フォロワーが増えない、売上に繋がらない、工数がかかりすぎる……
Twitter運用のお悩み、このツールで解決します!
「投稿管理」から「分析・解析」まで、まるっと請け負うKewordmap for SNS
無料トライアルはこちらから⇒https://keywordmap.jp/sns/
UGCとは?新時代マーケティングのカギを握るUGCを事例とともに徹底解説
今回は、UGCが注目されている背景や、発信されることで得られるメリットなどの基本事項から、具体的な活用方法や成功事例といった応用知識まで詳しく解説しています。UGCについて理解を深めたい方、UGCを活用したマーケティング施策を行いたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
UGCとは
UGCは、「ユーザーが作成したコンテンツ全般」のことを指しており、SNSでのコメントや口コミはもちろん、掲示板の書き込みやブログなどの情報も該当します。
具体的にどういった情報がUGCに該当するのか、いくつか事例を見ていきましょう。
UGCの事例
- 食べログのコメントやレビュー
- Amazonの商品コメントやレビュー
- Twitterでのブランドに対する意見(賛否)
- Instagramでの商品を利用した際のコメントやレビュー
- YouTubeでの商品レビュー
- ブログ上で言及される企業に対するコメント
- 商品・サービスを用いた写真・動画など
これら全てがUGCとなり、情報源として企業・ブランド・商品・サービスの評価に繋がります。
CGMとの違い
UGCと似たような意味合いで間違えられがちなのが、「CGM」です。
CGMは「Consumer Generated Media」の略称で、日本語では「ユーザー投稿メディア」と訳されます。つまりはユーザーが寄せたコメントによって、メディアとして成立するWebサイトなどが、CGMに当てはまると考えられます。
違いとしては、CGMはYahoo!知恵袋やクックパッド、ネット掲示板など、上記で説明したような「メディア」自体のことを指し、UGCはどんなメディアであるかは関係なく、ユーザーによって作られた一つの「コンテンツ」のことを指します。
UGCがマーケティングにおいて注目される背景
スマートフォンなどのモバイル端末が普及したことで、誰もが気軽にネットを介して情報を発信できるようになったことが、UGCがマーケティングにおいて注目されるようになった要因であり、UGCが急激に増加した原因でもあります。
スマートフォンなどのモバイルデバイス普及に伴う影響として、UGCが注目され始めた背景には、他にも以下の3つが考えられます。
- SNS(ソーシャルメディア)の普及
- 購買プロセスの変化
- 広告に対する嫌悪感
SNS(ソーシャルメディア)の普及
TwitterやInstagramなどSNSが普及したことで、誰もがネット上で気軽に情報を発信することができるようになりました。当然、ユーザーが日頃使っている商品・サービスへの感想も数多く投稿されています。
商品・サービスへのリアルな意見が発信されているため、消費者のニーズを調査したり、企業側にとっては評判を把握したり、改善点を探したりするのに役立ちます。
購買プロセスの変化
SNSの普及により、「SNSで評判を調べてから商品の購入を決定する」という購買プロセスの変化が起こっています。実際に米国のStackla社には、「79%の人がUGCは購買決定に大きな影響を与える」、と回答したと報告しています。
2020年の新型コロナウイルスの流行に端を発する消費者行動の変化によって、その流れは加速しています。極力外出を控えるようになり、情報をSNSで取得してから通販などを利用する家庭が増えました。
実際に、アライドアーキテクツ社の調査では、外出時間を短くするために、約3割の方が購入前に商品に関する口コミを確認するようになったと回答しています。
広告に対する嫌悪感
Webページ、アプリやCMなどで、消費者は日々、様々な広告情報にさらされています。何度も表示される広告に対して、「煩わしい」といった嫌悪感を抱く方もいるでしょう。
広告はあくまでも商品・サービスを提供する企業側が自分達で宣伝しているものなので、過大評価されているのではないかという懸念を持つ方も多く存在します。
それに対して、UGCはそもそも欲しい情報があるときに自ら探しにいくものなので、広告を閲覧したときのような嫌悪感を抱くこともなく、また、商品を提供する企業と利害関係のない一般ユーザーの本音を反映したコンテンツであるため、より信頼されやすくなるといった特徴があります。Stackla社は、「消費者は企業(ブランド)が作成したコンテンツと比較して、ユーザーが作成したコンテンツは本物であると答える確率が2.4倍高い」と報告しています。
