【セミナーレポート】 競合分析で絶対に見るべき7つの指標と分析方法とは

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セミナーレポート

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2024年5月30日に開催された株式会社CINC主催のセミナー「ライバルサイトに勝つ!競合分析で絶対に見るべき7つの指標と分析方法とは」の内容をレポートします。

競合分析が必要な理由

簡単に言うと、「検索順位が相対的に決まるから」です。あるページの順位が上がれば、別のページの順位が下がるようになっているのが検索エンジンです。競合分析を実施するメリットは大きく分けて2つあります。

成果を出す最短距離を進める

競合分析においては、成功事例から学ぶことが非常に有効です。市場で成功を収めている企業の施策をトレースすることで、自社のSEO対策を最適化することが可能となります。例えば、すでに検索順位の上位にランクインしている競合他社のサイトを分析し、どのようなキーワードを使用しているのか、どのようなコンテンツを提供しているのかを把握することで、最短で効果を上げる施策を見つけ出すことができます。

差別化を図れる

競合分析を通じて、競合がどこに強み・弱みを持っているのか、対して自社の強み・弱みは何なのかを把握することができます。競合他社との差別化を図りながら、勝つための戦略を立てることが可能になります。

SEOの競合調査をする前に知っておくこと

競合調査を行う際にまず理解しておくべきことは、事業上の競合とSEO競合の違いです。この2つの競合は、必ずしも一致するわけではありません。事業上の競合のみをチェックしている企業も散見されるので、注意が必要です。

事業上の競合とSEO上の競合を同一視すると、本来ベンチマークすべきサイトを見落としてしまい、SEOに注力してもなかなか求める成果に繋がらない、あるいはリソースを無駄にする可能性があります。両者の違いを理解することで的確な戦略を立案し、成果創出までの最短距離を歩むことが可能です。

SEOの競合調査をする前に知っておくこと

競合サイト分析の指標      

競合サイト分析をするにあたり、下記の指標が重要です。

  • 流入チャネル
  • ドメインパワー
  • ページ数
  • サイト構造
  • 流入数
  • 流入ページ/コンテンツ

各指標について、分析の方法を説明します。

流入チャネル

SimilarwebはサイトのURLを入力するだけで、流入チャネルの内訳(オーガニック検索、広告、ソーシャルメディアなど)を簡単に取得できます。無料版でも、上記のように基本的な流入チャンネルの確認が可能です。

競合の流入チャネルを分析することで、たとえばSNSの運用に力を入れているなど、集客戦略を知ることが出来ます。自社の現状の流入チャネルを把握し競合と見比べることで、注力すべきチャネルや改善が必要なチャネルを特定し、最適な戦略の立案に繋げることができます。

ドメインパワー

ウェブサイト"権威性 "チェッカーのサービスページ画像

ウェブサイト”権威性 “チェッカーを使うと、無料でドメインパワーを確認することができます。競合サイトのドメインパワーを調査することで、ベンチマークすべきサイトかという判断をすることが可能です。

また、どの程度被リンクを獲得しているか調査することも可能です。どんなコンテンツが被リンクを獲得しやすいのか参考にできる他、競合ページにリンクを繋いでいる外部ドメインを明らかにすることができます。

ページ数

ページ数の確認方法

Googleの検索窓の中に「site:」と打ち込み、スペースを空けずURLを入力した後、「ツール」を押すことで画像のようにインデックス数を確認することができます。競合サイトのページ数を把握することで、どの程度ページ数を増やす必要があるのかを検討する一つの指標として活用できます。

サイト構造

サイト構造イメージ図

Webサイトの構造の調査は現状ツールで解決することができず、基本的には目視が必要です。具体的には、パンくずの部分を1つ1つ確認していきます。サイト構造は企業によって違いが大きく生まれるポイントでもあり、各社の強みや特徴が反映されるポイントでもあります。自社の強みや差別化ポイントを知るためにも、ある程度時間をかけて調査することをおすすめします。

流入数

流入数のイメージ図

定期的に流入数をチェックすることで、改善すべきかどうかの判断、およびどのページを改善しなければならないのか判断することができます。ツールなどの手段を用いて、定期的にチェックするようにしましょう。

流入ページ/コンテンツ

流入ページ/コンテンツ調査のイメージ図

流入ページやコンテンツについても、Keywordmapを活用することで調査することが可能です。上位表示を目指すのであれば、単純に記事コンテンツを量産するのが良いというわけでもなく、ユーザーニーズを満たすよう質を高めることも重要です。

上記のように、共起語・文字数・被リンク・ドメインランクなど様々な要素が絡み合う中で、競合ページや上位のページがどのような特徴を持っているのかを見極め、自社ページに取り入れられそうな要素の優先度を決めて実行していくことが非常に重要です。

