GA4でコンバージョンを設定する方法とは？確認する方法やGTMの活用法も紹介

最終更新日: 2024-10-24

SEO

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2023年7月1日に従来のGoogle Analytics UA（ユニバーサルアナリティクス）のサービスが終了し、Googleアナリティクス4、通称GA4に完全移行されました。従来のGoogleアナリティクスとは仕様が異なるため、各調査指標を計測するために、新たに設定をする必要があります。特にWebサイトの成果を示す「コンバージョン」の設定は非常に重要です。

そこで、当記事ではGA4で「コンバージョン」を設定する方法について解説しています。

GA4の導入によって、「新たにコンバージョンを計測するのが大変だ…」「コンバージョンとイベントの違いってなに？」といった悩みを抱えている方はぜひ参考にしてみてください。

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GA4でコンバージョンを設定するには

コンバージョンとは、Webサイト内でユーザーに到達してほしいゴールのことです。サイト運営者が求める結果によってコンバージョンは様々です。「資料請求」や「会員登録」、「商品購入」などが設定されるケースが多いです。

GA4（Googleアナリティクス4）でコンバージョンを計測するには、手順を踏んだ設定を行う必要があります。従来のGoogleアナリティクスであるユニバーサルアナリティクス（UA）でコンバージョンを計測していた場合でも、新たに設定する必要があります。（UAからGA4へコンバージョン設定を引き継ぐ、便利なインポート機能もありますが、制限があるため注意が必要です。）

また、コンバージョンの設定にあたって、「イベント」という項目について理解しておく必要があります。GA4における「イベント」とは、ユーザーを起こした行動データのことで、ページの閲覧や、スクロール、登録・購入などのアクションを計測できます。

特定のアクションを「イベント」として設定することで、コンバージョンの設定が可能になります。（なお、オーソドックスな到達ページをコンバージョンにしたい場合は、まずカスタムイベントで到達ページを設定する必要があります。）

具体的には、以下のようなイベントがあります。

※GA4の導入が完了してしない方は、こちらの記事で設定方法を確認してみてください。
「Googleアナリティクス4（GA4）の導入・設定方法を紹介！GA4の始め方をゼロから解説」

GA4のコンバージョン設定方法

「イベント」の設定が完了したら、特定のユーザーアクションをコンバージョンとして計測できるように設定する必要があります。

GA4のコンバージョン設定は、大きく2パターンあります。「GA4の管理画面で設定する方法」と「GTM（Googleタグマネージャー）で設定する方法」の2つです。本章ではそれぞれの設定方法について解説します。

※本記事では推奨イベント・カスタムイベントの設定方法を解説します。

GA4の管理画面上でコンバージョンを設定する方法

GA4の管理画面上で設定する方法は、比較的シンプルなコンバージョンを設定するのに適しています。代表的なものは「到達ページ」や「特定のリンククリック」です。なお、ユニバーサルアナリティクス（UA）とは設定画面の作りや使い方が異なるため、以前の設定方法をそのまま応用することはできませんので注意してください。

以下、具体的なコンバージョンの設定手順です。まずコンバージョンとして計測したいイベントを作成し、そのイベントをコンバージョンとして設定する、という流れになります。