そのため時には広告よりも、UGCの方が情報発信源として価値がある可能性があります。
UGCのメリット
SNSなどの普及によって情報発信源として注目されているUGCですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
UGCを活用するメリットについて、詳しい内容を解説していきます。
- 信頼・共感されやすい
- ブランドロイヤリティを向上させる
- 記憶に残りやすい
- コミュニティとして機能する場合がある
- 自社サイトや広告に取り入れられる
- 購買への意思決定を促す
信頼・共感されやすい
UGCは、広告のように企業が宣伝した内容が盛り込まれた情報ではなく、一般人が商品を利用した際の感想などが発信されています。
EveryoneSocial社によると、「92%の消費者は、他のどんな情報源よりも知り合いの紹介を頼りにしている」とあり、知人や友人とつながっているSNSでのUGCを、消費者が如何に信頼しているかが伺えます。
ユーザー目線の本音が反映された客観的なコンテンツであるため、信用されやすい考えられ、だからこそ、UGCを活用することで自社への信頼度を高める効果があります。
ブランドロイヤリティを向上させる
ポジティブなUGCが増えれば、それだけ企業へのエンゲージメントが高まっていると考えてよいでしょう。ユーザーはUGCを生成することで、単なる1ユーザーではなく、ブランドに参加しているファンのような感覚を持ち、ブランドへのロイヤリティが高まる可能性があります。
記憶に残りやすい
メディアなどで紹介される広告は数が多く、よほど印象的なクリエイティブでなければ、人の記憶には残りにくい傾向にあります。しかし消費者が商品を利用した結果、発信されたUGCは、一般的な広告よりも印象に残りやすいのが特徴です。特に知人や友人がSNSで情報発信している内容は、記憶に留まりやすいため購買意欲に繋がると考えられます。
実際に、BUSINESS 2 COMMUNITYによると、ミレニアル世代の消費者はUGCが他の媒体(広告など)より35%記憶しやすいと報告されています。
コミュニティとして機能する場合がある
一般人がSNSで商品・サービスについて投稿すると、それに対して共感するユーザーが、ユーザー同士でつながるといった、UGCを起点とした一種のコミュニティが形成され、機能する可能性があります。
なお、企業が特定のハッシュタグを指定してUGCを促すことで、そのハッシュタグを通じて、繋がりや交流が生まれやすくなります。
このようなコミュニティは、新しいUGCの発生源となるため、ブランディングやプロモーションに高い効果が期待できます。
自社サイトや広告に取り入れられる
先ほど広告への嫌悪感の高まりがUGCの価値を高めていることを説明しました。その広告のクリエイティブにUGCを取り入れることで、宣伝への忌避感を軽減し、客観的で説得力のある訴求を行うことができます。
たとえば、Jukin Mediaは、「UGCを使用した広告は従来の広告に比べて、ソーシャルネットワーク上で73%の肯定的なコメントを獲得した」と報告しており、またShopify Blogは、「UGCを利用した広告は平均よりも4倍高いクリック率を得て、クリック単価は50%低下する」と報告しており、Adweekでは、「UGCを利用した広告は、UGCを利用していないキャンペーンやウェブサイトに比べて、ウェブコンバージョンが29%高くなる」と報告されています。
UGCが多いほど、様々な媒体と融合させることで商品のプロモーションとして役立てることができるでしょう。
購買への意思決定を促す
商品の購入を検討している方にとって、UGCは大きな価値があります。「消費者は購入の意思決定をする際にUGCは、インフルエンサーコンテンツよりも9.8倍の影響力があると感じている」という報告にもある通り、SNSなどで発信された消費者の情報を見て、良いと思えば、購買への意識が強まる傾向にあるのは間違いないでしょう。
費用がかからない
UGCは、ユーザーが作成したコンテンツであるため、企業側にコンテンツの制作費は発生しません。UGCが発生しやすい土台を醸成することができれば、あとはそれを収集するだけです。
また、UGCは信頼・共感されやすいため、シェア・拡散を促します。UGCが新たなUGCを生み出すという好循環が作られ、広告費をかけずとも大規模なプロモーションに結びつく場合があります。
制作費や広告費をほとんどかけず、それ自体が効果的なマーケティング施策になるのがUGCです。
