株式会社BOD
PV数65倍!売上増加にも貢献!アウトソーシングサービスのBOD社はどのようにオウンドメディア運用を軌道に乗せたのか【Keywordmap活用術】
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目的
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キーワード選定、コンテンツ制作、サイト流入増加
業種
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アウトソーシングサービス
利用部門
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事業開発本部 本部 広報・PR課
中川 あかり 様
霜山 好美 様
「人×テクノロジーで社会の原動力となる」というビジョンを掲げ、バックオフィス業務や受発注業務などのBPOサービスを提供することで、企業の事業拡大と生産性向上を支援している「株式会社BOD」。
同社では、強みである多種多様な総合アウトソーシングサービスを広く知ってもらうためにWebマーケティングに取り組んでいます。中でもサービスサイトやオウンドメディアのSEOに注力しており、その一環としてKeywordmapを導入いただきました。
今回は、広報・PR課において日々、Keywordmapを活用いただいている中川様、霜山様にお話を伺いました。
(取材・文:Keywordmap事務局 、カスタマーサクセスチーム 撮影:永山昌克)
導入に至った経緯
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- ■導入前の課題
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競合の調査に時間がかかっていた。人力のみでのSEOに限界を感じていた。
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- ■導入の決め手
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カスタマーサクセスの手厚いサポート、データの量と精度。
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- ■導入後の成果
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導入から1年でPV数が65倍に増加。Webサイト経由の売上も3.42倍に増加。
インタビュー
「顕在化する前の悩みに触れる」BOD社はなぜオウンドメディア運用に注力するのか
――株式会社BODの事業と、中川様、霜山様、お二人の業務について教えてください。
中川様(以下、中川) 株式会社BODは、人事や経理といったバックオフィス関連のBPO、物流の代行、システム開発、作業の自動化など、様々な業務を支援する幅広いサービスを展開しています。
私は広報・PR課に所属しておりまして、オウンドメディアの運用のほか主にマーケティング全般を担当しています。
霜山様(以下、霜山) 中川と同じく私も広報・PR課に所属しています。ライターの経験があったことから、オウンドメディアの運用・コンテンツ制作を中心に担当しています。
――お二方はオウンドメディアの運用に携わられているとのことですが、そもそもオウンドメディアを立ち上げることになったのには何か背景があるのでしょうか。
中川 きっかけはサービスサイトの全面リニューアルです。リニューアルに際して、検索エンジンからの集客も最大化する必要があると考え、SEOにも注力するようになりました。ただ、サービスサイトを訪問するユーザーはいわゆる顕在層ばかりで、まだニーズに気付いていないような潜在層の方はほとんど集客できません。
たとえば、「給与計算 代行」というキーワードで検索するような方は、当然ながら給与計算を代行するサービスをあらかじめ知っていて探しています。一方で、そういうサービスの存在をまだ知らない企業の担当者も多くいます。
――給与計算の代行はもとより、BPOという選択肢やアウトソーシングできることを知らない、あるいは頭にないような潜在層の方ということですね。
中川 はい。そういう潜在層の方にBPOの必要性を感じてもらうためには、まずタッチポイントを作らねばなりません。先ほどの例で言えば、給与計算のアウトソーシングに繋げるために、まずその前段階である給与計算そのものに関する記事、ひいては経理や総務、人事、それぞれに関する入門的な記事まで間口を広げ、可能な限り多くの潜在層・見込み客に接触することが重要です。そのための施策として効果的なのがオーガニック流入による集客、つまりオウンドメディアだと考えて、2022年の9月からスタートしました。
――目先の目標を達成するためにはどうしても顕在層向けの短期的な施策に集中してしまいがちです。潜在層に向き合うというのは、広い視野と腰を据えた戦略が必要で、なかなか勇気がいる取り組みですよね。
