ディレクトリ構造とは?SEOに強いWebサイトを設計するポイント

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Webサイト運営を成功させるために欠かせないのが、目的に合わせた正しいサイト構造の設計です。サイト構造には複数の種類がありますが、なかでもディレクトリ構造は、その特徴から検索エンジンから評価されやすく、またユーザーが目的のコンテンツへ簡単にたどり着きやすいためSEOに強いといわれています。同時に、コンテンツ管理がしやすいことから業務の効率化という観点にもメリットがあります。

当記事では、そんなディレクトリ構造について概要やメリット、設計時のポイントや注意点を解説します。検索順位やユーザビリティの向上、運営コストの削減を実現したい方は、ぜひ参考にしてください。

ディレクトリ構造とは?

ディレクトリ構造とはWebサイト構造のひとつで、サーバー上にあるコンテンツを階層的に整理してURLで表現するための仕組みのことです。具体的には、Webサイトのコンテンツをテーマ別やカテゴリー別にフォルダ(ディレクトリ)分けし、そのフォルダ名がURLのパス階層として現れる構造となっています。つまり、Webサイトのディレクトリ構造とは、論理的なパス階層を持ったURL構造と言い換えることができます。

例えばECサイトでは、「/mens/shirts/○○」「/ladies/dresses/○○」のように、メンズ・レディース、さらにそれぞれのアイテムジャンルごとにディレクトリを分ける、というような具合です。(mens、dressesなど、それぞれがディレクトリです。)

ECサイトのディレクトリ構造例

パソコンでファイルをフォルダに分けて階層的に管理することとイメージはほぼ同じです。そのため、このようなファイルの階層的な構成自体がディレクトリ構造と呼ばれます。親フォルダの下に子フォルダがあり、その下に孫フォルダが連なっていることから、関連する要素ごとにまとめられた論理的な構造だといえるでしょう。

パソコンでファイルをフォルダに分けて階層的に管理しているイメージ画像

ディレクトリ構造はなぜSEOに強いのか?

ディレクトリ構造を意識した設計を行うことで、検索エンジンの評価を高めることができ、ユーザビリティの向上やサイト運営の効率化にもつながります。では、なぜ検索エンジンから評価されやすく、ユーザーの利便性向上につながるのでしょうか。もう少しくわしく見ていきましょう。

Googleからの評価を高められる

Webサイトが適切にディレクトリ構造で設計されていると、以下3つの観点からGoogleによって高く評価されやすくなります。

  • テーマ性の向上
  • リンク値の集約
  • クローラビリティの上昇

ディレクトリ構造によって強く関連するコンテンツを論理的(テーマごとに親と子の関係)に内部リンクでまとめることができます。関連性の強いページ同士がリンクでつながっていることは、テーマ性(情報の専門性)が向上すること、および情報を探すユーザーの利便性を高めることになるため、リンク元・リンク先いずれもGoogleからの評価が高まります。

また、ディレクトリ構造は各詳細ページで得られたリンク値(リンクジュース)を上部階層に集約しやすい構造であることもSEOに強い理由です。リンク値が集約されたページは検索エンジンからの評価を示すPageRankが向上すると考えられ、その結果順位が上昇する傾向があります。

ディレクトリ構造のイメージ(下層ページのリンク値を上部ページに集約しやすい)

また、内部リンクが適切につながることで、検索エンジンのクローラーがWebサイトの各ページを効率よく巡回できるようになり、ページがインデックス(Googleデータベースへの登録)されやすくるという効果も見込めます。その結果、公開した新規コンテンツやリライトに対する評価も、成果が出るスピードも早くなることでしょう。

一方で、ディレクトリ構造が複雑になっていたり、空白のページがあったりするとうまく巡回できない恐れがあります。ディレクトリ構造を整理し、クローラーの巡回がスムーズになれば、ページの更新状況を適切に反映できるため、検索エンジンからの評価が高まります。

ユーザビリティが向上する

コンテンツをテーマごとにディレクトリに分類して整理することで、ユーザーが求める情報にたどり着きやすくなります。

例えば、ニュースサイトであれば「政治」「経済」「スポーツ」など、EC サイトであれば「メンズ」「レディース」「キッズ」などのディレクトリに分けて情報を整理する方法が考えられます。整理したディレクトリは、全ページ共通で表示されるヘッダーや右カラムに掲載すると、ユーザーが興味ある情報へ常にアクセスできる状態を作ることができます。