UGCのデメリット
前章ではUGCのメリットについて紹介しましたが、いくつかデメリットも存在します。UGCをマーケティングに活用する場合は、デメリットについても、しっかりと理解しておきましょう。
具体的に以下の3点を解説していきます。
- 情報の信憑性にバラツキがある
- 高品質のUGCを見つけるのが難しい
- 収集に手間がかかる
情報の信憑性にバラツキがある
UGCはユーザーが作ったコンテンツであるため、発信者の主観も含まれていたり、誤った情報が掲載されていることがあります。また、その情報が正しいのか確かめる手段もありません。
できるだけ多くのUGCを収集し、客観的に分析していくことが求められます。
高品質のUGCを見つけるのが難しい
ユーザーがSNSなどで投稿した内容には、品質のバラツキがあるのは普通です。そのため高品質のUGCを見つけるためには、時間や労力がかかるでしょう。
高品質なUGCを集めたい場合、企業側でキャンペーンを実施し、求めるコンテンツが作成されるよう、施策を打つ必要があります。例えば、写真付きのUGCを集めたい場合は「写真を付けて投稿!」などと、作ってもらいたい形で投稿してもらえるように誘導するなどが挙げられます。
以下で紹介しますが、世界的に成功している代表例がGoProです。
収集に手間がかかる
UGCを集めるためには、主に検索エンジンやSNSで特定のキーワードで検索し、調査する必要があります。検索したワードにヒットしたコンテンツ、投稿を一つ一つ見ていかなければいけないため、多くの時間を要すると考えられます。
SNSであれば、あらかじめ指定したハッシュタグを付けてもらうキャンペーンを打ったりすることも考えられますが、一番手っ取り早いのはツールを用いてUGCを収集する方法です。
たとえば、Keywordmap for SNSというツールなら、Twitter上でUGCを探すための様々な機能を搭載しているため、短時間でUGCを大量に集めることができます。
UGCを活用したマーケティング施策のポイント
UGCとその重要性について解説しましたが、実際にマーケティング施策に落とし込み、成果を生み出さなければ、大きな機会損失となります。本章ではUGCをマーケティングに活かすポイントを解説します。
具体的には以下の6点です。
- UGCマーケティングを行う目的を決める
- UGCを収集する仕組みを作る
- 収集したUGCを効果的に活用する
- 効果検証
- 法律の専門家と連携する
- ネガティブなUGCから学びを得る
UGCマーケティングを行う目的を決める
UGCマーケティングを成功させるためには、まずUGCを活用する目的を決めておく必要があります。目的が何かによって、行うべき施策が変わります。
例えば、認知拡大を目的としている場合、ハッシュタグキャンペーンやUGCを用いた広告配信を行うべきだと考えられます。また、そもそもニーズ調査のためにUGCを収集・調査する場合もあるでしょう。
何を目的にしてUGC収集・マーケティングに取り組むのか明らかにしましょう。
UGCを収集する仕組みを作る
UGCを一から収集するのは手間がかかります。そのため、できるだけUGCを収集する際には、どのような方法で情報を取得するのか決めておくことが大切です。
自社の商品・サービスに関係しそうなワード全てで検索をかけることは、効率的ではありません。あらかじめ、キャンペーンを行う際にハッシュタグを指定しておき、そのハッシュタグでサーチをかければUGCを集められるという仕組み作りが重要です。
また、先ほど紹介したようにツールを活用して、少ない工数かつ大量にUGCを集めるのも一つの手です。
収集したUGCを効果的に活用する
UGCを収集した後は、あらかじめ定めた目的に合わせて活用しましょう。高品質なUGCは様々な媒体で活用することができます。
- Webサイト・Webページ
- 広告(広告クリエティブ)
- SNS
- チラシ・カタログ
- プロダクト・サービス紹介資料
- メール
- イベントの装飾
などなど、顧客・消費者の目に触れる可能性のある場所はすべてUGC活用のテリトリーだと考えてください。
たとえば、当ブログの下部「フッター」部分でもUGCを活用しています。(以下図参照)
効果検証
どのような施策であれ、それがビジネスで成果を追い求めるものであれば、効果検証は必要不可欠です。
Webサイトや広告でUGCを掲載した後は、実際にUGCの効果があったのか検証しなければなりません。UGCの活用前後で、ユーザーの反応は良くなっているのか、実際に売上に繋がっているのかという観点でデータを確認しましょう。
また、改善点を洗い出して、より有効的な活用方法を探ることも忘れてはなりません。