霜山 顕在層の集客に関して、サービスサイト側で取り組んでいるSEOや、メルマガ、営業活動などすでに施策を展開していましたが、潜在層向けの施策にも段階的に目を向けるようになっていたからです。
例えば、「まだ顕在化していないものの、悩みを抱えている」というお客様の声を聞くことがあります。給与計算の代行でご支援していたお客様が、よくよくお話を伺ってみると実は物流の方でも困っているようなケースですね。既存のお客様の場合は我々のサービスで困りごとを解決するお役に立てるかと思います。ただ、相手がお客様でなければ、我々は顕在化する前の悩みに触れることは難しいです。
では、まだニーズに気が付いていないような方々にどうやって我々のサービスを知ってもらうのか。顕在層向けのアプローチでは不十分で、見込み客がニーズを意識する手前のタイミングでどのようにしてアプローチするのかという点に着目しました。
――そこにオウンドメディアの役割があるわけですね。
中川 ただし、必ずしも集客だけではなくて、認知度を高める広報的な側面にもオウンドメディアの役割があると思っています。多くの様々なキーワードで弊メディアが上位表示されれば印象に残る可能性は高まりますし、その先で、少しずつ株式会社BODの存在を刷り込んでいくことができるのではないかと考えています。
Keywordmap導入の決め手は「データ精度」と「カスタマーサクセスの手厚いサポート」
――2022年の9月からオウンドメディア運用を開始したとのことですが、運用にあたって何か課題はありましたか。
中川 一番苦労したのは競合の調査です。オウンドメディア運用当初から自力でSEOを進めていたのですが、競合サイトの分析にはとにかく時間がかかっていました。キーワードを一つ一つ検索して、検索結果を調べ、そのうえで上位ページを上から順にクリックして、各ページの構成やコンテンツを調べる。これを人の手でやり続けるということに限界を感じてSEOツールを検討するようになりました。
――SEOを進めていく場合、ツール以外にもSEOコンサルティングなどの選択肢がありますよね。一部であれ全部であれ外注することができると思うのですが、なぜツールだったのでしょうか。
霜山 ツール導入を決めた担当者からは、SEOを内製化したかったからだと聞いています。外注してしまうと、自社にSEOのノウハウが蓄積されません。調査・分析、実践、効果検証、改善に至るまでのSEOのナレッジ・ノウハウを自社にしっかりと蓄積していけるよう、SEOコンサルティングではなくツールを選択したそうです。
そういう背景があって、機能や使い方だけでなく、SEOについても相談できるようなサービスを優先的に探して、検討期間を長く取っていたようですね。
――何社分くらいツールを検討されたのでしょうか。
霜山 SEOだけでなく広告も含めた検索エンジンマーケティング全般まで視野に入れていたので、10社近くは検討の俎上に上がったそうですが、最後に比較していたのは3ツールだったとか。
3社それぞれ良いところがあり、一社はタスク管理、もう一社はサイト改善に強みがあるSEOツールです。ただ、いずれもすでに弊社で導入していた他のツールで十分に代替できてしまうこともあって、新たに導入するほどの便益を感じなかったそうです。
そういう比較の中で、Keywordmapの膨大なデータ量と精度の高さに特に魅力を感じたと聞いています。記事コンテンツを制作する体制やフローはほとんど出来上がっていたため、より本質的な成果を出すために必要な情報・データが得られるのかという点に主眼を置いていたようです。
――導入の決め手になったのはKeywordmapのデータ量と精度ということですね。
中川 カスタマーサクセスのサポートがあることも導入を大きく後押しする決め手でした。
サービスサイト側でSEOによる集客を行っていたとはいえ、本格的なオウンドメディア運用は未経験だったので、本当に正しくSEOを進められているのかはずっと不安でした。だからこそ、ツールを導入したとして十分に使いこなせない、得られたデータを施策に落としこめず成果が出ない、といったようなリスクを念頭に置きながら検討していました。
他の2社のツールのサポート体制はあまり記憶に残っていないのですが、Keywordmapのお話を伺ったときは「これだ!」と唸った覚えがあります。導入・オンボーディングの流れで機能の使い方を教えていただき、そこから定期的に開かれる勉強会で実際にSEOで成果を出していくためのノウハウや、Keywordmapを活用した記事コンテンツの作り方を学べるという一連の段階的な流れは、まさに私たちがツールに求めていたものでした。
――実際に導入してみていかがでしょうか。期待と実感にギャップはありましたか。
中川 期待以上で、「逆にこんなに手厚くていいの?」と驚いているくらいです。
霜山 私も中川も本格的なSEOに関してはほとんど一からのスタートでしたから、定期的な勉強会やちょっとした相談にとても助けられました。いまでは、新しく加わったメンバーは、勉強会でいただいた資料をもとにSEOを勉強してもらっており、Keywordmapを自社の教育ツールとしても使わせていただいています。
