株式会社花形
1,000万円の広告費削減・入塾数を125%増加!たった1年でKeywordmapを使ってWebサイト集客を改善した方法とは
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目的
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キーワード選定、コンテンツ制作、競合調査
業種
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教育・学習支援
利用部門
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マーケティング
マネージャー
橋本 尭明 様
『「ヒーロー」を日本中に』をミッションに掲げ、大学受験の総合型選抜に特化した専門塾AOIを軸に、これから世界を担っていく若者の可能性を広げる事業を数多く展開する『株式会社 花形』。総合型選抜専門塾AOIのWebサイトでは、受験対策や総合型選抜の基礎知識、大学別の情報など、大学受験を控える学生にとって役立つ情報を発信しています。
同社では2022年12月にKeywordmapを利用してコンテンツSEOの強化を開始し、1年でサイトのPV数が2倍、記事の作成工数が10分の1になりました。その結果、入塾数が125%増加、広告費が年間で1000万円も削減できています。
今回は、成果を出している秘訣について総合型選抜専門塾AOIのマーケティング責任者である橋本さんにお話を伺いました。
(取材・文・撮影:Keywordmap事務局 、カスタマーサクセスチーム)
導入に至った経緯
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- ■導入前の課題
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SEOのノウハウがなく、顕在層や潜在層などのターゲットを獲得するための、キーワードが戦略的に選定できていなかった。
加えてコンテンツの質が低く、SEOを意識して執筆できていない記事が多かった。
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- ■導入の決め手
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オンボーディングサポートが、ツールの運用体制の構築や業務に役立つ活用方法など目的に沿ったサポートだったため、インハウス化を実現できそうと感じた。
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- ■導入後の成果
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1年間で、流入数が2倍に増加。ラインの登録者数が2.5倍になることによって入塾数も受験生以外が2倍、受験生が1.2倍となり総入塾数が125%増加。また、広告費は年間1,000万円の削減を実現した。
インタビュー
業界屈指の認知度を誇る総合型選抜塾AOIがコンテンツSEOを強化したワケ
――早速ですが、御社の事業について教えてください。
弊社は株式会社花形といいまして、メイン事業として大学受験の中の総合型選抜という入試方法に特化した、総合型選抜専門塾の「AOI」を運営しております。他には、大学様と協業しながらオープンキャンパスで登壇したり、イベントを一緒に企画したりなど、大学の集客の一部をさせていただいたりしています。
※総合型選抜
旧AO(アドミッションズ・オフィス)入試のことを指し、一般的なペーパーテストではなく、学校側が学生に求めている基準にそっているかどうかを基準に合否を決める入試方式のことです。
――橋本さんはどのような業務を担当されてますでしょうか。
現在は経営企画とマーケティング部のマネージャーをやっています。
基本的にはメイン事業である「AOI」の集客がメインですが、他の事業のマーケティングも一応管理はしているみたいな状態ですね。
マーケティングの主な業務内容としては、Webサイトやリスティング広告の運用、セミナーの開催、YoutubeやInstagram、TikTok、X(旧Twitter)、LINEなどのSNS運用といったコンテンツマーケティングの戦略設計、実行、およびディレクション、ほかにはチラシといった紙媒体の展開など、幅広く業務を行っています。
――すごい業務量ですね(笑) 幅広いチャネルでコンテンツマーケティングを実施されていますが、もともと力を入れていたのでしょうか。
はい。前任の担当者が認知を取るような施策に力を入れていたのと元々内部でコンテンツをたくさん作っていたので、活用できるコンテンツが多く、コンテンツマーケティングは積極的に実施していました。
特に、当初からYoutubeには力を入れていたこともあってか、現在では登録者1万6,500人まで成長しています。余談ですが、アルバイトの採用で来た大学生から、『Youtubeで知りました』と言われることが多くなってきましたので、AOIという塾の認知は増えてきていると実感しています。
――認知施策は成果が出たのですね。
はい。
ただし、ターゲットが高校三年の受験生に限ったお話になります。
――というと、高校1、2年生には認知されていなかったのですか。
そうですね。高校1、2年生は受験をまだ具体的に意識していない学生が多いため、総合型選抜自体を知らない人がほぼほぼなんですよ。高校1、2年生で、AOIのYoutubeを見ている人は少なかったと思います。
しかし、基本的に受験生は年間料金を一度支払っていただいて終わりです。売上を増やすためにはLTVを伸ばす必要があり、そのためには高校1、2年生の入塾数を増やす必要がありました。