法律の専門家と連携する
UGCとは一般ユーザーによって作られたコンテンツです。中にはユーザーが知らぬ間に著作権や肖像権などの権利を侵害しているコンテンツなどもあるでしょう。例えば、有名人の顔写真をスクリーンショットし、掲載しているケースなどが挙げられます。
そのような法に抵触しているような投稿を利用しないためにも、UGC収集マニュアルを整備したり、法律家と連携したりして、万全を期すようにしましょう。
ネガティブなUGCから学びを得る
Webサイトや広告には掲載しなくても、ユーザーが感じた商品に対するネガティブなUGCは率直な意見として参考にしましょう。そこから、自社商品・サービスの改善点が見えてくるケースは往々にしてあります。
例えば、動画コンテンツの配信サービスNetflixは、ユーザーの多くがコンテンツの視聴中に居眠りしてしまっていることをUGCの調査、ひいてはソーシャルリスニングを行う中で発見しました。そこから、ユーザーが居眠りしたことを検知し、動画を一時停止する機能を搭載するに至りました。
ネガティブなUGCから学びを得て、サービスやプロダクトを改善していくことが重要です。
UGCを活用したマーケティングの事例
UGCはどのように活用すべきなのでしょうか。実際にUGCマーケティングを行った企業の事例を紹介していくので、参考にしてみてください。
GoPro
小型カメラで世界的なシェアを獲得しているGoProでは、GoPro製品を使っているユーザーが撮影した映像(UGC)を自社サイトに掲載するという手法をとりました。
この手法により、ユーザーは「優れた撮影を行えば自分もGoProのサイトに載せてもらえるのではないか」という期待を膨らませ、新たなUGC創出のモチベーションを作っただけではなく、動画を見たユーザーの購買意欲の向上を促し、また既存顧客の育成をも成功させました。
現在、GoProにおけるUGC掲載の舞台は、Webサイトではなくソーシャルメディアに移行しています。日々投稿されるUGCは、世界第2位のプラットフォーム「Youtube」や、膨大なMAUを誇る「Instagram」などで多くのユーザーの目に触れ、GoProプロモーションの大部分を担っています。
古着女子
ZOZOの傘下になったことも話題になった株式会社yutoriが展開するECサイト、兼コミュニティ「古着女子」。
古着女子では、Instagramアカウントをオウンドメディアとして用いることで、UGCによるメディア展開を行っています。他のInstagramユーザーが「#フルジョ」で投稿した古着によるコーディネートコンテンツ(UGC)を、リポスト(ほかのアカウントが投稿した画像を、再度自身のアカウントで投稿すること⇒シェア)することで、集客、認知拡大としています。
上述したGoProと酷似したモデルで、制作費・広告費をほぼ使わずに効果的なプロモーションを行っている好例といえるでしょう。
CARING BRIDGE
米国の健康医療に関する非営利団体である「CARING BRIDGE」は、SEO戦略とリソース(費用・工数・時間)の欠落を、UGCを活用することで補い、成果を上げています。
Facebookフォロワーに目を向け、彼らのアイディアをコンテンツ作成に活かし、かつ、Facebook上のコメント(UGC)をコンテンツに含めました(作成したWebページの下部にはコメントを促すCTAを設置することで、Facebook投稿というかたちで、数百のコメントが寄せられたそうです)。
- リソースを最小限に抑えたうえで、ユーザーを惹きつけることが可能に
- 高品質なコンテンツを作り出し、対策キーワードで1ページ目にランクイン
- オーガニックトラフィックが急速に成長
トラフィックの上昇ですが、それぞれ前年比で以下のような驚異的な成果を上げています。
- オーガニックユーザーが228%増加
- Facebookのトラフィックが303%増加
参考記事:Case Study: How UGC increased organic traffic 228%
Dior(インフルエンサータイアップ)
ラグジュアリーブランドの「Dior」は発売前の香水をインフルエンサーとタイアップして宣伝するという手法を活用しました。その結果、起用したインフルエンサーのフォロワーによって多くのUGCが生成され、認知の拡大につながったといいます。
コスメの領域で指示を集めているインフルエンサーとのタイアップということもあり、一気に話題性を集めました。インフルエンサーマーケティングが、UGC発生にも寄与する良い例だと言えます。
東急ハンズ(商品アイディア)
マーケティング観点ではなく、商品アイディア観点でUGCを活用したのが東急ハンズです。