キーワード選定からコンテンツ制作、順位計測まで一気通貫【Keywordmapの活用法】
――Keywordmapでよく使う機能とその活用方法を教えてください。
霜山 「サイトキーワード分析」、「検索ボリューム調査」、「記事作成タスク」の3つの機能をよく使っています。
「サイトキーワード分析」と「検索ボリューム調査」は、主に競合サイト調査やキーワード選定を行う際に活用します。
競合他社のサイト全体を「サイトキーワード分析」で調査して流入キーワードを洗い出し、そこから気になるトピック(キーワード)をピックアップします。さらに、記事を作るかどうか判断するために「検索ボリューム調査」で関連キーワードや月間の検索回数をチェックし、上位表示の可能性や既存の自社記事との親和性、コンバージョンにつながるかどうか、などでふるいをかけてキーワードを選んでいきます。
中川 私も霜山とほとんど似たような使い方をしていますが、少しだけ付け加えると、「検索ボリューム調査」検索回数の年間推移がチェックできるのでトレンドの調査も同時に行っています。弊社のサービスの中には「年末調整」のような時期を選ぶようなサービスがあるので、対策するタイミングが重要なためです。
これまでも、いつ対策すべきかというタイミングについてある程度は把握していましたが、Keywordmapを活用することで、それがデータで裏付けされるようになりました。新記事の公開やリライトのタイミングが明確になったので、ゴールから逆算して何をいつまでにやればいいか決められるようになっています。
霜山 弊社は提供しているサービス数が多いのですが、そのサービスごとに対象となるキーワード領域は変わります。また対策すべきタイミングもキーワードによって異なるため、いま中川が説明した通り、Keywordmapで検索ボリュームの推移をチェックして、年間のコンテンツ制作スケジュールを立てています。
――サービスごとに調査する競合サイトも変わるということですね。各競合サイトの流入キーワードの中からキーワードをピックアップする基準はありますか。
霜山 運用を開始したばかりの頃とは少し変わっていて、ある程度ドメイン評価が上がっている近頃では、強い競合サイトが上位表示できていないようなキーワードを狙うようになりました。もちろん難易度や自社記事との親和性などを参照しつつではありますが、そういう視点からサイトキーワード分析で競合サイトを分析しています。
中川 競合サイトの流入キーワードの内、11位から20位、場合よっては21位以下で絞り込んで、あとは検索ボリュームを参考にしながら対策キーワードを選んだりしますね。
――対策キーワードを決定したのち、SEO記事の作成に移ると思うのですが、そこで「記事作成タスク」機能を使っているのでしょうか。
中川 はい、おっしゃる通り、見出し構成案からライティングまで活用しています。中でも使い込んでいるのが、AIによる記事構成案の自動生成と本文のSEOチェック機能ですね。
もともとSEOの知識もライティングのノウハウもなかったので、構成案を作る際は記事作成タスク機能にかなり頼っています。対策キーワードを入れると、短時間で記事構成案を制作してくれるので助かっています。
霜山 私の場合はライター経験があるので、ある程度記事作成のノウハウがありました。そのため、自分の中で見出し構成が固まっていないときだけ、Keywordmapの自動生成機能を参考にしています。
「記事作成タスク」機能で一番便利だと感じているのが、上位競合ページの見出し構成を比較して一括でチェックできるところですね。構成案を作成する際には、この機能で上位ページの構成と比較してチェックするようにしています。タイトルからh1、h2やh3まで分かりやすく並んでいて、しかも各ページで共通している見出しには同色のハイライトがついているので比較しやすいです。上位ページと差分がないかのチェックはここで完結します。
――「記事作成タスク」機能はライティングの際にも使える機能がありますが、活用されているでしょうか。
中川 もちろんです。おそらく一番活用しているのがライティングだと思います。作成した本文にユーザーニーズがしっかり満たされているかどうかチェックする機能は頻繁に活用していますね。
Keywordmap上のエディターに本文を入れてしまえば、共起語やサジェストキーワード、再検索キーワードといったユーザーニーズを示すワードが本文中に含まれているか自動で抜け漏れチェックできますし、CSVで各データのダウンロードも可能です。私はCSVでダウンロードしてExcelでフィルターをかけて使っています。いまでは週に3回以上は使っているくらいなので、無くなるとすごく困ります。
霜山 リライト時にも使えるのが便利ですよね。すでに公開されている記事ページの本文をコピペすれば、同じように抜け漏れチェックができますし、同時にそのタイミングで上位表示されている記事の構成案との比較も可能です。リライトに必要な情報のほとんどがここで揃ってしまうので、中川と同じく、私も「記事作成タスク」はよく使っています。
――リライト対象になるのは順位が下がった記事でしょうか。