そこで課題となったのが、そもそも総合型選抜という仕組みを知らない高校1、2年生に対して、その先にあるAOIという軸を認知してもらうために、いかにして彼らと接触できるかという点です。
――高校1、2年生への認知が、御社のマーケティング施策では課題だったんですね。
はい。
ただ、高校1、2年生への認知だけに課題があったわけではなく、受験生の集客についても課題も抱えていました。
――どのような課題でしょうか。
先ほどお話した通り、受験生にはAOIという塾の認知は取れてはいたのですが、それが売上に繋がってないという状況は大きな課題でした。カスタマージャーニーを意識して戦略を練れていなかったことが原因です。
サービスへの認知だけが増える、つまりファネルの上流部分のユーザーだけが増えてしまい、その先の比較・検討のフェーズまでユーザーの態度変容を促すことができなかったというのが実状です。
そのため、受験生に対する態度変容を促すためのナーチャリングと、今すぐ塾に入りたいという顕在層へのアプローチが同時にできる施策を行うため、コンテンツSEOを強化することにしました。
――ナーチャリングと顕在層へのアプローチ施策を同時に行うために、コンテンツSEOに注力したのですね。他の施策は選択肢になかったのでしょうか。
2つの理由でコンテンツSEOという選択肢を取りました。
まず、一つ目はInstagram、X(旧Ttwitter)、TikTokといったSNS経由で入ってくるユーザーよりも、AOIのSEO記事をしっかり読んでいるユーザーの方が成約率が高かったためです。ナーチャリングにSNSを運用するという選択肢を取る企業もたくさんありますが、弊社ではそのような理由からコンテンツSEOにしました。
また、高校1、2年が検索しそうなキーワードの記事に「総合型選抜」という見出しを入れて、認知を獲得しつつ、総合型選抜という受験方法の存在を刷り込んでいくこともコンテンツSEOなら可能です。
二つ目は、広告を増やす以外の選択肢で顕在層へアプローチする必要があったためです。
過去に広告費を増やしても入塾者数が増えなかったという経験があり、会社の業績が伸び悩んでいる中で、広告費を増やすというリスクを取ることに恐怖心がありました。
そのため、顕在層へのアプローチを増やすために、コンテンツSEOを強化する必要がありました。
――コンテンツSEOで顕在層へアプローチですか。
学部別の志望理由書など、検索ボリュームが小さいものの受験を控える学生が検索しそうなキーワードを対策することで、顕在層へアプローチできるのではと考えていました。
綿密なキーワード戦略と高品質な記事作成を可能にしたKeywordmap活用術とは
――これまでも、SEO記事を公開されていたわけですが、Keywordmap導入前に何か課題はありましたか。
キーワードが戦略的に対策できていないのと、質の低い記事がたくさんあったのは大きな課題でした。
――キーワードの再戦略と記事質の向上が必要だったのですね。
そうですね。
当初コンテンツSEOは自分一人でスタートしたので、調査やコンテンツの作成工数を削減しながら運用する必要がありました。
そこで、SEOツールの導入を検討することにしました。
――Keywordmapをなぜ検討いただいていたのでしょうか。
YoutubeでSEO情報を発信している平(株式会社CINCの副社長、Keywordmap開発者)さんがKeywordmapを知るきっかけでした。
その後、Keywordmapの情報を調べていくなかで、オンボーディングサポートがきっちりしていることが分かったので、ツールを活用してコンテンツSEOをインハウス化していくイメージが湧きました。
AOIのサイトでは、すでに500記事ほど公開していたのですが、同じような内容の記事がたくさんありました。メディアをグロースさせていくためには、これらの記事を整理する必要があり、自分一人では難しいと感じていたので、インハウス化を実現できるサポートをしていただけそうかというポイントは非常に重要でした。
――Keywordmapの使い方について教えてください。コンテンツSEOを強化するうえで、どのように活用されたのでしょうか。
キーワードを選定するための調査をKeywordmapで行いました。
受験対策の科目名や小論文・志望理由書・面接といった、入試直前期にあたる時期を指すワードつまり、顕在層が最も検索しそうなキーワードを「検索ボリューム調査」機能で調査しました。
掛け合わせキーワードの抽出ができるため、顕在層が検索するキーワードを軸とした検索ボリュームが10〜20程度のテールワードを洗い出すことができます。
今では、そのキーワードで対策した記事がキラーコンテンツになっているものもあります。
――小論文や志望理由書などの顕在層が検索するキーワードはどのように考えたのでしょうか。
これまでSEOでコンバージョンしていたり、リスティング広告でコンバージョンしているキーワードを参考にしています。すでに成果が出ているキーワードを参考にした方が、コンバージョンに繋がりやすいキーワードを発見できると考えたからです。
――今までコンバージョンしているキーワードを軸にして、Keywordmapで掛け合わせキーワードを洗い出したということですね。他にはいかがでしょうか。
「競合サイト比較」機能を使って事業上の競合以外の競合サイト、言い換えれば検索結果上で競合しているWebサイトの獲得キーワードも調査しました。例えば、AOIと同じ総合型選抜専門塾ではなく、大学を紹介するようなポータルサイトなどのサイトの調査です。
その他にも、競合複数社がリスティング広告で出稿しているキーワードを調べるために「リスティング広告分析」機能も活用しています。複数の競合サイトを比較しながら、どこどこは「○○大学」に力いれているな、などのように各社がどのようにポジショニングを行っているかチェックしていました。その上で、競合がリスティング広告で出稿しているキーワードを、AOIではコンテンツSEOで対策するといったこともやっていました。その結果、自分では思いつかないようなお宝キーワードの発掘ができたので大変助かりました。