東急ハンズでは、Twitterで投稿されたUGCの中に、「目に優しいグリーンノートを作って欲しい」という内容を見つけました(現在、そのツイートは削除済み)。ツイートしたのは視覚過敏の女子高生でしたが、そのほかにも同じようにグリーンノートを望む声がたくさん上がっていたようです。
東急ハンズはその意見を参考に、グリーンノートを開発・販売し、1ヶ月3,300冊を売り上げる実績をあげました。
UGCを発生させる仕組み
UGCを導入する際には、ユーザーのアクションを待つだけでなく、企業側から発生を促す仕組みを作ることも大切です。
UGCを発生させる具体例を一つ一つ解説していきます。
- ユーザーとの密なコミュニケーション
- ハッシュタグキャンペーン
- インフルエンサーとタイアップする
- ユーザーへの報酬を用意する
- UGC作成のモチベーションを高める
ユーザーとの密なコミュニケーション
企業やブランドへの親近感を醸成することが、UGC発生への近道です。
自社の商品やサービスを利用したユーザーと、SNSやメールマガジンで常に密なコミュニケーションをとり、身近な存在であることをアピールしましょう。例えば、自社や自社商品に関する投稿に「いいね」やリツートしたり、ユーザーに寄り添ったメールマガジンの配信などを行って、親近感・信頼感を獲得していきます。
ハッシュタグキャンペーン
企業のSNSアカウントで、オリジナルのハッシュタグを付けて投稿してくれたユーザーには、積極的に「いいね」やリツイートをしたり、(抽選で、あるいはもれなく)景品をプレゼントするなどのキャンペーンを行えば、UGCを発生させるきっかけになります。
Yogibo Japanは、公式で「#Yogiboのある暮らし」というハッシュタグを積極的に用いて周知に努めた結果、今では数多くのユーザーが同ハッシュタグで投稿するようになっています。そのようにして発生したUGCに対し、Yogibo Japanから「いいね」やリツイートを行うことで、親近感を醸成、さらなるUGCの発生の好循環が生まれている点は要注目です。
出典:https://twitter.com/yogibojapan
インフルエンサーとタイアップする
情報発信の影響力がある「インフルエンサー」とタイアップを行い、商品・サービスの写真を掲載してもらうことも、UGCを発生させやすい方法として挙げられます。
ただステルスマーケティングとして疑われないように、PR用の投稿であることを表記するなど、注意が必要です。
インフルエンサーとタイアップした事例については、後ほど紹介します。
ユーザーへの報酬を用意する
UGCを発生させるために、SNS上で所定テーマで投稿したユーザーに報酬をプレゼントするという手段があります。
かけられる予算にもよりますが、報酬があるとないとでは、UGC発生の度合いは極端に変化します。
例として、自社商品や店舗で利用できるポイントが抽選で当たるなどのように、商品・サービスの現物にこだわる必要はありません。ユーザー興味を引きつける報酬にすることが最も重要です。
UGC作成のモチベーションを高める
そもそもUGCを発生させるためには、ユーザーが投稿したいと思えるような動機付けが必要です。
具体的には、上述したようなユーザーとの積極的なコミュニケーションやハッシュタグキャンペーン、 インフルエンサーとのタイアップ、そして報酬・プレゼントなどがあげられます。
いかにユーザーのモチベーションを高められるかがUGC創出の鍵になります。自社のリソースや強みを活かし、ユーザーのモチベーションを高めていきましょう。
UGCが発生しやすい商品・サービス
商品・サービスによってUGCの生まれやすさに差があります。
例えば、日常会話の中で話題にあがりやすい食品や音楽、自己表現の手段として使われる化粧品や服飾関係の商品は、SNSとの親和性も高く、UGCが生まれやすくなっています。
一方でBtoB、および高単価商材は性質上、UGCが発生しにくい傾向にあります。しかしそれだけに、UGCの一つ一つが目立ちやすく、効果を発揮やすいと考えることもできます。
いずれにしても、事前に競合他社などを調査して、自社領域の商品・サービスなどが、どのようなUGCを生むのか分析しましょう。
UGC調査ならKeywordmap for SNS
UGC活用の注意点
マーケティングに非常に有効であり、良いことづくめのUGCですが、その利用に関しては、いくつか注意しなければならないポイントがあります。具体的に以下の5点です。 UGC関連のトラブルを避けるためにも、必ず理解しておきましょう。
- ユーザーに許可をとる
- 出典、クレジットを併記する
