SNSマーケティング

Twitterハッシュタグトレンド調査 6~8月まとめ

様々なSNSで用いられている「ハッシュタグ」。ハッシュタグの出現数やその推移を調査することで、流行や新語を発見することができます。SNS運用に取り組んでいる企業にとって、流行を上手く活かした発信を行うことは、大きな反響を得る上で重要です。

2022-02-21 2023-02-13更新

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今回は弊社・株式会社CINCのTwitter分析・運用ツール「Keywordmap for SNS」を使って調査したハッシュタグレポートの紹介から実際に分析を行うノウハウまで解説しています。

当記事を通じて、Twitterのハッシュタグを用いたトレンド分析について理解していただければと思います。

ハッシュタグレポートとは?

毎月出現数の多かったTwitter上のハッシュタグを取り上げ、トレンドテーマの反響を調査・分析したレポート記事を公開しています。トレンド分析についてはKeywordmap for SNSを使用し、対象月における出現回数の多かったキーワードを抽出、ツイートをAI感情分析することによるポジネガ判定や新語抽出といった観点での分析を行っています。

今回は2021年の6月から8月のハッシュタグレポートについてまとめました。

8月度トレンド:ボーイズグループ「#JO1」

ハッシュタグレポート_JO1

JO1(ジェイオーワン)とは、2019年に開催された「PRODUCE 101 JAPAN」で101名の候補者から選抜された11名からなる日本のボーイズグループです。

韓国で大人気のサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101」の日本版として開催された「PRODUCE 101 JAPAN」。全国から集まった候補者である”練習生”101名が、さまざまなミッションに挑戦、成長していく過程を放送し、”国民プロデューサー”である視聴者の投票によって選抜されます。

2019年に開催された「PRODUCE 101 JAPAN」でデビューを勝ち取った11名は「JO1」として2020年3月にデビューを果たしました。番組放送中からメンバーを応援するファンを獲得し、デビュー後も強い人気を誇っています。なお、JO1ファンのことを「JAM(ジャム)」と呼びます。

JAMの思いが押し上げた”ハッシュタグ出現数”5位!

2021年1月~7月度のハッシュタグ出現数でトップ100にランクインし続けていた「#JO1」ですが、トップ5にランクインしたのは今回が初でした。

ハッシュタグレポート_JO1

2021年1月~7月度の「#JO1」出現数の推移からも、7〜8月にかけて出現数が急増していることがわかります。

7〜8月にかけてハッシュタグ出現数が急増した主な理由としては、8月18日にリリースされた4枚目のシングル「STRANGER」に関連した情報発信やメンバーの露出が影響したものとみられます。

ハッシュタグレポート_JO1

さらに、8月中の日別のデータによると、発売2日前の8月16日は発売の8月18日を抑えて最も出現数が伸びています。この日、JO1はTBSテレビ「CDTVライブ!ライブ!フェスティバル!2021」に出演しています。番組出演前の公式アカウント「JO1(@official_jo1)」による告知、出演後のメンバーのメッセージに、ファンが応える形で出現数が伸張したようです。

8月29日はフジテレビ「ラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜」に出演し、8月16日同様に、発売日である8月18日を抑えてハッシュタグ出現数が急上昇する結果となっています。

「愛情」「楽しみ」が99%!1%の「悲しみ」の正体は?

Keywordmap for SNS_感情分析機能

Keywordmap for SNS:感情分析AI:テキストデータから書き手が文章に込めた感情を「恐れ」「悲しみ」「怒り」「愛情」「楽しみ」を判定)

JO1が「CDTVライブ!ライブ!フェスティバル!2021」に出演した8月16日、Twitter上に投稿された「JO1」を含むツイートを感情分析AIで判定した結果、全体の99%が「愛情」「楽しみ」などのポジティブな反応を示していることがわかりました。

また、「悲しみ」と判定された1%のツイートでは、「目線(が素敵で)で即死亡」「(出演シーンが)一瞬で終わってしまった」「やばい!助けて!はぁぁぁ♡」のように、JO1が魅力的であるがゆえの悲しみを綴ったツイートが数多くみられました。

ツイートの文面がポジティブであっても、ネガティブな表現になっていようとも、JO1に言及するツイートは、ファンの好意から生まれていることから、JO1の人気ぶりが伺えます。

今後も活躍を続けていくであろう「#JO1」。彼らを応援するファン「JAM」の活躍にも注目です。

7月度トレンド:「#竜とそばかすの姫」

ハッシュタグレポート_竜とそばかすの姫

「#竜とそばかすの姫」は映画公開日に一気に伸長しました。

「竜とそばかすの姫」は超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーション作品です。本作品は「サマーウォーズ」「時をかける少女」を手がけた細田守監督の最新作で、7月16日に公開されました。「#竜とそばかすの姫」は、映画公開日にハッシュタグ出現数を大きく伸長させ、100,590件を記録しました。

「#竜とそばかすの姫」の出現数が毎週金曜日に伸びた理由とは? 