実際の競合サイト分析例・支援実績 

現場帳票システム「i-Reporter(アイレポーター)」を提供する株式会社シムトップス様の事例をご紹介します。シムトップス様は、結果的に月間200万円の広告費削減を実現しました。

初回調査

ヒアリング情報をもとに、まずは下記のように目的・現状・課題・方針を整理しました。

目的・現状・課題・方針のイメージ図

具体的に検索画面の調査や自社状況の調査、競合調査を進める中で、下記のような状況が明らかになりました。

  • 自社で記事コンテンツを作成していたものの、流入数が十分でない
  • 流入のほとんどをサービスサイトのトップページで獲得しており、記事コンテンツから流入を獲得できていない
  • 一方で、競合サイトは自社の約1.5倍の流入を獲得しており、流入経路のほぼ100%が記事コンテンツ経由である

続いて競合サイトが記事コンテンツで流入を獲得できている要因を調査すると、「ユーザーニーズの網羅性」や「共起語の含有率」に大きな差分があることが分かりました。

「ユーザーニーズの網羅性」や「共起語の含有率」の調査結果

実際に行った施策

調査を受け、課題解決のために実際に行った施策を一部ご紹介します。

難易度・領域・特徴によるキーワードのセグメント分け

シムトップス社が提供する「i-Reporter(アイレポーター)」は、万能であるがゆえにターゲットを絞りにくい状況だったため、キーワードのセグメント分けを実施しました。その結果、流入数が大きく上昇しました。一方で、コンバージョンは伸び悩む状況でした。そこで次に実施したのが以下の施策です。

クエリから逆算したCVポイントの設計・導線の追加によるCVR改善

サーチコンソール上で検索クエリを確認し、どういったポイントがターゲットに刺さるとコンバージョンしやすいのかという観点のストーリー設計を実施しました。

その上で、ホワイトペーパーの作成と導線の設置、CTA周辺のマイクロコピー改善、記事内へのフォームの設置、目次への文言設置など細かい設計を実行させていただきました。

クエリから逆算したCVポイントの設計・導線の追加によるCVR改善の例

ご支援の実績

結果として、コンバージョン数が約半年間で3倍程度に増加し、月間200万円の広告費削減を実現しました。実績を出せた理由としては、ご支援させていただく弊社とシムトップス様のコミュニケーションの密度が影響していたと考えています。ご支援させていただいたシムトップス様からは、以下のようなコメントをいただいています。

  • 手を動かすだけで良いように提案していただけるのはとてもありがたいことです。
  • コンサルタントのお二人には、いつも細かい質問にまで丁寧に回答していただきました。また、定期的にデータを共有していただく度に、弊社のためにしっかりと調査してくださっているのが伝わってきます。

具体的には、導入事例記事「オウンドメディアの集客力向上で月間200万円の広告費を0円にした、シムトップスのSEOとは」に記載しておりますので、是非ご一読ください。

おわりに

競合調査は、成果創出までの最短距離を歩むために非常に有効な手段です。本日ご紹介した内容を是非実践いただき、より詳しく競合調査をしたい場合や、調査を進めるうえで相談事項があれば、是非ご相談ください。

この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
デジタルマーケティングに役立つ情報を発信していきます。KeywormdapとはコンテンツマーケティングやSEO、SNSマーケティングの調査、分析ツールです。
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Keywordmapのカスタマーレビュー

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ツールは使いやすく、コンサルタントのサポートが手厚い

良いポイント

  • 競合他社と自社のキーワード獲得状況や想定流入数などを数クリックで確認できるので、自社の強み、弱みを把握できる
  • キーワード選定もについては、月ごとの検索Volの変化が一覧で確認できるので、検索volが最も多い時期に合わせて、記事を新規作成、リライトするかの計画が立てやすい
  • 動画やFAQ以外でわからないことや、相談ごとがあればカスタマーサポートの方に連絡すれば相談にのってくれる

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初心者でも確実な成果につながります。サポートも充実!

良いポイント

  • 自然検索の流入数が約4倍まで増加
  • ユーザーニーズ分析でキーワード選定、見出し作成。外注先から上がってきた記事に共起語チェックを網羅度を調査することで上位表示率がアップ
  • サポートも親切で、個別に相談に乗ってもらえて、タイムリーに疑問を解決してくれる

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機能が豊富で、ユーザーニーズ調査から競合分析まで使える

良いポイント

  • 一見すると似ているキーワードでも、実はニーズが少し違うといった細かいニーズ分析ができる
  • 競合が獲得している自然検索キーワードや広告出稿しているキーワードが抽出できるため、詳細な競合分析が可能
  • 上位サイトのコンテンツ内容を調査して、自社コンテンツには何が欠けているか分析できる共起語分析機能がすごく便利