霜山 はい、対策キーワードの順位が低下している記事は積極的にリライトするようにしています。
中川 順位計測でもKeywordmapの「検索順位レポート」を利用しており、Webサイトを連携しておけば、毎日、順位変動したキーワードがメールで届くので、それをチェックしながらリライトの要否判断をしています。
ほかにも月次でまとめて記事の順位計測を行っているのですが、それもKeywordmapが毎日自動で順位を記録してくれているおかげで、CSVでダウンロードするだけでレポーティングできています。
PV数65倍!Webサイト経由の売上増加にも大きく貢献!【Keywordmap導入の成果】
――Keywordmap導入による成果は何かありますか。
中川 顕著に成果として現れたのがオウンドメディアのPV数です。Keywordmap導入前の2023年5月から、その1年後の2024年5月ではおよそ65倍増加しました。
――65倍……(笑)。
中川 よく伸びたなと自分でも驚いています。一部の記事がPV数を牽引している状況ではあるのですが、オウンドメディア全体としてもアクセスが増加傾向にあるので、成果が如実に出ている実感があります。
導入前と比較するとコンバージョン数(リード獲得数)も増えていまして、PV数の増加による好影響だと考えています。
――売上に関するような成果もあるのでしょうか。
中川 売上も増加しています。オウンドメディア以外のマーケティング施策も展開しているので一概には言えないのですが、Webサイト経由の売上が3.42倍に増えています。
おそらく多様なキーワードで対策した結果、潜在層のリードを広く獲得できたことと、商材とニーズがマッチしているという意味でのリードの質が高まったことによる受注率の改善が影響しているからだと考えられます。
中川 定量的ではないかもしれませんが、コンテンツSEOとオウンドメディアの運用を内製化できたのも明確な成果だと思っています。
――オウンドメディア運用の内製化ですか。
中川 導入当時はオウンドメディアの立ち上げフェーズということもあり、運用体制を構築して軌道に乗せていくことが求められていたのですが、そこを最大限バックアップしてくれたのがKeywordmapです。
まずはカスタマーサクセスの方からご共有いただいた、オウンドメディア運用やコンテンツSEOの様々なテンプレートを活用するところから始めました。それらを参考にしながら、少しずつ自社用にカスタマイズしていき、キーワード選定からコンテンツ制作、効果検証まで回せるような体制を構築していきました。
結果として2023年の12月頃までには、100記事の公開を目標にしながら週に3回のペースで新記事の更新ができる状態を作り上げることができまして、今振り返ると非常に大きな成果だと実感しています。
霜山 導入前と比較すると工数の削減にもつながっているので、それもKeywordmapによる成果かと思います。先ほどお話しした競合上位ページの調査、ユーザーのニーズに関するデータのチェックなどをコンテンツ制作フローの中に組み込むことで、制作全体の工数を削減できるので、本当に便利ですよね。
――工数はどれくらい削減されましたか。
霜山 開始当初は、現場担当の方に記事を書いてもらっていたのですが、一本記事を作るのにおよそ1週間くらいかかっていたと聞いています。Keywordmapを導入して、しっかりと体制が整ってからは、早いときで2日もかからないくらいで作成できています。
――オウンドメディア運用を完全に内製しながら工数を削減、さらに目に見える成果も如実に出ているとのことで大変うれしく思います。最後になりますが、今後の目標について教えてください。
中川 おかげさまでオウンドメディア運用が軌道に乗ったので、次は各種サービスページの方にノウハウを展開していきたいと考えています。Keywordmapで競合分析を行いながら、ページを更新してSEO流入を最大化しつつ、最終的にはお問い合わせのコンバージョンを増やしていくことを目指しています。
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- 株式会社BOD
株式会社BODは、「すべての労働力をコア事業へ注力させる」ことをミッションに掲げるアウトソーシング企業です。生産年齢人口が減少し、業務効率化が声高に叫ばれる今、BODは人事労務から営業事務、物流、コールセンターまでバックオフィス分野で幅広いサービスを提供しています。人と人がつながることで未来につながると信じ、感謝の気持ちを持って挑戦を続けます。
業種:アウトソーシングサービス
https://www.bod-grp.com/
Keywordmap事務局
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Keywordmap事務局 カスタマーサクセスチームです。
ツールを通してクライアントの成果創出を支援してきた経験豊富なメンバーが、ツールの活用から「事業成長の貢献」まで徹底的にサポートいたします。
CSのサポートが期待以上で、「こんなに手厚くていいの?」と驚いているくらいです。