ハッシュタグレポート_竜とそばかすの姫

映画公開日に大きくハッシュタグの出現数が伸長した「#竜とそばかすの姫」ですが、公開日以前にも、2度、出現数が大きく伸長したタイミングがありました。

出現数が伸長した日は、いずれも日本テレビ放送の金曜ロードショーで細田監督の作品が放送されていました。7月2日を初回として3週連続で過去作品が放送されるたびにハッシュタグの出現数も増加していることがわかります。 

  • 7/2 金曜ロードショーにて「おおかみこどもの雨と雪」放送
  • 7/9 金曜ロードショーにて「バケモノの」放送
  • 7/16 金曜ロードショーにて「サマーウォーズ」放送、映画「竜とそばかすの姫」公開

また、放送と連動してTwitterでは、金曜ロードショーの公式アカウント「アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) / Twitter)」による過去作品の名シーンを取り上げた投稿も行われ、「#おおかみこどもの雨と雪」「#バケモノの子」「#サマーウォーズ」など各作品のハッシュタグとともにオンライン上での話題を生んでいました。

サマーウォーズが「#竜とそばかすの姫」の伸長に最も貢献?

過去作品の作品名のハッシュタグを含む投稿の中には、「#竜とそばかすの姫」を含む投稿もみられます。7月2日「おおかみこどもの雨と雪」、7月9日「バケモノの子」、7月16日「サマーウォーズ」の放送中に金曜ロードショー公式アカウントにより投稿されたツイートの中で、作品名とともに「#竜とそばかすの姫」が含まれている投稿の割合を示すと、下記の結果となりました。

ハッシュタグレポート_竜とそばかすの姫

映画公開日である7月16日に放送された「サマーウォーズ」放送中の金曜ロードショー公式アカウントによる投稿では、約8割にあたる投稿に「#竜とそばかすの姫」が用いられていました。

また、7月16日の「#サマーウォーズ」と「#竜とそばかすの姫」を含むツイート・リツイート数は53,376件にのぼり、7月16日の「竜とそばかすの姫」を含む全ツイート100,590件のうち、50%以上を占めました。

「#竜とそばかすの姫」の出現数が毎週金曜日に伸びた理由は、過去作品の放送と連動した、Twitterでの盛り上げ施策が背景にあったものと見られます。新作映画公開時に、過去の作品が放送される手法は定番となっていますが、今後は、放送に加えてTwitterなどのオンライン施策を連動させるプロモーションも主流になっていくのかもしれません。

6月度トレンド:「#大谷翔平」のソーシャル反響調査

ハッシュタグレポート_大谷翔平

​「#大谷翔平」が6月のハッシュタグ出現数で上位にランクインしました。

アメリカのプロ野球であるMLB(メジャーリーグベースボール)のロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手(以下、大谷選手)が大活躍する様子が連日取り上げられていました。

ホームラン数とともに出現数が伸長! 

ハッシュタグレポート_大谷翔平

Twitter上においても、4月から6月にかけて「#大谷翔平」というハッシュタグの出現数が急増しており、6月においては、5月と比較して7倍に伸長しています。

大谷選手のホームラン数は4月に7本、5月に8本、6月は13本と、次々と月間のホームラン数を伸ばしており、その活躍と連動してTwitter上でのハッシュタグの出現数が伸長しているものと見られます。

ホームラン数とハッシュタグ出現数の関係

大量のホームランでTwitterを沸かせている大谷選手ですが、その中でもどのホームランのタイミングで多くの「#大谷翔平」が出現したのでしょうか。ホームランを打った日の「#大谷翔平」の出現数の推移を調査しました。

縦軸をハッシュタグ出現数、横軸をホームラン数とすると、大谷選手がホームラン数を積み上げ、15号ホームランを打ったタイミング以降に1日の「#大谷翔平」出現数が急増しています。

「#大谷翔平」が伸長した5つのタイミングに、大谷選手はどのような活躍をしていたのでしょうか。

ハッシュタグレポート_大谷翔平

①「二刀流」で出場し2号ホームラン!(出現数:15,650)

大谷翔平選手は4月5日(日本時間)に今季初登板を果たしました。この日は投手としてだけでなく、打者としてバッターボックスに立ち「二刀流」での出場となりました。

1回表を無失点に抑えると、その裏の第1打席で先制2号ホームランを放ちました。Twitter上では「#大谷翔平」と併せて「#リアル二刀流」などの投稿が多く見られました。

②3戦連続、23号を放ちホームラン数トップタイ!(出現数:33,010)

6月21日(日本時間)にはシーズン自己最多となる23号2ランホームランを打ち、両リーグトップに並ぶ3試合連続ホームランを記録しました。MLB公式サイトは「最近の大谷は別世界にいる」という表現で、大谷選手の驚異の活躍ぶりを称えています。

③ 「バント安打」「盗塁」「19号ホームラン」の大活躍!(出現数:34,620)

6月17日(日本時間)は「2番」でスタメン出場しました。第2打席で今季3度目の2試合連発となる19号ホームランを記録。さらに第3打席ではバント安打を決め、今季10個目となる盗塁にも成功。4打数2安打1打点と大活躍しました。

④ 「3戦連続&2打席連続」27、28号ホームランで単独トップ!(出現数:45,500)