- ステルスマーケティングと捉えられる可能性がある
- ユーザーの権利を侵害する恐れがある
- 薬機法を違反する可能性がある
ユーザーに許可をとる
UGCとして使用する際には、事前にユーザーに対して許可をとってからWeb上や広告に掲載する必要があります。
実際にInstagramの投稿を埋め込み表示として使用した場合であっても、著作権の侵害にあたる可能性があると運営元であるFacebook社が発表しています。
また、企業所定のハッシュタグが付けられている投稿であっても、そのユーザーは他の目的でそのハッシュタグを使っている可能性もあるため、使用するUGCを投稿したユーザーに許可をとっておいたほうが良いでしょう。
出典、クレジットを併記する
ユーザーに許可を取りつつ、原則としてUGCとして活用するなら、出典・クレジットは併記しましょう。誰が投稿した情報なのか出典やクレジットを併記することは、コンテンツを作成した人を識別するために必要な行為です。
SNSの投稿を埋め込みで掲載する場合は、ユーザー名が自動で表示されるため、とりわけ気にする必要はありません。しかし、投稿の内容を引用して自社で制作したクリエイティブに載せたい場合は、ユーザーのクレジットは必ず掲載するようにしましょう。
ステルスマーケティングと捉えられる可能性がある
ステルスマーケティングとは、 商品のPRであることを隠して宣伝する行為を指し、「ステマ」と略されて使われることが多いです。
例えば、先ほど説明した「インフルエンサーとタイアップした手法」に関しても、PRであることを隠してい場合、ステルスマーケティングに該当すると考えられます。
そのため、タイアップするインフルエンサーに対しては、きちんと企業との関係性を明示してもらうようにする必要があります。関係性の明示を怠ってしまうと、ステルスマーケティングと判断され、結果的に企業の信用が失われてしまうことにつながります。
ユーザーの権利を侵害する恐れがある
UGCを企業側が使用する際には、UGC使用にあたって、ユーザーの権利を侵害していないか入念に確認する必要があります。
たとえば、UGCにユーザーが映っている場合、肖像権を侵害しているとして企業の信用が失われてしまうリスクがあるでしょう。
事前にUGCとして利用しても問題ないのか、内容を精査しておくことをおすすめします次の薬機法もそうですが、法に抵触する可能性は、必ず排除するようにしてください。
薬機法を違反する可能性がある
薬機法とは正式名称で「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」と言い、医療品や医療機器に関する過剰な広告表現などを行うと、この法律に触れる可能性があります。
例えば、特定の医薬品に関して、本来存在しない効果があたかも本当に発揮されるかのように記載・宣伝している場合などです。(わりと薬機法に違反している広告は巷にあふれています。)
そのため、医療に関わる内容のUGCを活用する場合には、事前に識者と相談するなど、リスクを減らしましょう。
まとめ
UGCについて解説しました。改めてまとめてみましょう。
UGC、ユーザー生成コンテンツはその名の通り、企業や組織ではなくユーザーが生み出したコンテンツであり、分かりやすい例を挙げれば食べログなどの「評価コメント」や、企業や商品に対するTwitterでの「意見」などが当てはまるでしょう。
近年、新時代のマーケティングに必要不可欠な施策の一つとして、注目を集めるUGCですが、その背景には以下のようなメリットがあります。
- 信頼・共感されやすい
- ブランドロイヤリティを向上させる
- 記憶に残りやすい
- コミュニティとして機能する場合がある
- 自社サイトや広告に取り入れられる
- 購買への意思決定を促す
- 費用がかからない
広告を忌避し、友人や知人、あるいは同じユーザーからの口コミや評判が購買動機となっている現代の消費者に対し、UGCは非常に大きな効果を発揮するでしょう。
実際にビジネス・マーケティングに活用して成果を出している事例は本文で解説しました。今後も、UGCを用いたマーケティングは加速度的に発展していくと考えられます。どのようなビジネスにおいてもUGCが発生する余地があります。ぜひ、効果的にUGCを活用して、マーケティング施策に役立ててください。
詳しくはこちら
Keywordmapのカスタマーレビュー
ツールは使いやすく、コンサルタントのサポートが手厚い
良いポイント
初心者でも確実な成果につながります。サポートも充実!
良いポイント
機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える
良いポイント