――キーワード選定の後は、新記事の作成やリライトで活用されましたか。
活用しています。導入当初は、「ワードマップ」や「共起語分析」、「ページ構成分析」といった機能を利用して記事の構成を作成、ライティングを外注するといったフローで記事を作成していました。
ライティングの外注は、クオリティのコントロールが難しく、どうしても記事の質が落ちてしまうことがあると聞きますが、なにか気を付けていることはありますか。
Keywordmapのカスタマーサクセスの方から事前に外注用の依頼フォーマットシートをいただいていたので、そちらを活用することでクオリティコントロールを行いました。ライターの方に向けた注意点の記載や、Keywordmapで抽出した必ず含めるべきユーザーニーズ(検索意図)や共起語を貼り付けてシートを提出すれば記事の質は問題なかったです。
ただ、「AIで見出し案生成」機能を利用してから記事作成のフローは一変しました。
――どのように変化しましたか。
「AIで見出し案生成」機能は、キーワードを入力すると、AIが自動的に上位ページの内容やニーズ(検索意図)、共起語をもとに記事構成案を作成してくれます。ようするに、今までテーマやトピックを抽出してその中から何が必要か考えて記事構成案を制作していましたが、それらのフローをすべて省略できるようになったわけです。ただキーワードを入力するだけで、あとはKeywordmapが自動で記事構成案を作ってくれるので、工数的にめちゃくちゃ助かってます。
――そういっていただけると機能をアップデートした甲斐があります(笑)。記事構成案の質や精度に関してはいかがでしょうか。
業界の専門的な情報のファクトチェックや、付加価値としてのオリジナル要素を入れるなどの加筆修正をすれば、十分に公開できるレベルのクオリティです。
コンテンツ作成でいえば、他にも「執筆&チェック」機能で原稿における共起語、サジェストワード、関連する検索ワードの含有率・過不足分を提示してくれるのでリライトでも重宝しています。
また、「記事作成タスク」機能で作成予定の記事の管理が一括できるので、いちから管理シートを準備する必要がなくなったことは、工数削減という観点から見るととてもありがたいですね。
今では、Keywordmapの「AIで見出し案生成」機能を使って記事構成案を作成して、ChatGPTで文章を生成しているので、これまでにかかっていた記事作成の時間が10分の1になりました。
⇒Keywordmapの「AIで見出し案生成」機能で記事作成時間を作成してみる
入塾数125%増加!広告は1000万円削減!Keywordmapによる圧倒的成果
――Keywordmap導入による具体的な成果を教えてください。
Webサイトの流入増加に伴い入塾数が大幅に増えました。また、それだけではなく広告費も削減することができました。
――サイトへの流入はどのくらい増加したのでしょうか。
Keywordmapを使い2022年12月からコンテンツSEOを強化して、一年で流入数が2倍になりました。特定の記事では、リライトによってPVが10〜20倍に伸びたものもあります。
また、記事ページからLINEへの導線を引いているのですが、LINEの登録数も2.5倍まで伸長しています。
これらの結果、高校1年生〜3年生の入塾数を125%増やすことができたので、本当にコンテンツSEOの力には驚いています。
――広告費はどれくらい削減できたのでしょうか。
セミナー集客に充てていた広告費が削減できたという感じです。コンテンツSEOによってLINEの登録者数が増えたので、そこにセミナーの案内を送れば30人ほどは参加者を集めることができるので、わざわざ広告を打つ必要がなくなりました。その結果、年間で1,000万円もの広告費を削減できました。
――ありがとうございます。1,000万円はすごいですね(笑)。
Keywordmapを1年間ご利用いただいた率直な感想を教えてください。
今年1年で導入したツールの中で一番良かったです。
SaaS系の会社でありがちな、導入後は一人で頑張ってくださいみたいな感じがあまり好きではないのですが、Keywordmapはオンボーディングサポートが丁寧で凄く良かったです。導入してすぐは小刻みにMTGをしていただいたので、自分では知らなかったサイトの現状を把握できてインハウス化をスムーズに進めることができました。
人の良さ、会社の良さ、サービスの良さを感じているので今後もファンとして応援させていただけたらなと思っています。
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株式会社花形は、日本一の合格実績を持つ総合型選抜専門塾AOIを軸とし若者たちの可能性を広げ、未来のリーダーを育てることに注力しています。そのため、受験生向けのサービスを始めとして、高校や大学など様々なステークホルダーとコラボレーションしています。具体的には、高校向けに探究学習やキャリア教育授業の提供を行ったり大学向けに集客コンサルティングを実施し、オープンキャンパスのサポートやイベント企画などを行なっております。株式会社花形は、各々の世界線で歌舞く人を日本中のあらゆるシーンに届けることで、日本人を「いい感じ」にします。
業種:教育・学習支援
https://hanagata.co/
Keywordmap事務局
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Keywordmap事務局 カスタマーサクセスチームです。
ツールを通してクライアントの成果創出を支援してきた経験豊富なメンバーが、ツールの活用から「事業成長の貢献」まで徹底的にサポートいたします。
大袈裟かもしれないですが、Keywordmapはオーナーズ・スタイルのWEB事業に光を照らしてくれたサービスです。