6月30日(日本時間)、第2打席で27号、第3打席で28号と2打席連続ホームラン。3戦連続のホームランは、アメリカンリーグのランキングで単独トップに躍り出ました。

⑤ 31号ホームランで松井秀喜氏に並ぶ日本人シーズン最多ホームランタイ!(出現数:51,230)

7月5日(日本時間)には、第2打席で日本人選手歴代最多となるシーズン31号ソロホームランを放ちました。このホームランで2004年に当時のヤンキース松井秀喜選手がマークした日本人選手の1シーズンにおけるホームラン数の記録に並びました。

ホームランを打った日は「#大谷翔平」出現数が2倍に増加

大谷選手は4月2日から7月10日までで82試合に打者として出場し、日本時間7月10日時点で33本のホームランを打っています。

そこで試合に打者として出場し、ホームランを打った日とホームランを打たなかった日の「#大谷翔平」の出現数を比較すると、平均して2倍以上もの差があることがわかりました。

ホームランを驚異的なペースで打ち続ける大谷選手。今後の活躍にさらに期待が高まります。

反響調査とは?

反響調査とは、ソーシャルリスニングとも呼ばれ、Twitter・Instagram・FacebookといったSNSから、消費者の声を収集し、トレンドなどを商品やサービスのマーケティングに活かすことを指します。このような調査を定点観測することで、ソーシャル上で注目されている動向をいち早く察知することができます。

反響調査・ソーシャルリスニングとは

ソーシャルリスニングの基本的な考え方は「SNS上で発生している特異なアクティビティを特定」することです。例えばサービスブランドに対して、ポジティブな反応であっても、ネガティブな反応であっても大きな反響が起きる投稿については、通常の話題性を超えているため、この特異な変数を見つけることが必要です。

しかし、それを目検で収集するのには限界があるため、通常ソーシャルリスニングに特化したツールやデータを活用することが一般的です。

消費者がクレームをSNS上で発信した場合に、その投稿が拡散されてしまっていることを初期の段階で把握することができれば、企業側での迅速な対応が可能となるでしょう。

またソーシャルリスニングを行うことで下記のようなメリットがあげられます。

  1. ブランドイメージを把握できる
  2. 口コミ・評判がわかる
  3. ユーザーの潜在ニーズを掴める
  4. キャンペーン等のプロモーション施策の成果を測定できる

詳しくはこちらの記事で解説をしています。

ソーシャルリスニングとは?消費者の生の声を拾う方法と分析ツールを解説

実際にトレンドを分析してみる方法

ビジネスを行う上で、変化の激しい消費者意識トレンドを正確に把握しニーズを満たすサービス提供を行うことは必須です。

ユーザーの意識動向を把握することは、長期的な視点でも顕在顧客の獲得(新規顧客獲得)につながります。

SNSデータのビジネス活用は直近ますます重要視されるようになっており、営業戦略における市場調査を行う企業も増えています。

Keywordmapを活用した反響調査の仕方

実際に、Keywordmap for SNSを使ってユーザーのニーズや反響を調査、可視化する際に、今すぐ活用できる機能をいくつか紹介します。

具体的には以下の3機能です。

  • AI感情分析機能
  • 新語抽出機能
  • キーワードトレンド

AI感情分析

特定のキーワードを含むツイートを「愛情」「楽しみ」「ニュートラル」「怒り」「悲しみ」「恐れ」の6つの感情を判定し、特定の事象に対してソーシャル上でどういった反響があったのか分析できます。

また特定の感情に絞り込むことで、どういった投稿がされているのか調査可能です。

例えば特定のサービスやキャンペーンに対して、どういった反響があったのかを「ポジティブ」「ネガティブ」それぞれで分類し、ネガティブな意見に含まれるインサイトを抽出するといったことができます。

Keywordmap for SNS_感情分析

新語抽出

期間中に現れた複数の単語からなるフレーズやハッシュタグを抽出することで、対象キーワードと共に出現しているSNS上で新しく生み出された語句を把握できます。

ここから新語や流行語を見つけることが可能です。

例えば「ラーメン」などで検索をかけると頻出するハッシュタグとして「#天下一品」「#山小屋ラーメン」といったものが抽出されます。こういった商品が話題に上がっていることがわかります。

Keywordmap for SNS_新語抽出機能

キーワードトレンド

言及数からもトレンドを導き出すことが出来ます。

特定のキーワードの出現数の推移から、どのタイミングで言及数が増減しているのかわかります。

例えば大谷翔平選手のホームラン数への反響や、毎週放送しているドラマなど一定期間内での特定のキーワードに対する言及数の推移を分析できるため、どの日時での盛り上がりが大きかったのかを調査することができます。

Keywordmap for SNS_感情分析機能

またSNS上ではないですが、Googleの検索量も世間的な話題の定量データとして参考にできます。

特定のキーワードの検索量からトレンドを計測することも可能であり、例えば「産業ロボット」はここ数年のトレンドと言えるでしょう。

Google上での検索ボリュームはSNS上でのトレンドと異なり、より顕在化されたトレンドを把握するのに最適と言えます。

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この記事を書いたライター
Keywordmap編集部
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