▼Yahoo!ニュース:https://news.yahoo.co.jp/categories/it

/categories/ディレクトリの/it/ディレクトリ

Yahoo!ニュースのディレクトリ構造例

また、「トップページ>カテゴリページ>コンテンツページ」といったようにディレクトリ構造を整えて、パンくずリストで表記することで、ユーザー自身がいまWebサイト内のどの位置にいるのか把握しやすくなるでしょう。

サイト・コンテンツ管理がしやすくなる

ディレクトリ構造を適切に設計することは、Webサイトの運営者側にもメリットがあります。

コンテンツを体系立ててディレクトリに整理することで、新しいページの追加や既存ページの更新作業が効率化されます。ルールを決めていないと、毎回、担当者の一存でディレクトリ名や保存場所を決めることになり、ディレクトリ構造を複雑にしかねません。ディレクトリ構造のわかりやすさは、複数人でサイト運営をする際の作業効率も高めます。

その他にも、Googleアナリティクスを用いて行うようなアクセス解析がしやすくなり、正しい効果測定、および成果につながるPDCAが行えるようになります。たとえば、ディレクトリごとにコンテンツがまとまっているURL構造であれば、ディレクトリで絞り込んでアクセス解析ができ、どんなテーマのコンテンツが人気なのか、評価されやすいのか簡単に分析できます。

▼Googleアナリティクス4:ディレクトリ「academy」で絞り込んで、アクセスを調査

ディレクトリで絞り込んでアクセスを調査した例

SEOに強いディレクトリ構造を設計するポイント

ディレクトリ構造の適切な設計は、検索エンジンにサイトの構造を正しく理解してもらうためにも重要です。検索エンジンに加え、ユーザビリティの観点からも、次の3点を意識して設計することをおすすめします。

階層構造にする

ディレクトリ構造は、「ツリー構造」のようにURLを階層化して設計するのが一般的です。例えば、ECサイトでは「○○.com/mens/shirts/cottonshirts/」のように、大カテゴリーのメンズから中カテゴリーのシャツ、さらに小カテゴリーの綿シャツへと階層を重ねたURL構造を設計していきます。

ツリー構造のイメージ画像

この際、カテゴリーの親子関係を維持しておくことが大切です。「shirts/jeans」や「cottonshirts/shirts/」のように親子関係がテーマから崩れると、ユーザーやクローラーを混乱させることになります。

重要度が高いページは浅い階層に

Webサイトの中でも特に重要なページは、ユーザーやクローラーがアクセスしやすいよう、できるだけ浅い階層に置くことが推奨されます。クローラーは、クリック回数が少ないほど「ユーザーがたどり着きやすく、重要度が高いページ」と判断する可能性があるためです。

また、クリック階層(トップページから各ページに到達するまでに必要なクリック数)を意識し、目安として3クリック以内でどのページにも到達できるよう配慮するのがベストとされています。その方が、ユーザーにとってもクローラーにとっても、各ページを巡回しやすいでしょう。

わかりやすいディレクトリ名にする

ディレクトリ名は、そのままURLとして表示されることを鑑みて、そのフォルダ内に収められたコンテンツの内容を一言でわかりやすく表す文字列が推奨されます。例えば「/company/about/」のように、そのディレクトリ名を見ただけでコンテンツの内容が推測できるようにしましょう。

わかりにくい名前を付けると、検索エンジンがコンテンツを適切に判別できず評価を下げる可能性があるだけでなく、ユーザーにとっても項目の把握が難しくなり、ユーザビリティが低下します。

実際に、Googleも公式ページで以下のように述べています。

シンプルな URL 構造を作成する。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。

Google における URL 構造のベスト プラクティス

【わかりにくいディレクトリ名の例】

  • 数字のみ
  • 日本語
  • “other”や”misc”などの包括的な名前
  • 意味を持たない長い文字列

コンテンツと関連しており、一般的でシンプルな単英数字を設定することがポイントです。

ディレクトリ構造を設計する際の注意点

適切なディレクトリ構造を設計するためには、階層化やディレクトリ名といったポイントを押さえることが重要です。ただし、そのほかにもディレクトリ構造ゆえに頭に入れておくべき点がいくつかあります。

