にとって魅力的なタイトルを作成しましょう。
キーワード同士を自然につなげる
キーワード同士は自然につなげましょう。不自然なキーワードの組み合わせは、ユーザーに違和感を与え、ページの信頼性を損なう可能性があります。当然、クリックもされづらくなります。
例えば、「seo タイトル 設定 強い」というキーワードを強引に繋げると「SEOタイトル設定が強い方法」となり、かなり不自然です。これを「SEOに強いタイトル設定の方法」と自然に繋げることで、はるかに理解しやすくなります。
タイトルを修正する適切なタイミング
タイトルの変更を行う最も大きな目的は、検索順位の上昇とクリック率の向上です。注意したいのは、タイトルの修正には適切なタイミングが存在する点についてです。というのも、タイトル変更によって検索順位が下がったり、クリック率が下がったりするケースがあるためです。
具体的に、どのタイミングでタイトル修正を行うのが、適切なのか解説します。
順位が11位以下・20位以内の場合
現在Google検索のランキングシステムにおいては、大幅な順位上昇を見込めるケースは多くないですが、既にもう一歩でクリックが発生する検索順位11位~20位のページであれば、一部タイトルの修正を行うことで、順位が上昇する可能性は考えられます。
このタイミングでタイトルを修正する場合には、ユーザーニーズとタイトルが合致しているか、不要なキーワードがある場合は削除しているか、という点での修正を中心に行いましょう。
検索順位が10位以内でクリック率が平均値に比べて著しく低い場合
本来、検索順位が高ければ高いほどクリックされやすくなる傾向にあります。もし検索順位が高いにもかかわらず、クリック率が芳しくない場合に関しては、タイトルに問題があるケースが多いため、タイトルの変更を検討しましょう。
キーワード毎のクリック率は、Googleサーチコンソールで確認が可能です。
順位によってクリック率は変わりますが、10位以内にもかかわらずCTRが1%を切っている場合は、タイトルの変更を検討しましょう。
タイトルをこのタイミングで修正する場合、基本的に現在のタイトルのニュアンスからは大きく変更せず、訴求ワードを使うなど、ユーザーがクリックしやすくなる仕掛けを行うことを推奨します。著しく変更した場合、順位が低下する可能性があるためです。
SEOにおけるタイトル(titleタグ)の重要性
titleタグはSEOにおいて非常に重要な役割を果たします。
titleタグがなぜ重要なのかを知ることで、適切なタイトルを付ける必要性を理解することができ、施策の優先度を上げる判断を下しやすくなるでしょう。
ここでは、titleタグが持つ下記3つの具体的な影響と重要性・その理由について詳しく解説します。
- 検索順位に影響を与える可能性がある
- 検索結果上でのクリック率を左右する
- SNSでの拡散にも影響を与える
検索順位に影響を与える可能性がある
Googleが検索順位を決定するシグナルは多岐に渡りますが、タイトル(titleタグ)もそのシグナルの1つであり、検索順位に影響を与える可能性が高いです。
Googleが特に重要視しているのは、検索キーワードとページの関連性、およびコンテンツの品質です。検索してきたユーザーがページの内容を一目で理解できるようなタイトルを付けることは、検索キーワードとページの関連性を適切に伝えることに役立ちます。
実際に、Googleも公式でtitleタグについて下記のように言及しています。
「タイトルリンクは、検索結果のコンテンツをユーザーが一目でわかるように表示し、クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで不可欠です。どのサイトをクリックするかはタイトルで決定することが多いため、Webページには質の高いタイトルテキストを使うことが重要です。」
Google 検索セントラル「検索結果のタイトルリンクを管理する」
検索結果上でのクリック率を左右する
Webページとユーザーの最初の接触点は、検索結果に表示されるタイトルリンクです。タイトルはディスクリプションとともに検索結果で目立つ要素であり、クリック率に大きな影響を与えます。言い換えれば、アクセス数に直接影響します。
また、検索結果上のクリック率が高くなると、検索エンジンはそのページを高評価する傾向にあるため、検索順位の上昇につながる可能性が高まります。
SNSでの拡散にも影響を与える
SNSで記事がシェアされる際、OGPで設定されたタイトルが表示されます。基本的にOGPで設定するタイトルは、titleタグと同一になります。
FacebookやXなどで記事がシェアされると、そのタイトルが投稿内に表示されます。魅力的なタイトルであれば、SNSユーザーの興味を引き、クリックされる可能性が高まります。