① GA4のサイドバーから「管理」を選び、「イベント」から「イベントを作成」を選択する

② カスタムイベントを開き「作成」をクリックする

③ イベント名・イベントが発生する条件を指定する

「カスタムイベント名」や「パラメータ」、「値」を入力することで設定できます。

例：「到達ページ」をコンバージョンにする場合

カスタムイベント名：任意の名称を設定（分かりやすい方が良い）

条件①
パラメータ：event_name
演算子：次と等しい
値：page_view

条件②
パラメータ：page_location
演算子：次を含む
値：到達ページのURL（たとえばコンバージョン後に表示されるサンクスページなど）

例：特定の「外部リンク」のクリックをコンバージョンにする場合

カスタムイベント名：任意の名称を設定（分かりやすい方が良い）

条件①
パラメータ：event_name
演算子：次と等しい
値：click

条件②
パラメータ：link_url
演算子：次を含む
値：外部リンクのURL

例：特定の金額以上で商品が購入された件数をコンバージョンにする場合

カスタムイベント名：任意の名称を設定（分かりやすい方が良い）

条件①
パラメータ：event_name
演算子：次と等しい
値：purchase

条件②
パラメータ：value
演算子：以上
値：金額を入力

④ 設定したイベントの行で「コンバージョンとしてマーク付ける」をオンにする（※これで設定完了です。）

また、他にも以下の方法でコンバージョンを設定できます。

①事前に上記の通りイベントを作成後、「管理」＞「コンバージョン」＞「新しいコンバージョンを作成」をクリック。

②新しいイベントの欄に事前に作成したイベントの名前を正確に入力し、保存をクリック。これでコンバージョンを登録することができます。

「管理」→「コンバージョン」をクリックし、設定したイベント名がコンバージョンイベント一覧に表示されれば、コンバージョン設定が完了していることになります。

GTM（Googleタグマネージャー）からコンバージョンを設定する方法

GA4のコンバージョン計測のためにイベントを設定する方法として、Googleタグマネージャー（以下、GTM）を使用することもできます。

前提としてGTM側でGA4計測タグを設定しなければなりません。以下はGTMを用いたGA4の導入方法でもあります。

＜GTMでGA4の計測タグを設置する方法＞

1. GA4のプロパティの「データストリーム」から、対象サイトを選択し「測定ID」を確認
2. GTMにログインし、「ワークスペース」→「タグ」→「新規」をクリック
3. 「タグの設定」→「タグタイプを選択して設定を開始」をクリック（※タグタイプは「Googleアナリティクス:GA4設定」）
4. 「トリガー」を選択
5. タグ、トリガーの両方が設定されていることをチェック
6. 「ワークスペース」→「サマリー」→「プレビュー」で動作確認
7. Your website’s URLの欄に対象サイトのURLを入力し「Connect」をクリック
8. 「Tags Fired」に設定したタグが掲載されていることを確認
9. 「ワークスペース」→「サマリー」→「公開」をクリック

GTMでイベントを設定する

上記設定が完了したら、ワークスペース左にあるサイドバーの「タグ」から「新規」を選択し、下記項目に情報を入力・選択します。

• タグの種類：タグの種類は「Googleアナリティクス：GA4イベント」を選択する
• タグ：GA4計測用タグを選択する
• イベント名：イベント名（任意の名前）を入力する
• トリガー：イベントの発動条件を設定する

＜タグの設定＞

＜トリガーの設定＞

「イベントパラメータ」および「ユーザープロパティ」については必要な場合に入力すればいいため、必要なければ触らなくても問題ありません。また、トリガーはUAで使用していたものを流用しても設定可能です。

これらの設定を完了させたのちにタグを公開し、GA4の管理画面で「コンバージョンとしてマークを付ける」をオンにすれば設定は完了です。

設定したコンバージョンが計測されるかを確認する

前章で設定したコンバージョンが正しく計測されているか確認することが重要です。「コンバージョン」に該当するアクションをテストとして実行し、確認してみましょう。

以下の方法で計測されているか確認できます。

①GA4の「レポート」→「リアルタイム」をクリック

②画面を下にスクロールし、「コンバージョン」の項目に反映されているか確認する

GA4のコンバージョンを確認・分析する方法

コンバージョン設定の完了後は、GA4上のレポートや検索機能でコンバージョンの確認をしましょう。本章では、以下の3つの確認・分析方法を解説します。

・各コンバージョンイベントの発生件数を確認する方法

左サイドバーの「エンゲージメント」＞「コンバージョン：イベント名」をクリック

・ユーザーの流入経路別のコンバージョン数を確認する方法

左サイドバーの「集客」＞「トラフィック獲得」をクリック

・コンバージョンが発生したページを確認する方法

左サイドバーの「エンゲージメント」＞「ページとスクリーン:ページパスとスクリーン クラス」をクリック

まとめ：GA4 コンバージョン設定

GA4でコンバージョンを設定する方法について解説しました。設定方法は大きく以下の2パターンに分かれます。

• GA4の画面で設定する方法
• GTMで設定する方法

また、GA4ではコンバージョンを以下の観点で計測可能です。

• イベント毎のコンバージョン発生件数
• 流入経路別のコンバージョン発生件数
• ページ毎のコンバージョン発生件数

当記事を参考にGA4でコンバージョンを設定する方法について、理解を深めてみてください。