コンテンツ内容が被らないようにする

サブディレクトリ(下層に設置されたディレクトリ)を活用し、テーマを掘り下げたコンテンツを階層的に用意することで、Webサイトのテーマ性・専門性は高まり、検索順位の上昇にも好影響があると考えられます。しかし、無秩序にコンテンツを作っていくと、内容やキーワードが重複してしまう点には注意が必要です。

特にキーワードの重複(カニバリゼーション)は、同じサイト内の複数ページが同一検索結果上で競合になる状態を指しますが、SEO評価が分散してしまっていずれのページも上位に表示されなくなってしまうといったネガティブな影響を受ける可能性があります。

事前にコンテンツマップ(サイト内のページ一覧)を作成してテーマの重複がないか確認したり、SEO分析ツールを用いて対策キーワードをチェックしたりするなどのチェックが大切です。

最下層ページが3クリック以内である必要はない

実のところ、ディレクトリ階層の深さ自体は、SEOへの影響はほとんどありません。一般的には「3クリック以内に目的のページへ到達できること」が理想とされていますが、これは主にユーザビリティの観点からの目安です。クローラーとしては、サイトの階層の深さに関係なくURLを見つけられれば、SEO上の問題はないと判断します。つまりTOPページから5回遷移しないとたどり着かないようなページであっても、それを理由に順位が下げられるということはないわけです。

また、昨今では流入経路が多様化しており、必ずしもTOPページがランディングページになるわけではありません。記事ページや商品一覧ページ、検索ページなどから訪問してくる場合も往々にして考えられるでしょう。したがって、ユーザーがどのページから入ってきてもわかりやすいフラットなディレクトリ構造にすることも方法の一つです。

参考記事:Google: Folder Level & Hierarchy Not That Important For Google

検索エンジンからの評価がリセットされる可能性がある

既存のWebサイト構造に変更を加えた場合、検索エンジンからの評価がリセットされる可能性があったり、新しくクロールし直した結果インデックス数が減るなどして、上位表示されていたページの順位が落ちてしまう可能性があります。また、Webサイトの仕様によっては変更に多大な費用がかかるケースもあるでしょう。

Googleはサイトの構造を変えるといったサイトリニューアルそのものが検索順位を下げるような原因にはならないと述べています。分かりやすいディレクトリ構造にすることで得られる恩恵は大きいので、極端に恐れて対応を諦める必要はないでしょう。とはいえ、Webサイト制作後にディレクトリ構造を変更するハードルは高いので、慎重かつ綿密に設計しておくことが重要です。

ディレクトリ構造を調べるためのツール

自社サイトやライバルサイトのディレクトリ構造を確認するには、専用のツールを利用するのが効率的です。その一つが無料で使える「Website Explorer」です。Website Explorerは、分析したWebサイトの全ページとそのタイトル、更新状況、ファイルタイプなどを抽出して、可視化するツールです。

操作方法は簡単で、調べたいサイトのURLを入力して、「開始」をクリックするだけで始められます。解析データは、エクセル形式やサイトマップ形式などで書き出すことが可能です。URLを絞り込んで分析すれば、おおよそのディレクトリ構造を掴むことができるでしょう。

ツールを用いて、サイト立ち上げ時やリニューアル時に自社や競合サイトのサイト構造を調べて参考にしてみてください。

参考:ダウンロードの秘訣

まとめ

今回は、ディレクトリ構造について概要やメリット、設計時のポイントや注意点を解説しました。

SEOに強いディレクトリ構造を設計するポイントは以下の通りです。

  • 階層構造にする
  • 重要度が高いページは浅い階層に
  • わかりやすいディレクトリ名にする

ディレクトリ構造作成時の注意点は以下の通りです。

  • コンテンツ内容が被らないようにする
  • 最下層ページが3クリック以内である必要はない
  • 検索エンジンからの評価がリセットされる可能性がある

ディレクトリ構造を適切に設計することは、SEOやユーザビリティ、サイト運営のさまざまな側面において、メリットを期待できます。本記事を参考に、自社サイトに合ったディレクトリ構造を作り上げましょう。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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