また、タイトルで興味を引くことができ、SNSで拡散されれば、多くの人の目に触れ、結果としてサイトへの流入数の増加にも寄与するでしょう。
SEOの目的だけでなく、SNSでの拡散を狙う場合にも、タイトルの設定は重要となります。
タイトル(titleタグ)を変更して順位が上昇した事例
「Keywordmap Academy」において、「Keywordmap」を活用し、SEOタイトルの変更後、記事の順位が上がった事例を紹介します。
コンテンツの質が担保されていれば、タイトルの最適化を行うだけで、トラフィックが1.7倍に伸びたという事例があります。
記事のリライトの際には、まずタイトルを見直すところから始めましょう。
「せっかく時間をかけて質の高い記事を書いて投稿したのに、なかなか順位が上がらない」という方には是非参考にしてください。
ニーズに基づいたタイトル変更
タイトル変更前 | メールマーケティングの効果的な最新手法や目標設定方法とは |
タイトル変更後 | メールマーケティングとは?手法や事例、目標設定まで完全解説 |
ユーザーが求める「事例」について言及、かつ、「とは?」という疑問解消型のユーザーニーズに基づいた文言を加えた結果、掲載順位が跳ね上がりました。以下図参照。
Googleサーチコンソールで計測

▼変更前
タイトル変更前 | セールスイネーブルメントはなぜ生まれたのか?営業組織の分業化がカギ |
タイトル変更後 | セールスイネーブルメントとは?営業組織の分業化がカギ! |
上記と同様、「とは?」で疑問解決型のニーズに対応しています。対策キーワードにおける検索結果の1ページ目を参考にしています。

不要ワードを削除
タイトル変更前 | 被リンクを増やす営業方法の具体策「リンクアーニング」のやり方とは? |
タイトル変更後 | 被リンクを増やす方法の具体策「リンクアーニング」のやり方とは? |
「営業」という文言を削除しただけで、コンテンツ内容は一切変更していません。余計な情報がユーザーやGoogleを混乱させていた例だといえます。

タイトル(titleタグ)の設定方法
次に、一般的なtitleタグの設定方法をご紹介します。先述した通り、titleタグはhtmlタグのひとつで、<head>要素内に記述されるものです。
構成としては下記のようになります。
<head>
<title>SEOに強いタイトルの付け方とは?7つのコツや事例を紹介</title>
</head>
titleタグの設定方法はいくつかありますが、CMSのひとつであるWordpressでtitleタグを設計する際は、プラグイン(All In One SEO PackやYoast SEOなど)を活用すると便利です。
WordPressでtitleタグを設定する方法
プラグイン「All In One SEO」を活用するとタイトル・ディスクリプションともに簡単に設定することができます。検索結果上の実際の見え方も、プレビューを活用して確認することができるので、ユーザーからの見え方をチェックしながらタイトルやディスクリプションを設計するといいでしょう。

また、ソーシャルメディアに表示されるタイトルも設定が可能であるため、非常に便利に活用することができます。

まとめ
SEOに強いタイトル(titleタグ)の付け方とその手順について解説しました。
具体的には、上位表示したいキーワードの選定や文字数の調整、ユーザーの検索意図に応じたタイトル作成の方法などを取り上げました。
SEOに強いタイトルの付け方で重要な要素としては、下記のようなものがあります。
- 上位表示したいキーワードをタイトルに含める
- ページ内容を要約したタイトルにする
- ユーザーの検索意図に沿ったタイトルを作成する
- ターゲットを明確にする
- 上位表示したいキーワードを冒頭に入れる
- 文字数をなるべく28文字~32文字程度におさめる
- 競合ページとは異なる独自性のあるタイトルをつける
- 訴求ワードを使う
ぜひこの記事を参考に、自分のサイトのtitleタグを見直し、より効果的なSEO対策を実施してください。そして、継続的にどのようなタイトルが効果的かを計測しながら改善を行いましょう。

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